右手には相模湾、左手には伊東の町並みを見渡す「ラグジュアリー 和 ホテル 風の薫UMI」。
海岸線ぎりぎりに佇む姿は、さながら海の玄関口に立つ灯台を彷彿させます。全客室がオーシャンビューだけでなく、2つのお風呂付き(露天と室内)という贅沢なデザインに加え、最上階には海と空を独り占めできる貸切温泉も完備。
お料理は地元の海の幸を調理した会席料理が味わえます。料理長が洋食のエッセンスを取り入れて唯一の料理に発展させたメニューはお客さまからも好評!クチコミ評価が高い理由がうかがえます。
なかでも、一番の注目は行き届いたサービス。スタッフさんによるきめ細かい対応や居心地良い工夫に魅了されます。宿泊体験を通して「ラグジュアリー 和 ホテル 風の薫UMI」の魅力をご紹介します。
温泉街より海の方が近いロケーション
温暖な気候と新鮮な海の幸に恵まれた静岡県伊東市。伊豆半島東側の真ん中に位置し、車なら東京から約2時間半、新幹線だと東京、名古屋ともに約2時間でたどり着きます。風の薫UMIは、伊東駅や市街の賑わいから少し離れた先、波の音が響く立地にあります。
ホテル1階部分が駐車場になっており、雨天時も濡れることなくチェックインが可能。また、伊東駅からタクシーで向かう場合、領収書と引き換えにキャッシュバックを行うなど、到着前から素敵なサービスを受けられます。
到着するとスタッフさんによるエスコートで2階へ。エレベーターが開いた途端に目に飛び込んでくるのは、真っ青な海と空。吹き抜けの開放感に心も弾み、この景色で一気に非日常感が高まります。
チェックインの間は、スパークリングワインで乾杯を
旅の疲れを癒してほしいという想いから、カウンターでチェックインは行わず、手続きはラウンジ「さざなみ」にて。
ソファでくつろぎながら、ソフトドリンクに生ビール、スパークリングワインを含む10種類以上から選べるウェルカムドリンクとオードブルをいただけ、普段なら無機質な待ち時間もここでは一息つける安らぎの時間に早変わりです。
チェックイン終了後、館内の案内を受けながらスタッフさんと共に客室へ(通常、スタッフはマスクを着用しています)。館内の案内を受けながらスタッフさんと共に客室へ。食事会場や貸切風呂など施設全体のことから、客室のアメニティや翌日の送迎手配、当日限定のスパプランや夕食後にオープンするバーなど、滞在中の楽しみ方なども親切に教えてくれ、これから何をしようか、どこへ行こうかと期待に胸も膨らみます。
客室すべてがスイートルーム
4〜8階の各フロアに4室ずつある客室は、い草が香る琉球畳と寝心地いいシモンズ製ベッドという和洋折衷のデザインで、コンセプトに掲げている和風ラグジュアリーという響きにぴったりです。
さらに特筆すべきなのが、部屋からの眺望。どの客室もオーシャンフロントになっていて、朝な夕なと変化する大海原や空模様を眺める絶好の展望室になっています。
全室がバルコニー付きなので、磯の香りを含んだ風にあたれば海の気配をより実感するはず。耳をすませば、信楽焼きの露天風呂に注がれる温泉の音とさざ波が重なり、水の音色に気持ちも和みます。
露天風呂に加え、古代檜を使用した内風呂も完備。人にも環境にも優しい製品づくりを謳うマーガレットジョセフィン社のボディソープ、シャンプー、トリートメントも備え付きです。
洗面所にはクレンジングジェル、フェイスソープ、スキンローション、ミルクローションのほか、ヘアリキッド、ヘアトニック、シェービングフォーム、アフターシェーブローションも揃っている充実ぶり。
客室だけでも2種類のお風呂を楽しめるので、着替えもなるべく簡単にしたいもの。こちらではバスローブ、パジャマ、作務衣が部屋に準備されていて、浴衣も無料で貸出しています。
2階ロビーでは男女ともに色とりどりな浴衣が並んでいるので、一緒にコーディネートを楽しむことも。
使い勝手のよいカゴバッグもクローゼットにあるので、館内を巡る際にぜひ使ってみて。
ちょっと嬉しくなるサービスや設備がたくさん
客室を知れば知るほど、特別なひとときを過ごしてもらいたいというホテル側の心遣いを発見できるはず。冷蔵庫のドリンク(ミネラルウォーター、お茶、チューハイ、ビール)が無料なのも、その1つ。お風呂で身体が熱ったときなど、値段を気にせず、好きなものをグビグビ飲めれば爽快感も格別です。
