信玄と自然、そして旬の果実が出迎えてくれる町・甲府
新宿から電車で約1時間半、乗り換えなしで到着する山梨県甲府市。盆地に町が築かれ、その先には奥秩父山塊、御坂山地、南アルプスという悠然たる山々が東西南北から町を見守ります。戦国最強の武将の一人として名高い武田信玄の本拠地だったので、「武田神社」などの史跡は定番の観光スポットです。
他にも日本一の渓谷美と称された「昇仙峡」、地元で採れたブドウで造るワインも人気。おすすめスポットはどれも甲府市からバス・電車を使って約1時間以内、車だと約40分以内で行ける範囲に点在しています。
甲府市
武田信玄公像
甲府駅南口を出てすぐ右側にどっしりと鎮座している甲府のシンボル的存在の武田信玄公像。まさに動かざること山の如しといったように迫力ある大きな体をして右手に軍配、左手には数珠を持ち、座っています。やはり甲府といえば武田信玄です。
高さ6.2メートル、重さ約5トンと重厚感もあり、記念撮影スポットにぴったり。戦だけでなく治水事業など町づくりに力を注いだ武田信玄は甲府の人たちから「信玄公」「信玄さん」と親しまれています。台座の右側には武田信玄についての説明書きが日本語と英語で表記されています。
- 住所
- 山梨県甲府市丸の内1(甲府駅南口前)
- アクセス
- 甲府駅より徒歩約1分
甲府市
武田神社
戦国時代きっての名将、武田信玄公をお祀りした甲斐の国の総鎮護「武田神社」は、父・信虎と息子・勝頼の3代にわたって居住した武田氏館跡(国指定史跡)に鎮座しています。
商売繁盛や無病息災のほか、勝負運に御利益があると言われており、山梨を代表する強力なパワースポットとしても有名です。
また境内にある「武田神社宝物殿」では武田家ゆかりの品々を展示。三条家より寄進された太刀「吉岡一文字」は重要文化財に指定されているほか、実際の合戦に使用された風林火山の軍旗や信玄公の軍扇など、歴史好きなら一度は見てみたいと思う品が収蔵されています。
館跡に残る古井戸のなかには「姫の井戸」と呼ばれるものがあり、信玄公のご息女が産まれた際に産湯として使用されたという言い伝えがあります。延命長寿や万病退散の御利益があると言われており、参拝者はいつでも自由に「お水取り」することができます。
宝物殿では武士(もののふ)の生死をかけた生き様が、水琴窟や姫の井戸がある社務所前では悠久の時間が止まったような静けさが感じられます。
- 授与所 受付時間
- 8:00~17:00
- 入館料(宝物殿)
- 大人300円、小人(小・中学生)150円
- 住所
- 山梨県甲府市古府中町2611
- アクセス
- 甲府駅より武田神社・積翠寺行きバスで約8分
甲府市
甲斐善光寺
自らも出家するほど仏教に関心を持っていた武田信玄は、川中島合戦で長野の善光寺が焼失することを恐れ、ご本尊などの寺宝を甲府に移そうと考えます。その移し先として建てられたのが「甲斐善光寺」。甲府駅から2駅、JR善光寺駅から徒歩7~8分くらいのところにあり、巨大な山門がお出迎えをしてくれます。
甲斐善光寺の境内では、さまざまな色を見ることができます。金堂の赤、自然の緑、そして晴れた日の青空と、とても写真映えする景色を堪能できる場所です。休日にも関わらず、参拝者が少ないので穴場の観光地といえます。
金堂に向かって左側にあるのは、エメラルドグリーンの池。月に一度鯉に付いた寄生虫や菌を取り除く作業の際にこの色に変化するのだそう。運が良ければこのエメラルドグリーンの池を見られることも。しかもここの鯉たちは人慣れしているようで、エサをくれと言わんばかりに口をパクパクさせながら寄りついてきます。
- 拝観受付時間
- 9:00~16:30
- 拝観料(金堂・宝物館共通)
- 大人500円、小学生250円
- 住所
- 山梨県甲府市善光寺3-36-1
- アクセス
- JR身延線「善光寺」駅より徒歩約7分、JR中央本線「酒折駅」より徒歩約15分
甲府市
甲州ほうとう・小作
山梨名物ほうとうを提供している代表的なお店といえば、「甲州ほうとう小作」。小作のほうとうはこだわりがいっぱい。添加物や保存料を使用していない自慢の麺は太すぎず薄すぎず、煮込んでも食感の残るオリジナル麺を使用しています。
