1. 御朱印とは?
御朱印とは、もともとは参拝者が写経を納めた証としていただく印だったものが、参拝の証としていただけるようになり、今では多くの寺社でいただけるものとなりました。
御宝印や社名の朱印と御本尊名や社名などが墨書きされたものが多いですが、アーティスティックな印や美しい構図のものも増えてきたことから、御朱印をいただくことを楽しみにする人も増え人気を集めています。また、各社寺それぞれ個性豊かな御朱印帳(御朱印をいただくためのノートのようなもの)を用意するようになり、若い女性たちの間では可愛いご朱印帳をもって寺社を巡る “ご朱印集め”が人気となり“ご朱印ガール”とも呼ばれ密かなブームとなっています。
2. もらい方・マナー
御朱印は単なるスタンプではなく、あくまでも参拝の証であることを心得ておきましょう。まず基本的なマナーにのっとって参拝し、その後に御朱印のお願いをします。(参拝客の多い寺社の中には事前に御朱印帳を預かり、参拝後に渡してくれるようにしているところもあります。)
大きな寺社では「御朱印所」という場所があります。見当たらなければ社務所で御朱印をいただけるか伺いましょう。
「御朱印をお願いします」と、書いていただきたいページを開いて、御朱印帳を提出し、いただいたらお礼を伝えて御朱印代を収めます。御朱印代はだいたい300円程度であるところが多いので小銭を用意していきましょう。
御朱印帳を持参するのを忘れてしまった場合は、半紙にいただき、あとから自分で御朱印帳へ糊付けすれば大丈夫です。
3. 御朱印あつめおすすめの旅先&スポット
古都・鎌倉は都心からのアクセスもよく、たくさんの寺社があり、1日で散策を楽しみながら御朱印あつめをすることができる人気のスポットです。
北鎌倉駅から鎌倉駅を目指して歩いて行くルートが定番ですが、体力に不安のある方などは2回に分けてめぐるのも◎ また、鎌倉駅からも近い鶴岡八幡宮には可愛いオリジナルの御朱印帳があるので、鎌倉駅からはじめて北に巡っていくルートもおすすめです。
鎌倉七福神(浄智寺(布袋尊)、鶴岡八幡宮(弁財天)、宝戒寺(毘沙門天)、妙隆寺(寿老人)、本覚寺(恵比寿)、長谷寺(大黒天)、御霊神社(福禄寿)、江島神社(弁財天)の8社)を巡り、専用の色紙に御朱印をいただく巡り方も人気です。
北鎌倉エリア(円覚寺、明月院、浄智寺、建長寺)
鎌倉駅周辺(鶴岡八幡宮、妙本寺)
パワースポットとして有名な伊勢神宮。125社のうち外宮、内宮をはじめとした7社で御朱印をいただけます。御朱印帳の1ページ目を伊勢神宮でいただくために空けている、という方もいるようです。また、外宮と内宮では伊勢神宮オリジナルの御朱印帳も購入できるのでこれから御朱印あつめを始める方にもおすすめです。
鳥羽市大差町にある神明神社の末社の一つ、石神社(石神さん)は「女性の願いを1つだけ叶えてくれる」ということで女子たち注目のスポット。ここでは海女さんたちが身につける魔よけの印「ドーマンセーマン」が描かれた珍しい御朱印がいただけるので足を伸ばしてみるのもおすすめです。
伊勢神宮 外宮・内宮、二見興玉神社、猿田彦神社、神明神社(石神さん)
神社仏閣が京都市だけでも2,000以上あると言われている京都。全て巡ろうとするのは大変ですが、まずは京都観光で絶対外せない清水寺周辺を巡るルートや、金閣寺周辺を巡るルートにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
東山エリア(清水寺、法観寺(八坂の塔)、高台寺、八坂神社)
金閣寺~右京区エリア(妙心寺、仁和寺、龍安寺、金閣寺(鹿苑寺))
大都会・東京都内にも御朱印巡りを楽しめるスポットはたくさんあります。中でもご朱印集めの旅先としておすすめなのは、浅草。下町情緒あふれる東京の観光名所です。招き猫発祥の地として知られる今戸神社は、縁結びにご利益があるパワースポットとして女性に大人気。招き猫が描かれた可愛いオリジナル御朱印帳も人気です。
浅草寺、浅草神社、今戸神社、鷲神社
御朱印集めをきっかけに、色々な街へ出かけたり散策をしたりするようになったとの声もよく聞かれるようになりました。旅の楽しみのひとつとして、ぜひお気に入りの御朱印帳を持って御朱印巡りの旅へでかけてみてはいかがでしょうか。
※書いていただいた方や時期などによって、ご紹介した御朱印と実際にいただく御朱印が異なる場合があります。