2022年11月に開園した「ジブリパーク」。2024年3月16日に、新エリア「魔女の谷」がオープンします。ハウルの城やパーク初の乗り物など、楽しい仕掛けが盛りだくさんの新エリアの見どころと、グルメ・グッズ情報を紹介します。
目次
①「魔女の谷」の見どころリポート
ジブリパークは、愛知県長久手市の「愛・地球博記念公園(モリコロパーク)」内にある公園施設。
最寄り駅の「愛・地球博記念公園」駅までは、JR「名古屋」駅から名古屋市営地下鉄「藤が丘」駅で乗り換え、約50分ほどです。車の場合は、東名高速道路「名古屋」ICより約20分で到着します。
2024年3月16日に、ついに「魔女の谷」が公開されました。『魔女の宅急便』や『ハウルの動く城』、『アーヤと動く城』などに登場する建物や、ヨーロッパ風の街並みをイメージして作られています。
入口ゲート前には『アーヤと魔女』に登場する魔女、ベラ・ヤーガが大きな口を開けて待ち構えています。
勇気を出して魔女の口を通り抜けると、間もなく入場ゲートが現れます。いざ、「魔女の谷」へ!
見どころ①「ハウルの城」
「魔女の谷」の奥にあり、20メートルもの高さをもつ最も目立つ建物がこちら。『ハウルの動く城』に登場した城です。1時間に数回、城の一部が音を出して動きだし、煙を吐く姿を見ることができます。
内部に入ることもできます。1階は散らかった居間やソフィーの部屋、カルシファーの炉を再現。今にもカルシファーが話しかけてきそうな雰囲気に圧倒されます。机の上にはもちろん、ベーコンエッグ。
玄関脇のレバーを引っ張ると、窓の外の景色が変わるというギミックも。
2階はハウルの寝室や衣装部屋、ひどく散らかったバスルーム、アトリエなどがあり、ハウルの世界観にどっぷりと浸ることができます。
見どころ②キキの実家「オキノ邸」
続いては、『魔女の宅急便』の主人公・キキが修行に旅立つ前まで過ごした「オキノ邸」へ。
キキのお母さんが薬を作る部屋や、暖炉のある居間、おいしい食事が作られていたであろうキッチンなどキキの子ども時代の生活を思い描けるような展示がなされています。
魔女の研究をしていたお父さんの書斎やキキの部屋があるのは2階。キキの部屋には、キキが普通の女の子として生活していたことを感じられる品々があふれており、映画の感動をより大きなものにしてくれそう。
引き出しや小物はぜひのぞいてみて。キキのリボンなども見つかるかも。
家の隣には車庫があります。魔女が生活を垣間見られる品々は、実際に手にとって触ってみることもできます。
見どころ③ジブリパーク初の乗り物
「魔女の谷」には、ジブリパーク初となる乗り物も!「年に一度、村にやってくる移動遊園地」をイメージしているのだそう。メリーゴーランドのモチーフは、もちろんスタジオジブリの作品から飛び出してきたようなものばかり。
ジジが座っているほうきにのれば、まるでキキになった気分。乗車中は特別にアレンジされた「人生のメリーゴーランド」が流れます。
「飛行機乗りの塔」の後ろにある、フライングマシン。「天空の城ラピュタ」の世界がモチーフです。中心にはラピュタとタイガーモス号が。こちらは対象年齢が3~12歳で、大人のみの利用はできません。(※付き添いの場合のみ、子ども1人に対し大人1名利用可能)
これらの乗り物に乗る場合は、「オキノ邸」の前の「小さな小屋」にて「のりもの券」を購入してから並びましょう。
- 料金
- メリーゴーランド:3~12歳500円/大人1,000円
フライングマシン:1人500円
見どころ④「魔女の家」
続いて紹介するのは、『アーヤと魔女』の主人公・アーヤが引き取られた「魔女の家」です。
内部にはアーヤの寝室やバスルーム、よくトラブルの起きたダイニングや、魔女ベラ・ヤーガが怪しげな作業をしていた部屋が再現されています。アーヤの寝室には、「のぞき穴」も再現。実際にのぞいてみましょう。ダイニングには物語の鍵を握るあの音楽も流れています。ベラ・ヤーガの作業部屋の扉には、トーマスの爪とぎ跡も。
そのほかにも、「魔女の谷」の中心部には、「廃墟通り」や「時計台」、「飛行機乗りの塔」があります。「飛行機乗りの塔」の天井には、空を飛ぶことを夢見た少年が作った模型の飛行機と気球が浮かんでいます。
②グルメ
<レストラン>「空飛ぶオーブン」
ゲートをくぐった先にあるのは、レストラン「空飛ぶオーブン」。イギリスの伝統的なオーブン料理をベースにしたスペシャルメニューを味わうことができます。パイやキッシュなど、どこかスタジオジブリ作品で見たこのあるような趣きに思わず笑みがこぼれてしまいそう。
屋上には庭園があり、空と森を眺めながらのんびりと過ごせます。
- 営業時間
- 11:00~17:00(ラストオーダー16:00)
<テイクアウト>「グーチョキパン屋」
一見普通のパン屋に見えますが、ショーウィンドウをのぞくと、ここが特別なパン屋であることが明らかに。
『魔女の宅急便』で主人公・キキが働くことになった店「グーチョキパン屋」です。
店では実際にパンが売られています。バケット(600円)やブール(600円)といった定番のパンから、パンのなかにスパゲッティが入ったナポリタン(480円)や愛知県らしさを表現したういろうカヌレ(600円)など、ここでしか買えないユニークなパンまで、さまざまなパンがそろっています。
