眼前に広がる大自然と愛媛の美食に感動!「TOBEオーベルジュリゾート」で過ごす、唯一無二の癒やしの時間

TOBEオーベルジュリゾート

砥部焼(とべやき)が生まれた地として知られる愛媛県砥部町。そこにある大きな池の畔に佇むのが、全10室の「TOBEオーベルジュリゾート」です。「里帰り」をコンセプトに、絶景を望む客室と瀬戸内海、石鎚山系(いしづちさんけい)の恵みを堪能できる極上の料理が迎えてくれます。

地元作家の作品や砥部焼でつくられた調度品など、館内のあらゆるところで愛媛らしさを感じられる点も魅力。雄大な自然の中のオーベルジュで過ごした、癒やしと美食の1泊2日の滞在記をご紹介します。

 

 

アクセス、チェックイン

池の畔に佇む隠れ家オーベルジュへ

TOBEオーベルジュリゾート

「TOBEオーベルジュリゾート」へは、松山空港から車で約20分。松山市内から向かう場合は伊予鉄道「松山市駅」から車で約15分、公共交通機関を利用するなら「松山市駅」から40分ほど伊予鉄バスに乗り、「供養堂」バス停で下車。そこから徒歩約5分で到着します。送迎サービスを利用することも可能です(要事前問い合せ)。

生い茂る木々に囲まれ、まさに隠れ家といった佇まいの「TOBEオーベルジュリゾート」。静けさに包まれた大人のための空間です。目の前に広がるのは、江戸時代に造られた「通谷池(とおりたにいけ)」という大きなため池。周辺の田畑を潤してくれる、地域には欠かせない存在です。真ん中には巨大な噴水が立ち上がり、神秘的な雰囲気を醸し出しています。

 

TOBEオーベルジュリゾート

チェックインは、レストランなどが入る本館で行います。入口には彫刻家のケース・オーウェンスの作品や砥部焼の大きなオブジェなどが飾られていて、アートミュージアムのように洗練された雰囲気。

 

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キャンドルが灯されたラウンジに座り、まずはウエルカムドリンクを。この日は「はるか」という愛媛産の柑橘のジュースをいただきました。酸味が少なく爽やかな味わいで、自然な甘さにほっとします。

 

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宿泊棟は少し離れた山の上にあるので、スタッフの方が運転するカートで移動します。青々とした竹林の中を進んで行き、爽快感を味わいながら客室へ。

 

客室

ヴィラ

TOBEオーベルジュリゾート

広大な敷地に客室はわずか10室。今回は、そのうち2室しかない「ヴィラ」に宿泊しました。離れになっていて、よりプライベート感のある客室です。

 

TOBEオーベルジュリゾート

ヴィラは上から見るとV字型の造りが特徴的。高台にあるので、森や池などの絶景を楽しむことができます。

 

TOBEオーベルジュリゾート
TOBEオーベルジュリゾート

黒い木の外壁が、和を感じさせながらもモダンな印象。石造りのアプローチを通り、玄関へと進みます。それぞれの部屋に花の名前が付けられていて、宿泊したのは「さくら」。表札代わりに、桜の絵が描かれた砥部焼のお皿が飾られていました。部屋の鍵にも、同じく桜柄の砥部焼がキーホルダーとして付けられています。

 

TOBEオーベルジュリゾート

ヴィラは80.8平米あり、定員は4名。テラスを真ん中に左手がリビング、右手がベッドルームと浴室になっています。家具はすべて特注品で、周囲の景色とも溶け込む、スタイリッシュかつ温かみのあるデザイン。座り心地の良い大きなソファや作業のしやすいデスク、音楽が美しく響く音響設備も備えています。

 

TOBEオーベルジュリゾート

なんといっても魅力なのが、この眺望。テラスに2台置かれたリクライニングチェアに寝そべり、自然を眺めているだけで穏やかな気持ちになります。左右の窓は、景色がきれいに反射するよう角度を計算して設計されており、目の前だけでなく周囲まで緑に包まれているように感じます。四季折々の景色を楽しめ、春は桜のピンク色に染まるのだそう。

 

TOBEオーベルジュリゾート
TOBEオーベルジュリゾート

調度品にもこだわりを感じます。ランプシェードは愛媛を拠点に活動する芸術家・里山人(さとさんじん)さん作の砥部焼で、表札同様、部屋の名前に合わせて桜が描かれています。壁に飾られた絵画も里山人さんの作品です。

 

TOBEオーベルジュリゾート

ベッドルームはハリウッドツインで、ゆったりと眠れる大きさ。大きな窓を通して緑を眺めることができ、枕元上部の花器には敷地内で採集された花が生けられています。あえてテレビは置いていないので、日常から離れた空間で静かに過ごせるのもうれしいポイントです(必要な場合はリクエスト可能)。

