2021年6月26日(土)~8月29日(日)の期間、ムーミンバレーパークで真夏のひんやり体験を楽しめる「SUMMER ART FESTIVAL」が開催されます。
暑さを吹き飛ばすような「ひんやりミストの夏まつり」とテーマに、雲海・ミスト・子ども向けの水遊び広場など、ひんやりをアートとして楽しめる3つの夏季限定スポットが登場!ムーミンバレーパークの夏おすすめスポットを詳しくご紹介します。
池袋駅から約1時間! ムーミンバレーパークへのアクセス
ムーミンバレーパークの最寄り駅は、池袋駅から西武池袋線の特急レッドアロー号で約40分の飯能駅。駅構内も木の温もりを感じられる北欧デザインを取り入れています。
実はこれ、よくある北欧風ではなく、本物のフィンランドのデザイン。フィンランド大使館の協力の元、同国内でコンペを開催してデザイナーを決定し、駅のリニューアルをおこなったものなのです。見上げるとフィンランドを象徴するカモメも飛んでいます。最寄り駅から北欧の世界を体感できるのです。
飯能駅からムーミンバレーパークへ行くためには「メッツァ」行きのバスに乗車します。飯能駅北口の1番バス乗り場から約13分でメッツァに到着。目印はこのかわいらしいムーミンとリトルミイの看板です。
東京駅からムーミンバレーパーク直行の高速バスも8月29日まで運行しています。所要時間は約90分。バス往復と入園チケット料金を含んだお得な企画乗車券も販売しています。
ムーミンの物語の世界観を体感できるテーマパーク
ムーミンバレーパークは、フィンランド以外で唯一のムーミンの物語の世界観を体感できるテーマパークです。フィンランドを代表する芸術家のトーベ・ヤンソンが生みだした『ムーミン』シリーズは、小説だけではなく絵本、アニメなどのさまざまな形となって、子どもから大人まで親しまれています。
メッツァバス停で下車し、メッツァビレッジを抜けて湖畔を歩いていくと、ムーミンバレーパークの巨大な本のゲートが出迎えてくれます。パーク内は「はじまりの入り江」「ムーミン谷」「KOKEMUS(コケムス)」「おさびし山」の4つのエリアに分かれています。
世界初!101体のニョロニョロ登場「ニョロニョロの雷スプラッシュ!」
はじまりの入り江エリアを抜けると、そこはムーミン谷エリア。最初に現れるのは、日本最大級のアンブレラスカイです。この夏のアンブレラスカイは原作『ムーミン谷の夏まつり』のストーリーを追体験できるような仕掛けが随所にちりばめられています。
北欧の夏至をイメージした美しい青のグラデーションを作りだすアンブレラの下には、物語の中に登場するキャラクターが。晴れの日には、道にも色とりどりの傘の色が映し出されます。
次に現れるのはスナフキンが夏至の前夜にまいた種から生まれた101体のニョロニョロ!ニョロニョロは雷や光る物に集まるという性質があるので、雨や雷が大好き。
ニョロニョロの周りでピカッと稲妻が光り、夏の暑さを和らげてくれる夕立のようなミストのシャワーが降り注ぎます。101体のニョロニョロが登場するのは、なんと世界初です。
世界的デザイナー鈴木マサル氏が語る「ニョロニョロ雷スプラッシュ!」の見所
「ニョロニョロ雷スプラッシュ」の見所について、今回のアンブレラスカイを担当された鈴木マサルさんにお話を伺いました。鈴木マサルさんはmarimekkoなどのデザインを手がける世界的なデザイナー。2021年4月に開始した「ムーミン谷とアンブレラ」に続き、ニョロニョロ雷スプラッシュのデザインも担当しています。
「約1,200本の傘を使った川のように長く壮大でストーリー性のあるアンブレラスカイは、おそらくムーミンバレーパーク以外では見られないと思います。見応えがありますよ。中でも注目してほしいのは、『べからず看板』です。」
「アンブレラにつり下げられている『べからず看板』を見て、『これなんだろう?』と、お子さんやお友達と話が盛り上がるような、コミュニケーションのきっかけになればいいなと思っています。」
「展示で使用された傘はイベント終了後、アップサイクル※のオリジナルバッグとして生まれ変わります。SDGsの取り組みを、ニョロニョロの雷スプラッシュを体験した人にも身近に感じてもらえればうれしいです」と、鈴木さん。
たとえ原作を知らなくても、7つある「べからず看板」を全て見つけるという遊びをするだけでも楽しめますし、看板を見て興味をかき立てられて原作を読んでみようということになれば、さらに新たな発見があり、より深く楽しめるかもしれません。そんな素敵なアンブレラスカイです。
