面積の約9割が森林を占める岐阜県北部の飛騨地域は、心身をリフレッシュするのにぴったりなエリア。ミシュラン二つ星に認定された絶景スポットから珍しい薬草七味づくり体験、森林浴も一緒に楽しめる美肌の湯まであり、お疲れ女子に効く癒やしポイントが満載です。
今回は、そんな飛騨エリアを楽しみ尽くす1泊2日のモデルコースをご紹介。飛騨へひと足を伸ばせば、忘れられない感動体験が待っています!
1.【1日目】室町時代にタイムスリップできる史跡で昼食を
東京から北陸新幹線を利用して富山へ。そこから特急「ひだ」に乗り、飛騨古川駅を目指します。飛騨古川から車で約30分走ると、今回の旅のスタート地点・飛騨市神岡町に到着です。神岡は、神岡鉱山の掘削技術が根付く町。宇宙の物質ニュートリノを観測する地下施設「スーパーカミオカンデ」があることでも知られています。
そんな神岡の地を治めていた武将・江馬(えま)氏が、室町時代に住んでいた下屋敷を復元したのが「江馬氏館跡公園」。ここは岐阜県で初めて、国の名勝と史跡、二重に指定された、歴史好きにはたまらないスポットです。
館内の「接客の間」は、来客をおもてなしするための部屋。ここから見える庭園のほとんどの岩は、室町時代のもの。発掘調査時に見つかった花崗岩を使い、当時の趣そのままに復元しています。室町時代の人たちも同じ景色を見ていたのかと思うと、感慨深いものがありますよね。
そしてもう一つ。驚くことに、館内は食べ物の持ち込みがOK。日本広し!といえども、国の名勝でご飯が食べられるのは「江馬氏館跡公園」だけです。
思い出いっぱいの旅にしたい方は、神岡の郷土料理を味わうのも手。事前に「VISIT岐阜県」サイトから予約すれば、街歩きガイドとともに、料亭「花の家」が作る「蒸し寿司」を「接客の間」で楽しめます。
目に鮮やかな卵焼きをお箸で持ち上げると、その下には、レンコン、干ししいたけ、油揚げなどが顔をのぞかせます。「お肉やお魚を使わずとも、こんなにおいしいんだ!」と満足度の高さに驚くはず。
江馬氏館跡公園
- 住所
- 岐阜県飛騨市神岡町殿573-1
- 電話番号
- 0578-82-6001
- 営業時間
- 10:00~16:00
- 定休日
- 12月1日~3月31日休館
- 料金
- 大人200円 、高校生以下無料
2.気分爽快!大人気アクティビティ「レールマウンテンバイク Gattan Go!!」を体験
車で走ること約20分。次は飛騨で人気のアクティビティを体験するため、旧神岡鉄道「漆山(うるしやま)駅」へやってきました。
「レールマウンテンバイク Gattan Go!!」は、廃線になった旧神岡鉄道のレールの上を自転車で走るユニークなアクティビティ。コースは「渓谷コース」と「まちなかコース」の2つに分かれていますが、今回は大自然に囲まれた渓谷を走れる「渓谷コース」にトライ!
「渓谷コース」の距離は、往復7kmほど。この距離を自転車でこぐ……と聞くと、かなり大変なイメージを抱きますよね?ですが、「レールマウンテンバイク Gattan Go!!」の自転車は電動アシスト付き。力いっぱいこがなくても大丈夫。安定感があり、ほどよいスピード感で周りの景色を眺めながら走行できます。
一度走り出すと、気分爽快。風に揺れる葉のサワサワ音が響き、穏やかで落ち着く森の匂いに包まれます。さらにレールの継ぎ目からは、時折「ガッタン、ゴットン」音が聞こえてきて、まるで電車に乗っているかのよう。
そして、トンネルの真っ暗な入口が見えてきたときのワクワク感と言ったら……!このトンネルを見て高揚するのは、子どもよりむしろ、忘れかけた冒険心を思い出す大人かもしれません。
トンネルに入った瞬間、ヒヤッとした空気が体を包み、湿った土の匂いがよりアドベンチャー気分をかきたてます。なんと今回は、トンネル内でコウモリに遭遇。コウモリを近くで見たのも初めてで、ハラハラ・ドキドキが止まりませんでした!
