世界初のシャンパン・ホテル「Cuvee J2 Hotel Osaka by 温故知新」が大阪に誕生!日常を彩る新たなホテル体験を

「CuveeJ2 Hotel Osaka by 温故知新」

世界初の公式シャンパン・ホテルとして、ソムリエの山本一人(やまもと かずひと)さんプロデュースのもと、2024年1月13日に大阪にグランドオープンした「Cuvee J2 Hotel Osaka(キュヴェ ジェイツー ホテル オオサカ) by 温故知新」。

コンセプトは「シャンパンを五感で楽しむこと」。心ゆくまでシャンパーニュを体験し、新たなホテルの楽しみ方に出合った宿泊記を紹介します。

 

大阪のファッションとグルメの街にシャンパン・ホテルが誕生

「Cuvee J2 Hotel Osaka by 温故知新」

「Cuvee J2 Hotel Osaka by 温故知新」がある南船場エリアは、ハイセンスなショップや飲食店が多く集まるファッションとグルメの街で、近くには心斎橋や道頓堀といった観光スポットも。

地下鉄の長堀橋駅(長堀鶴見緑地線、堺筋線)から徒歩約3分、心斎橋駅(御堂筋線、長堀鶴見緑地線)から徒歩約6分と、観光にも便利な立地にあります。

「Cuvee J2 Hotel Osaka by 温故知新」

そんな南船場の街に立つ、まるで美術館のようなガラス張りのビル。世界的建築家・小川晋一さんが手がけた真っ白な建物は、光を美しく反射し、研ぎ澄まされたミニマルなデザインが際立ちます。

「Cuvee J2 Hotel Osaka by 温故知新」ロビー

レセプションのある3階に上がると、シャンパーニュ地方の地図が飾られた真っ白な空間が出迎えてくれます。

ご存知かもしれませんが、「シャンパン」と名乗れるのは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産され、定められた条件をすべて満たしたスパークリングワインのみ。

たとえ、シャンパーニュ地方で生産されていたとしても、ブドウの品種、栽培や製造方法、アルコール度数などの条件が満たされていなければ、シャンパンと表記することはできません。

2015年には、ブドウ畑が広がるシャンパーニュの丘陵やメゾン(シャンパーニュ生産者)、地下貯蔵施設が世界文化遺産に登録されています。

 

チェックインとともにシャンパンの世界へ

「Cuvee J2 Hotel Osaka by 温故知新」ウェルカムシャンパン

チェックインはウェルカムシャンパーニュをいただきながら。シャンパンとともに過ごす特別な体験がさっそく始まります。

一緒にふるまわれるのは、フランス・シャンパーニュ地方の伝統菓子のビスキュイ。さくっとした食感で、ふわっと軽く甘い味わいが口の中に広がります。シャンパーニュに浸して食べるのもおすすめです。

 

10階「ジョセフ・ペリエルーム」でシャンパン文化を堪能

ホテルは14階建てで、客室は4~14階の各階に1室ずつ、全11室を展開。それぞれ異なる名門シャンパーニュメゾンと共同で作り上げた客室には、各メゾンの特別な思いが込められています。

「Cuvee J2 Hotel Osaka by 温故知新」客室

今回は10階の「ジョセフ・ペリエルーム」(約51平米、定員4名)に宿泊しました。エレベータを降りて、扉を開けると、真っ白な空間にジョセフ・ペリエの世界が広がります。

ジョセフ・ペリエは1825年の設立以来、6世代にわたって伝統を受け継ぎ、家族経営を貫いているそう。英国国王にも愛され、英国王室御用達となったことから「ロワイヤル」の名を与えられています。ピンクやゴールドで彩られたインテリアに、そのエレガントさが感じられます。

「Cuvee J2 Hotel Osaka by 温故知新」客室

真っ白の空間にゆったりとベッドやソファ、テーブルを配し、一面に窓をしつらえたレイアウトは全室共通ですが、インテリアデザインはそれぞれのメゾンの世界観を表現。壁紙やベッドスロー、シャンパングラスやシャンパンクーラーなどはメゾンから寄贈されたものです。

「Cuvee J2 Hotel Osaka by 温故知新」客室
「Cuvee J2 Hotel Osaka by 温故知新」客室

カードキーもジョセフ・ペリエの世界観に合わせ、華やかなゴールド。

キャビネットの上に、ジョセフ・ペリエのオリジナルトランプを発見! 絵柄、フォントもオリジナルという貴重な一品です。

「Cuvee J2 Hotel Osaka by 温故知新」客室

もちろん全室にワインセラーを完備し、庫内にはその客室のメゾンのシャンパーニュが並んでいます。なかには、一族が継承する樹齢の高い区画のピノ・ノワールを100%使用したジョゼフ・ペリエの最高峰、「ラ・コート・ア・ブラ ブラン・ド・ノワール ブリュット ナチュール2014」も!

