提供:ことりっぷ
愛知県・知多半島の先に浮かぶ日間賀島はタコが名物。島にはいたる所にタコがいてお出迎えしてくれます。そして島の旅館やホテル、レストランでもタコをはじめとした海の幸尽くし。そんな島グルメと絶景が自慢の宿「日間賀観光ホテル」を今回はご紹介します。一面に海が広がる景色眺めながら、タコをはじめとした島の味覚をゆったりと味わうことができますよ。
名古屋から約2時間。愛知県の離島、日間賀島へ
日間賀島は名古屋市内から電車とフェリーを使って約2時間で行くことができる、美しいビーチや島ならではのローカルグルメで人気を集める離島。島には信号機が一つしかなく、徒歩でも1時間ほどで一周ぐるりと巡ることができる小さな島です。
島には大小40軒以上の宿や民宿がありますが、今回紹介するのは、島の中央部の丘陵地にある宿「日間賀観光ホテル」。南側に海を望む、島ならではのロケーションが自慢の宿です。浴場のほか全客室からもオーシャンビューが広がっていて、お隣の島である篠島や船が行き交う様子を望むことができます。
海を望むデッキテラスがある食事処
「日間賀観光ホテル」はタコの形をしたお菓子を開発するなど、日間賀島をタコの島として発信してきた宿。40年以上の歴史がある宿ですが、2018年に北館がリニューアルし、海を望むデッキテラスなどがオープン。こちらは宿泊客はもちろん、ランチでも利用でき、海の気持ちい風にあたりながら、のんびりと過ごすことができます。
食事処のテーブルは舟のような形になった楽しいしつらい。お食事のプランは予約をすれば宿泊でも日帰りでもタコしゃぶコースのほか、冬にはふぐづくしのコースなども選べるようになっています。飲み物は美浜のみかんジュースなど知多半島の作り手のものをセレクト。特に日本酒は知多各地の蔵元のお酒を取り揃えていて飲み比べをすることもできますよ。
島の旬を感じる海の幸づくしのコースをご紹介
今回紹介するのは、その時期の旬の味覚がいろいろ楽しめる「島まわり彩りコース」(1人8,800円※注文は2人前~要予約)。最初はお造りのほかタコの塩辛やもずく酢などが並びます。夏はウニや貝類がお造りを彩りますが、旬のものを楽しんでもらえるように、食材は決めず、時期によっていろいろなお造りになるそうです。館内には生け簀があるので、鮮度は抜群。地元の漁師さんから直接買い付けた新鮮な魚介類を楽しむことができます。
お造りには日間賀島の海苔と酢飯も添えられていて、ウニなどをのせて巻き寿司風に味わってみてくださいとのこと。香り高い海苔と、酢の生産地として知られる知多の赤酢を使った酢飯の美味しさにも驚かされます。
日間賀島名物のタコは丸茹でで豪快に
次に出てきたのは日間賀島名物のタコの丸茹で。仲居さんが食べやすい大きさに切り分けてくれます。しっとり、ぷりぷり食感のタコは何もつけずにそのまま食べるのが一番です。
そして目の前で炭火焼にしてくれるのは大アサリやたいら貝、海老などこちらも島で取れる旬の味覚。仕上げに魚醤を垂らして焼き上げるので香ばしい磯の香りが漂います。タコ以外にも日間賀島にはおいしい食材があることを知ってもらいたいと、さまざまな海の幸が楽しめるコースとなっています。
夏にしか食べられないという近海ものの穴子の白焼きは、シンプルな調理法ですが、しっかりとうま味があるアナゴを堪能できる味わい深い一品。ほかにも赤車海老のかき揚げ、自家製豆腐など、素材の風味や食感を生かした料理が一品ずつ運ばれ、ゆったりと味わうことができますよ。
シメのお食事は、島の郷土料理であるタコ飯に赤だし、じゃこの佃煮。タコ飯は干しダコと生ダコの2種類のタコを入れ、タコのうまみと食感を楽しめるように。お米に粒の大きい道明寺粉を入れて炊き上げた、上品で味わい深いご飯です。このタコ飯はお店によって作り方が微妙に異なるそう。いろいろなお店で食べ比べてみたくなります。
最後はデザートになりますが「日間賀観光ホテル」が運営する「かもめ売店」の名物、「多幸(たこ)まんじゅう」もお菓子として添えられています。食後はデッキテラスでコーヒーや紅茶を飲むことができるので、海を眺めながら、のんびり何にもしないひとときを。潮風が心地よく、目の前にはお隣の離島、篠島が。三河湾の風光明媚な景色に癒されてくださいね。
お土産にはかわいい「多幸まんじゅう」を
食事にもついてきた「多幸まんじゅう」は日間賀島西港前にある「かもめ売店」の工房で作られているのでぜひお土産に。1個から購入することもできるので、ぜひ焼き立てを味わってみてくださいね。20年以上前から作られているという「多幸まんじゅう」は、今では島の名物となっていて、島内には多幸まんじゅうを使ったパフェやスイーツなどもあるとか。箱で買うと、かわいい顔のタコのほか、ときどきフグもいるのでお楽しみに。
日間賀島の丘の上に建つ、美しい景色と島の幸でおもてなししてくれる宿「日間賀観光ホテル」。宿泊はもちろん、昼食だけでも気軽に立ち寄れるのでぜひ予約をして楽しんでみてください。にぎやかなビーチや港から少し離れた静かなロケーションの中、ゆったり優雅に島の魅力を体験することができますよ。
文:田口真由美