世界中から観光客が訪れる人気のリゾート地、ハワイ。赤ちゃん連れの家族から年配の方まで様々な年齢層の方が訪れますが、小学生以下の子どもが一緒のファミリーの場合、子どもたちが楽しめるアクティビティが現地であるか心配している方も多いことでしょう。
そんな子ども向けの観光スポットとしてぜひおすすめしたいのが、「ホノルル動物園」。多くの観光客が滞在中の拠点とする、オアフ島ワイキキからアクセスしやすい好立地にあって、しかも子どもたちが楽しめる施設がとても充実しています。観光客だけでなくハワイの地元住民にも人気のお出かけスポットなんです。ホノルル動物園のアクセス方法から子ども向けの施設まで、ホノルル動物園について丸ごとご紹介します。
ホノルル動物園はどんなところ?
ホノルル動物園は、クイーン・カピオラニ・パーク(通称カピオラニ・パーク)の一角に1947年に開園した、ハワイでも歴史ある動物園で、ホノルル市が運営しています。約0.17平方kmに約900種の動物が飼育されています。日本を代表する上野動物園は、広さが約0.14平方kmで約350種の動物が飼育されているので、ホノルル動物園はそれよりもひとまわり大きな動物園であることがわかります。
ホノルル動物園は観光客にも人気のスポットですが、地元ハワイでも小学校入学前の子どもや小学生たちがよく遠足で訪れたり、週末には家族で出かけたり、多くの人に親しまれている場所です。大人の足でも園内をひととおり回るだけで、1時間30分から2時間ほど。子ども連れなら数時間から半日は十分楽しめます。
ワイキキ中心部から徒歩約15分!ホノルル動物園へのアクセス方法
ホノルル動物園へのアクセス方法はとても簡単。ハワイのシンボルでもあるダイヤモンドヘッドがワイキキビーチから見えますが、ワイキキのメインとなるカラカウア通りをダイヤモンドヘッド(東方向)に向かって進んでいくだけ。中心部から徒歩15分ほどで、広大なカピオラニ・パークに到着するので、その一角にホノルル動物園はあります。
ワイキキビーチを右手に見ながらビーチ沿いを進めば、意外なほど近いと感じられるかもしれません。ワイキキビーチもすぐ目の前に広がり、ダイヤモンドヘッドの麓という、まさにハワイらしい絶好の立地にあるわけです。
ワイキキの中でも西側エリアからは少し距離がありますが、タクシーやトロリーバスなどを使えば、アクセスもすぐ。ワイキキのダイヤモンドヘッド側のホテルに滞在していれば、小さな子どもでもビーチ沿いを散歩しながら徒歩で到着することができます。
またレンタカー派の方なら、動物園のすぐ横に駐車場があります。空いているスペースに駐車したら、支払い機で車のナンバープレートの番号と駐車時間を決めて、現金かクレジットカードで前払いします。出てきたレシートを車のダッシュボードに置いておけば、これで支払いは完了です。
ただしこの駐車場はとても人気が高く、すぐ満車になります。週末は特に混雑するので、朝9時頃には到着しておく方が安心。満車の場合は、ホノルル動物園の裏側、ワイキキシェル近くに無料駐車場もあります。
子どもが大喜びするホノルル動物園のスポット
では早速ホノルル動物園の中に入ってみましょう。入口のゲートを抜けると、右側と左側の2方向に進めますが、今回は子ども連れにおすすめの左側のルートをめぐってみます。さらにここでは、特に子どもが喜ぶ園内の魅力を5つピックアップしてご紹介します。
園内の日本語対応はなく、動物名や説明は全て英語です。動物園のマップも英語ですが動物のイラストが描かれているので、目当ての動物がどこにいるかは分かるはず。「You Are Here」と書かれているところが現在地なので、そこから目的地へ向かいましょう。
コモドドラゴンなど珍しい動物に出会える!
