香川県高松市で開催されている「おいでまい祝祭2022~心がつながる街ごとアート~」は、芸術が持つストレートな力で、人と人、心と心をつなげていくことを目指したアートイベントです。文化庁「ARTS for the future! 2」の支援事業に採択された本展では、「心がつながる街ごとアート」をテーマに掲げ、夏(2022年8月7日~9月4日)と秋(2022年9月29日~11月6日)の2シーズンにわたってアート作品の発表を行っています。
現代美術作家ヤノベケンジ氏が新たにユニットを組んだモフモフ・コレクティブの作品や、瀬戸内アートコレクティブの高松明日香氏、樋口聡氏、金孝妍氏、藏本秀彦氏、辻孝文氏、千葉尚実氏の作品など見どころがいっぱい。商業施設、商店街、ホテル、結婚式場・神殿、空港に、さまざまなアート作品が飾られています。
キモかわいい現代アートが商業施設やホテルに登場
本展のスペシャルアーティストのヤノベケンジ氏、小西葵氏、山口京将氏によるモフモフ系アートユニット、モフモフ・コレクティブの作品は、丸亀町グリーン「けやき広場の東館ガーデン」で観賞できます。
ヤノベ氏はユーモラスな形態に社会的メッセージを込めた作品群で名高く、国内外から評価が高い現代美術作家。新作はボディスーツを着た白猫の作品「SHIP’S CAT(Mofumofu22)」で、宇宙服のようなスーツからふわふわなしっぽをのぞかせています。
小西氏の作品は、不思議生物をモチーフにした柔らかな彫刻「ケダマ(チョコボール)」と「ニョロ(黒糖ドーナツ棒)」。山口氏の作品は、毒を含むキモかわいい宇宙人的キャラクター造形で空間の変容を創造する「ホッグ」です。
安らぎや癒やしを感じさせるキャラクターたちが迎える同会場では、ヤノベ氏の作品「SHIP’S CAT(Mofumofu22)」をプリントしたオリジナルクッキーや、作品をイメージしたスペシャルケーキ、猫の足型に焼き上げたパンなど、見てかわいい、食べておいしい作品展示記念メニューが楽しめます。
コミュニティホテル&ホステルの「WeBase高松」に登場するのは、約2mもある巨大なモフモフオブジェです。これは小西氏の作品「ケダマ(シロイコイビト)」と山口氏の作品「チーボ」。見る者を圧倒するスケール感と、訴えかけるような表情のギャップによって、モフモフ・コレクティブならではの世界観に引き込まれます。
高松空港や商店街でもアーティスト作品と出会える
モフモフ・コレクティブの作品は高松空港でも観賞できます。空港に登場するのは、瀬戸内の自然を連想させる鮮やかなグリーンにレモンのような黄色の顔が突き出している「チャップス」。モフモフ・コレクティブの山口氏の作品で、夏会期8月7日~9月4日、秋会期9月29日~11月6日のいずれも観賞できます。
一方、高松丸亀町商店街(長さ約470m)と南新町商店街(長さ約297m)では、総長約800mの「街ごとアート展示」を昼夜問わず開催しています。商店街では瀬戸内を拠点に活動する画家や美術作家、ペインターなどの作品を展示。高松丸亀町商店街には同展イメージバナーが商店街アーケードをジャックしており、8月7日~9月4日の夏会期に見ることができます。
また、結婚式場ザ・チェルシーの神殿ザ・ムーランには、美術家・藏本秀彦氏の「真鍮のドレス brass dress」が展示されています。厳かな雰囲気あふれる祭壇の前に立ち並ぶ6体の真鍮ドレスは、喜びや切なさなどさまざまな感情を揺り起こす作品に仕上げられています。
商店街から空港まで街ごとアートで彩られた香川県高松市で、現代アートを味わい尽くしてみてはいかがでしょうか。
おいでまい祝祭2022~心がつながる街ごとアート~
- 住所
- 丸亀町グリーン けやき広場:香川県高松市丸亀町7-16
WeBase 高松:香川県高松市瓦町1-2-3
ザ・チェルシー:香川県高松市香川町川東下1878 - 料金
- 無料
- アクセス
- 丸亀町グリーン けやき広場:高松琴平電気鉄道「瓦町駅」より徒歩約7分
WeBase 高松:高松琴平電気鉄道「瓦町駅」より徒歩約6分
ザ・チェルシー:高松琴平電気鉄道「仏生山駅」よりタクシーで約10分 - 詳細
- 「おいでまい祝祭2022~心がつながる街ごとアート~」公式ページ