またカボチャなどの野菜から出たうま味に深みを与えてくれるのが、オリジナル味噌。ほうとうのために作られた味噌で、こちらにも小作のこだわりが詰まっています。
そんなこだわりのほうとうは、注文を受けてから一つずつ鉄鍋で調理し提供してくれます。できたてアツアツが運ばれてくるのはうれしい限り。いつ訪れても変わらぬ味を楽しむことができます。二人で訪れた場合、ほうとう二つを注文すると食べきれないほどのボリュームなので、ほうとう一つに馬刺しや煮貝などの一品料理を組み合わせてシェアするのがおすすめです。
お会計のレジ前にはお土産用ほうとうも販売されているので、ぜひチェックしてみてください。
- 営業時間
- 月曜~土曜 11:00~22:00(連休最終日21:00まで)、日曜 11:00~21:00
- 定休日
- 年中無休
- 料金
- かぼちゃほうとう1,200円 他
- 住所
- 山梨県甲府市北口1ー4ー11
- アクセス
- 甲府駅より徒歩約3分
甲府市
鳥もつ煮・奥藤本店
ご当地グルメの祭典でグランプリを獲得し一気に知名度を上げた山梨県甲府のソウルフード・甲府鳥もつ煮。鳥のレバー・ハツ・砂肝・キンカンを甘辛く味付けした、お酒に合う一品です。甲府駅バスロータリーからすぐの「そば処奥藤本店」は元祖甲府鳥もつ煮発祥のお店。
こちらのお店では昭和25年頃に始まった伝統の味を今でもいただけます。鳥もつ煮単品の注文もできますが、信玄御前(ごはん、小鉢、香の物、信玄鶏のてんぷら、信玄たまごプリン付き 1,630円)など鳥もつ煮の付いたお得なセットメニューも。奥にもテーブル席がたくさんあり、大勢のお客様で賑わっています。
ワイン生産量日本一のワイン県・山梨県が誇る質の高いワインのほか地酒も各種取り揃えてあるので、お酒を飲みながら鳥もつ煮をつついてみては。ちょっと飲みたい方にはちょいのみセット(980円)もあり、そのセットと鳥もつ煮を注文するのがおすすめです。
- 営業時間
- 11:00~14:30(ラストオーダー14:15)、17:00~20:30(ラストオーダー20:15)
- 定休日
- 木曜(祝日は営業)
- 料金
- 鳥もつ煮 小 550円 大(2~3人用)700円
- 住所
- 山梨県甲府市丸の内1-7-4
- アクセス
- 甲府駅より徒歩約1分
甲府市
サドヤワイナリー
山梨のワイナリー巡りで懸念されるのが車の運転。しかし、甲府駅から徒歩約5分の場所に位置する「サドヤワイナリー」は車を運転しないで訪ねられるアクセス抜群なワイナリーです。
元々の起源は江戸時代から続く油屋ですが、1917(大正6)年にワイン造りを始め、戦前の1936(昭和11)年にワイン専用ブドウの栽培も開始します。軍需産業への協力や空襲を受けるなど、戦渦に巻き込まれた悲しい経験を持ちますが、今では名高い「シャトーブリヤン」を生み出す名ワイナリーです。
こちらのワイナリー、戦前では地下にあるタイル張りの部屋自体を巨大な醸造タンクとして使っていました。今は改装して博物館、セラーとして使用しています。ツアーはガイドさんの軽妙で含蓄のある説明を聞きながら、遺跡のような地下醸造所を縫うように巡ります。
ツアー最後には、サドヤワインの試飲も。休日のひとときに戦前から続く甲州のワイン造りに思いをはせるのも乙なもの。予約なしでも当日に空きがあればツアーに参加できますが、事前予約がおすすめです。
敷地内にあるショップではワインを購入でき、レストランではワインと地元の素材を活かしたフランス料理を堪能できます。
- 営業時間
- 10:00~18:00
- 定休日
- 年末年始
- 料金
- ワイナリーツアー 1,000円、中学生以下は無料
- 住所
- 山梨県甲府市北口3-3-24
- アクセス
- 甲府駅より徒歩約5分
甲府市
黒蜜庵きなこ亭 甲州夢小路店
甲府駅から徒歩約2分にある甲州夢小路。昔ながらの情緒が感じられるエリアには山梨県の名産品が並ぶショップが集まっています。「黒蜜庵きなこ亭」があるのも、この一角です。
画像提供/桔梗屋/