※アップサイクルとは、本来であれば捨てられるはずの廃棄物にデザインやアイデアといった新たな付加価値を持たせること。リサイクルの上をいく取り組みです。フィンランドはSDGs先進国として世界をリードしています。
ムーミン谷に雲海が広がる「ミスト オブ マジックハット」
アンブレラスカイを抜けると、ムーミン屋敷が見えてきます。その横には何やら大きな黒い帽子が置かれています。
今年の夏至の日に、「飛行おに」の帽子がムーミン屋敷の前に落ちてきたそうです。「飛行おに」は人の願いをかなえることができる、不思議な力を持った魔法つかい。彼の黒い帽子の中に入ったものの姿を変える魔力を持っています。
SUMMER ART FESTIVALの期間中、ニョロニョロの種か何か得体の知れないものがこの魔法の帽子の中に入り込み、1時間ごとにミストに姿を変えて出てくるのです。
帽子からモクモクと出てきたミストは、みるみるうちにムーミン谷エリア一体に雲海のように広がっていきます。子どもだけでなく大人からも「わぁ〜、スゴイ!」と、歓声が上がります。
ミストの中はひんやりと涼しく、夏の暑さを和らげてくれます。天気や気温・湿度によって大きさが変わる予測不能なエンターテインメント「ミスト オブ マジックハット」。北欧の夏至の白夜を思わせるような、幻想的な世界を体感できますよ。
ミスト オブ マジックハットの後は、同じムーミン谷エリアにあるポップコーンカート「NAMI」でおやつタイム。
パークに行ったらお土産としても買いたいムーミン屋敷のポップコーンバケット(1,500円)やニョロニョロアイス(380円)などが販売されています。ニョロニョロアイスはしっかりとしたミルクの味わいが楽しめる人気商品です。
水しぶきの特別バージョンで涼しさ体感「海のオーケストラ号」
海のオーケストラ号はムーミンパパの若き日の冒険を追体験できる体感モーフィングシアター。このアトラクションの原作は、小説『ムーミンパパの思い出』です。
はらはらドキドキの原作をぎゅっと濃縮し、プロジェクションマッピングを使用した美しい映像、臨場感あふれる音や風などの演出、驚きの仕掛けで、乗客たちを冒険の旅へと誘います。
今年の夏は、この「海のオーケストラ号」が水しぶきバージョンにパワーアップ。水しぶきを浴びたい方は、2段目の席がおすすめです。とはいってもミスト程度なのでご安心ください。幻想的で涼しげな映像が楽しめますよ。
海のオーケストラ号
- 利用料金
- 1,000円(1デーパスの場合は無料)
遊び心あふれるプレイスポット「ニブリングの店」
海のオーケストラ号の斜め向かいにあるニブリングの店では、アーケードゲーム「海のオーケストラ号オデッセイ」で遊べます。クリアするともらえる景品は、ここでしか手に入らないニョロニョロのぬいぐるみ。小さなお子さんもチャレンジできますよ。
店内の内装は随所に遊び心が散りばめられていて、照明には小説でも登場するヘムレンさんの眼鏡や傘が引っかかっています。ほかにも、なんでもかじってしまうニブリングによってかじられた壁もあり見ているだけでも楽しくなります。
夏限定ウォーターファウンテンも出現! ヘムレンさんの遊園地
おさびし山エリアにある「ヘムレンさんの遊園地」には、水が飛び出す「ウォーターファウンテン」が登場!地面から、水が吹き出します。ちょうど良いぬれ具合なので、小さな子どもも安心して水遊びできます。
濡れてしまったときのために着替えを持っていくと良いでしょう。更衣室はありませんので、さっと着替えるためにプール用タオルがあると便利です。また、おさびし山は森の中にありますので虫よけスプレーもあると良さそうです。
「おさびし山エリア」は、冒険と思索の山。そのエリアにある「ヘムレンさんの遊園地」は、小説『ムーミン谷の彗星』より、かつて遊園地で働いていたヘムレンさんが「遊園地が閉園したことをきっかけに、自ら遊園地をつくってしまった」と、いうエピソードを元に作られています。
お話の中に登場するような大きなツリーハウスもあります。つり橋はちょっと揺れますが、お子さんたちの冒険心をくすぐるので人気があるのです。6歳から12歳を対象にした遊具エリアですので、小さなお子さんは保護者の方が付き添って遊んでくださいね。
ほかにもチョークで自由にのびのびとお絵描きできる「きのこの黒板」など、お子さんが喜びそうな遊具がたくさんあります。ヘムレンさんの遊園地は、お子さんは思い切り体を動かし、大人はのんびり森林浴ができる、とてもムーミンバレーパークらしい場所です。