「Cuvee J2 Hotel Osaka by 温故知新」客室

グラスで少しずつ楽しみたいときや、ほかのメゾンのものも味わってみたいときは、客室の電話機にある「Champagne Please!」のボタンをPUSH!

「Cuvee J2 Hotel Osaka by 温故知新」Champagne Please

すると、3~5種類ほどの異なるメゾンのシャンパーニュがワゴンで登場。好みのものをチョイスし、グラスで楽しめます。

24時間いつでもボタンひとつで届くので、さまざまなメゾンのものをゆっくり飲み比べたり、本場のように朝シャンしたり、気ままにシャンパンの世界を堪能できます。

「Cuvee J2 Hotel Osaka by 温故知新」客室

また、客室にはここでしか見られないメゾンからの動画も。メゾンの歴史や思い、シャンパーニュの紹介など、好きな人はもっと深く、よく知らないという人は新しい世界を体感できます。

 

朝食には「パンとエスプレッソと」のパンを

「Cuvee J2 Hotel Osaka by 温故知新」客室

朝食付きの宿泊プランを予約すると、行列の絶えないベーカリー「パンとエスプレッソと」のパンがチェックイン時からテーブルに用意されています。

なので、朝食でなくても、好きなタイミングで食べてOK。いつでも好きなときに、誰にも邪魔されず、お部屋でゆっくり堪能できるようにとの配慮です。 

「Cuvee J2 Hotel Osaka by 温故知新」客室

パンの種類に合わせて最適に焼き上げ、おいしさを引き出す「BALMUDA」のトースターと、ホテルオリジナルのコーヒーマシーンを全室に完備。滞在中いつでも、焼きたてのような味わいを楽しめます。

「Cuvee J2 Hotel Osaka by 温故知新」客室
「Cuvee J2 Hotel Osaka by 温故知新」客室

さらに、ミニバーにはスタッフが選んだ大阪のかわいいお土産やおつまみもそろいます(有料)。飲み過ぎてしまったときにうれしい、労わりの「しじみエスプレッソ」もスタンバイしています。

 

いつでもお風呂に入れる「エニータイムバス」

「Cuvee J2 Hotel Osaka by 温故知新」客室

バスルームはいつでも好きなタイミングで入浴できるようにお湯が張られ、最適な温度に保たれる「エニータイムバス」を完備。窓を開けて楽しめる半露天になっています。

「Cuvee J2 Hotel Osaka by 温故知新」アメニティ

アメニティには、北海道・余市のワイン醸造時に出る白ぶどうの皮を利用したサステナブルなブランド「CHRONO CHARME(クロノシャルム)」を採用。華やかで優雅な香りに包まれます。

「Cuvee J2 Hotel Osaka by 温故知新」アメニティ

ふわふわのバスローブとスリッパも備わり、バスローブをさらっと羽織ってシャンパーニュを楽しむ、外国の映画の1シーンのような体験も叶います。就寝用には肌触りのよいパジャマも用意されています。

 

大阪になぜシャンパン・ホテルを? 総支配人に聞く立ち上げの経緯・思い

とても長い歴史と伝統があるシャンパンですが、日本ではお祝い事や特別な席で飲まれる程度で、日常で飲むものという印象が薄く、まだまだ深く知っている人が少ないのも事実。

そもそもなぜ大阪にシャンパン・ホテルを作ったのか、総支配人の佐長東彦(さちょう はるひこ)さんにお話を伺いました。

「Cuvee J2 Hotel Osaka by 温故知新」総支配人

このホテルの創設は、オーナー夫妻が日本全国を巡り、その中で特に大阪に魅了されたことから始まりました。さまざまな縁に恵まれ、独自のコンセプトでホテルを運営し、新しい体験を提案する「温故知新」とともにホテルを作ることになったそうです。

そんな中で、日本にシャンパン文化を広めた第一人者である山本一人さんとの出会いが。シャンパン・ホテルは山本さんの長年の夢でもあったそうで、山本さんの情熱がホテルの核となり、「シャンパンを五感で楽しむこと」がコンセプトに掲げられました。

