世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」高野山と吉野をお得に巡るデジタルきっぷ発売【楽天トラベル】

公開日: 2024/08/12

日本古来の山岳修行の場として世界遺産に登録されている、和歌山、奈良、三重にまたがる「紀伊山地の霊場と参詣道（さんけいみち）」。世界遺産登録20周年を記念し、主な霊場のうち「高野山」と「吉野」の2つのエリアをお得に巡るデジタルきっぷが期間限定で販売されています。

太古から神々が鎮まる場とされた聖地・紀伊山地

2004年にユネスコ世界遺産に登録され、今年で20周年を迎えた「紀伊山地の霊場と参詣道」は、和歌山の「高野山」と「熊野三山」、奈良の「吉野・大峯（おおみね）」という3つの霊場と、それらを結ぶ参詣道から構成されています。

紀伊山地は太古から自然信仰の精神が育まれてきた、奥深い山岳森林地帯。特に仏教が伝来した6世紀以降は、真言密教をはじめとする山岳修行の場として多くの修験者たちの信仰を集めるなど、日本の宗教や文化に大きな影響を及ぼした地域として、世界的にその神秘性が高く評価されています。

「紀伊山地の霊場と参詣道」の世界遺産登録20周年を記念して、近鉄・南海電鉄・JR西日本の3社による「高野山・吉野世界遺産登録20周年記念デジタルきっぷ」が、2024年7月29日から販売されています。

このきっぷでは、大阪の南海電鉄「難波（なんば）」駅と近鉄「京都」駅をそれぞれ起点とし、3社の路線を乗り換えながら「高野山」と「吉野」の2つのエリアを自由に巡ることができます。具体的なルートは以下の通り。

料金は1人5,500円で、難波駅または京都駅と高野山・吉野エリアの乗車料金に加え、高野山内を運行する「南海りんかんバス」の2日間フリー乗車券や、高野山・吉野エリアの社寺、飲食店、お土産店などで優待が受けられる特典も付いたお得なプランです。

このデジタルきっぷは、「スルッとKANSAI」が提供するデジタル乗車券サービス「スルッとQRtto（クルット）」のサイト上で取り扱っていて、各駅で乗車券を購入することなく、スマートフォンひとつで乗り換えできるのが特徴。

歴史ある文化財や修験道など、世界遺産を構成する数々の資産を抱えた高野山と吉野は、「紀伊山地の霊場と参詣道」を知る上で欠かすことのできない地域です。たくさんの修験者たちが苦行を重ねてきた山々に足を踏み入れ、現代まで連綿と続く山岳信仰の文化的景観に触れてみてはいかがでしょうか。