こちらの店舗では山梨県の銘菓・桔梗信玄餅だけでなく、桔梗信玄餅がのったソフトクリームやパン、パフェを販売していて、店内にはイートインスペースもあります。
おすすめポイントはレジ横の無料で使える黒蜜。ここでしか味わえない桔梗屋特製の濃い黒蜜なので、たくさん使いたくなること間違いなし。もちろん、お土産にも最適なボトル入りの黒蜜も購入可能です。お家でもお店の味が食べられるのはうれしいですね。
- 営業時間
- 10:00~18:00
- 定休日
- 年中無休
- 料金
- 桔梗信玄ソフト 510円 他
- 住所
- 山梨県甲府市丸の内1-1-25(甲州夢小路内)
- アクセス
- 甲府駅より徒歩約3分
甲府市
Mana CAFE
甲府駅から車で約10分走らせると見えてくる西海岸風なカフェ「Mana CAFÉ(マナ・カフェ)」。駐車場もかわいくLOVEなどの文字が書いてあります。
店内に入るとサーフ系の小物で統一されていて青と白を基調にしているので爽やかです。おすすめのテラス席にはクッションがあり、ゆっくりできます。
画像提供/Mana Cafe
店内にはコーヒーに合うアイシングクッキー(100円~)をはじめ、レインボー色のベーグル(450円~)、かわいいクマボトルに入ったタピオカドリンク(650円~)が人気。インスタ映えすることまちがいなしのカフェです。
- 営業時間
- 平日 11:00~18:00、土日祝 11:00~17:00
- 定休日
- 不定休
- 住所
- 山梨県甲府市下石田2-20-1 ポポレゴ 1F
- アクセス
- 甲府駅より御勅使行きバスで約9分。「上石田町」で下車し徒歩約20分
甲府市
甲州夢小路
甲府駅北口から歩いて2分ほどのところにある「甲州夢小路」。ひときわ背の高い「時の鐘」がシンボルで、アクセサリー店やラーメン屋などのお店が軒を連ねる小さなショッピングモールです。
甲州夢小路は線路沿いにあるので、特急列車が高速で駆け抜けていくところを見ることができます。留置線がすぐ隣にあるので、タイミングが良ければ停車している電車を撮影できるかもしれません。家族連れもカップルも、友人同士でも楽しめる場所です。
山梨県の食材を味わえるレストランやカフェのほかオシャレなお店が多く、甲州ワイン蔵では、販売されているワインをその場で堪能することができます(有料)。ワインのことがわからなくても、お店のスタッフさんに聞けばおすすめのワインを教えてくれますよ。
- 住所
- 山梨県甲府市丸の内1-1-25
- アクセス
- 甲府駅より徒歩約2分
甲府市
甲府城跡(舞鶴城公園)
日本100名城の一つの甲府城、別名「舞鶴城」。1590年頃に築城され、現在、「舞鶴城公園」「甲府市歴史公園」として跡地が開放されています。
特に甲府駅南口すぐの「甲府城跡 舞鶴城公園」には、立派な石垣と櫓が残っており、敷地は広くゆっくり散策するとよいでしょう。
天守は残っていませんが、本丸に上ることができ、そこから360度で甲府市内を展望でき、絶景が広がります。天気がよい日にはそこから富士山も見えます。
また公園管理事務所か敷地内に赤いジャケットを着たボランティアガイドさんが9時半から16時まで案内をされているそうです。タイミングが合えばガイドさんに敷地内を案内してもらうとより理解が深まりますね。
甲府駅の反対側、北口にある「甲府市歴史公園」には、かつて甲府城の出入口に築かれていた山手御門が復元され、内部は甲府城の発掘調査や江戸時代に関する展示室になっています。
- 営業時間
- 舞鶴城公園 稲荷櫓 9:00~16:30(入館は16:00まで)
甲府市歴史公園 山手御門 9:00~17:00(入館は16:30まで)
- 休館日
- 月曜(祝日除く)、祝日の翌日、12/29~1/3。公園は常時開放
- 入館料
- 無料
- 住所
- 舞鶴城公園 山梨県甲府市丸の内1-5
甲府市歴史公園 山梨県甲府市北口2-170-7
- アクセス
- 舞鶴城公園 甲府駅より徒歩約5分
甲府市歴史公園 甲府駅徒歩約3分
甲府市
昇仙峡