そして、高級家電が備わっているのも嬉しいポイント。海を一望できる場所に全自動マッサージチェアが置かれていたり、スチームで肌を潤す美顔器があったりと、色々なものを使ってみたくなります。
ラグジュアリー感がパワーアップしたフロアが誕生
2021年7月より8階がリニューアルし、特別客室階となりました。専用のバーラウンジが誕生し、日本酒、ウィスキー、クラフトビールにソフトドリンクなど、幅広い飲み物に加え、スイーツやおつまみも並び、あれもこれもと客室に持ち帰りたくなるはず。
気になっていたご当地サイダーを試してみたり、湯上がりにハーゲンダッツを味わったり。さらに贅沢なひとときを過ごせます。
海まで0mの特等席は足湯つき
チェックイン後は、館内巡りを兼ねてぜひ2階の足湯へ。「日本一海に近い足湯バー」の言葉通り、一面が海に覆われ、まるで海面に浸かっているよう。14時〜16時半まで、スパークリングワイン(無料)をいただけ、グラスを傾けながら波音をBGMに、会話にも花が咲きそう。
足湯は館内にもう1カ所あり、ここでは海を見ながらエステも同時に体験できます。足を入れると魚が集まり、古い角質をついばみますが、ピーリングとマッサージ効果もあるのだとか。魚の口が吸盤状になっているので肌も傷つきません。
お土産はお菓子からスパグッズなど品揃えも豊富
お土産をチェックアウト時に購入する人も多いと思いますが、こちらでは前日の夕方がおすすめ。17時〜19時半の夕暮れ時、「黄昏市」と称してお土産全品が10%オフで購入できます。
ふらりと訪れやすい、ラウンジ「さざなみ」
チェックインの際に利用したラウンジ「さざなみ」では、コーヒーや紅茶各種、ビタミンウォーターなど複数の飲み物をいただけ、さらにライブラリーも兼任しています。
絵本や書籍、マンガもあり、お部屋に持ち帰るのも可能。懐かしい漫画を読み返して一緒に盛り上がったり、次の旅行先を一緒に練ってみたりと、と思い思いの時間を過ごせます。
自分にも相手にもご褒美になる、シーサイドスパ
3階のスパ「Cantic(チャンティック)」では、とびきりの癒し時間を過ごせます。完全なプライベート空間になっているので、カップルも一緒に施術を受けられるのが魅力。
事前予約制で、おすすめはバリニーズアロマボディ90分(21,000円)。全身をくまなく揉みほぐし、オリジナルのアロマオイルでリラックス効果が高まります。
絶景の貸切温泉で海景色を独り占め
最上階には2つの貸切温泉(無料)があり、どちらも浸かってみたいところ。絶景露天風呂「薫」は、窓から水平線が望め、まるで空に浮かんでいるよう。空と海が織り成す、壮大な景色を存分に堪能できます。
展望寝湯「風」は、ごろんと寝転びながら入浴する興趣な造りになっています。また湯上がり後には、アイスキャンディのサービスがあるなど、宿泊客が喜ぶ工夫がここにも健在です。
どちらの貸切風呂も、アメニティとタオルが脱衣所に備わっているので、手ぶらで入浴できます。そして、利用状況はスマートフォンのQRコードから確認可能。浴室まで行くことなく、部屋にいながら様子をうかがえます。
ホテル自慢の空中庭園で夕焼け観賞
空が茜色に染まり始めたら、温泉の後に夕涼みをするなら、最上階の「空中庭園」へ。一番の絶景スポットでもあり、どこまでも続く空と海、伊東の町並みといったパノラマ風景に息を呑みます。
リクライニングチェアに座れば、頭上を通り過ぎる雲の流れ、頬をくすぐる風の存在、リズムを刻む潮騒など、1日の終わりを五感で締めくくれます。16時半から21時まで、今度はこちらでスパークリングワインを提供(無料)。徐々に街明かりで輝き始める世界を気ままに眺めてみるのも一興です。
食材のおいしさを最大限に味わえる夕食
夕食会場は2階「潮騒」と9階「蒼海」のどちらかで、両方とも夜の海が望めます。通常は1杯の食前酒ですが、こちらでは豪華に4杯も。果実酒2種類、ノンアルコール2種類ですが、好みによって4種類ともノンアルコールに変えられます。
伊東の漁港など、静岡県で捕れた海の幸を中心に、旬の食材がテーブルを彩ります。
お造りには、伊東でおなじみの金目鯛に、イサキとマグロの3点盛り。一切れ一切れが肉厚で、噛めば噛むほど魚の旨みが広がる一品です。
お刺身と一緒に頼みたいのが「静岡地酒堪能セット」(1,650円)。沼津市や掛川市など静岡全域から選ばれた日本酒5種から3銘柄が選べます。