ホノルル動物園では、日本では珍しい動物たちも数多く飼育されています。その中の代表格が、世界最大のトカゲと言われるコモドドラゴンです。入口から左側方向に進んでいくと、やがてコモドドラゴンの小屋が見えてきます。
コモドドラゴンはホノルル動物園の中でもトップクラスの人気の動物。「KOMODOS」の看板を目印に探してみましょう。コモドドラゴンは日本のバラエティ番組などに登場しているので、知っている子どもも多いでしょう。
見るからに固そうな体と、ノシノシと前進する姿は風格も迫力も満点。
親子で会話をしながら、じっくりとその動きを観察してみてはいかがでしょうか?
こちらは、ハワイにしか生息しないハワイ固有の鳥で、ハワイ州の州鳥にもなっている「ネネ」。ハワイアングース(雁)です。現在、密漁などにより生息数が減少していて、絶滅危惧種に指定されています。
大きな岩と見間違えそうな、アルダブラゾウガメ。世界最大のリクガメの1種です。
子ども向け動物園「ケイキ・ズー」で動物と触れ合う
子どもと一緒ならぜひ訪れたいのが、園内にある子ども向け動物園「ケイキ・ズー」。「ケイキ(KEIKI)」とはハワイ語で「子ども、キッズ」の意味で、ポニーやヤギなどの小動物などが飼育されています。コモドドラゴンの小屋を過ぎてまっすぐに進んだあたりにあります。
園内の中央あたり、カラフルな「KEIKI ZOO」のサインが目印です。
ケイキ・ズーの中は動物の柵が低く作られているので、ヤギやポニーなどの動物たちを子どもも間近で見ることができます。一部の動物たちは、子どもが直接体や頭をなでたりして触れ合うこともできます。
ポニーが体を洗うシャワーコーナーにたたずんでいるところに遭遇しました。
子どもの記念写真をとるのにピッタリのスポットもあります。
子どもが夢中!遊具もある広場でピクニックもできる
ケイキ・ズーのすぐ横には芝生が青々と茂る広場やプレイグランドも充実しています。小学校入学前の子どもなら滑り台や小さな橋がある遊具がピッタリ。もう少し大きな子どもなら、縄をつたって歩いたりロープをよじ登ったり、さらにアクティブに楽しめるアスレチックもあります。ここに立ち寄った子どもはみんな一目散にアスレチックに走っていくほど、大人気のスポットです。
子ども連れの家族ならピクニックシートを持参して、ここでランチ休憩するのがおすすめです。
アスレチックが設置された地面はクッション性がありますし、周辺は広々とした芝生スペースなので、走り回りたいお子さん連れの家族に最適です。
ケイキ・ズーの横には軽食やドリンクなどを販売しているカフェもあり、ホットドッグやピザ、ハワイ名物のかき氷「シェイブアイス」などを購入することもできます。カフェの前にはパラソル付きのテーブルがたくさんあるので、そこに座って食べてもいいですし、周囲の芝生やベンチに腰掛けてもいいですね。
定番の動物たちももちろんいっぱい!
