提供:ことりっぷ
駅から少し歩くと、都会にいながら豊かな自然を感じられる東京・吉祥寺エリア。井の頭恩賜公園のすぐそばにあるのが、スリランカ生まれの紅茶を扱う「ムレスナティー東京店」です。常時140種類以上あるフレーバーの中からカップが空くたびに選りすぐりの紅茶を注いでくれるティーフリーは、紅茶好きにはたまりません。クラシカルな雰囲気の漂う洋館で、ティーソースをかけていただくホットケーキやスコーンと共に心ゆくまで紅茶を楽しんでみませんか。
まるで英国貴族の邸宅のような洋館が目印です
立派な門構えに思わず足を止めてしまう
吉祥寺駅から井の頭恩賜公園に向かって歩くこと約3分、突然現れる絵本の物語に出てきそうなヨーロピアンな雰囲気を醸し出す門扉。草木花が咲き誇るアプローチの先にあるのが「ムレスナティー東京店」です。本店は兵庫県西宮市にあります。
ずらりと並べられた商品が出迎えてくれる
フレンチレストラン「芙葉亭」の跡地に2021年8月にオープンし、かつてのエレガントな雰囲気をそのまま受け継いでいます。店内に一歩踏み入れると、まるで別世界に入り込んだかのような感覚になることでしょう。広々としたエントランスの奥には、茶葉を購入できるテイクアウトコーナーや個室、予約をしなくてもふらっと立ち寄って紅茶を楽しめるテーブル席があります。(フードの提供は無し)美しい曲線を描く螺旋階段を上った先にある、2階のティールームを覗いてみましょう。
ノスタルジックな空間で過ごす極上のティータイム
井の頭恩賜公園の豊かな緑を臨むことができる窓側は特等席
2階にあるティールームは重厚感のあるシックでモダンな雰囲気が、訪れる人をさらに非日常へ誘います。完全予約制ではありませんが、特に土日は混み合うため、事前に予約をするのがおすすめです。
「ティーフリー」1,520円
「ティーフリー」という提供スタイルが基本で、常時140種類あるフレーバーティーの中からスタッフがセレクトしたものをテーブルまで注ぎに来てくれます。平均10杯前後、多い方だと15杯以上楽しむ方もいるそう。「ムレスナティー」は質の高いセイロンティーの茶葉で、渋みや苦味が少ないのが特徴。日本人の好みに合わせて厳選した茶葉を日本人向けにアレンジしているので、普段紅茶をあまり飲まない方でもいろんな種類を試しやすいですよ。時間は1時間45分制で、カップを空にしている限り何杯でも楽しむことができます。「次はどんなフレーバーかな♪」とワクワクしながらいろんな味を試して、お気に入りを見つけてみてくださいね。
紅茶のお供にぴったりなスイーツも本格的
「スコーン3個セット(ムレスナティーフリー付)」2,520円
ティースタンドに盛られたスコーンが運ばれてくると心躍ります。予約の来店時間に合わせてスコーンを焼き上げるので、焼きたてが食べられるのがうれしいところ。国産マロンクリーム・レモン果汁入りクロテッド風クリーム・生クリーム・完熟果物を使用したコンフィチュールの中から2種類選ぶことができます。
スコーンは、芳醇なバターがリッチに香るザクザク食感、やさしい甘味にふんわりソフトな食感の2種類があります。それぞれ違う個性があるので、食べ比べが楽しいですよ。スコーンのおかわりが自由な「スコーンフリーセット」もあります。
「究極のホットケーキ(ムレスナティーフリー付)」2,850円
こんがりときれいな焼き色と厚みが目を引く「究極のホットケーキ」。北海道産の小麦粉や、コクのある種子島の洗双糖などこだわりの材料を厳選し、熱が伝わりやすい厚さ3cmの銅板で一枚一枚じっくりと焼き上げています。
たっぷりソースをかけるのがおすすめ
生地はみっちりとした密度のある食感。噛み締めると卵やバターの風味豊かな味わいが広がります。紅茶を煮詰めて作った、キャラメルクリームティーソースをかけて召し上がれ。
種類豊富で圧巻! 紅茶の博物館のようなテイクアウトコーナー
大きなポットのモニュメントは思わず写真を撮りたくなる
ティールームで寛いだあとは、1階のテイクアウトコーナーで買い物をしましょう。2階のティールームと同様、常時140種類以上の紅茶を扱っています。
フレーバー別にコーナーが作られ、香りを一つずつ試すことができる
ズラリと並ぶ商品のパッケージを見ると、どれも遊び心のあるネーミングやぎっしりと書かれたユーモアのあるメッセージに引き込まれてじっくりと見入ってしまいます。特におすすめのフレーバーはこちらです。
「ムレスナティー東京店」のおすすめの紅茶4選
(左)「ミルクシェイクティー」、(右)「フルーツフラワーティー」各918円
東京店ならではのパッケージデザインが、手みやげにぴったりなフレーバーは必見です。「芙葉亭」時代の食事風景を描いたのは「ミルクシェイクティー」。バニラの香りをベースにヨーグルトとメープルの香りを配合し、ミルクティーに合うようにブレンドしています。スコーンやホットケーキの甘い香りが広がる東京店を連想させます。
外観が描かれた「フルーツフラワーティー」は、門扉から洋館までのエントランスアプローチに夏になると実がなるブラックベリーとラズベリーの香りに、杏子やジャスミンを掛け合わせています。ホットでもアイスでも、フルーツの華やかな香りが広がり優雅な気持ちに浸れますよ。
(左)「オリエンタルバカンス」、(右)「オレンジ色の幸せ」各918円
店長の山田さんが特におすすめする紅茶はこちら。「ムレスナティー」と出合って初めて感動したのが「オリエンタルバカンス」。ストロベリーとマンゴーにジャスミンが香る紅茶で、ぬるくなった時に一層香りの良さを感じられるそう。
「オレンジ色の幸せ」は爽やかなオレンジにアプリコットとハチミツでバランスをとって、多幸感あふれる香りに仕上げています。
東京店限定、余韻まで紅茶を感じるソフトクリーム
「ソフトクリーム」480円
一年以上かけて試作を繰り返し、今年6月から新発売した「ソフトクリーム」は、1階やテイクアウトで気軽に楽しみたい方におすすめ。「ミルクシェイクティー」の茶葉を濃厚に淹れてミルクベースのソフトクリームと合わせてあります。バニラ、メープル、ヨーグルトの甘い香りがふわり。口に含んだ瞬間から余韻まで香りが続き、紅茶専門店の本気を感じられます。ハート形のウエハースのさくさくした食感がアクセントになっているので、合間に食べてみてくださいね。
非日常的な空間を満喫できる「ムレスナティー東京店」で、次の週末は至福のひと時を過ごしてみてはいかがでしょうか。
文:磯崎舞 撮影:新井智子