提供:金沢日和
金沢の観光地として人気の「ひがし茶屋街」。国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されており、道にせり出した「出格子(でごうし)」や石畳の古い町並みが残る一帯は、まさに金沢らしい景観です。昼間はカフェや土産物屋、飲食店がお目当ての観光客でいつも賑わっていますが、夜は一見さんお断りのお茶屋が今でも営業しており、しっとりとした雰囲気が漂う大人の街へと変わります。
また、金沢港のほど近く、大野町周辺も昔ながらの景観が残る場所として有名。かつては60軒もの醤油屋があった大野は、醤油の五大産地して知られ、今でも醤油蔵さんがたくさんあります。昔ながらの細い路地には地元の醤油を使った様々な飲食店やギャラリーなども多く、徒歩や自転車で散策するにはうってつけです。
石川県金沢港大野からくり記念館
カラクリ箱や木製パズルに挑戦! 触って遊べる、「からくり」体験ミュージアム。
金沢港の先端、日本海に面して建つ「石川県金沢港大野からくり記念館」は、金沢市大野町に住み活躍した幕末の科学技術者・からくり師 大野弁吉の業績を紹介する体験型ミュージアム。近代技術の発展の礎となった「からくり」について楽しく知ることができる。
からくり人形の実演や説明、実際に手にとってその仕組みの不思議さを体験できる「のぞきからくり」や「からくりパズル」もあり、大人も子供も楽しめる。内井昭蔵氏が北前船をイメージし設計された、斜めの柱が特徴的な建物は、金沢駅の鼓門の参考にもなっている。
- 住所
- 石川県金沢市大野町4丁目甲2-29
- 電話
- 076-266-1311
- 公式サイト
- 石川県金沢港大野からくり記念館
徳田秋聲記念館
川端康成をして「小説の名人」と言わしめた、金沢三文豪の一人。
自然主義文学の大家として、明治・大正・昭和と三代にわたり第一線で活躍。「金沢の三文豪」のひとりである徳田秋聲(とくだしゅうせい)を紹介する記念館。
浅野川の梅ノ橋のたもとにあり、黒瓦屋根の採用、格子を取り入れた外観、土塀など、金沢の街並みに似合うように作られている。館内には、展示室をはじめ、再現書斎や和紙人形シアター、休憩コーナーなどがある。
- 住所
- 石川県金沢市東山1-19-1
- 電話
- 076-251-4300
- 公式サイト
- 徳田秋聲記念館
金沢蓄音器館
時空を超えて放たれる豊かな音色に酔う。
金沢市内で蓄音器店を営んでいた八日市屋浩志氏のコレクションを基に、金沢市が設立。県内外の愛好者からの寄贈もあり、600台を超す蓄音器と約4万枚のSPレコードを収蔵している。
展示されるだけではなく、実際にその音を聴き、楽しめることが特徴。1日に3回、聴き比べの時間が設けられており、創成期のエジソン等の品や技術改良を経た各種の蓄音器など10種余りの音色を解説とともに体感することができる。独特の厚みと奥行きのある音が全身に響き、アナログの調べの面白さを感じてみたい。
- 住所
- 石川県金沢市尾張町2-11-21
- 電話
- 076-232-3066
- 公式サイト
- 金沢蓄音器館
金沢市立安江金箔工芸館
町屋の蔵をイメージした建物には金箔が使用されている箇所が。
金箔職人であった安江孝明氏が「金箔職人の誇りと証を後世に残したい」と、私財を投じて昭和49年に設立。その後、金沢市に寄贈され、国内で唯一の金箔の博物館として運営されてきたが、周辺の状況の変化や館の老朽化のため、平成22年現在の場所へ移転。
金箔を製造する工程や必要な道具、金箔が使用された様々な美術工芸作品などが見学できる。館内には、金沢箔技術振興研究所が設置され、金沢箔の振興のために金箔に関する調査研究に取り組んでいる。
- 住所
- 石川県金沢市東山1-3-10
- 電話
- 076-251-8950
- 公式サイト
- 金沢市立安江金箔工芸館
※この記事は、2023年5月29日に「金沢日和」で公開された記事を転載したものです。