 

TOBEオーベルジュリゾート

バスルームはガラス張りのシャワーブースを備え、洗面ボウルは砥部焼。また、宿泊棟が竹林の中にあることから、洗面台には竹がふんだんに使われています。横長の鏡には緑が映り込み、バスルームにいても自然に囲まれているような感覚に。

 

TOBEオーベルジュリゾート

シャワーブースの隣には特注の浴槽が。全面ガラス張りなので湯船に浸かりながら景色を堪能でき、露天風呂のような開放感を味わえます。愛媛県内子町で1本ずつ手作りされた和ロウソクも用意されていて、夜はロウソクの火を眺めながらリラックスしたバスタイムを過ごしました。

 

TOBEオーベルジュリゾート

アメニティはフランスのフレグランスブランド「Atelier Cologne(アトリエコロン)」のシャンプー、コンディショナー、シャワージェル、ソープ。フレッシュなシトラスの香りが特徴で、愛媛といえば柑橘ということからセレクトされたのだそう。

ほかに、同じくフランスの自然派ブランド「Omnisens Paris(オムニサンス・パリ)」のスキンケアセットも置かれています。タオルは愛媛が誇る今治タオルで、ふかふかの肌触りです。

 

TOBEオーベルジュリゾート

館内着は愛媛の作家がデザインしたもので、丸襟が上品なシャツとボトムスのセット。ワンピースタイプの上質なパジャマも用意されています。

 

TOBEオーベルジュリゾート

ウエルカムスイーツは、特製のフィナンシェとスノーボールクッキー。愛媛が生産量日本一の大麦の一種・はだか麦を焙煎して粉にした「はったい粉」を使っています。冷蔵庫の中のドリンクもご当地サイダーや柑橘ジュースといった愛媛ならではの飲みものがそろい、アルコール以外は無料で飲むことができます。

 

スイートルーム

TOBEオーベルジュリゾート
TOBEオーベルジュリゾート

「スイートルーム」も2室限定の人気の部屋で、77.5平米で定員は4名。広いテラスに面したベッドルームとリビングスペース、格子扉で区切ることのできるバスルームがあり、木の温もりを感じる空間です。

 

TOBEオーベルジュリゾート

こちらも眺望が自慢です。テラスに出て寝そべるのもよし、ソファに座ってぼーっとするのもよし。池と緑が織りなす雄大な自然が目の前に広がり、忙しない日常を忘れてゆったりくつろぐことができます。

 

TOBEオーベルジュリゾート

バスルームにはヴィラと同様にガラス張りのシャワーブースがあり、その横にはゆったりと足が伸ばせる浴槽が備えられています。テラスに通じる大きな窓を開閉することができるので、半露天風呂として楽しむことも可能です。

 

アクティビティ

サイクリングや釣りでリフレッシュ

TOBEオーベルジュリゾート

訪れた日は雨が降ったり止んだりの天気でしたが、雨が上がったタイミングを見計らい、通谷池の周りをサイクリングすることにしました。自転車はホテルでレンタルすることができます。風を切りながら、緑が続く道を走るのは爽快です。

 

TOBEオーベルジュリゾート
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「ため池百選」にも選ばれている通谷池の周りには、さまざまな動植物が生息しています。雨に濡れたアジサイなど季節の花々がとてもきれいでした。

 

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また、釣り具もホテルでレンタルでき、池でバス釣りも。自然の中でのアクティビティを楽しみ、心も体もリフレッシュしました。

 

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宿泊棟にはエステサロンもあり、アロマオイルを使ったリンパマッサージで日頃の疲れをリセットできます。フェイシャル、デコルテ、全身など各部位のコースがあり、2名同時の施術も可能です(要予約)。窓からは池と木々が見え、身体だけでなく心も癒やされます。

 

夕食

地元食材の味わいを活かしたコース料理

TOBEオーベルジュリゾート

日が暮れ始め、いよいよお楽しみのディナータイムです。本館にあるレストランは照明が落とされ、しっとり落ち着いた雰囲気。窓に沿って奥まで続く長いカウンターが印象的で、席に座ると眼前にはライトアップされた噴水が見えます。非日常感のある景色が料理への期待を一層高めてくれます。

料理はフレンチや和食、イタリアンなどさまざまなスタイルを取り入れた「TOBEキュイジーヌ」。来島(くるしま)海峡の鮮魚や愛媛の地のものを中心に、旬の食材を使った一皿がコースで提供されます。魚は名だたる名店のシェフたちから支持されている愛媛・伯方島(はかたじま)の漁師・藤本純一さんから直接仕入れるなど、食材の質には徹底的にこだわっているのだそう。

