【函館空港発 2泊3日観光モデルコース】王道スポットやグルメ、夜景、郊外の大自然まで満喫!

函館山ロープウェイ

北海道・道南エリアの中心地である函館。レトロな港町の風景や歴史ある建物、美しい夜景など見どころが多く、海鮮やラーメンなどのグルメも充実している人気の観光地です。そこで、函館空港を起点にした2泊3日モデルコースをご紹介。函館市内の定番スポットだけでなく、北海道らしい大自然が満喫できる場所や郊外の観光地まで、無理なく楽しめるコースを北海道在住ライターが解説します。

 

 

【1日目】函館空港から函館市内へ。定番スポット巡りと夜景鑑賞

函館空港

函館空港に到着したら函館市内へ向かい、初日は函館市内の定番観光地を巡ります。函館空港から函館駅までは、車や空港シャトルバスで約20分、路線バスでも35分程度でアクセス可能です。

 

五稜郭

五稜郭跡

まずは、国指定特別史跡の五稜郭へ。1866(慶応2)年に江戸幕府によって造られた五稜郭は、美しい星型の城郭です。箱館戦争の舞台としても知られ、多くの歴史ファンが訪れています。

 

五稜郭跡

現在は五稜郭公園として整備されており、復元された箱館奉行所などを見学できます。五稜郭タワーに上れば、地上90mの高さから星型の五稜郭の全貌を眺めることができます。

また、五稜郭は北海道を代表する桜の名所。敷地内には1,500本ものソメイヨシノがあり、毎年ゴールデンウィーク前後に見頃を迎えます。

 

五稜郭跡

五稜郭タワーのお土産コーナーには定番のお菓子などのほか、多彩な新撰組グッズも。歴史ファン、新撰組ファンは要チェックです。

 

五稜郭タワー

住所
北海道函館市五稜郭町43-9
営業時間
9:00~18:00(チケット販売終了時間17:50)
定休日
年中無休
展望料金
大人1,000円、中・高校生750円、小学生500円
アクセス
函館市電「五稜郭公園前」停留場から徒歩約10分、または函館バス「五稜郭公園入口」停留所から徒歩約5分
専用駐車場
なし
公式サイト
函館・五稜郭タワー

 

八幡坂

元町エリア

続いては、函館山の足元に広がる元町の散策へ。教会や洋館など異国情緒あふれた街並みと、坂の上から見下ろす港町の風景が印象的なエリアです。なかでも八幡坂は函館を代表するビュースポットで、坂の上は撮影スポットとして大人気。車もよく通る道なので、注意しながら撮影してください。

 

八幡坂

住所
北海道函館市元町14
アクセス
函館市電「末広町」停留場から徒歩約1分

 

旧函館区公会堂

旧函館区公会堂

元町エリアを代表する建物のひとつである旧函館区公会堂は、基坂(もといざか)の上にあります。1910(明治43)年に建てられた洋風建築で、国指定の重要文化財。明治時代の雰囲気を残す建物内部を見学できるほか、レトロなロングドレスなど、貸衣裳を体験できる衣裳館やカフェもあります。

 

旧函館区公会堂

こちらは2階の大広間。高い天井にはシャンデリアが輝き、開放感のある空間です。バルコニーからの景色もすばらしいので、ぜひ2階までじっくりと見て回ってくださいね。

元町エリア観光の所要時間としては、八幡坂、旧函館区公会堂のほか、函館ハリストス正教会、カトリック元町教会、旧イギリス領事館などをひととおり巡るのに、2時間程度を想定しておきましょう。

 

旧函館区公会堂

住所
北海道函館市元町11-13
開館時間
【4/1~10/31】火〜金/9:00〜18:00、土・日・月/9:00〜19:00
【11/1~3/31】9:00〜17:00
休館日
12/31〜1/3(2023年は11/21、2024年は1/23に保守点検等のため休館)
入館料
一般300円、学生・生徒・児童150円
アクセス
函館市電「末広町」停留場から徒歩約7分
公式サイト
重要文化財 旧函館区公会堂

 