レールマウンテンバイク Gattan Go!! (渓谷コース)
- 住所
- 岐阜県飛騨市神岡町西漆山
- 電話番号
- 0578-82-6677
- 時間
- 約40分〜55分(説明を受け、全車が出発しコースを往復して到着するまでの総所要時間は約75分)
- 開催期間
- 2023年4月1日〜11月26日
- 料金
- 1車両で5,200円
3.日本一標高が高い「飛騨大鍾乳洞」へGO!
続いて、車を走らせること約80分。日本一標高が高い「飛騨大鍾乳洞」へやってきました。広大な洞窟内は3つのエリアに分かれており、その日の気分でゴールを選べるのがうれしいところ。
こちらは、第一洞にある「竜宮の夜景」。ブルーに照らされた水の上をゆっくり歩きながら、鍾乳石を眺められます。
「ローマの遺跡」と名付けられた所では、上と下がつながった“つらら状の鍾乳石”が数多く見られます。紫色のライトに照らされ、まるでローマの遺跡のよう!視界いっぱいに広がる夢のような世界から、目が離せません。
さらに細い通路を進んだ先に待っているのは、「月の世界」と名付けられたエリア。この辺りは、何万年もかけて形成された鍾乳石が上に高く高く伸び、迫力満点!SF映画を思わせる非日常空間が広がり、月にいるかのような錯覚を起こさせます。
シーンと静まり返った洞窟内で、なんとお酒の貯蔵庫を発見。温度や湿度が一定に保たれる洞窟の中は、熟成するのにぴったりな環境なのだとか。
洞窟内で熟成する酒は、地酒、焼酎、ワインの3種類。それぞれ数量限定です。プレミアムな逸品だから、お酒好きの人へのお土産はもちろん、大切な人への贈り物にも喜ばれるはず。
飛騨大鍾乳洞
- 住所
- 岐阜県高山市丹生川町日面1147
- 電話番号
- 0577-79-2211
- 営業時間
- 4~10月 8:00~17:00、11~3月 9:00~16:00
- 定休日
- 年中無休
- 料金
- 大人1,100円 、子ども550円
4.奥飛騨温泉郷の老舗宿で名湯&飛騨牛三昧
さらに車を走らせ、約30分。奥飛騨温泉郷の玄関口に位置し、上高地や乗鞍、奥飛騨観光の拠点としてにぎわう平湯温泉にやってきました。
今夜の宿は、平湯温泉の中でも、古くから湯治場として栄えた「岡田旅館」。1921年創業、老舗の風格たっぷりの佇まいです。
フロントには、「ようこそ、お越しくださいました!」そんな声が聞こえてきそうな、大きなさるぼぼがお出迎え。ロビーには、大小さまざまなさるぼぼたちが所狭しと並び、目や口が描かれた、さるぼぼをモチーフにしたゆるキャラ「ひだっち」にも出会えます。
「この宿の自慢は、何と言っても、温泉と人の温かさ。奥飛騨まで足を運んでいただいたすべてのお客様に、存分に楽しんでもらえたら」と微笑むのは専務の岡田純平さん。
お部屋のタイプは全4種類。今回泊まったのは、湯上がりにごろんめぐりと寝転んでくつろいだり、広縁に腰掛けて外の景色を眺めたりできる「8畳和室スタンダード」です。
客室で浴衣に着替えて一息ついたら、大浴場へ向かいます。「岡田旅館」は4本の自家源泉を持ち、毎分1,200リットルもの天然温泉を組み上げ、内風呂や露天風呂へ流し込んでいます。
温泉旅館では珍しい畳敷きの階段を降りて内風呂へ。壁際には打たせ湯、中央にはブクブク泡が出る温泉ジャグジー風呂、窓際には広々とした浴槽があり、湯巡り気分を味わえます。
