旅の楽しみ方

2月からお花見!河津桜まつりで、一足早い春を感じよう

毎年2月上旬から3月上旬にかけて行われる河津桜まつりの様子と、周辺観光スポットを紹介。

毎年2月上旬から3月上旬にかけて行われる河津桜まつりの様子と、周辺観光スポットを紹介。

例年2月上旬から3月上旬に見頃を迎える、静岡県伊豆地方の河津桜。桜の開花シーズンには河津川周辺で「河津桜まつり」が開催され、多くの観光客で賑わいます。一足早いお花見を楽しめる「河津桜まつり」の見どころや周辺の観光スポット、おすすめのグルメスポットなどをご紹介します。

春の始まりを告げる河津桜まつり

早咲きの桜として知られる河津桜

毎年2月上旬から3月上旬にかけて咲く河津桜。濃いピンク色の大きな花びらが特徴で、本州でも指折りの「早咲きの桜」として知られています。

河津川沿いに咲く河津桜

東京から最短約1時間40分!まずは伊豆急行線「河津駅」へ

伊豆急行線

伊豆急行線の河津駅は、東京からは新幹線を利用すると熱海で乗り換えて約1時間40分。特急踊り子号に乗れば、乗り換えなしの約2時間30分で到着します。駅前から線路沿いには桜並木と出店がにぎやかにお出迎えしてくれます。

河津駅前にある『伊豆の踊子』像

河津は川端康成の小説『伊豆の踊子』の舞台となった場所です。河津駅前には、踊子と学生が並んで腰掛けている像が設置されています。

多くの観光客が訪れる河津桜まつりの見どころ

大勢の観光客が訪れる河津桜まつり

伊豆半島の東側に位置する河津町は河津桜発祥の地。毎年2月上旬から約1か月間にわたって、「河津桜まつり」が開催されます。2019年で29回目となった桜まつりの期間中(2月10日~3月10日)は、「伊豆の踊子」との記念撮影や夜桜のライトアップなど、さまざまなイベントが楽しめました。桜を求めて多くの観光客が訪れ、土日を中心に混雑します。

圧巻の景色!河津桜見物の定番スポット

河津町では町内に約8,000本、河津川沿い約4kmにわたって約850本の河津桜が植えられています。見頃となるころ、河津川沿いがピンクに染まる景色は圧巻です。ここでは河津桜が見物できる定番のスポットをご紹介します。

定番スポット1 「館橋」付近

館橋

「館橋」は、河津駅から徒歩4分ほどの定番お花見スポットです。

河津川上流方面の桜や河口付近の桜が見わたせる館橋

河津川に架かる館橋からは、河津川上流方面の桜や河口付近の桜が見わたせます。河津桜だけでなく、河津川流域に咲く菜の花も一緒に堪能できるスポットです。

館橋から見た河津桜

館橋から河津川とその両岸に咲く河津桜はこの様に見えます。

ちなみに、館橋から歩いて5分ほどの河津川沿いには「河津三郎の足湯処」という足湯があります。また、笹原公園付近の「さくらの足湯処」、峰温泉大噴湯公園内にある足湯処など、河津町には足湯が何カ所かありますので、散策中のひと休みに、ぜひ立ち寄ってみてください。

定番スポット2 「河津桜の原木」

河津桜の原木

館橋から徒歩20分ほど、河津駅から約1.2kmのところに、樹齢約60年の「河津桜の原木」があります。幹の高さは10mほどにもなる立派な桜の木です。貴重な原木ということもあり、多くの人が記念写真を撮影しています。

定番スポット3 「峰温泉から踊り子温泉会館の桜並木」

峰温泉から踊り子温泉会館の桜並木

河津桜の原木から10分ほど歩くと、峰温泉地区に到着します。豊泉橋から踊り子温泉会館沿いの桜並木も人気スポットのひとつです。

河津川の河原から見る土手の桜もおすすめ

河津川の河原に下りて、土手の桜を見上げるのもおすすめ。踊り子温泉や大噴湯公園が近くにあり、多くの人でにぎわいます。

定番スポット4 「夜桜のライトアップ」

夜桜のライトアップ
館橋周辺の夜桜

河津桜まつりの見どころのひとつが「夜桜のライトアップ」。午後6時頃~午後8時頃までの間、館橋下流、峰温泉豊泉橋から踊り子温泉会館裏、河津七滝(ななだる)ループ橋の桜並木の3か所と、町内の11本の名木が幻想的にライトアップされ、昼間の桜とは異なる魅力を楽しめます。

踊り子温泉会館付近の桜のトンネル

踊り子温泉会館付近の桜のトンネル。光と影によって、桜は昼間とは違う姿を見せます。

河津七滝ループ橋の桜並木

河津七滝ループ橋の桜並木。ループ橋と光に照らされた桜の組み合わせは幻想的です。

定番スポット5 「夜桜見物のお供に食べ歩き」

夜祭り見物のお供に食べ歩き

河津桜まつりの期間中は、ライトアップのエリアを中心に毎日約120軒の出店が並び、焼きそばや牛串といった屋台グルメから地場産品までいろいろ販売しています(出店は昼間も楽しめます)。