 

TOBEオーベルジュリゾート
TOBEオーベルジュリゾート
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余白の美を感じる盛り付けも魅力で、器はオーナー自らデザインした砥部焼を使用。オーベルジュの名にふさわしい、目と舌で楽しめる芸術的な料理の数々を味わえます。

また、ドリンクはペアリングでのオーダーも可能で、ソムリエがそれぞれの料理に合わせた一杯を提案してくれます。地元・愛媛の日本酒の中でも知る人ぞ知る貴重な銘柄や、ストーリーのあるワインなど、ほかではなかなか出合えないお酒ばかり。料理の味わいをより印象深いものにしてくれるはずです。

その日の食材によってメニューは変わりますが、訪れた日は愛媛・八幡浜産の高級魚「白甘鯛」を香ばしく焼き上げてカリフラワーのピュレを合わせた一皿や、愛媛・西条市のブランドナス「絹かわなす」を添えた「伊予牛」の炭火焼きなどをいただきました。どれも素材の良さを引き出す優しい味つけがすばらしく、口に運ぶたびに感嘆の声がもれるほど。カウンター越しにシェフやソムリエとのおしゃべりも楽しみながら、地元の山海の幸をたっぷり堪能しました。

 

夕食後

夜食のおもてなしに感激

TOBEオーベルジュリゾート

食後はラウンジにあるバーでカクテルを。窓に切り取られた景色がまるで絵画のような美しさで、昼間とはまた違うロマンチックな雰囲気に浸りながら夜を過ごしました。

 

TOBEオーベルジュリゾート
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部屋に戻ると、テーブルの上に夜食が届いているのに気づきました。フルーツの盛り合わせと野菜寿司とともに、おもてなしの心を感じる手書きのお手紙も添えられています。さっそく夜食をいただき、お腹も心も満たされたまま眠りにつきました。

 

朝食

丘の上で堪能する1日1組限定の朝ごはん

TOBEオーベルジュリゾート

翌朝は「エターナル・ヒル」と名付けられた敷地内の丘の上で、スペシャルな朝食を満喫(1日1組限定、事前予約制※先着順)。「エターナル・ヒル」には自家菜園とかまどのキッチンが備えられ、宿泊客自身が収穫した新鮮な野菜を目の前で調理してくれます。輝く池と木々を眼下に望み、朝日を浴びながら楽しむ朝食はまるで映画のワンシーンのよう。「TOBEオーベルジュリゾート」でしか体験できない、唯一無二の朝食です。

 

陶芸体験、チェックアウト

ろくろを回して砥部焼に挑戦

TOBEオーベルジュリゾート

12:00のチェックアウトまで時間があるので、陶芸体験に参加することに。事前にホテルを通じて予約し、訪れたのはすぐ近くにあるギャラリー「ミュゼ里山房」。ホテルの館内や客室にも作品が飾られている里山人さんのアトリエを兼ねていて、陶器や絵画など、里山人さんをはじめ複数の作家さんの作品が展示・販売されています。

 

TOBEオーベルジュリゾート
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里山人さんに教わりながら、砥部焼にチャレンジ。あの素敵な作品の数々を生み出した方に直接教えてもらえるなんて、なんて貴重な機会! 自分の作りたいものを選ぶことができ、今回はろくろを回して湯呑みを作ることに。

陶芸はまったくの初心者ですが、理論からわかりやすく教えてもらい、楽しみながら形を作っていくことができました。できたものは焼く工程を経て、後日、自宅に届けてくれます。使うたびに、砥部町での旅の思い出がよみがえりそうです。

 

TOBEオーベルジュリゾート

愛媛の自然に溶け込む「TOBEオーベルジュリゾート」。美しい眺望の部屋でゆったりとくつろぎ、地元の食材をふんだんに使った絶品料理に舌鼓を打つという、とてもぜいたくなステイを提供してくれる場所です。

スタッフのさりげないおもてなしも心地よく、心身ともに癒やされる旅になりました。次のお休みは日々の喧騒から離れ、「TOBEオーベルジュリゾート」で特別なひとときを過ごしてみませんか。

 

TOBEオーベルジュリゾート

住所
愛媛県伊予郡砥部町宮内1622-7
アクセス
【車】松山空港から約20分、伊予鉄道「松山市」駅より約15分
【電車・バス】伊予鉄道「松山市」駅からバス乗車、「供養堂」バス停下車し、徒歩約5分
チェックイン
15:00
チェックアウト
12:00
客室数
10室
駐車場
あり/15台(無料※予約不要)

 

撮影/岡村智明 取材・文/土田理奈
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