- 営業時間
- ジブリパーク営業時間と同じ
店の外の塀にははジジと子どもたちが。ぜひ見つけてみてください。
そしてパン屋の裏手にあるものといえば……。そう、キキの部屋です。外観からアニメの世界そのままに再現されています。井戸も実際に動かせます。
部屋の中も自由に見学ができます。ラジオからは、実際にキキが聞いていたようなサウンドが流れてきます。
<テイクアウト>「ホットドッグスタンド・ホット・ティン・ルーフ」
外で軽食を食べるなら、「ホットドッグスタンド・ホット・ティン・ルーフ」で「ネコの手ドッグ」(各種990円)を。
愛らしいネコの手の形のパンに、愛知の三河豚を使用した大きなソーセージが挟まれています。黒いパンには竹炭が練り込まれており、少しハードな歯ざわりです。ポテトや魔女の谷のビール、ソフトドリンクも購入できます。
- 営業時間
- 10:00~16:30
③グッズ
「ハッター帽子店」
丘の上に現れるのは「ハッター帽子店」。『ハウルの動く城』のソフィーが切り盛りする帽子店です。中では、お土産にぴったりなジブリパークオリジナルのキャンディー缶や帽子などが販売されています。
ソフィーの作業場ものぞき見ることができます。
2階は魔女に関連する書籍だけを集めた書店「魔女の本棚」。宮﨑吾朗さんとスタッフが試行錯誤をしながら考えた貴重な本のラインナップはまさにここだけでしか見られないもの。絶版本になっているものなど、街の書店にあまり並ばない珍しい本も多い、ここだけのセレクションです。
「魔女のエレベーター」が隣接しているので、車いすの方でも安心して2階まで見学できます。
「13人の魔女団」
ショップ「13人の魔女団」には「魔女の谷」オリジナルグッズがたくさん。イギリスのブランド「LIBERTY」と共同開発したトートバックやシャツ、ポーチ、ハンカチは『魔女の谷』『ハウルの動く城』『アーヤと魔女』の3作品と魔女の谷をイメージしたデザイン。陶磁器ブランド「ARABIA」との共同開発のプレートとマグは、「魔女の谷」のスポットがモチーフです。
④チケット情報
ジブリパークに入るためのチケットは、すべて予約制です。「ジブリパーク大さんぽ券プレミアム」「ジブリパーク大さんぽ券」「ジブリパークさんぽ券」の3種類があります。
ジブリパーク大さんぽ券プレミアム
全5エリアの入場と、カフェ・レストラン、ショップ、遊具・乗り物を利用できる「ジブリパーク大さんぽ券」の内容に加え、「地球屋」 (青春の丘) 、「サツキとメイの家」 (どんどこ森) 、「オキノ邸」「ハウルの城」「魔女の家」(魔女の谷)を含むすべての建物の中も鑑賞できるチケット。(※「ジブリの大倉庫」のみ、指定入場時間を選択)
ジブリパーク大さんぽ券
全5エリアの入場と、カフェ・レストラン、ショップ、遊具・乗り物を利用できるチケット。(※「ジブリの大倉庫」のみ、指定入場時間を選択)
ジブリパークさんぽ券
入場直前に購入できるタイプのチケットで、来園日の7日前17:00より予約開始。「青春の丘」「どんどこ森」「もののけの里」「魔女の谷」(※「魔女の谷」のみ、午前・午後の指定入場時間があります)の屋外4エリアの入場ができるチケット。
ジブリパークのチケット料金
チケットはすべて事前販売のみ。ジブリパーク内では購入できません。必ずチケットをゲットしてからパークへ向かいましょう。
以下は2024年3月16日分以降のチケット料金です。詳しくは公式サイトのチケットページをご確認ください。
「ジブリパーク大さんぽ券プレミアム」
- 価格
- 平日:大人 7,300円、子ども 3,650円
土・日・休日:大人 7,800円、子ども 3,900円 - 「ジブリの大倉庫」入場時間枠
- 9:00/10:00/11:00/12:00/13:00/14:00/15:00
※9:00入場枠は9:00営業開始の日のみ - チケット予約
- Boo-Wooチケットほか、ローソン・ミニストップ(店頭「Loppi」)
「ジブリパーク大さんぽ券」
- 価格
- 平日:大人 3,500円、子ども 1,750円
土・日・休日:大人 4,000円、子ども 2,000円 - 「ジブリの大倉庫」入場時間枠
- 9:00/10:00/11:00/12:00/13:00/14:00/15:00
※9:00入場枠は9:00営業開始の日のみ - チケット予約
- Boo-Wooチケットほか、ローソン・ミニストップ(店頭「Loppi」)
「ジブリパークさんぽ券」
- 価格
- 平日:大人 1,500円、子ども 750円
土・日・休日:大人 2,000円、子ども 1,000円 - 「魔女の谷」入場時間枠
- 午前(開園時刻~13:00)/午後(13:00~16:00)
- チケット予約
- Boo-Wooチケットほか、ローソン・ミニストップ(店頭「Loppi」)
※すべて「魔女の谷」を除き再入場不可
※入場時間の指定がないエリアの最終入場は当日16:00
いざ5エリアすべてがそろった「ジブリパーク」の新エリア「魔女の谷」へ。魔法にあふれた素敵な街が待っています。
Ⓒ Studio Ghibli
撮影・取材・文/大川祥子
※ジブリパークでは通常の営業時、一部を除き、撮影できません。
※掲載されている情報や写真は2024年3月現在のものです。詳細は公式サイトをご確認ください