夜桜見物のお供に食べ歩き

夜桜見物でちょっと小腹が空いたら、出店に立ち寄って地元の人たちとの交流を楽しんでみてはいかがでしょうか。

河津駅周辺のおすすめグルメスポット

河津の楽しみは桜だけではありません。河津駅周辺にあるおすすめのグルメスポットをご紹介します。桜の見物と合わせて河津グルメも堪能してみては。

地魚を味わえるお寿司屋さん「すし信」

地魚を味わえるお寿司「すし信」

河津駅から桜でにぎわう館橋を渡ってすぐのお寿司屋さん「すし信」。

地魚を味わえるお寿司「すし信」

地元の人たちに愛されている小ぢんまりしたお寿司屋さんです。

すし信の看板メニュー「地魚十貫」
地魚十貫 2,200円(税込)、上ちらし 2,200円(税込)

お店の看板メニューは、にぎり「地魚十貫」。キンメダイ、ヒラメ、ホウボウ、カンパチなど、ネタはすべて河津の旬な地魚で、新鮮かつ贅沢な一品です。まぐろ、いか、えび、いくらなど、常連のネタを楽しみたい方には、「上ちらし」がおすすめ。

すし信

住所
静岡県賀茂郡河津町谷津321-8
営業時間
17:00〜(ネタがなくなり次第終了)
定休日
月曜日
アクセス
伊豆急行線河津駅から徒歩約5分

行列ができるうなぎ屋さん「万両」

行列ができるうなぎ屋さん「万両」

館橋から河津川を渡ってから河口のほうへ3分くらい歩くと、うなぎ屋さんの「万両」があります。桜のシーズンともなると、連日のように行列ができる人気店で、午後には売り切れてしまうことも。

万両の鰻重
鰻重竹 3,240円(税込)

万両のうなぎは、中がふんわり、外はパリッとしています。肉厚なうなぎの身は口に入れた途端にとろけるほど柔らかく、甘くて濃いタレとの相性も抜群です。

万両

住所
静岡県賀茂郡河津町谷津383-1
営業時間
11:00〜14:00 17:00〜20:00
定休日
火曜日
アクセス
伊豆急行線河津駅から徒歩約7分

河津桜を眺めるカフェ「ロカンタ」

河津桜を眺めるカフェ「ロカンタ」

河津川の浜橋近辺にある知る人ぞ知るカフェ「ロカンタ」。店名の「ロカンタ」はトルコ語で大衆食堂という意味だそうです。

河津桜が一望できるロカンタのテラス席

ロカンタのテラス席は河津桜が一望できる、穴場のお花見スポットです。ライトアップされた夜桜のメインストリートもここから眺めることができます。

ロカンタのケーキセット

「ケーキセット」700円(税込)をいただきながら、ホッと一息つける場所です。

ロカンタ(LOKANTA)

住所
静岡県賀茂郡河津町谷津426-9
営業時間
10:00~17:00
定休日
火曜日、水曜日
アクセス
伊豆急行線河津駅から徒歩約10分

河津七滝(ななだる)を散策&地元グルメを楽しもう

河津七滝周辺も見られる河津桜

河津桜の見物に訪れたらぜひめぐりたいのが、河津川上流にある「河津七滝」です。河津では滝のことを「垂水(たるみ)」と呼んでいたことから、「七滝」も「ななたき」ではなく「ななだる」と呼ばれるようになりました。

滝めぐりの地図

天城峠に向かう途中にある河津七滝は、河津駅からバスやタクシーを利用して30分ほどの場所にあります。周辺には遊歩道が整備されていて、往復1時間ほどでゆっくりと河津七滝の見どころをめぐることができます。滝の流れる音に耳を澄ませながら、散策で心も体もリフレッシュしましょう。

七滝は山の中にあるため、河津桜の咲く頃は朝晩が冷えます。行く場合は日中がおすすめです。

迫力満点の釜滝

一番の見どころは、高さ約22mから落ちてくる迫力満点の「釜滝(かまだる)」。滝壺が釜の底を思わせることから名づけられました。天気のいい日には、滝周辺に虹がかかった景色を見ることができます。

釜滝

滝の流れる音や水しぶきに癒されそうです。

カニ滝

カニの甲羅のような岩のかたちをしているので「カニ滝」と呼ばれています。

初景滝の前の像

「初景滝」の前には踊り子と学生が並んで座っています。

河津七滝

住所
静岡県賀茂郡河津町梨本
駐車場
七滝観光センター無料駐車場、水垂バス停下無料駐車場
アクセス
伊豆急行線河津駅からバスまたはタクシーで約20〜30分

全長約1,100mの河津七滝ループ橋

河津七滝ループ橋

河津駅方面から河津七滝へ向かう途中にあるのが「河津七滝ループ橋」。全長約1,100m、高低差約45m、直径80mという巨大な2重ループ橋です。

河津七滝ループ橋と桜

ループ橋の下には河津桜が植えられていて、桜まつりの期間中はライトアップされた河津桜を楽しむことができます。

地元グルメを楽しめる「出合茶屋」

出合茶屋

創業から50年を超えるお土産と食事処の「出合茶屋」。七滝めぐりでお腹が空いたら、地元で取れた猪肉と野菜がたっぷり入った「猪汁」はいかが。デザートにはわさび味のソフトクリームがおすすめです。