「Cuvee J2 Hotel Osaka by 温故知新」客室

そこに「温故知新」と以前から縁のあった建築家・小川晋一さんが携わり、洗練された建築が生まれました。小川さんのデザインは、ホテル全体にモダンで美しい空間を作り上げ、訪れる人々を引きつけます。

11の伝統あるシャンパーニュメゾンは、山本さんを通じて参画が決定。11ものメゾンが一堂に会し、メゾンがホテルをプロデュースする世界初のプロジェクトだったため、開業には構想から約5年を要したといいます。

こうして、大阪における独自の体験と文化の拠点として「Cuvee J2 Hotel Osaka by 温故知新」は誕生しました。

「CuveeJ2 Hotel Osaka by 温故知新」

佐長さん自身、以前はそれほど詳しくなかったものの、立ち上げに携わり、シャンパンの世界を知ったことで、どんどん魅了されていったのだとか。

ちなみに朝食のパンも、シャンパーニュとともに楽しんでほしいとの思いから、佐長さんが直々に「パンとエスプレッソと」に懇願し、実現したそうです。

シャンパンをよく知らない人にも、インテリアの好みや直感でお部屋を選んで、優雅な時間を体験してみていただければとおっしゃいます。ここでシャンパンの価値を体験したことで、お客様の日常が豊かになればいいなとの願いを込めていますと語ってくれました。

 

鮨とシャンパーニュのマリアージュを楽しむレストラン「AWA SUSHI」のディナー

「Cuvee J2 Hotel Osaka by 温故知新」レストラン

ディナーはホテル2階にある完全予約制のレストラン「AWA SUSHI」で。一枚板のカウンターに、ハンス・J・ウェグナーのYチェアが美しくゆったりと10席並びます。

振り返ると、セラーにはさまざまなメゾンのシャンパーニュがずらり。その華やかな光景が期待を高めます。

「Cuvee J2 Hotel Osaka by 温故知新」夕食

この日いただいたのは、鮨をメインに旬の魚料理、デザートまで20品前後が登場するおまかせコースとシャンパーニュのペアリング。シャンパーニュとの相性を追求し、全国から厳選された旬の素材と繊細な技を目の前で堪能できます。

「Cuvee J2 Hotel Osaka by 温故知新」夕食

日によって内容は変わりますが、この日のコースは、関西で「のれそれ」と呼ばれるアナゴの稚魚の酢の物や、「よこわ」と呼ばれるクロマグロの幼魚の燻製からスタート。

「Cuvee J2 Hotel Osaka by 温故知新」夕食
「Cuvee J2 Hotel Osaka by 温故知新」夕食

続いて、チェリーのような味わいのロゼのシャンパーニュを合わせ、徳島産のヒラスズキ、兵庫・香住産の甘エビ、山口産の赤貝などの握りを。温かいシャリとネタの温度差まで計算された丁寧な仕込みで、口に入れた瞬間にほぐれる幸福感! 職人の技術が光ります。

「Cuvee J2 Hotel Osaka by 温故知新」夕食

料理長を務める辻本暎治さんは、海外で日本食を広める夢を抱き、アメリカ・ボストンやアトランタで日本料理の経験を積んできたという経歴の持ち主。アトランタ五輪の際には日系ホテルで世界中からのゲストに鮨を提供したことも。帰国後は、大阪の高級ホテルの日本料理店で鮨料理長を務めつつ、海外で料理人の育成にも携わってきたそう。

「AWA SUSHI」では純粋に鮨を楽しむのもウェルカムですし、もっと気軽に鮨とお酒を楽しんでほしいと言います。

「Cuvee J2 Hotel Osaka by 温故知新」夕食

続く、低温調理したサワラの幽庵焼きは驚くほどふっくらやわらか。ウナギの海苔巻きは、ふわふわのウナギと、パリパリの有明海苔との食感のハーモニーも楽しい一品です。

「Cuvee J2 Hotel Osaka by 温故知新」夕食
「Cuvee J2 Hotel Osaka by 温故知新」夕食

シャルドネ100%のシャンパーニュとともに堪能したのは、北海道産のウニとだしに漬けたイクラを盛り付けたとても贅沢な一品。その後も、太刀魚やトロなどの握りをシャンパーニュと楽しみました。

