提供:ことりっぷ
3年に1度開催されるアートの祭典「瀬戸内国際芸術祭」。瀬戸内海の12の島と2つの港を舞台にしたもので、2022年の開催も決まり、ますます注目が集まっています。今回は舞台となる港のひとつであり、島々への玄関口である岡山県の宇野港周辺へご案内。フォトジェニックなパフェが味わえるブックカフェや、港街に魅せられて移住したオーナーが営むショップなど、新しい息吹を吹き込むお店があちらこちらに点在しています。瀬戸内海の景色に映える屋外アートも鑑賞しながら、気ままな港街さんぽに出かけましょう。
本に囲まれながらフォトジェニックなパフェを味わう「うのまち珈琲店 玉野店」
ナチュラルテイストの家具が並ぶ
ショッピングモールの2階に入るブックカフェ。店内にはオーナーが選書したエッセイや小説、写真集など、約1500冊が本棚に並びます。名前やメッセージを添えた栞を読みかけの本に挟んで本棚に戻すこともできるので、次に訪れたときの楽しみになりそうです。さらに栞にSNSアカウントを記入しておくと、次に本を手に取った人が連絡してくれるかも。本を通した新しいコミュニケーションを体験してくださいね。
「クリームブリュレの季節のパフェ」1100円
こちらでぜひ味わいたいのが、見た目のかわいさがSNSでも話題となっている「クリームブリュレの季節のパフェ」。イチゴやキウイなど季節ごとに変わるフルーツに、ミルクプリンやホイップクリーム、バニラアイスを重ね、オーダーが入ってからキャラメリゼで蓋をします。パリッとしたキャラメリゼ、ザクザクとしたグラノーラ、なめらかなプリンなど、変化する食感も楽しみながら最後までおいしくいただけます。ほかにも日替わりドリアやカレーなどのランチや、クリームソーダやケーキといったカフェメニューも提供しています。居心地のいい店内で本と一緒にゆっくりと過ごしてくださいね。
「ココカ古書店」で、旅にまつわる本とモチモチの米粉たいやきでほっとひと息
米粉生地の「たい焼き」220円
こちらは世界中を旅した夫婦が、瀬戸内海に魅せられて移住し、オープンさせた古書店です。店内には旅にまつわる本から洋書、写真集まで、ジャンルを問わず2500冊の本が壁一面にずらりと並びます。古材で作られたカウンターに腰掛けて、コーヒーやチャイ、米粉のたい焼きを味わいながら読書するのがここでの過ごし方。メニューはテイクアウトもできるので、本とピクニックセットをレンタルして瀬戸内海が見える港で読書するのもおすすめです。
古材で作ったカウンターでくつろいで
夜はクラフトビールやアラカルトを提供するバーとして営業しています。お酒を片手に本に没頭する時間を過ごしてくださいね。看板犬のじゅうべえやオーナー夫妻とのふれあいも楽しみながら、気になる本を手に取って物語の世界に浸かってみてはいかがでしょうか。
「やさい屋ポッケ」で八百屋が作る野菜のドリンクやスイーツを味わう
季節の野菜が並ぶ
金・土曜限定でオープンする八百屋「やさい屋ポッケ」。まるでカフェのようなおしゃれな空間に、地元の農家から届く瑞々しい野菜や果物がずらりと並びます。農家さん直伝の野菜のおいしい食べ方や栽培方法まで細かく教えてもらえるので、気になる野菜があったら店主に尋ねてみてくださいね。
自家製ジンジャーエール400円、グリーンスムージー500円
規格外の野菜や果物も無駄にしないように、新鮮なうちに加工品や調味料、ドリンクに使用。季節の果物を使ったジャムや焼き菓子はおみやげにも人気があります。フレッシュな野菜をたっぷり使ったスムージーや自家栽培の生姜を使うジンジャーエールは、テイクアウトして旅のおともにいかがですか。
(左上)淀川テクニック『宇野のチヌ』(左下)小沢敦志『終点の先へ』(右上)エステル・ストッカー『JR 宇野みなと線アートプロジェクト』(右下)瀬戸内海の青色にフェリーの赤い模様が映える
ほかにも宇野港周辺には、アートな見どころが点在しています。素敵なお店に立ち寄ったり、アート作品を鑑賞したり。瀬戸内海に癒やされる、気ままな港町さんぽを楽しんでくださいね。
文:橘春花(フォレスト) 撮影:森昌史(フォレスト)