出合茶屋の大塩さん一家

出合茶屋を切り盛りしている大塩さんご一家。地元で採れた食材を使った手づくりメニューが自慢です。

猪汁ライスセット

具材がたくさん入っていて、ボリューム満点の猪汁ライスセット 1,200円(税込)。歯ごたえのある猪肉とたくさん入った野菜を味噌味でいただきます。

わさび味のソフトクリーム

わさび味のソフトクリーム 350円(税込)。ツンと鼻にぬけるわさびの辛味とバニラの甘さが絶妙にマッチしたソフトクリームです。

一度は食べたい名物「わさび丼」

わさび丼

河津七滝を訪れたらぜひ味わいたいのが、地元めしの「わさび丼」600円(税込)。テレビ番組『孤独のグルメ』で取り上げられたことで、河津七滝は「わさび丼の聖地」になったとか。

温かいご飯の上に、わさびとかつお節がのった「わさび丼」。わさびの周りに醤油をかけて、ささっといただきます。地元で採れた新鮮なわさびは辛味はありつつも甘みすら感じます。シンプルなメニューだからこそ、わさび本来の味が楽しめる一品です。

出合茶屋

住所
静岡県賀茂郡河津町梨本382-1
営業時間
8:30~17:00
定休日
不定休
アクセス
伊豆急行線河津駅からバスまたはタクシーで約15分

まだまだある! 河津桜と周辺観光スポット

河津町には河津桜の見物以外にも訪れたいスポットが多数あります。代表的な観光スポットを紹介します。

スポット1 「河津桜観光交流館」

河津桜観光交流館

地元の観光スポットや宿泊施設などを案内してくれるのが「河津桜観光交流館」です。1階の売店では、地元の野菜や海産物、生花などを販売。2階には金目鯛の煮付け定食などが食べられる食堂もあります。

事務局長の島崎さん

事務局長の島崎さんは「河津には、海、山、川、花、それに温泉もあって、見どころがたくさん。いつ来てくださっても、楽しめる環境が整っています」と、うれしそうに語ってくれました。

河津桜観光交流館

住所
静岡県賀茂郡河津町笹原72-12
営業時間
観光案内・展示 8:30~17:30
1階売店 8:00~17:00
2階食堂 11:00~14:00(ランチ)、14:00~16:00(カフェ)
定休日
観光案内・展示、1階売店 年中無休
2階食堂 金曜日 ※桜まつり期間中は無休
アクセス
伊豆急行線河津駅から徒歩約8分

スポット2「川津来宮神社」

川津来宮神社

河津桜観光交流館から歩いて3分ほどのところには、河津のパワースポットとして人気の「川津来宮神社」があります。樹齢1,000年を超えるとされるクスノキは、高さ24m、幹の太さは14mにもなります。毎年10月には例大祭が行われ、全国でも数少ない「どぶろく」造りが許された社として知られています。

川津来宮神社

住所
静岡県賀茂郡河津町田中154
アクセス
伊豆急行線河津駅から徒歩約12分

スポット3「峰温泉の大噴湯公園」

峰温泉の大噴湯公園

かつて東洋一と呼ばれていた峰温泉の大噴湯。1926年の誕生以来、ひとときも絶えることなく毎分約600リットル100度の温泉を噴き上げ続けています。見どころは、高さ約30mまで噴き上がる噴水。

峰温泉の大噴湯公園

1日7回、約1分間の噴き上げを間近で見学することができます。

峰温泉大噴湯公園

住所
静岡県賀茂郡河津町峰446-1
営業時間
9:00~16:00
定休日
火曜日、金曜日(ただし、桜まつり期間中に限り噴き上げを源泉掃除終了後に実施)
アクセス
伊豆急行線河津駅から車で約7分

河津を訪れるなら1泊2日がおすすめ

河津桜と菜の花

河津桜のほかにも河津七滝の散策、パワースポットめぐりなど、見どころがいっぱいの河津町。河津桜見物に訪れる際は、ぜひ1泊して周辺の観光スポットやグルメスポットをめぐってみてはいかがでしょうか。

また、河津桜の開花シーズンには、伊豆急行線で2駅離れた「伊豆稲取駅」の周辺で雛のつるし飾りまつりも開催されています。
稲取は昔ながらの雰囲気を残した温泉街としても知られ、30軒ほどの温泉宿があります。共同浴場や足湯をめぐりながら、夜店やスナック、ゲームコーナーで旅行気分を満喫するのもおすすめです。河津町を訪れる際は、ぜひ稲取にも立ち寄ってみて下さい。

取材・撮影・文/平野有希

※掲載内容は公開時点のものです。ご利用時と異なることがありますのでご了承ください。
※掲載写真は過去開催時のものです。

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