自噴源泉かけ流し100%!「野沢温泉 常盤屋旅館」で名湯と美食を満喫

常盤屋

信州有数の温泉街、野沢温泉の中心に位置する「野沢温泉 常盤屋旅館」は創業380年余りの歴史を持ち、自噴源泉かけ流しの温泉が自慢のお宿です。夕食にはオリジナリティあふれる和×フレンチの創作フルコースが味わえ、特別感もたっぷり。良質な湯と信州の旬の味覚でリフレッシュしてみませんか?

 

 

野沢温泉とは

野沢温泉

長野県北部、野沢温泉村にある野沢温泉の歴史はとても古く、源泉が発見されたのは奈良時代。そして、江戸時代には湯治場として利用されるようになりました。温泉街の中には「外湯」と呼ばれる無料の共同浴場が13カ所点在し、現在に至るまで地域住民によって守られ、観光客も利用することができます。

 

東京から野沢温泉までのアクセス

飯山駅

東京駅からは北陸新幹線はくたかを利用し、約1時間50分で最寄りのJR飯山駅に到着。そこから直通バス「野沢温泉ライナー」に乗り、約25分で野沢温泉に着きます。「野沢温泉ライナー」は新幹線に接続しない時間帯もあるので、事前に時刻表を確認しておきましょう。

 

温泉街の中心に位置する「常盤屋旅館」

常盤屋

バスを降りてから徒歩約4分。野沢温泉のシンボルである外湯「大湯」のすぐ隣にある5階建ての建物が「常盤屋旅館」です。江戸時代初期から続く老舗宿ですが、時代とともに改装されていて、外観は現代的な雰囲気。温泉街の中心部に位置しているので、観光するのにも便利です。

 

常盤屋
常盤屋入口

入口には、常盤屋が誇る名湯「千人風呂」の由来となった光明皇后の像が鎮座。また、男女ペアになった大きな木の像も! これは「道祖神(どうそじん)」と呼ばれる災厄の侵入を防ぐ神様で、縁結びや子宝の神様でもあります。

野沢温泉村では古来より毎年小正月(こしょうがつ※1月15日)に「道祖神祭り」が開催されており、大きな道祖神像からは地元の伝統や風習を大切にする常盤屋の姿勢がうかがえます。

 

和の風情たっぷりのクラシカルなロビー

常盤屋ロビー

館内に入ると、藤の椅子が並ぶレトロな雰囲気のロビーがお出迎え。味のあるブラウン管テレビや時計などの調度品が置かれ、老舗旅館にやって来たという気分が高まります。

 

常盤屋資料

ロビーの一角には、常盤屋の歩みを伝える展示も。大正中期のパンフレットや昭和初期の頃の写真など、貴重な資料が並び、歴史の重みを感じることができます。

 

常盤屋ロビー
常盤屋ロビー

天井は格式の高い格天井(ごうてんじょう)で、格間には常盤屋の家紋である「下がり藤」が描かれています。また、ロビーの横には上品な茶室「洗心庵」も。
 

まずは温泉を「飲んで」楽しむ

飲泉所

常盤屋では温泉に入るだけでなく飲むこともでき、「千人風呂」の入口横には飲泉所が設けられています。

 

飲泉所

竹筒から注ぎ出ている湯をすくい、口に含むと、まるでゆで卵を食べたかのような風味。糖尿病、痛風、便秘などにいい働きがあるとされているんだとか。ただし、1回に飲む量は100~200cc程度が適量なので、飲みすぎにはご注意を。フロントでペットボトルを購入すれば持ち帰ることもできます。

 

子宝・安産・子育てを祈願する子育観世音

子育観世音
子育観音

飲泉所の向かいには、子宝・安産・子育てにご利益があるとされる子育観世音が祀られています。大浴場の一つ「薬師の湯」は子宝の湯としても知られ、実際に宿泊した後に子どもを授かったご夫婦が、お礼参りに訪れることもあるそうです。

 

フロントではさまざまなお土産も販売

常盤屋ロビー

フロントでは特産品の販売も。長野県産のりんごや栗を使った生キャラメルはとてもなめらかで、特に人気なのだそう。ほかにも信州の伝統野菜「ぼたんこしょう」を使った調味料や、常盤屋の朝食でも提供されるりんごジュースなどが並んでいます。