ケイキ・ズーのさらに奥にあるのが、アフリカサバンナコーナー。キリンやシマウマ、ゾウ、カバといった、動物園ではおなじみの動物たちがここでも飼育されていて、じっくり観察することができます。
サバンナのように赤土が広がるこのエリアは、ワイキキという都会にいるのを忘れてしまいそうになる空間。
キリンなどの動物も間近に見て、その大きさを実感できます。
アジアゾウのエリアでは、毎日午後1:30からエサやりが行われます。
オランウータンやサル、ペンギン、爬虫類なども飼育されています。さらに園内にはクジャクが放し飼いされているので、道でバッタリ出くわすかもしれません。
キュートなグッズがいっぱい!お土産ショップ
動物園をめぐったら、最後はぜひ入口横にあるお土産ショップに立ち寄ってみましょう。ベビーグッズから子ども服、ぬいぐるみ、さらに大人向けのグッズまで、ハワイ土産にもピッタリのアイテムが揃っています。
ベビーからキッズまで子ども向けグッズも充実。つい何枚も欲しくなってしまう、かわいらしいデザインの物が揃っています。写真のベビー服は、22.99ドル~、スタイは9.99ドル。
子どもが喜びそうな動物のぬいぐるみも、もちろんあります。写真のぬいぐるみは、2個で32ドル。
大人向けのTシャツやマグカップ、ペンなどのお土産もあります。
ホノルル動物園限定のプリントシール機。家族でのハワイの思い出に撮ってもいいですね。入口から右方向に進んでいった先、トイレの近くにあります。
子どもと一緒にホノルル動物園を満喫するためのポイント
最後に、子どもと一緒にホノルル動物園を120%楽しむために、気を付けておきたいポイントをご紹介します。
熱中症対策は万全に
まずは十分な水分のほか、帽子や日焼け止め、サングラス等を準備して、しっかり熱中症対策を行うようにしましょう。暑いハワイの気候の中、一日中屋外をまわるのは、かなり体力を消耗するものです。園内には木陰やベンチが随所にあるので、休憩をはさみながら無理せずまわるようにしましょう。また夏場の午後はかなり暑くなるので、できるだけ午前中から出かけるのがおすすめです。
遊ぶところも見どころも満載で、広大なホノルル動物園は、子どもと一緒に出掛けるなら半日はあっという間。だからサンドイッチなどの軽食やランチを持参するのがベター。
ハワイでは、ステーキや魚などのメイン料理とごはん、マカロニサラダを持ち運び可能なランチボックスに詰めた「プレートランチ」と呼ばれるメニューが、ローカルの間でも観光客にも大人気です。そんなプレートランチを昼食に持参していけば、園内で食べながらのんびり家族で過ごすことができますよ。
子どもの体力に合わせて回るルートを考えよう
その日の天気や子どもの体調次第では、全部の動物を見てまわるのは難しいことがあるかもしれません。子どもが見たいというお目当ての動物があれば、最初にどんなルートで回るかプランを立ててみると良いでしょう。
動物園内ではレンタルベビーカー、車いすのサービスもあります。シングルベビーカーは1日7ドル、ダブルは10ドル、車いすは10ドルで、動物園の入口で借りることができます。
また、園内にはトイレが点在しているので、子どもが急にトイレに行きたくなっても安心。おむつ交換台については、すべてのトイレには設置されていませんが、ケイキズーの近くにあるトイレにはおむつ交換台があり、家族で利用できるファミリートイレもあります。
ホノルル動物園でハワイ旅行の思い出を
珍しい動物に出会ったり、思いっきり走りまわったり、ホノルル動物園はまさに子どもたちにとってまたとないスポットです。
また、ホノルル動物園には夜も楽しめるツアーがあります。毎週金・土曜日(2019年の6/2~7/28は日曜日も開催)の17:30~19:30(4~9月。10~3月は16:30~18:30)に催される「トワイライトツアー」(有料)は夜の動物園をめぐります。興味があれば、ホノルル動物園のウェブサイトから事前予約の上、参加しましょう。
家族でのハワイ旅行の際、ぜひホノルル動物園へ出かける計画を立ててみてはいかがでしょうか。
ホノルル動物園 Honolulu Zoo
- 住所
- 151 Kapahulu Ave Honolulu, Hawai‘i 96815
- 営業時間
- 9:00~16:30
- 休園日
- クリスマス(12/25)
- 入園料
- 大人(13歳以上)19ドル、子ども(3~12歳)11ドル、3歳未満は無料
- 駐車場
- 有料(1時間1.5ドル、最長4時間まで利用可)
- アクセス
- ワイキキからワイキキビーチ沿いをダイヤモンドヘッド方面(東方向)へ進み、中心部から約15分。
- ワイキキトロリーパス
- ホノルル動物園にも停車するワイキキトロリー乗り放題パス<1日/4日/7日>の購入はこちら
- チケット
- ホノルル動物園入園チケットが付いたダイヤモンドヘッド早朝ハイキングツアーの予約はこちら
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取材・撮影・文/佐藤まきこ