提供:ことりっぷ
大阪のオフィス街・北浜で42年営業を続け2020年に閉店したサンドイッチ喫茶店「蝸牛庵(かぎゅうあん)」。「あの行列店が閉店した」と話題になり、多くの人に惜しまれましたが、かつて厨房で30年以上サンドイッチを作ってきた森岡善次さんが店名を引き継ぎ、2023年4月に奥さんの地元である南吹田で「蝸牛庵」を再スタートさせました。サンドイッチは以前の人気メニューから13種を厳選。週末限定でフルーツサンドが新登場しました。
広大な公園の近くにある、のどかな立地
大阪のベッドタウンで、住みたい街ランキングでも上位に選ばれる吹田市にある「蝸牛庵」。のどかな住宅街にあり、近隣にはテニスコートやジョギングコースを備えた広大な中の島公園があります。
最寄りのJR南吹田駅からは徒歩10分、南吹田駅はJR大阪駅から約8分と近く、立ち寄りやすい立地です。
店内はカウンター5席とテーブル4席とコンパクト。白とネイビーを基調とした空間は、すっきりしていて上品な印象です。
20種以上あったサンドイッチから13種を厳選
以前のお店では20種以上のサンドイッチメニューがありましたが、現在は森岡さんのイチオシ13種を厳選。レシピは変えておらず、すべてのサンドイッチが両サイドと真ん中、計3枚のパンを使用。ボリュームがありますが、4等分すると持ちやすいサイズ感で、具沢山でも食べやすいサンドイッチです。
イートインのサンドイッチはパンをトーストし耳は残したまま、テイクアウトやフルーツサンドはパンをそのまま使い、耳を切り落としています。
理由は「その方がおいしいから」とシンプル。長年の経験から自然とたどり着いたレシピのようです。
とりたまごサンドセット950円(ドリンク付き)
とりたまごサンドセットは、照り焼きチキンと玉子サラダ、トマト、レタスをサンド。鶏肉の甘辛い味付けはクセになるおいしさ。ゆで玉子をマヨネーズ、塩コショウで合えた玉子サラダとの相性も抜群です。
カットしたときの断面の美しさもさすがです。
生ハムサンドセット950円(ドリンク付き)
生ハムサンドは、トマト、きゅうり、チェダーチーズをサンド。切り分けてお皿に盛り付けてから、生ハムを1カット2枚ずつトッピングするというユニークな盛り付けは生ハムメロンをヒントにしたそうです。
ひとくち目から生ハムの味わいを強く感じるので、生ハム好きにとっては満足感が高まります。
週末限定、フレッシュフルーツのサンドイッチ
フルーツサンドイッチセット1,000円(ドリンク付き)
北浜のお店で出していたフルーツサンドは缶詰のフルーツを使用していましたが、こちらのお店では旬のフレッシュフルーツを使用。春はあまおういちごとチョコレートクリームの組み合わせ。夏はシャインマスカットが登場予定です。
テイクアウトボックスはかわいいおうち型
サンドイッチはテイクアウトが可能。出来上がってからすぐ食べるイートインの場合はトーストしてから提供しますが、テイクアウトの場合はトースト提供せず、食パンのまま。時間がたってからもおいしく食べられるように、イートインの場合と少し作り方を変えていると言います。
ちょうど1人前が入るテイクアウト専用ボックスは、かわいいおうち型で、手土産にしても喜ばれそうです。
森岡さん夫妻のあたたかい人柄から、心地いい癒しムードに満たされた「蝸牛庵」。サンドイッチをざっくりカットする小気味いい音、ハンドドリップでコーヒーをコポコポ淹れる音に耳を傾けながら、のんびり過ごしてくださいね。
文/西 倫世 撮影/保志俊平