体が温まったところで、開放感あふれる露天風呂へ。大きな庭園露天風呂の奥には、神岡鉱山で使われていた「溶鉱炉」をそのままお風呂にした「鉄鍋露天風呂」が、ひときわ存在感を放っています。
鉄鍋のお風呂だから、釜からでる亜鉛の効果と温泉のダブル効果で、血行と新陳代謝を促進。お肌すべすべ、体の芯からぽっかぽかに。お湯の温度が約35度と、ひと肌に近い温度帯のため、体に優しいのもうれしいポイントです。
夕食は大広間で。飛騨の郷土料理や滋味を詰め込んだ会席料理「花懐石」をいただきます。この日は、山桃酒から始まり、長良川が育む鮎の塩焼き、鰻柳川鍋、夏野菜の煮凝りなど、季節感あふれる料理がずらり。
特に「お酒が進んでしまうな……」と微笑んでしまったのが、飛騨牛木の葉陶板焼。食欲そそるバターの香りと霜降りの甘いお肉とのコンビネーションが絶妙。キンキンに冷えたビールと一緒に味わえば、誰もが笑顔になるおいしさです。
お肉好きの方なら、とろける柔らかさの飛騨牛を存分に味わえる「飛騨の鉄板焼コース」がおすすめ。お肉の量はたっぷりですが、さっぱりとした塩ダレで味付けをしているため、重たくなりすぎずペロリと食べられます。
この他に、お肉とお魚をバランス良く味わえる「風会席」も人気。飛騨牛や旬の食材を楽しめる、良いとこどりのラインナップになっています。
ぐっすり眠った翌朝。湯けむり漂う朝の露天風呂に身を預け、体をお湯の中で目覚めさせます。
「岡田旅館」の泉質は、含硫黄-ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉。よく体が温まり、炭酸水素塩泉の効果でお肌をつるつるにする美肌の湯です。
この宿に泊まったら、朝ごはんも楽しみの一つ。飛騨の郷土料理「漬物ステーキ」はツナ入りで、卵で溶いたまろやかな味わいが朝にぴったりです。
奥飛騨 平湯温泉 岡田旅館
- 住所
- 岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯505
- チェックイン
- 15:00
- チェックアウト
- 10:00
- 総部屋数
- 64室
- 駐車場
- あり(80台・無料)
5.【2日目】新穂高ロープウェイでミシュラン二つ星の絶景へ
宿から車で約30分。2日目、最初の目的地は、四季折々の景色が楽しめる新穂高ロープウェイです。ここには第1と第2、2つのロープウェイがありますが、標高差はなんと1,036m。日本一、標高差があるロープウェイとしても知られています。
絶景空中散歩のスタート地点は「新穂高温泉」駅。チケットを購入したら第1ロープウェイに乗って「鍋平高原」駅へ向かいます。乗車時間は約4分。そこから少し歩いて、第2ロープウェイが出る「しらかば平」駅へ移動します。
「しらかば平」駅はパン屋さんや売店、足湯まである充実したスポット。大自然の中、ほっとくつろぐのに最適です。
ここからがすごい!第2ロープウェイで利用されているのは、日本で唯一の2階建てゴンドラ。オーストリア製で、定員は105名。さすが標高差日本一だけあって、ロープウェイからの眺めは迫力満点です。
周囲の景色に見とれていると、あっという間に、標高2,156mの山頂「西穂高口」駅に到着。この日は快晴。青い空をバックに標高3,000m級の山々が連なります。
この景色は、ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで二つ星を獲得。圧巻の大パノラマが360度広がります!