おさびし山の頂上には、飛行おにのジップラインアドベンチャーのスタート地点もあるのです。森の中を抜け、湖の上を空飛ぶように滑走。湖の反対側で折り返しますので、湖上を2回も滑走できるのです。その距離、なんと400メートル!湖上の爽やかな風を感じられます。
※利用できるのは、小学3年生以上で、身長120cm以上190cm未満、体重30kg以上100kg未満の方。18歳未満の方は保護者の同意書が必要(ほかにも利用条件有り)
ランチは「ニョロニョロ雷スプラッシュ」をさらに楽しめる夏限定メニューを
パンケーキレストラン夏限定の「ミッドサマーパンケーキ」(1,600円)。キウイソースをベースに、レモンクリームで仕上げています。中にはイチゴのソースとチーズクリームが隠れています。
小説『ムーミン谷の夏まつり』でスナフキンが夏至(ミッドサマー)の前夜にニョロニョロの種をまくワンシーンをイメージして作られており、パンケーキのトップには夏至の王冠のようにミントを並べ、草原を表現。パッションフルーツの種はニョロニョロの種です。食感のアクセントにもなっているナタデココが、まるでニョロニョロのよう。甘さとレモンの酸味が効いた、夏にぴったりのパンケーキです。
ミッドサマーパンケーキとの相性も抜群な、「アンブレラ・スカイソーダ」(600円)も登場。見た目も涼しい青りんご味のソーダに傘が添えられています。ぜひ一緒に注文してみてください。
KOKEMUS(コケムス)2Fの カフェ「KAUPPA&KAHVILA(カウッパ ヤ カハヴィラ)」では、夏限定のアンブレラ・スイカソーダ(650円)もいただけます。スイカの果肉とミントがトッピングされた、夏らしいフォトジェニックなドリンクです。
KOKEMUS(コケムス)は雨や猛暑でも安心の室内施設。ニョロニョロの誕生を体感できる展示、世界最大級のショップやレストラン、カフェ、ワークショップなど、ムーミンの魅力がつまったエリアです。
夏限定ワークショップにも挑戦!
KOKEMUS(コケムス)2階の「Paja(パヤ)」では、涼しい屋内でウッドバーニングという特別な技法で描いてつくる、特別なウッドボックスや、バッジづくりが楽しめます。お好きなデザインを選べます。
昨年開催して好評だった「私だけのアンブレラをつくろう!」も、再び体験できるようになりました。オリジナル傘を骨組みからつくれます。ムーミン谷をイメージしたシールでデコレーションすれば、世界にひとつしかない私だけの傘が完成!傘の構造を知ることにもなりますので、夏休みの自由研究にもおすすめです。
かわいいお土産も忘れずに!
1階にある世界最大級のムーミングッズが集まったショップ「ムーミン谷の売店」にも、「ニョロニョロの雷スプラッシュ!」とあわせて楽しめる新商品が並んでいます。
原作「ムーミン谷の夏まつり」をモチーフにした、巾着、ポーチ、マグ、アクリルパスケース、ポストカードなど、各種アイテムを購入できます。
「ニョロニョロの指人形チャーム」(990円)全9種類も新登場。ボールチェーンがついていますので、バッグなどに取付けられますよ。
フラッシュ撮影をすると雷が浮き出る「ニョロニョロTシャツ」(2,800円)や、後ろに引いて手を離すと前に走り出す「プルバックマスコット」( 2,000円)も、お土産にぴったりのこの夏の新商品です。
今年の夏はムーミンバレーパークの「SUMMER ART FESTIVAL」で楽しもう!
ムーミンバレーパークの「SUMMER ART FESTIVAL」はいかがでしたか?フォトジェニックなアートを子どもだけでなく大人もたっぷり楽しめます。今年の夏はぜひムーミンバレーパークでひんやり体験をしてみてくださいね。
ムーミンバレーパーク
- 住所
- 埼玉県飯能市宮沢327-6メッツァ
- 営業時間
- 10:00〜18:00
- 定休日
- 不定休
- 入園料
- 入園チケット:大人2,500円、子ども(4歳以上 小学生以下)1,500円
1デーパス:大人4,200円、子ども(4歳以上 小学生以下)2,300円 - アクセス
- 西武池袋線「飯能」駅よりバスで約13分
- 公式HP
- ムーミンバレーパーク
撮影・取材・文/北川りさ
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