ひがし茶屋街や日本庭園の代表・兼六園など歴史情緒を感じる観光名所が点在する城下町・金沢。今回はそんな金沢で “芸術の秋”をテーマに1日おさんぽ。
やさしい光と静けさが落ち着く図書館や現代アート美術館、幻想的なアトリエなどアートな空間を巡ったり、アーティスティックなパフェをいただいたりと “芸術の秋”を満喫するモデルコースをご紹介します。
光が差し込む森の中のような読書空間「金沢海みらい図書館」
石川県金沢市に同市4番目の図書館として開館した「金沢海みらい図書館」。白いキューブ型の箱を約6000個の丸い窓で埋め尽くした印象的な建物は、建築物としても国内外から注目されています。設計を手がけたのは建築家ユニット・シーラカンスK&H。水玉模様に見える壁面の壁は、読書に最適な光を館内に取り入れるため、実験を重ねて生まれたデザインなのだそう。
かわいい豆皿にちょこんと乗せた銘菓やお寿しを楽しむ「豆皿茶屋」
兼六園と並び石川県を代表する名所であり国の史跡「金沢城公園」。加賀百万石前田家の居城を開放している歴史的空間は、広大な敷地ゆえ休憩をしながらめぐるのがおすすめです。休憩スポットは幾つかありますが、なかでも人気は「鶴の丸休憩館」。そこに素敵な和カフェ「豆皿茶屋(まめざらぢゃや)」があります。
石川県の “おいしいもの” が、甘いものなどちょこっとずつ味わえて、お腹の空き具合を考えながら、メニューが選べるのも嬉しいお店です。
私設の現代アート美術館「KAMU KANAZAWA」
KAMU kanazawaコレクション 《INFINITE STAIRCASE》©️Leandro Erlich金沢市の中心部に2020年6月に開館した私設現代アート美術館「KAMU kanazawa(カム カナザワ)」。中核となる施設〈KAMU Center〉を含め複数カ所、徒歩圏内に展示スペースを点在させ歩いて街を巡りアートを楽しむ美術館です。
注目は、螺旋階段を横倒しにしたような造形の作品「INFINITE STAIRCASE」。鑑賞者が作品の中に入って楽しめる体験型のインスタレーション作品です。幅約3.5m奥行き約7m高さ約3mの作品の中に入ると、螺旋階段の吹き抜けを上から覗き込んでいるような錯覚と空間が拡張される仕掛けに驚きを感じずにはいられません。
一口食べたら虜になるフォトジェニックなパルフェ「DORUMIRU.kanazawa」
「焦がしキャラメルバナナとほうじ茶のパルフェ」金沢からはじまり、京都にも姉妹店があるパルフェ専門店「DORUMIRU.kanazawa(ドルミールカナザワ)」は、スイーツ好きには有名なお店です。スプーンを入れるのを躊躇するほどアーティスティックな憧れ系スイーツといわれ、おいしいからこそリピーターがたくさん。
卵黄、砂糖、クリームなどを混ぜてフルーツやソースなどを添えた氷菓、フランス発祥のパルフェを「DORUMIRU」らしく“かわいくて・おいしくて・うつくしい” グラスデザートとして表現。旬のフルーツを選び、毎日2~3種類が用意されています。
ふわふわなたんぽぽの綿毛が溢れる幻想的なアトリエ「HIMITO(光水土)」でピールアート体験を
金沢駅前から出ている周遊バスに乗り「桜橋」で下車して、徒歩3分程。金沢市内を流れる大きな2つの川のうちの一つ、犀川(サイガワ)の穏やかな流れのほとりに「HIMITO(光水土・ヒミト)」はあります。
お店の中に入るとびっくり!天井から吊り下げられたたくさんのたんぽぽの綿毛に、別世界に迷い込んだような気持ちになります。店主の才田さんに、「いらっしゃい」と暖かく迎えられ、その幻想的な空間をうっとりと満喫できます。
天然温泉があるのも魅力的。大正ロマンの情緒漂うクラシカルホテル「金沢白鳥路 ホテル山楽」
今夜の宿は、金沢城公園内の大手門跡から歩いてすぐのところにある「金沢白鳥路 ホテル山楽(かなざわはくちょうろホテルさんらく)」。金沢城のお堀のひとつ白鳥濠跡にあり、美術館さながらに像が立ち並ぶ白鳥路、そのそばに建つホテルです。
アクセスが便利なこともありますが、大正ロマンをコンセプトにしたロビーや客室、郷土料理も並ぶブッフェの朝食、金沢市内では珍しい天然温泉の白鳥路温泉(はくちょうろおんせん)も楽しめて、特に女性から人気の宿です。
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いかがでしたか?
紹介した以外にも、金沢はまだまだ見どころも多く旅の2日目も訪れたいスポットがたくさん。すてきな秋の旅を楽しんでくださいね。
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文:ことりっぷ編集部
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