目の前が富士山！という絶好のビュースポットに囲まれた、店舗面積・日本一の「御殿場プレミアム・アウトレット」。ここでは、そんな巨大アウトレットを丸ごと楽しみつくすコツをまとめました。限定グルメからペット情報、誕生日特典、ヘリコプター遊覧のアクティビティまで、幅広い視点から、知って得するお役立ち情報を大公開します。マニアックな情報もありますので、お楽しみに！
アクセスやおすすめの回り方をチェック
「御殿場プレミアム・アウトレット」の広さは、なんと東京ドーム約9個分。「WEST ZONE（ウェストゾーン）」、「EAST ZONE（イーストゾーン）」、「HILL SIDE（ヒルサイド）」の3つのエリアに分かれ、約290店舗のショップが軒を連ねています。
ただ、これだけ広いと「どうやって回ろうかな？」と頭を悩ませる人も多いはず。無駄なく回るには、それぞれの特徴を知り、お目当てのエリアへ直行するのがベスト。お望みのものをゲットしたら、時間の許す限り、ほかのエリアを見て回るといいでしょう。
まず知っておきたいのは「御殿場プレミアム・アウトレット」の顔ともいえる「WEST」。この中には、グッチやプラダ、サンローランなどの高級ブランドショップが多く集まります。
そして「WEST」から「夢の大橋」を渡った先にあるのが「EAST」。ここは、スポーツ＆アウトドアウェアやファミリー向けのショップが充実しています。
「HILL SIDE」は、アウトレット内で最も新しいエリア。アウトレット日本初出店の店舗も多く、日帰り温泉施設「木の花の湯（このはなのゆ）」や宿泊施設「HOTEL CLAD（ホテルクラッド）」にも隣接しています。
アクセスは、御殿場ICから車で約10分。高速直行バスだと、東京駅・品川駅・新宿駅・池袋駅・渋谷駅などの都内に加えて、海老名や横浜からも発着。箱根、河口湖方面からの路線バスも毎日運行しています。特に東京や神奈川方面は、きめ細かく出発地が設定されているので、とっても便利。
抑えておきたい、3つの富士山ビューポイント
アウトレットに足を踏み入れると、いたるところから雄大な富士山を望めます。中でも、定番のビュースポットが「EAST」と「WEST」を結ぶ「夢の大橋」。ここから見る富士山は存在感バツグン！その眺望の素晴らしさから、2015年には御殿場市の「富士山眺望遺産」にも認定されました。
「WEST」と「HILL SIDE」を結ぶ「希望の大橋」も、富士山を望む絶景のビュースポット。全長約180ｍもあるので、一歩一歩ゆっくり歩きながら、富士山を眺められます。
そして、もう1カ所。「HOTEL CLAD」と「HILL SIDE」の「P4駐車場」を結ぶ橋も、知る人ぞ知るビュースポットです。ここは絶景なのに、人が少ない穴場。夏のお楽しみイベント、場内から上げる「打上花火」のビュースポットとしても人気です。
アウトレット限定グルメのおすすめは？
ショッピングだけでなく、おいしい思い出を持ち帰れるのも、「御殿場プレミアム・アウトレット」の大きな魅力。あまり知られていませんが、ここでないと食べられない限定メニューがいくつかあります。
ここでは、そんな人気の限定メニューから、実際に筆者が食べて良かったおすすめを3つピックアップ。1つ目は、「HILL SIDE」のフードコート「いただきテラス」にある、ラーメン屋さん「日本橋 麺屋ま石」です。
こちらは、もともとお寿司で有名な「築地虎杖グループ」がプロデュースした、ラーメン屋さん。特にスープにこだわり、鯛のアラで作る繊細なスープに、塩と昆布だけを加えて、贅沢な味わいに仕上げました。
「幸エビのかき揚げ鯛ラーメン」（1,680円）は、アウトレットでしか食べられないスペシャルな1杯。殻ごと食べられる静岡生まれの「幸エビ」のかき揚げを、鯛ラーメンにトッピングしています。
幸エビは、身がぷりっと。サクサクの衣に、鯛のスープが染み込み、箸を持つ手が止まりません……！あまりのおいしさに、最後の一滴まで、スープを飲み干したくなります。
全国屈指の温泉地、熱海で行列ができることで有名な「熱海おさかな食堂」でも、限定メニューを提供しています。
「金目鯛てっぺん丼」（3,278円）は、プレミアムな限定メニュー！富士山フォルムのご飯に、伊豆近海でとれた高級魚・金目鯛、イクラ、ウニを贅沢にトッピング。魚好きが憧れる、究極の海鮮丼です。
まずはワサビ醤油をかけて、金目鯛のおいしさをストレートに味わいましょう。次に、オリジナルの濃厚旨胡麻ダレで味変。シメは濃厚魚介出汁をかけて出汁茶漬け風にして楽しみましょう。贅沢な海鮮丼は、あら汁との相性も抜群です。
甘いものが食べたいときは、「HILL SIDE」にある「タカシマヤ フルーツキッチン」へ。この名前を聞いて、ピン！ときた方がいるかもしれません。そう、ここは、あの老舗百貨店「高島屋」が手掛けるフルーツショップです。