全国観光地百選・渓谷の部第一位に選ばれ、渓谷の自然美が堪能できる「昇仙峡」。川沿いからは峨々たる花崗岩の様子が見られ、断崖や奇岩が続きます。渓谷沿いの整備された遊歩道では絶景を堪能しながらのハイキングができ、昇仙峡口から滝ノ上までしっかり歩くと1時間半から2時間ほどかかります。
あまり歩きたくない方はバス停「昇仙峡滝上」でバスを降り、そこから徒歩で仙娥滝(せんがたき)へ降りて石門や絶景スポットの主峰・覚円峰、夢の松島などを巡るルートもあります。このルートだとグリーンライン昇仙峡バス停まで歩いて約30分。仙娥滝の上にはお店が並んでいてパワーストーンやご利益のある神社などがあるスポットもあります。
昇仙峡渓谷オムニバスを利用すれば、金桜神社(かなざくらじんじゃ)や夫婦木神社も行けます。またロープウェイでパノラマ台に上り、そこから徒歩20分ほどで弥三郎岳に登ることができ、360度の絶景が楽しめます。アウトドアが好きで自然の中でゆっくりしたい方は、一日かけて散策してもよいでしょう。10月下旬から11月中旬の紅葉シーズンがおすすめです。
- 住所
- 山梨県甲府市秩父多摩甲斐国立公園
- アクセス
- バスでJR甲府駅南口4番のりばより「昇仙峡口」まで約30分、グリーンライン「昇仙峡」まで約40分、「昇仙峡滝上」まで約50分。公営無料駐車場有
甲府市
昇仙峡ロープウェイ
仙娥滝駅と標高1,058メートルにある山頂・パノラマ台駅とを結ぶ「昇仙峡ロープウェイ」。片道約5分、絶景の空中移動を楽しめます。パノラマ台駅を降りた山頂からは、富士山や北岳など日本一位・二位の高峰などを一望できます。
紅葉の時期は特におすすめ。この抜群の展望のほか、ソフトクリームなどの軽食が食べられる売店やレストラン、縁結びや金運にご利益があるパワースポット「和合権現(わごうごんげん)」があるなど、老若男女問わず長時間楽しむことができます。
展望台から10分ほど山道を軽登山したところにある「弥三郎岳」もぜひ訪れたい場所。登山最後の階段を上ると、大きな一枚岩の上から360度の景色を見渡すことができます。視界を遮るものがない極上の眺め、空まで手が届きそうな高さ、最高の場所です。ここから見る夕日も抜群!ただし、ロープウェイの終了時刻にはくれぐれもご注意を。
- 営業時間
- 4月1日~11月30日 上り始発(9:00)・上り終発(17:10)・下り終発(17:30)
12月1日~3月31日 上り始発(9:00)・上り終発(16:10)・下り終発(16:30)
- 料金
- 大人往復1,300円 片道700円、小人(4歳~小学生)往復650円 片道350円
- 住所
- 山梨県甲府市猪狩町441
- アクセス
- 甲府駅より昇仙峡滝上行きバスで約60分。終点で下車し、徒歩約3分
山梨市
ほったらかし温泉
画像提供/ほったらかし温泉
1999年に開業した「ほったらかし温泉」は、新日本三大夜景に認定された「笛吹川フルーツ公園」から、車で5分ほどの山の上にあります。2018年には観光客が増加し、年間45万人が訪れる人気日帰り温泉となりました。
画像提供/ほったらかし温泉
「あっちの湯」と「こっちの湯」という二湯がありますが、どちらも甲府盆地の夜景や満天の星空が見られる露天風呂があります。檜づくりの湯船はぬる湯とあつ湯に分かれ、のんびりと景色を楽しみたければ、ぬる湯がおすすめです。湯船に浸かったまま昼間は富士山が眺められ、太陽が沈めば夜景を眺められます。
画像提供/ほったらかし温泉
ログハウスの休憩室も完備され、座布団もたくさんあるので、湯疲れした身体を休めることができます。小腹が空いたら、軽食コーナーでB級グルメの「温卵揚げ」がおすすめ。カリカリした衣に、とろっと塩っ気のある半熟卵が包まれていて、とてもおいしいです。
- 営業時間
- 日の出1時間前〜22時(最終受付21:30)
- 定休日
- 年中無休
- 入浴料
- 大人800円、小人(0歳~小学生)400円
- 住所
- 山梨県山梨市矢坪1669-18
- アクセス
- 山梨市駅より車で約10分(タクシー料金:片道約2,400円)
甲府市
甲府市役所 本庁舎 展望ロビー