函館山

函館山ロープウェイ

夜になったら、日本三大夜景として知られる函館山へ。標高334mの山頂から見下ろす港町の夜景は、扇形に広がる市街地と両側から迫る漆黒の海とのコントラストが美しく、独特の風情があります。

人気のロープウェイを利用するほか、函館駅前バスターミナルから函館山登山バスでも山頂までアクセスできます。レンタカーの場合は、夜景タイムは混雑防止のため登山道への入場規制があるので注意してください。

 

函館山ロープウェイ

真っ暗になる前、夕景から夜景に変わる時間帯はロマンティックで美しい景色が見られますが、日没から1〜2時間後までが最も混み合うタイミングでもあります。混雑を避けたい場合は、あえて遅めの時間帯に行くのも狙い目ですよ。
(※雨天、曇り空などで美しい夜景がのぞめない場合は、日程を2日目の「金森赤レンガ倉庫」と入れ替えましょう!)

 

函館山ロープウェイ

住所
北海道函館市函館山
定休日
法定点検に伴う運休あり(2023年は10/22~11/12)
営業時間
【4/20~9/30】10:00〜22:00(上り最終21:50)
【10/1~4/19】10:00〜21:00(上り最終20:50)
料金
往復/大人(中学生以上)1,800円、小人900円
アクセス
函館市電「十字街」停留場からロープウェイ山麓駅まで徒歩約10分、山麓駅から頂上までロープウェイで約3分
詳細
函館山ロープウェイ株式会社

 

 

【2日目】大自然リゾート・大沼公園方面へ

旅の2日目は函館市内から少しだけ遠出をして、隣接する七飯町(ななえちょう)にある大沼国定公園へ。レンタカーがあると便利ですが、電車でもアクセスは可能です。函館駅から大沼公園駅まではJR函館本線で40分ほど。初日のお天気がイマイチで函館山の夜景をパスした場合は、2日目に再チャレンジできるよう、夕方前に函館に戻ってくるスケジュールで動きましょう。

 

大沼観光案内所 (大沼国際交流プラザ)

大沼観光案内所

まずは大沼公園駅に隣接する大沼国際交流プラザへ。大沼国定公園のマップやパンフレット、観光情報などを収集します。観光案内だけでなく、七飯町の特産品やお土産も購入できます。カフェスペースもあるので、公園を散策した後の休憩に立ち寄るのもよいでしょう。

 

大沼観光案内所 (大沼国際交流プラザ)

住所
北海道亀田郡七飯町字大沼町85-15
営業時間
9:00~17:00
定休日
12/31~1/2
アクセス
JR「大沼公園」駅から徒歩約1分

 

大沼国定公園

大沼国定公園

美しい稜線を描く標高1,131mの駒ヶ岳と、足元に広がる3つの湖のダイナミックな景観が印象的な大沼国定公園。1958(昭和33)年に国定公園の指定を受けた歴史ある公園で、大沼および駒ケ岳は国の特別保護区域となっています。最も大きな湖である大沼湖の周囲は約24km。湖に浮かぶ小島に橋がかけられており、散策しながら美しい景色を見られます。

 

大沼国定公園

アウトドアアクティビティも充実。春から秋にかけてはレンタサイクル、遊覧船、ボートなど、冬にはワカサギ釣りや氷上スノーモービルなどが楽しめます。

 

大沼国定公園

住所
北海道亀田郡七飯町大沼町

 

大沼だんご

大沼の名物グルメといえば「大沼だんご」です。JR大沼公園駅前に店を構える1905(明治38)年創業の「沼の家」は、元祖大沼だんごの店。「あんと醤油」「胡麻と醤油」の2種類があり、甘じょっぱい醤油ダレは共通なので、なめらかな小豆あんか香ばしいゴマのどちらかを選びます。

 

 

大沼・小沼になぞらえて2つに分けられた折詰めの中には、湖に浮かぶ島に見立てた小ぶりなお団子がたっぷり。買ってすぐ、公園内のベンチで柔らかい食感を楽しんで!