「Cuvee J2 Hotel Osaka by 温故知新」夕食

シャンパーニュは最初の乾杯だけという印象があるかもしれませんが、ここではコースを通してシャンパーニュのペアリングを楽しめます。さまざまなメゾンの個性と繊細な味わいを飲み比べられるのはとても贅沢。

シャンパーニュに精通するスタッフの方とのコミュニケーションを通じて、好みにあうものを選んでもらったり、メゾンの話を聞いたりするのも楽しい時間です。

また、シャンパーニュ1本付きの宿泊プランで予約した場合、そのボトルを「AWA SUSHI」に持ち込み、鮨と一緒に堪能することもできます。

「Cuvee J2 Hotel Osaka by 温故知新」レストラン

コースの最後には、ギョクに見立てたひと口パンケーキが。レモンシャンパーニュソースと炙った三温糖の上品な甘さが広がります。最後まで手間を惜しまない珠玉のコースを堪能しました。

 

「Cuvee J2 Hotel Osaka by 温故知新」ミュズレ

翌朝はゆっくり起きて、客室で朝シャンと「パンとエスプレッソと」のパンを楽しみ、あっという間にチェックアウトの時間に。チェックアウトの際には、宿泊したお部屋のミュズレのプレゼントが待っていました。次回は別の客室に泊まって、ミュズレをコレクションしたくなります。

また、滞在中にお気に入りのシャンパーニュに出合えたら、お土産に購入することもできます。

 

シャンパーニュメゾンの世界観が取り入れられた11の客室

今回宿泊した10階「ジョセフ・ペリエルーム」以外の客室も一部ご紹介します。

 

14階「ボランジェルーム」

「Cuvee J2 Hotel Osaka by 温故知新」客室
「Cuvee J2 Hotel Osaka by 温故知新」客室

最上階の14階は、赤×白の配色が印象的な「ボランジェルーム」(約37平米、定員2名)。ジェームス・ボンドが愛し、映画『007』シリーズにも度々登場した老舗メゾンのお部屋です。

この客室のみ少しコンパクトで、ほかの10室とレイアウトが異なります。窓に向かってベッドを配し、摩天楼に囲まれたニューヨークのホテルに滞在しているかのような気分に浸れます。

 

9階「ニコラ・フィアットルーム」

「Cuvee J2 Hotel Osaka by 温故知新」客室
「Cuvee J2 Hotel Osaka by 温故知新」客室

9階は、11メゾンのなかで一番ポピュラーな「ニコラ・フィアットルーム」。ケネディ一族やイヴ・サン=ローランなど、セレブたちに愛され、またたく間に世界へ広まったメゾンのお部屋です。

 

8階「ラリエルーム」

「Cuvee J2 Hotel Osaka by 温故知新」客室
「Cuvee J2 Hotel Osaka by 温故知新」客室

8階は「ラリエルーム」。伝統とモダンさを兼ね備え、パリを中心とした星付きレストランでも愛されるシャンパーニュメゾンです。メゾンがイメージするレコードとレコードプレーヤーが客室を彩ります。

 

7階「ジャン・ヴェッセルルーム」

「Cuvee J2 Hotel Osaka by 温故知新」客室

7階は「ジャン・ヴェッセルルーム」。環境と伝統を大切にする個性的なメゾンで、樽で作られたテーブルとイスは、世界にひとつだけのオリジナルです。

このように、「Cuvee J2 Hotel Osaka by 温故知新」では、各メゾンの世界観を伝えていけるようなホテル作りをしています。メゾンの方々も、日本に我が家ができたようだと喜んでいると言います。

 

日常から離れ、シャンパンの世界を新たな視点から楽しむ機会と、ここでしか味わえない特別な体験に心から酔いしれました。シャンパン愛好家はもちろん、誕生日や記念日などの滞在先にも、リトリート先としても、「Cuvee J2 Hotel Osaka by 温故知新」なら、ほかのホテルでは味わえない特別なホテルステイを叶えてくれるはずです。

 

Cuvee J2 Hotel Osaka by 温故知新

住所
大阪府大阪市中央区南船場2ー6-7
アクセス
地下鉄御堂筋線・鶴見緑地線「心斎橋」駅より徒歩約6分
地下鉄堺筋線・鶴見緑地線「長堀橋」駅より徒歩約3分
駐車場
なし
チェックイン
15:00(最終チェックイン22:00)
チェックアウト
11:00

撮影:大林博之 取材・文:三鷹花子

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