甲府市役所の本庁舎は建物も新しく、外観もおしゃれ。本庁舎10階の「展望ロビー」は週末でも開放されており、出入りも自由にできます。
晴れた日には富士山、南アルプスなど周辺の山々の景色が望め、市内も一望できます。
窓ガラスには視線の先に見える山の名前と形が書いてあるので、どの山が何という名前なのかわかりやすくなっています。展望ロビーにはベンチもたくさんあり、山好きの人は山や町をゆっくりと眺めながら休むことも。
またベンチは市有林材を活用したチェンジャブルロビーベンチで、災害・緊急時には担架としても使える優れもの。少し駅から離れているからか、人も少ない穴場の展望スポットです。室内なので外の気温や天候を気にすることなく景色を楽しめます。
- 開放時間
- 8:30~21:30
- 休業日
- 12/31~1/3
- 料金
- 無料
- 住所
- 山梨県甲府市丸の内1-18-1(本庁舎10階)
- アクセス
- 甲府駅南口徒歩約6分。山梨交通、富士急行 バス停「甲府市役所」「甲府警察署」から徒歩約1分
甲府市
寺崎コーヒー
甲府駅南口から徒歩約10分。オリオン・スクエア商店街の中に突如現れる外観・内観共に白基調のサードウェーブ系珈琲店が「寺崎コーヒー」です。豆の選定や焙煎まで全部やっている珈琲店でスペシャルティコーヒーを飲むことができます。店内にはドイツの老舗焙煎機プロバットが設置され、焙煎からコーヒーを注ぐ全行程すべてを自分たちの手で提供しています。
本格的なエスプレッソなども飲めるため、地元民だけではなく他県のコーヒー好きも唸る人気店となったようです。抽出方法はハンドドリップ、フレンチプレス、エアロプレスの3種類。注文後、選んだ豆を挽いて1杯ずつ抽出してくれます。
お持ち帰りだけでなく2階にはイートインスペースもあるので、外の景色を楽しみながらゆったりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。専用の駐車場はありませんが、近くにコインパーキングがあります。
- 営業時間
- 月曜~金曜 7:30〜18:00、土日 10:00〜18:00
- 定休日
- 月2回(ホームページ、Instagramに記載)
- 料金
- コーヒー390円~ マフィン360円~ コーヒー豆の取り扱いあり
- 住所
- 山梨県甲府市丸の内1-20-22
- アクセス
- 甲府駅南口から徒歩約10分
甲府市
シャトー酒折ワイナリー
甲府駅のお隣・酒折駅(さかおりえき)から徒歩15分ほどにある「シャトー酒折ワイナリー」。1991年に設立された、比較的新しいワイナリーです。ブドウ畑に囲まれた斜面にあり、振り返れば甲府市が一望できる見事な立地。古事記のヤマトタケル伝説がモチーフになっているステンドグラスが入口で迎えてくれます。
こちらで特筆すべきは「甲州にごりワイン」。にごりワインは濾過しないで造られるため、発酵途中のほのかな甘みを残しつつ、フレッシュ感を味わえる秋だけの新酒ワインです。しかもこのワイナリーでは、「甲府」「八幡」「穂坂」と3地区の畑で収穫されたブドウごとに醸造されていて、飲み比べるとその違いにワイン造りの奥深さが感じられます。
新宿からバスも出ているほか(山梨学院大学前停車)、徒歩約20分の道のりで銀杏並木も堪能できます。甲斐善光寺からも歩いて約20分。途中「手打ちうどん とだ」(吉田うどん)に立ち寄って、甲州の味覚に舌鼓を打つのもよいですね。
- 営業時間
- 9:00~16:00
- 定休日
- 年末
- 料金
- 入場無料。ワイナリーツアー300円~
- 住所
- 山梨県甲府市酒折1338-203
- アクセス
- JR中央本線酒折駅より徒歩約12分
その時、その季節の旬を楽しめる町、甲府
もともと江戸時代まで甲斐の国と呼ばれていた山梨県。一説では「甲斐」は山の峡、山々の間という意味を持ちます。どこからでも山が見通せる甲府に訪れたらその由来も納得するはず。たおやかな稜線を見ていると自然と気持ちも和やかに。ぜひ訪れた際は、四季で鮮やかに変貌する甲府を満喫してみてはいかがでしょうか。
編集/浅井みらの
取材・撮影協力/SAGOJO