望遠鏡の先に見えるのは、穂先がぴょこんと飛び出た槍ヶ岳。ちょっと距離があるので、しっかり見たい方は望遠鏡で楽しみましょう。
そして山頂には、ここでしか食べられない写真映えスイーツがあります。それが、この「頂」の文字をアレンジしたスイーツ。チュロスは米粉でできているから、カリッとモチッと食感。ソフトクリームは地元・飛騨牛乳を使用しており、濃厚だけどさっぱりとした味わいです。
あふれるほどの絶景と共に写真を撮れば、大切な旅の思い出になるはず。
また2022年には、山頂の展望台から少し歩いた場所に、新しい展望スペースがオープン。これまで登山のための道だった場所に、大自然をゆっくり楽しめる「頂の森」ができました。その見どころの一つが、湾曲した展望デッキ「槍の回廊」。
山の斜面に突き出た回廊からの眺めは、180度すべてが北アルプスの山々。さらに先端部分は床がなく、ネットが貼られただけのスペースが。ここは誰でも降りることができ、スリル満点です。
また来年度には、「頂の森」の新エリアがオープン予定。こちらも今後、話題の注目スポットになりそうです。
お土産を買うなら、リュックを背負った「頂 登山さるぼぼ」がおすすめです。よーく見ると、ちゃんと登山用ピッケルも携帯。まるで「やっほ~!」と叫んでいるように見えませんか。
※緊急メンテナンス工事のため9月26日(火)から11月9日(木)まで、第2ロープウェイ運行ならびに西穂高口駅売店は休止
※メンテナンス工事のため11月29日(水)・30日(木)は第1・2ロープウェイともに運行休止。西穂高口駅の売店および喫茶・軽食「マウントビュー」の営業も休止
新穂高ロープウェイ
- 住所
- 岐阜県高山市奥飛騨温泉郷新穂高温泉
- 電話番号
- 0578-89-2252
- 営業時間
- 8:30~16:00(季節変動あり)
- 定休日
- 年中無休(天候不良、定期点検の場合は運休あり)
- 料金
- 第1・2ロープウェイ連絡往復:大人3,300円、子ども1,650円
第2ロープウェイ往復:大人3,200円、子ども1,600円
6.ハイセンスな古民家カフェ「FabCafe Hida」でベーグルサンドランチ
次は、おしゃれな古民家カフェでランチ!車で約70分、高山の奥座敷・飛騨古川へ向かいます。
「FabCafe Hida(ファブカフェ ヒダ)」は築118年を超える酒蔵をリノベーションしたカフェ。奥には工房もあり、古民家の造りを活かした落ち着きのある空間になっています。
もともと「FabCafe Hida」が作られたのは、これまで安価に取引されていた飛騨の広葉樹に光を当て、その魅力を広げていくため。だから、看板メニューの「クロモジコーヒー」は、飛騨生まれの広葉樹クロモジを焙煎したもの。注文すると、スタッフが1杯1杯丁寧に心をこめてドリップしてくれます。
「クロモジコーヒー」は、酸味が少なくて、飲みやすい!一口飲めば、爽やかな香りが心地よく鼻に抜けていきます。
こちらはランチにおすすめの「飛騨の森のベーグルサンド」(850円)。窯で焼いたもっちり、しっとりベーグルサンドと、森の香りが加わったナッツとのバランスが新鮮です。
FabCafe Hida
- 住所
- 岐阜県飛騨市古川町弐之町6-17
- 電話番号
- 0577-57-7686
- 営業時間
- 10:00~16:00
- 定休日
- 水曜
7.「ひだ森のめぐみ」で世界に一つの薬草七味づくり体験
カフェを後にしたら、そのまま歩いて、薬草体験施設「ひだ森のめぐみ」へ向かいます。こちらは2階建ての1軒屋。1Fは主に薬草の商品を販売、2Fは展示スペースになっています。
「ひだ森のめぐみ」で人気なのが、種類豊富な薬草を使ったワークショップ。中でも「薬草七味づくり」は予約不要で気軽にできて、その場でお土産にできるのが魅力です。
「薬草七味づくり」で扱う薬草野菜は現在15種類。風味に特徴のあるチンピやトウキのほかに、薬味の定番・サンショウやトウガラシ、パプリカやカボチャなど野菜も含まれます。
その日の気分で薬草をチョイス。七味といいながら、全種類入れてもOK。ゆるい感じで楽しめるのもうれしいポイントです。好きなように薬草を瓶に入れ、木の棒でトントン……とならして層を積み重ねます。