ちなみに大沼国定公園から歩いて5分ほどの場所にある、1943(昭和18)年創業の「谷口菓子舗」にも「二色だんご」「三色だんご」があるので、両方買って食べ比べすることもできます。

 

沼の家

住所
北海道亀田郡七飯町字大沼町145
営業時間
8:30~18:00(売切れ次第閉店)
定休日
年末年始(12/30~1/1)

 

金森赤レンガ倉庫

金森赤レンガ倉庫

大沼国定公園から函館市内へ戻ったら、金森赤レンガ倉庫へ。趣ある赤レンガの倉庫は、函館ベイエリアの象徴的な存在です。金森倉庫の歴史は古く、創業者である初代渡邉熊四郎が函館で倉庫業を始めたのが1887(明治20)年。函館港に集まるさまざまな荷物を預かり、港町函館の発展を支えました。

その後、時代の変化とともにレトロな赤レンガの建物は函館を訪れる観光客の注目を集めるようになり、1988(昭和63)年に商業施設として生まれ変わりました。お土産を買ったり、レストランを利用したりするだけでなく、函館の歴史に想いを馳せられる場所として、今なお多くの人々を引きつけています。

 

金森赤レンガ倉庫

住所
北海道函館市末広町14-12
営業時間
(物販店)9:30~19:00 
(函館ビヤホール)平日/11:30~21:30、土・日・祝日/11:00~21:30
定休日
年中無休
アクセス
JR「函館」駅より徒歩約15分、または函館市電「十字街」停留場より徒歩約5分
詳細
金森赤レンガ倉庫・函館

 

【3日目】函館郊外の観光地を回って函館空港へ

最終日は函館から郊外へ出かけましょう。心が洗われるような静寂の中にある修道院などを見学して、旅の締めくくりを。人気のローカル鉄道に乗るのもおすすめです。

 

トラピスト修道院(厳律シトー会 灯台の聖母大修道院)

トラピスト修道院

函館市に隣接した北斗市にあるトラピスト修道院の創立は1896(明治29)年。日本初のカトリック男子修道院です。まっすぐに修道院へ続く「ローマへの道」の両側には、美しい杉の木が立ち並んでいます。

 

トラピスト修道院

「ローマへの道」を抜けて坂道を上った先に、俗世間と切り離されたような雰囲気の修道院があります。

 

トラピスト修道院

トラピスト修道院で製造・販売されている「トラピストクッキー」は、シンプルなのに奥深い味わいで人気の函館土産。駐車場にある売店では、トラピストクッキーやバター飴のほか、特製ソフトクリーム(コーン・カップともに400円)も購入できます。スプーンの代わりにトラピストクッキーがトッピングされた濃厚なソフトクリームを、ぜひ食べてみてください。

 

カトリック当別リタ教会

カトリック当別リタ教会

観光客はトラピスト修道院の中に入ることができません。ただし、売店に隣接するカトリック当別リタ教会では、毎週日曜日の朝8:45からミサが行われており、誰でも参加可能。修道院の中で行われている伝統的なミサと同じような雰囲気が味わえます。

 

トラピスト修道院(厳律シトー会 灯台の聖母大修道院)

住所
北海道北斗市三ツ石392
売店営業時間
【4/1~10/15】9:00~17:00
【10/16~3/31】8:30~16:30
アクセス
道南いさりび鉄道「渡島当別」駅より徒歩約20分
公式サイト
当別 トラピスト修道院 Tohbetsu Trappist Monastery

 

道南いさりび鉄道

道南いさりび鉄道

函館市内からトラピスト修道院へは、レンタカーなど車を利用するほか、人気のローカル鉄道「道南いさりび鉄道」に乗って向かうことも可能。地域の人たちの足としても活躍する道南いさりび鉄道は、風光明媚な車窓からの風景はもちろん、どこかノスタルジックな車両や駅のたたずまいも魅力です。

 

道南いさりび鉄道

道南いさりび鉄道線全線(木古内~五稜郭)が1日乗り放題、乗り降り自由となる便利な「いさりび1日きっぷ」もあります。JR函館本線に直通運転する函館駅から終点の木古内駅までは1時間ほど。帰りの飛行機の時間に余裕があれば終点まで行ってみるなど、気ままな列車旅を楽しむのもよいでしょう。