会席料理が中心ですが、国産牛ヒレ肉にフォアグラを組み合わせるなど、フレンチの要素も。フルーツトマトに青と赤のジュレを散らして紫陽花をかたどった遊び心が感じられるものから、お刺身に合うお醤油として熊本県産の透明醤油を起用するなど、料理長のあくなき探究心が感じられる夕食になっています。
そして、美食の数々にお箸がすすみ、デザートのときには満腹状態になる人も少なくないはず。こちらでは、最後まで存分に味わってもらえるよう、水菓子は客室に用意するという心遣い。ちょっと小腹が空いたときに摘める甘いものは、1日の終わりを笑顔で締めくくるのにぴったりなデザートです。
カクテルのほかに夜食も人気なバー
夜の帷が下りて静寂さに包まれても、まだまだホテルのおもてなしは終わりません。21時45分より、2階「潮騒」にてバーがひっそりとオープンします。
真っ暗な海の先には街のネオンが煌めき、バーテンダーが振るシェイカーが小気味良い音を奏でます。坂下さんは、オリジナルや季節限定のカクテルなども手がける、日本バーテンダー協会公認のバーテンダー。
「色々なリキュールを組み合わせるカクテルの魅力に惹かれ、バーテンダーになりました。食事でも同じですが、おいしいものは人を笑顔にします。お客さまに楽しいひとときを過ごしてもらいたいので、カクテルを飲む最初の一口はついつい見ちゃいますね」
実はバーでは22時30分まで、ラーメン(塩、醤油)の無料サービスを実施。このラーメンを楽しみに夕食を早めに切り上げるお客様もいるのだとか。
お部屋の温泉露天風呂でリラックス
眠りにつく前、ささっと温泉であたたまれるのは、露天風呂付き客室ならではの贅沢。穏やかで緩やかな、まるで海のように1日が終わっていきます。
早朝ならではの景色を堪能
翌日の朝、二度寝も捨てがたいですが、日の出のころに外へ出てみれば、そこには昨夜とは違う光景が見られます。清々しい空気とさざ波の音と共に1日の始まりを迎えられ、今日が特別な日になる予感。
地物を贅沢に味わう朝食
朝食には、一口サイズのおかずが収まった彩り箱など味だけでなく目でも楽しめるメニューを中心に、バランスを重視した内容になっています。
そして食器を越す大きさの焼き魚にも注目です。伊豆名産のアジは、ほのかな塩気が絶妙で、ご飯との相性も抜群。ほかにサバやエボダイが登場する日もあります。
また食べ始めと同時に、にがりから作る出来立て豆腐もじんわりと地味深い味わい。蓋を開けると同時に湯気が溢れ、ほかほかの状態に食欲がそそられます。
チェックアウト前の過ごし方は他にも
ラウンジには、コーヒーミルと数種類のコーヒー豆が置かれているので、とっておきの朝を演出してみるのも素敵なひとときです。自ら手間暇かけて淹れた一杯は、普段よりも特別な味だと感じられるはず。
また客室にはハガキが用意されていて、メッセージと宛先を記入して2階ロビーのポストに投函すると、1年後に届く仕組み。そのハガキを持参すれば特典も受けられるので、未来の自分たちに宛てた文章がそのまま再訪の約束になります。
笑顔で迎えられ、また笑顔で見送られる滞在
名残惜しさを感じつつ、チェックアウトはゆっくりと準備ができる11時。送迎車で伊東駅に向かうなか、ロビーやエントランス、そして駐車場では多くのスタッフさんが見送る姿に胸が熱くなるはず。
「リピーターの方、記念日で初めてご宿泊してくださった方など様々なお客様が滞在されますが、皆さまにくつろいでいただきたいと思っています。スタッフには、家族や恋人を自宅に招き入れるようなイメージで、と伝えているんです」と微笑みながら話す、支配人の丹羽さん。
その言葉通り、どのスタッフさんも「こんにちは」、「ごゆっくりとお過ごしください」と親しみを感じる笑顔が印象的で、こちらもつられて明るい気持ちに。「ラグジュアリー 和 ホテル 風の薫UMI」では、今日も気持ちのよい風が吹いています。
「ラグジュアリー 和 ホテル 風の薫UMI」の基本情報
- 住所
- 静岡県伊東市新井2-7-1
- アクセス
- 【電車】伊東駅からタクシーで約5分
※伊東駅からタクシーで向かう場合、領収書と引き換えでキャッシュバックのサービス有り
【車】東名厚木IC→小田原・厚木道路→R135伊東 (厚木ICより約90分) - 駐車場
- 有り18台(無料・予約不要)
- チェックイン
- 15:00(最終チェックイン:24:00)
- チェックアウト
- 11:00
取材・撮影・文/浅井みらの