提供:ことりっぷ
今年も暑くなりそうな夏。かき氷がますます恋しくなりますね。今回は愛知県内から、かき氷が美味しいお店をまとめてご紹介。江戸時代から続く和菓子と甘味の老舗から、焼きものやお茶の名産地ならではの茶房、ほかにはないフレーバーを楽しめるカフェなど、気になるお店が勢揃い。夏の癒やしをいただきに、ぜひお出かけしてみましょう。
【名古屋】老舗の味を自分好みに楽しめる「雀おどり總本店」
鯉が泳ぐ池もある落ち着いた店内では、地元の常連さんも観光客もくつろぐ
江戸時代末期、名古屋有数の繁華街・栄に街のお菓子屋さんとして創業した「雀おどり總本店」。戦災での焼失などを経て現在の場所に移り、甘味処も加わりました。時代や周囲の様子が変わっても、懐かしさや親しみやすさはそのまま。7代目の今も愛され続けています。
「宇治金時ミルククリームわらび氷」。好みや気分でカスタマイズするのも楽しい
あんみつや豆かん、蕨餅、抹茶と季節のお菓子のセットや、ういろ、赤味噌味もあるところてんなど、名古屋らしさも加わった定番メニューが揃うこちら。ファンが多いかき氷は一年を通して提供しています。宇治や黒糖、青梅などこだわりの蜜と、アイスクリームや金時、蕨餅などトッピングはそれぞれ6種。好みの組み合わせを探すのも楽しみです。
【名古屋】リゾート気分でゆったり♪「CAFÉ Sabu Hiro」
お店があるのは大通りから少し入った住宅街。豊かな緑や季節の花にも癒やされる
地下鉄一社駅から徒歩5分ほどの場所にあるコーヒー&スイーツのお店「CAFÉ Sabu Hiro(カフェ サブヒロ)」。南国リゾートをイメージしたという店内にはゆったりと席が配され、小さな庭やペットと過ごせるテラス席もあってくつろいだ雰囲気が漂います。
完熟アボカドのまったり優しい味わいを楽しめる「アボカドミルク氷」
カフェのテーマは「美と健康」。有機・無添加・手作りを基本としたメニューが揃います。かき氷は、美容効果の高いアボカドをフルーツ感覚で味わえる「アボカドミルク氷」(写真)や、奈良の名店・樫舎に特注した小倉あんでいただく「小倉抹茶氷」、苺、マンゴーなど常時8種類。期間・数量限定で登場する季節の野菜や果物を使ったメニューも楽しみです。
【名古屋】上品な“氷の和菓子”「和菓子菓寮 ocobo」
街に溶け込む佇まいがすてき。営業日や提供メニューは公式SNSでチェックするのがおすすめ
名古屋でも指折りの高級住宅街、覚王山にある「和菓子菓寮 ocobo(わがしかりょうおこぼ)」。店主の三浦さんが京都で学んだ京菓子と日本茶をカフェ感覚で楽しめるお店です。京菓子の中でもお茶席などよそ行きのシーンで使われる上生菓子の流れをくむこちら。上質な小豆や寒天、和三盆糖、餅粉などを使ったお菓子が揃います。
「西尾茶ソルベのあんみつ仕立て」(現在は「濃茶ソルベのあんみつ仕立て」)
名物のひとつが、上質な八女抹茶を濃厚なシャーベットにした濃茶のソルベ(写真)。2種類の寒天や柔らかく炊き上げた小豆、求肥とともにあんみつ仕立てでいただきます。時季に合わせて変わる選りすぐりの材料のシロップが湧き水の氷と溶け合う絶品かき氷も揃います。
【西尾】自慢の抹茶を堪能できる「松鶴園本店 茶房茶遊」
ショップでは地元のお店とコラボしたオリジナル抹茶製品も豊富。お土産探しも楽しい
国内有数の碾茶(抹茶の原料)の産地であり、市内で生産されるお茶のほとんどが抹茶になるという“抹茶どころ”西尾市。市内で50年以上にわたって抹茶製品の企画から製造、販売まで手がける問屋「松鶴園(しょうかくえん)」の本店には、一般の人も気軽に立ち寄れるお茶とお茶製品のショップ、抹茶メニューを味わえる「茶房茶遊」が併設されています。
自慢の甘味を一緒に味わえる「西尾城極み」
「茶房茶遊」には食事からスイーツ、ドリンクまで、上質な抹茶たっぷりなメニューが揃い、初夏からはかき氷が登場。どれも濃厚な抹茶蜜がかかり、抹茶のモンブランやソフトクリーム、ゼリーなど、濃厚で香り高い抹茶を堪能できるトッピングも魅力です。
【豊田】キュートな創作かき氷がずらり。「甘味や 乃あん」
真っ白な暖簾が目印。店内はカフェ風の雰囲気に和の食器が似合う
名鉄豊田市駅から徒歩5分ほど、駅前通りから1本入った場所にある「甘味や 乃あん」。すぐ近くにある創作和食ダイニング「和is魯菴(わいずろあん)」がプロデュースした甘味専門店です。「和is魯菴」で出していた甘味が好評だったことから、甘味のみでオープン。季節や食感を大切に丁寧に手作りしつつ、ひと工夫した華やかな和スイーツに目を奪われます。
中にチョコレートムースが隠れた「チョコミントクッキー」
一年中楽しめるかき氷は、毎月のように新作が登場。季節のフルーツをぜいたくに使ったものや、あんことマスカルポーネクリームを合わせた「あんぽーね」やエスプーマなどユニークなもの、スパイスをきかせたものなど、味わうのが楽しみなメニューが揃います。
【瀬戸】定番も限定も絶品揃い♪「日本茶専門店 茶のいろは」
愛知近郊や全国の名産地から選りすぐったお茶も販売。茶葉を買いに来るお客も多い
名古屋市の中心部から電車で30分ほど、1000年以上の歴史を持つ陶磁器の生産地として知られる瀬戸市。「日本茶専門店 茶のいろは」は、実家はお茶屋さんで祖父母はお茶農家というルーツを持つ店主・鎌田さんが、10年ほど前に開いた日本茶とかき氷のカフェです。
不動の人気を誇る定番「瀬戸おりべ」。器はこのメニューのために作った織部焼の特注品
かき氷は通年で提供。実家のお茶屋さんで挽いたばかりの西尾抹茶をふんだんに使い、自家製のあずきや白玉と合わせた「瀬戸おりべ」をはじめ、定番と限定メニューを合わせて常時7〜8種類が揃います。こだわりぬいた定番の美味しさを堪能するのも、マンゴーや梅酒、ヨーグルト、季節の野菜など訪れるたびに新しい味わいに出会うのも楽しみなお店です。
いかがでしたか?
今回は、過去に「ことりっぷweb」で紹介した中から、美味しいかき氷を楽しめる愛知県内のお店をまとめてご紹介しました。営業時間や定休日などは最新の情報をご確認のうえ、おでかけくださいね。
文:高柳涼子