そうして出来上がったのが、こちら。まるでサンドアートのようにも見えませんか?でも、これはれっきとした薬草です。家で使うときは、よ~く混ぜて。お味噌汁や炒めものに入れると、コクや風味が増し、全体的に深みのある味になります。
ひだ森のめぐみ
- 住所
- 岐阜県飛騨市古川町弐之町6-7
- 電話番号
- 0577-73-3400
- 営業時間
- 10:00~16:00
- 定休日
- 無休(年末年始を除く)
8.2022年オープンのチーズ菓子店「二十四」でティータイム
「ひだ森のめぐみ」から歩いてすぐ。飛騨の老舗旅館「八ツ三館」が、2022年11月、新たに立ち上げた「二十四」へ向かいます。
飛騨の広葉樹を生かした店内は、木の温もりたっぷり。職人さん手づくりのランプが山中和紙の壁を優しく照らしています。また奥に見える庭の緑もすてき!いつもよりゆっくり時間が流れていくようです。
「二十四」は、忙しい日々を過ごしている女子に訪ねてほしい癒やしのスポット。つねにお客さんへの気配り・心配りを大切にしている、スタッフの池田さんの“おもてなしの心”を感じられます。
聞けば「二十四」の由来はいくつもあって、「八ツ三館」からとった8×3=24、日本庭園から四季を感じてもらえるように「二十四節気」、人が最も快適に感じる気温が24℃と言われているので、この場所が訪ずれる皆様にとって心地の良い空間になりますように、という願いを込めています。
看板メニューは、「八ツ三館」で評判の「チーズテリーヌ」やチーズ好きにはたまらない「チーズバターサンド」。一度に食べ比べできるセットがあるので、初めての方はこちらがおすすめです。
そのまま食べても十分おいしいのですが、お皿に添えられた岩塩・ピンクペッパー・サンショウなどを、お好みで振りかけてみて。味変になり、最後の一口まで楽しませてくれますよ。
二十四
- 住所
- 岐阜県飛騨市古川町向町1-8-29
- 電話番号
- 0577-57-8204
- 営業時間
- 10:00~17:00
- 定休日
- 水曜・木曜
9.鯉が泳ぐ瀬戸川と風情ある古川の街歩き
ティータイムを楽しんだら、風情ある飛騨古川の街をお散歩。城下町・古川は白壁土蔵やしっとりとしたレトロな建物が軒を連ねます。
「三嶋和ろうそく店」は、NHK連続テレビ小説『さくら』の舞台にもなった、和ろうそくのお店。こちらは、全国的にも数少ない和ろうそくを作っているお店です。タイミングが合えば、作業場で和ろうそくを作っている様子も見学できます。
三嶋和ろうそく店
- 住所
- 岐阜県飛騨市古川町壱之町3-12
- 電話番号
- 0577-73-4109
- 営業時間
- 9:30~17:00
- 定休日
- 水曜(臨時休業あり)
春から秋にかけては、古川の街を流れる瀬戸川に、色鮮やかな鯉が泳ぎます。川沿いには鯉のエサを100円で販売。ローカルな旅を楽しむなら、鯉にエサをあげてみて。想像以上に鯉が集まってきて、ビックリです!
10.飛騨古川まつり会館
最後に訪れたのは、壮大な古川のお祭りを体感できる「飛騨古川まつり会館」。毎年4月19・20日の2日間連続で行われる「飛騨古川祭」は、ユネスコ無形文化遺産に登録されています。
館内では、祭りの息づかいが聞こえてきそうな4K映像を大型スクリーンで楽しめ、実際に祭りで使われている巨大屋台をすぐ間近で眺められます。
さらに、こんなアクロバティックな体験もできます!これは「とんぼ」といって、起し太鼓を行う際に男性が士気を高めるため行うパフォーマンス。実際のお祭りでは、高さ約3mもの棒の上で、ポーズを決めるのだとか。
3mの棒によじ登るだけでもすごいのに、この上でとんぼを披露するなんて……!ポーズを決めるのは難しいけれど、忘れられない思い出を作れます。
飛騨古川まつり会館
- 住所
- 岐阜県飛騨市古川町壱之町14-5
- 電話番号
- 0577-73-3511
- 営業時間
- 3~11月 9:00~17:00、12~2月 9:00~16:30
- 定休日
- 年中無休
- 料金
- 大人(高校生以上)700円、小人300円
映画『君の名は。』のモデルになった飛騨古川駅に着いたら、楽しかった飛騨の旅も終わり。
飛騨はミシュラン絶景から映えスイーツ、珍しい薬草体験、美肌の湯まで満喫できます。1泊2日のトリップで、あれも!これも!と楽しみたい女子にぴったりの旅先ですよ。
取材・文・撮影/安藤美紀