ご覧ください、このメロンの量！「マスクメロンパフェ」（1,296円）は、高級なマスクメロンをふんだんに使用した、アウトレット限定メニュー。上には、食べごたえのある大きなメロンがごろごろと。カップの下まで、カットされたマスクメロンがたっぷり入っています。
聞けば、メロンは店内で追熟させ、ベストな甘さにしてから提供しているのだとか。これが1,000円ちょっとで食べられるなんて、幸せすぎますよね。
お手軽リーズナブルなヘリ遊覧で空の旅へ
2022年1月から「御殿場プレミアム・アウトレット」では、遊覧ヘリコプターをスタート。これが「思っていたよりも安くて、想像の何倍も楽しい！」と話題になっています。
コースは、アウトレット周辺をサクッと約3分でめぐる「お試しコース」から、富士山＆山中湖を約15分周遊する「富士山・山中湖満喫コース」、最長約50分に渡って空の散歩ができる「富士山1周・5湖コース」まで、バリエーション豊か。事前予約がおすすめですが、空いていれば「WEST ZONE」の受付ブースでも当日予約が可能です。
向かうは「WEST ZONE」近くの駐車場の一角。そこで事前に説明を受けます。定員は3名まで。最少催行人数は2名だから、恋人との記念日デートにはもってこい！
驚くことに、3分のお試しコースなら料金なんと4,600円/人～（※3人搭乗の場合。2人搭乗の場合は5,400円/人になります）。しかも3歳未満は無料で、お得感◎。ファミリー利用も断然おすすめです。
ヘリコプターに乗って、シートベルトを締めたら、いざ、空の旅へ出発。ヘッドセットをつけるから、フライト中もパイロットさんと会話できるのがうれしいポイントです。
景色を楽しむなら、前席がおすすめ。前に座ると、足元までガラス窓が広がり眺望抜群です。しかも、目の前に計器類があるから、自分が操縦しているようなパイロット気分も味わえます。
実際に乗ってみると、意外と安定感があります。ただ、風を強く浴びたり山越えをしたりする瞬間は、ジェットコースター乗ったときのような「ふわっ」と感がありスリル満点！アドレナリンを欲する冒険者なら、最高に楽しい瞬間になるでしょう。
一番人気の「富士山・山中湖満喫コース」18,800円/人（2人搭乗の場合） だと、お隣りの山梨県まで行けて、上空から富士山＆山中湖を独り占めできます。高いところが好きな人や特別な体験がしたい人は、ぜひお試しあれ！
ワンちゃん連れにうれしいサービスがいっぱい
愛犬家の方に朗報。近年、アウトレットではペットフレンドリーなサービスが充実。ペットと入れる同伴可能店舗が大幅に増加しています。
意外なところだと、ハイブランドの「コーチ」「バーバリー」「バレンシアガ」「ダンヒル」「アルマーニ」も、すべてペットと一緒に入ってOK。ただし、お店に入るときは、ペットカートやキャリーバッグにペットを入れるようにしてくださいね。
ペットフレンドリーな取り組みとして、ペットのリードをつないでおけるリードフックが場内数カ所に設置されています。また「EAST ZONE」には、ペットの足洗場と水飲み場が。帰り際、ペットの排泄物を捨てられるように「愛犬ウンチボックス」も駐車場近くに用意されています。
広いからこそ生まれたお得なサービスって？
橋でつながった3つのエリアをすべて歩くと、1周約3km！「広すぎる……」という声が聞こえてきそうですが、歩けば歩くほど、お得な特典がもらえるのをご存知でしょうか？
そのサービスは「歩数 de 特典 GET！」（2024年3月31日まで）。お買い物当日の歩数が、8,000歩または10,000歩を達成すると、さまざまな割引サービスが受けられます。これなら、道に迷っても後悔しないし、むしろたくさん歩きたくなりますよね。
例えば、10,000歩以上歩くと、どんな特典が受けられるのでしょうか？
商品の交換方法は、とっても簡単。インフォメーションセンターの受付で、当日の歩数が10,000歩以上になっている画面を見せるだけ。スマホ内の歩数計アプリは、どんなものでもOKです。
そして、プレゼントされたアイテムがこちら。アウトレット内の日帰り温泉「木の花の湯」の優待割引券と今治タオルです。日帰り温泉の割引券は、大人ひとり1,700円が1,000円になるため、割引率がすごい！有効期限はあるものの、慌てて使い切る必要はありません。もちろん当日に使ってもOKです。※プレゼントの内容は、変更になる可能性があります
目標の8,000歩を達成した場合は、各店舗によって内容が変わります。公式サイトでチェックして、お目当てのショップへ行くようにしましょう。
若者に人気の「THE NORTH FACE / HELLY HANSEN / canterbury / Black&White （ザ・ノース・フェイス / ヘリーハンセン / カンタベリー / ブラックアンドホワイト）」では、お買い物をするとレジにて5%OFFになります。※除外品あり。