 

道南いさりび鉄道

料金
いさりび1日きっぷ/大人1,000円、子ども500円
※函館駅から五稜郭駅まではJR線となるため、別途、JR北海道の運賃が必要
公式サイト
道南いさりび鉄道株式会社

 

絶対外せない!函館グルメ

魚介にラーメン、ローカルチェーンのB級グルメまで、函館はさまざまなグルメの宝庫です。今回のモデルコースを巡る旅の途中に絶対食べたい名物をご紹介します。

 

海鮮

函館朝市

函館にはイカやウニ、ニシン、ホッケ、カニ、イクラなどおいしい海鮮が集まります。函館駅前に広がる函館朝市では、海鮮丼やお寿司、刺身などを食べられます。

 

函館朝市

また、函館駅周辺のホテルは朝食のレベルが高いことでも知られ、自分で作る海鮮丼が人気の「ラビスタ函館ベイ」など、新鮮な魚介をたっぷり楽しめるホテルも。2泊3日の旅なら、函館朝市とホテルの朝食を1日ずつ試すのもおすすめです。

 

 

塩ラーメン

塩ラーメン

函館のラーメンは、ストレート麺に透明スープの塩ラーメンが一般的です。豚骨や鶏ガラでとったスープは、やさしくすっきりした味わい。札幌の味噌ラーメンなどと比べると麺は細めで、あっさりしたスープによく合います。具材はチャーシュー、メンマ、ネギなどのほか、店によってはお麩やなるとが入ることも。

 

ラッキーピエロ

ハセガワストア
ラッキーピエロ

函館エリアのローカルチェーン「ラッキーピエロ」のハンバーガーは、函館市民のソウルフードとも言える存在です。地元では「ラッピ」「ラキピ」などと呼ぶ人も。一番人気のチャイニーズチキンバーガー(462円)は、甘辛いタレを絡めた唐揚げが後を引くおいしさです。

 

ラッキーピエロ

ボリュームたっぷりのオムライスなど、洋食メニューもあります。野菜や鳥、豚、牛乳など北海道産の食材を多く使うラッキーピエロは、地産地消のおいしさ。函館の思い出に、ぜひ訪れてみてください。

 

ラッキーピエロ

住所
[ベイエリア本店]北海道函館市末広町23-18
そのほか、函館市を中心に17店舗を展開
公式サイト
函館ラッキーピエロ

 

ハセガワストアのやきとり弁当

ハセガワストア

ラッキーピエロと並んで函館エリア限定チェーンの名物グルメが、ローカルコンビニ「ハセガワストア」のやきとり弁当です。1978年から販売されているロングセラー商品で、海苔を敷いたご飯の上には鶏肉ではなく、豚肉とネギをクシに刺して香ばしく焼いた「やきとり」が。注文を受けてから作るので、いつでも出来立てアツアツをいただけます。

ラッキーピエロ、ハセガワストアともに函館市内やその周辺エリアに複数の店舗がありますが、地元民をはじめ国内外の観光客からも大人気。週末などは行列を覚悟して出かけましょう。

 

ハセガワストア

住所
[ハセガワストア中道店]北海道函館市中道2-14-16
そのほか、函館市を中心に13店舗を展開
詳細
ハセガワストア: 函館名物やきとり弁当

 

 

北海道を代表する観光地、函館の旅を楽しもう!

北海道初心者にも、何度も訪れているリピーターにも人気の函館エリア。札幌などほかの地域に住む北海道民でも、函館には何度でも遊びに行きたくなる!という人は多くいます。

レンタカーがあると便利ですが、公共交通機関だけでも比較的観光しやすい地域なので、車の運転ができないメンバーでの旅も安心です。国内外から多くの観光客が訪れるので、ホテルはすぐに埋まってしまうことも。函館旅行を企画したら、早めの予約がおすすめです。

 

取材・撮影・文/羽田さえ

 

 

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