 

広々とした和の客室でゆったりくつろぐ

客室

客室は6タイプあり、全15室。「Sタイプ」は和室10畳、6畳の二間に広縁が付いた角部屋の特別室で、窓からは「大湯」を望むことができます。

 

客室

宿泊したのは、2020年4月にリニューアルされ、10畳の和室に洋室、広縁、バス・トイレが付いた「Aタイプ・和洋室」。2~4名で宿泊でき、最大人数の4名でも十分にくつろげる広さです。

 

客室

洋室には寝心地のいいベッドが2つ並んでいます。ベッドタイプの客室が選べるのは、普段ベッドで寝ている人にとってはありがたいですね。ヘッドボードにコンセントが2口ずつ付いているのもうれしいポイントです。

 

客室からの風景

窓を開けると、新鮮な空気が吹き込んできます。メインストリートの大湯通りに面していて、眼下には風情ある街並み、目前には雄大な山景色が広がります。

 

浴衣

チェックイン時にフロントで渡される足袋型の靴下のほか、客室には浴衣や大小のタオル、羽織が用意されていました。湯上り後もリラックスして過ごせますね。
 

 

客室
客室

AタイプとSタイプの客室にはカプセル式のコーヒーマシンが置かれていて、本格的なコーヒーや香り高い緑茶を楽しむことができます。この日のお茶菓子は、長野県小布施町の栗を使った栗ようかんでしたが、普段はフロントでも販売している温泉まんじゅうを用意しているとのことでした。

 

鍵

客室の鍵には「千人風呂」の光明皇后が描かれています。

 

客室

室内の壁にはかわいらしい道祖神の絵が飾られています。道祖神の姿は館内のあちこちで見られるので、探してみるのも楽しいかも。

 

3つの源泉が注ぐ「千人風呂」

千人風呂

大浴場は「千人風呂」と「薬師の湯」があり、午後9時に男女が入れ替わるので、1泊で2つの温泉を楽しむことができます。「千人風呂」は、野沢温泉を代表する共同浴場「大湯」と同じ3本の源泉を引湯しており、泉質は低張性アルカリ性高温泉の単純硫黄泉。温度によって3つの湯船に分かれ、すべて源泉かけ流しです。

引き戸を開け、大浴場に足を踏み入れたときの最初の感想は「広い!」。クラシックなアーチ型の大きな窓と高い天井が相まって、屋内ながら抜群の開放感があります。

 

千人風呂

「千人風呂」は、奈良時代に光明皇后が貴賤を問わず1,000人の人々をお風呂に入れたという伝説が名前の由来。適温の40℃程度に調整された一番大きな湯船は、その光明皇后の像から湯が注がれています。深湯と浅湯があり、浅いほうでは寝転ぶことも可能。湯につかりながら天井を眺めていると、日々の疲れがすーっと流れていくようです。

 

千人風呂

岩に囲まれた湯船は、あつ湯。通常は42℃程度ですが、日によってはそれ以上になることも。野沢温泉ならではのキリッとした熱さを楽しみたい人はこちらへ。

 

千人風呂

真ん中の湯船はぬる湯。気温によっても変わりますが、39℃程度に調整されているので、熱い湯が苦手な人もゆっくりつかることができます。

 

夕食は和とフレンチが融合した創作フルコース

常盤亭

夕食は2階にある完全個室の食事処「常盤亭」、または、半個室の「千曲(ちくま)」でいただきます。どちらも和を感じさせる落ち着いた内装。空間が区切られているので、ほかの人を気にせずにゆっくりと食事できるのがうれしいですね。

 

夕食

2021年2月にメニューを一新し、それまでの会席料理ではなく、フレンチの要素を取り入れた創作コース料理を提供しています。「ここでしか食べられない食事」をテーマに、長野県産の食材をふんだんに使った料理は独創的で目にも楽しいものばかり。内容は季節などによって年4~5回替わり、全8品のフルコースと全7品のライトコースから選べます。この日は2021年秋のフルコースをいただきました。

 

夕食

オードブルの「野沢温泉の秋」。合鴨のロースのほか、栗に見立てたサツマイモ&チーズのペースト、柿を模した卵黄の味噌漬け、いちょうに見立てたカボチャなど、秋をテーマにした盛り合わせ。見た目からは想像のつかない味わいに、この後の料理への期待も高まります。