歩くだけで、健康になって、さらに割引もされるなんて。まさに一石二鳥のうれしいサービスですね。
ほかにも、鯛ラーメンの「日本橋 麺屋 ま石」では、8,000歩をクリアすれば、ソフトドリンクが1杯無料になります。たくさん歩いて、乾いた喉を潤したいときに便利です。
12歳以下のお子様限定、うれしい誕生月サービス
12歳以下のお子さんがいる方は、「バースデー月限定サービス」を利用しない手はありません。
インフォメーションセンターへ行き、受付で「バースデーシールをください」と声をかけてみましょう。数種類のバースデーシールから好きなものを選べるだけでなく。自分でデコレーションもほどこせます。
もらったバースデーステッカーは、お子さんの洋服の目立つところに貼るなどして、スタンバイしておきましょう。例えば、ミニ遊園地に行くと、1回300円のメリーゴーラウンドかドロップツイスト、どちらか無料で乗れます。ほかにも、カップアイスプレゼントなど、うれしいサービスがたくさん。誕生日が近いお子さんがいる方は、ぜひ活用してくださいね。
思い出を増やせるシーズンイベントもチェック
「御殿場プレミアム・アウトレット」といえば、季節ごとのイベントにも力を入れています。9～10月はハロウィン装飾、3～5月はイースター装飾を毎年開催。シーズン期間中は、フォトジェニックな写真がたくさん撮れます。
注目は、2023年11月10日（金）～2024年1月21日（日）の期間限定で行われている「PREMIUM OUTLETSⓇ × SUPER MARIO GET THE ITEM！」。
こちらは「御殿場プレミアム・アウトレット」と、みんな大好き任天堂の「スーパーマリオ」がコラボした、初めてのキャンペーン。マリオの世界にどっぷり浸かれるフォトスポットが登場し、マリオの装飾があちこちにほどこされており、歩くだけで気分が上がります。
さらに日没後は、ウィンターイルミネーションも行われます。シャンパンゴールドに輝く風景は、最高にロマンチック！バレンタインデーの2024年2月14日（水）まで開催されるので、冬のデートスポットにいかがでしょうか。
効率よく時間を活用する洗車サービス
あったらうれしい、ショッピング中の洗車サービス「クイックウォッシュ」も、2023年3月から新登場。この洗車サービス、わずか2リットルのお水だけで、丁寧に手洗い洗車をしてくれるというから驚きです。
手続きはインターネットもしくは電話にて。「HILL SIDE」P4駐車場に車を停めておけば、その場で洗車してくれます。しかも料金は1,800円～とリーズナブル。この価格なら、気軽に利用できますね。
洗車サービス同様、2023年3月に完成したのが、「夢の大橋」近くにある「PLAYGROUND」。こちらは、子どもたちが遊具で遊べる運動公園のような広場。全長14.1mの大型複合遊具や自由な遊び方ができる新感覚の遊具、車椅子のまま乗れる回転遊具まであります。
歩き疲れたら、富士山絶景が楽しめる日帰り温泉へ
ショッピングの疲れを癒やすなら、「御殿場プレミアム・アウトレット」併設の日帰り温泉「木の花の湯」へ足を運びましょう。館内のいたるところから、言葉を失ってしまうほどの富士山絶景を楽しめます。
通常、入館料は平日大人一人1,700円ですが、13時までの入館なら400円引きに。アウトレットのお買い物レシート1,000円以上を提示すると、さらに200円引き（最大600円引き）になります。
富士山を眺めながらの湯浴みは最高です。特に、夕方から夜になる瞬間の富士山は幻想的で、とびきり美しい……！この時間に合わせて、温泉に入るのもおすすめですよ。
また「木の花の湯」には、貸切個室風呂が全部で19もあります。3階以上のお部屋なら、全室、露天風呂から富士山を眺められるうれしいサプライズも！温泉に入りながら、優美な富士山を独り占めできるなんて、贅沢すぎますよね。
特筆すべきは、サウナ室に、富士山ビューの大きな窓があること。さらに外気浴エリアからも富士山を眺められて、富士山パワーを全身で浴びながら究極のととのい体験ができます。
日本広し！といえども、「テーマパーク感覚で遊びたい」「限定グルメが食べたい」「富士山を見ながら温泉に入りたい」……がすべて叶うのは、「御殿場プレミアム・アウトレット」だけ。アウトレットへ行かれる方は、今回のガイドを参考にして、お得に楽しく欲しい物をゲットしてくださいね。
御殿場プレミアム・アウトレット
- 住所
- 静岡県御殿場市深沢1312
- 営業時間
- 10:00～20:00（季節によって変動あり。公式サイトをご確認ください）
- 定休日
- 年1回（2月第3木曜日）
- 公式サイト
- 御殿場プレミアム・アウトレット 木の花の湯
取材・写真・文／安藤美紀
