提供:ことりっぷ
残暑厳しい都会を離れ、さわやかな秋風を感じる安曇野で自転車さんぽを楽しんでみませんか? 雄大な峰々を眺めながらのサイクリングは開放感たっぷり。人気のパワースポットやスコーン屋さん、安曇野の旬が味わえるごはん屋さんなど、あちこち寄り道しながらマイペースで進みましょう。
穂高駅の目の前にあるレンタサイクル店「安曇野ひつじ屋」
「安曇野ひつじ屋」は、JR穂高駅の目の前にあるレンタサイクルショップ。まずはこちらで自転車を借りましょう。普通自転車のほか、電動アシスト自転車も用意。料金は1時間300円〜。周辺エリアのおすすめコースの案内もしてくれますよ。
店内にはカフェやギャラリー、小さな古書コーナーを併設しているので、サイクリングの前後にひと息つくのにぴったり。地元のお菓子工房とコラボしたキュートなひつじクッキーなど、ちょっとしたグルメみやげも見つかります。
パワースポットとして知られる「穂髙神社」をお参り
安曇野ひつじ屋で自転車を借りたら、そこから自転車で5分ほどの場所に佇む穂髙神社をお参りしましょう。
古くからこの地で信仰を集める穂髙神社は日本アルプスの総鎮守としても知られていて、北アルプスの名峰、標高3190mの奥穂高岳山頂に嶺宮が祀られています。
荘厳な雰囲気が漂う境内の一角には、日本一大きいステンレス製の道祖神が存在感を放っています。なんとも近代的な雰囲気のこの道祖神守は、縁結びの願いを叶えてくれるのだとか。つながれた手を撫でると、ご利益を授かれるそうですよ。
「碌山美術館」で日本の近代彫刻の祖・荻原守衛の彫刻を鑑賞
東洋のロダンと呼ばれた穂高出身の芸術家・荻原守衛(碌山)の作品を中心に、高村光太郎など、碌山と親交のあった作家たちの彫刻や絵画が展示されている「碌山美術館」。穂髙神社からは自転車で10分もかかりません。蔦のからまる煉瓦の建物はまるで教会のような趣きで、思わず写真を撮りたくなってしまいます。
錫の鋳造体験は所要15分ほど。料金は1,800円〜
こちらの美術館を訪れたら、ぜひ参加してみたいのが錫の鋳造体験です。美術館の外観やりんご、わさびなど、安曇野ならではのモチーフが3種類用意されていて、好きな形を選べます。
できあがった作品は、小さなペーパーウェイトとして日常使いできそう。予約不要で気軽に参加できるので、旅の思い出にいかがですか?
「カフェ心花舎」のお膳ランチで安曇野の旬を味わう
「二十四節気 旬のお昼ごはん」はドリンク、デザート付きで2,100円
安曇野ならではのご当地グルメをあれこれ味わいたい人には、こちらの「カフェ心花舎」がおすすめ。お店の看板メニューは、2週間ごとに内容が変わる「二十四節気 旬のお昼ごはん」です。
お膳スタイルのランチセットで、地元の旬の素材を使ってていねいに手作りするお惣菜が盛りだくさん。彩りがキレイで目でも楽しめますよ。
地元農場の平飼い卵や新鮮ミルクで作る自慢のプリン(ドリンク付き1,000円)もぜひ
このお店では、その日に使用している食材の説明を食事しながら聞けるのが特徴です。それぞれの素材のストーリーを聞くと、おいしい料理がさらに味わい深いものになりますよね。人気のお店なので、事前に予約をして出かけてくださいね。
信州小麦で作るスコーン専門店「TAKENOSU BAKE」
地元の旬の野菜や果物を使った食べ応えのあるスコーンのほか、ビスコッティやグラノーラを手作りする人気のお店「TAKENOSU BAKE」。安曇野産の素材で作るおいしくてかわいい焼き菓子はおみやげにも最適です。
ショーケースには、プレーンやブルーベリー、オレンジチョコなど、常時6種類の日替わりスコーンが並びます。どれも、その日の朝の焼き立てです。
バターの代わりに良質なオイルを使い、甘さを控えたスコーンは、あとを引くおいしさ。しかも体にやさしいギルティフリーなスイーツとあって、オープン前から行列ができることも珍しくありません。
田園地帯に佇むコーヒー専門店「CHILLOUT STYLE COFFEE」
カナディアン風の外観と赤い屋根が印象的なCHILLOUT STYLE COFFEEは、厳選コーヒー豆を使い、北アルプスの水で淹れるスペシャルティコーヒーが味わえるこだわりのカフェです。
ドアを開けて中に入ると、天井の高いウッディな店内はまるで静かな教会にいるような雰囲気。窓際のカウンター席には大きな一人掛けのソファが配され、窓の外に広がる畑の奥に光城山などの山並みを望むことができます。
キャラメルショコラロール500円。本日のコーヒー500円
ハンドドリップコーヒー(600円)は厳選した3〜4種類の豆から好みを選びます。メニューに産地や焙煎度合い、テイスティングノートなどが詳しく書かれているので、参考にして。
ヘーゼルナッツカフェラテやオレンジショコラカフェラテなど、ちょっと変わったカフェラテも気になります。ドリンクのほか、クッキーやケーキ、サンドイッチなどもあるので、軽めのランチにもよさそうですよ。
いかがでしたか?
今回はさわやかな風を感じながらマイペースで散策できるレンタサイクルでの旅をご紹介しました。豊かな自然に恵まれた安曇野へ、ひと足早い秋の気配を探しに出かけませんか?
文:小野澤啓子 写真:清水ちえみ