 

夕食

もう一つのオードブルは「信州サーモン サラダ仕立て」。きめ細かく肉厚な信州サーモンを、シャインマスカットのソースで味わうユニークな一品です。

 

夕食

ポワソン(魚料理)は「岩魚のスモーク」。丸ごと燻製にしたイワナは頭から骨まで食べられ、食感も楽しい一皿。すだちをかけると、香ばしさと爽やかさが口いっぱいに広がります。

 

夕食

ヴィアンド(肉料理)は「アルプス牛の温泉蒸焼」。黒毛和牛とホルスタインを掛け合わせた信州アルプス牛のサーロインの上に、秋の味覚の代表・松茸をのせたメインディッシュです。石を熱し、目の前で温泉水を注ぎ、いったん蓋を占めて蒸し焼きに。やわらかなお肉はとても大きく、食べ応えも十分です。

 

夕食
おやき

パンの代わりとして出されるのが、長野名物のおやき。中には野沢菜がぎっしりと詰まっていて、濃厚なチーズソースとよく合います。こちらはなんとお代わり自由! 一緒に提供されるピクルスは箸休めにぴったりです。

ほかにも、アペリティフ(食前酒)は「柿のリキュール炭酸割り」、アミューズ(先付け)は「花豆のコーヒー仕立て」、デザートは生チョコレートとりんごのワインが提供され、驚きにあふれたディナーでした。

 

お肌がしっとりすべすべになる「薬師の湯」

薬師の湯

夕食後はもう一つの大浴場「薬師の湯」へ。1階から地下への階段を降り、さらに奥へ進むとたどり着きます。ひょうたんを半分に切ったような形の湯船が一つある造りで、「千人風呂」とはまた違った趣です。自家源泉かけ流し、泉質は弱アルカリ性の硫黄泉で、お肌がしっとりするのを感じられました。

 

薬師の湯

源泉かけ流しのため、温度は湯口からの距離で変わります。湯口の上の「あつい」「ほどよい」「ぬるい」と書かれた図が参考になります。

 

薬師の湯

体がしっかりと温まり、子宝に恵まれるという言い伝えから子宝の湯とも呼ばれる「薬師の湯」。湯船の向かい側には慈母観音像が鎮座し、存在感を放っています。

 

信州の美味がつまったボリューム満点の朝食

朝食

朝食も、信州サーモンや野沢菜をはじめとした地元の名物がずらり。野沢温泉の源泉の一つである麻釜(おがま)で茹でた野沢菜の摘み菜にしょうゆの実をのせたものや、じゃがいもを使った「いもなます」など、お惣菜を6種盛り合わせた「おごっつぉ」(長野の方言でごちそうという意味)。また、きのこや旬の野菜がどっさりの「スキレットの野菜グリル」など、ボリューム満点の朝食で体を目覚めさせたら、1日をパワフルに過ごせそうです。

 

食後のコーヒーも忘れずに

モーニングコーヒー

午前7時30分~10時まではモーニングコーヒーの無料サービスも。フロントで受け取ることができます。

 

時代に合わせて進化する老舗宿

島田さん

2021年5月に副支配人に就任した島田はるかさん。「お客様には当館自慢の温泉を満喫していただきたいです」と笑顔で話してくれました。もし観光プランに迷ったら、野沢温泉村出身の島田さんに尋ねれば、きっとおすすめのスポットを教えてくれるはずです。

 

現在は日帰りの入浴・客室利用、さらに、「千人風呂」の貸し切りサービスなども実施。今後は食事だけでなく、「千人風呂」のリニューアルや内風呂に温泉を引くことも検討しているそう。老舗旅館が持つ風情はそのままに、若い感性によって変化を続ける常盤屋。居心地がよく、何度も泊まりたくなるお宿でした。

 

 

住所
長野県下高井郡野沢温泉村豊郷9347
アクセス
JR飯山駅より直通バス「野沢温泉ライナー」にて約25分、下車後、バス停より徒歩約4分
チェックイン
15:00 (最終チェックイン:17:30)
チェックアウト
10:00
客室数
15室
駐車場
18台 無料

 

 

取材・撮影・文/土田理奈

 

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