提供:ことりっぷ
美味しいものだけ少しずつ、いろいろ味わいたい……。そんな願いを叶えてくれる小鉢料理は、大切に過ごしたい時間や旅先のごはんにもぴったりですね。今回は東京都内や葉山、鎌倉、京都で見つけた小鉢や八寸盛りの料理がすてきなお店をまとめてご紹介。個性豊かな器や美しい盛りつけもごちそうです。目でも舌でもぜひ、堪能してくださいね。
【東京】絶品ごはんと楽しむ「象印食堂 東京店」
入口には「炎舞炊き」がさりげなく並ぶ。店内からは東京駅の駅舎を一望
炊飯器をはじめとする調理家電を多く手がける「象印マホービン」。高級炊飯ジャー「炎舞炊き」で炊き上げたごはんと、丁寧に仕上げた和の創作料理を楽しめる“ごはんレストラン”が「象印食堂」です。本社のある大阪に続く2店目が、2023年2月、東京駅直結の「KITTE丸の内」にオープン。東京店限定メニューも登場しました。
華やかな盛りつけもすてきな東京店限定の「みやび会席」(前日までの予華やかな盛りつけもすてきな東京店限定の「みやび会席」(前日までの予約制)約制)
小鉢入りの副菜や創作の前菜、肉や魚のメイン、炊きたてのごはん。味噌汁、デザートなどがセットになった「みやび会席」(写真)や、ごはんの食べくらべが楽しめる食堂の看板メニュー「象印御膳」、テイクアウトメニューなどが揃い、シーンに合わせて楽しめます。
【渋谷】「神楽坂 茶寮 渋谷スクランブルスクエア店」
新宿方面や代々木・明治神宮の緑など都心ならではの眺めもごちそう
神楽坂に本店を持つ大人気の和カフェ「神楽坂 茶寮(かぐらざかさりょう)」。2019年秋に渋谷駅前にオープンした複合施設「渋谷スクランブルスクエア」にもお店があり、ヘルシーな御膳や抹茶スイーツなどを、都心ならではの眺望とともに楽しめます。
一番人気の数量限定メニュー「12種のおばんさい御膳」
こちらのお店のテーマは“だしと野菜を味わう、身体にやさしい茶寮のごはん”。どのメニューも旬の食材をやさしい味つけで堪能できます。ずらりと並ぶ真っ白な小鉢がキュートな「12種のおばんさい御膳」(写真)をはじめ、どのセットにも2〜3つの小鉢料理つき。季節の移ろいをゆったり楽しむことができます。
【神楽坂】華やかな小鉢ランチを楽しめる隠れ家「花かぐら」
建物には蔦が絡まり、モミジやツゲも。お店の前の通りとも調和する和の装い
石畳の路地など風情ある街並みがすてきな神楽坂。メインの通りを折れた「本多横丁」は、飲食店を中心に老舗の呉服店や料亭の軒を連ねます。そんな通りの一角にある「花かぐら」は、個室もあって落ち着いた雰囲気漂う隠れ家的な和食ダイニング。女性に人気の華やかで大人っぽい食事を楽しめます。
12種の小鉢を楽しめる「花かぐら弁当」。食後の飲み物がつくのもうれしい
ランチメニューのひとつ「花かぐら弁当」(写真)では、職人さんが工夫して作り上げた旬の魚や肉、野菜の創作料理が小鉢で12種類も味わえる一品。一つひとつの味わいや彩りの美しさはもちろん、全体の絶妙なバランスも見事です。
【葉山】目的地のひとつに加えたい「葉山茶寮 六花」
石垣の土台つきの塀に囲まれた日本家屋。松や季節の花々が美しい
黒松林が美しい海岸や御用邸、神奈川県立近代美術館葉山などが点在する葉山・一色エリアにある「葉山茶寮 六花(はやまさりょう りっか)」。昭和天皇の侍医頭を務めた塚原伊勢松氏の別邸として建てられた日本家屋をリノベーションしたお店です。昭和初期の建築当時のしつらえをできるだけ残した空間で、心ほぐれる時間を過ごせます。
「六花御前昼はん」。2段目の蒸籠は肉・魚・餃子から選べるのも楽しい
平日のランチタイムには八寸盛の御膳を楽しめるこちら。「六花御前昼はん」(写真)は、八寸盛に二段の蒸籠蒸しにごはん、汁物、香物、飲み物、お菓子がつく華やかなセットです。葉山の四季の恵みをさまざまな味や食感で堪能できますよ。
【鎌倉】江ノ電と庭園ビューも楽しい「茶房 空花」
豊かな自然を残しつつきれいに手入れされた庭に心癒やされる
江ノ島電鉄和田塚駅から徒歩2分、石造りの門をくぐった庭園の先にある「茶房 空花(さぼう そらはな)」。庭園の広さはなんと200坪。四季折々の花と江ノ電を眺めながら食事やお茶がと楽しめる鎌倉らしいロケーションのお店です。
季節の野菜やお魚がたっぷりの身体にやさしいメニュー。籠入りなのもすてき
こちらは、東京のミシュラン三ツ星店「かんだ」で長年修業を積んだ料理長が長谷にオープンした和食店「空花」の姉妹店。人気の「茶房膳」(写真)では季節のおかず6品を小鉢で楽しめます。土鍋炊きの黒米ごはん、味噌汁、ごはんのお供、ドリンクと選べるお菓子2種類もついてボリュームもたっぷり。お腹も心も満たされます。
【京都】料理旅館の華やかランチ♪「柚子屋旅館・一心居」
撮影/Yasutaka Ogawa
京都観光の定番スポット・八坂神社の南隣にある「柚子屋(ゆずや)旅館」。小さな門をくぐった先には静けさに包まれた別世界が広がります。旅館の1階にある食事処「一心居(いっしんきょ)」では、宿泊者以外も食事を楽しめます。
ランチでは香り高い水尾の柚子を使った名物の柚子雑炊と、15種類のおばんざいがセットになったお膳を提供。京都や丹波や若狭、海山の幸を美しい朱塗りの器でどうぞ。
いかがでしたか?
今回は、過去に「ことりっぷweb」で紹介したお店の中から、小鉢や八寸のメニューがすてきなお店をまとめてご紹介しました。メニューや営業時間、定休日などの情報は、各記事の公開時点のものですので、事前に確認しておでかけしてくださいね。
文:文/高柳涼子