せっかくの週末。お子さんも一緒に家族でドライブに出かけたいという時におすすめなのが、山梨県にある「シャトレーゼ白州工場」と「花と幸せのテーマビレッジ ハイジの村」です。アイスの製造見学や試食で楽しくお勉強をしたあとは、たくさんの自然に囲まれながらハイジの世界へ飛び込める、1日で2度おいしい日帰り旅! 子どもも大人も満喫しちゃいましょう。
白州のおいしい水を使ったアイスの試食が大人気!
シャトレーゼ白州工場
全国的にも人気のお菓子メーカー「シャトレーゼ」。大自然に囲まれた南アルプスの麓に「シャトレーゼ白州工場」はあります。アイスや自家炊きのあんこなどお菓子の製造工程を無料で見学できるほか、種類豊富なシャトレーゼのおいしいアイスの試食もなんと無料! 家族連れに大人気のスポットです。
見学は要予約。名水が自慢ののどかな工場へ
山梨県北杜市白州町にある「シャトレーゼ白州工場」は、中央高速道路「小淵沢」ICより車で約15分、「須玉」ICからは約25分。安全上の理由から、自転車や徒歩では入れず車またはタクシーでのみ入場が可能です。なお、工場内にベビーカーの持ち込みはできないので、小さなお子さんがいる場合はご注意くださいね。
見学には、公式Webサイト上での事前予約が必要で、2か月前から予約が可能(当月を含む)。9:00~16:00(最終受付15:00)の間、1時間刻みで見学時間を決めて申し込みます。子どものお休みシーズンは特に混雑が予想されますので、早めの確保がおすすめ。
入場すると見学用のサンダルに履き替え、靴は備え付けの袋に入れて持ち歩きます。子ども用のサンダルはサイズごとに準備されていますよ。
まず進むのは、「水のトンネル」。この工場で作られているアイスとあんこすべてに、日本名水百選に選ばれた「白州名水」が使用されていることを象徴しています。青くて幻想的な雰囲気は、子どもたちにも人気。
トンネルを抜けると、見学スタート。製餡ブース、アイス製造ブース、アイス試食コーナー、最後にパネル展示をめぐります。コンパクトな工場なので移動距離も少なく、子どもからご年配の方々まで楽しめますよ。
白州名水とこだわりの小豆で作られる、自家炊きあんこ
最初の見学は、製餡ブース。ここでは約80種類ものあんこがつくられています。契約農家が農薬や化学肥料を極力使わず栽培した北海道十勝産他のあずきは、白州名水で炊き上げるので皮までふっくらやわらか。風味がよく子どもにも安心・安全なあんこにはこんなこだわりがあったのです。
先に進んでいくと、壁やパネルには白州の森に住む動物たちのかわいいイラストが。子どもたちも楽しみながら進んでいくことができます。
賞味期限がある!安心・安全なシャトレーゼのアイス
一般的にアイスには賞味期限がありませんが、シャトレーゼでは添加物をできる限り減らしているため、おいしくいただける期限が設けられているそう。
人気商品「しぼりたて牛乳バー」に使われる牛乳は、八ヶ岳山麓にある牧場から毎日届けられます。新鮮な素材を65℃の低温で30分ゆっくりと低温殺菌。手間ひまかけた処理が行われていることも、かわいいイラストとともに学べます。優しい牛乳の風味を感じるアイスがどのように作られていたのか分かると、一層商品のファンになりますね。
子どもたちに大人気!お待ちかねのアイス試食タイム
続いてはいよいよ、アイスの試食タイム! 見学ルートの一番奥にある試食コーナーには、常時5種類以上のアイスが置かれており、好きなだけ楽しむことができます。吹き抜けの天井があるスペースは広々としているので、家族でゆったりと試食することができます。
アイスは試食用やアウトレット品ではなく、実際に店頭販売されているものをいただけます。
先ほどの製餡工場で作られたあんこを使った、「十勝あずき」を発見! 製造過程を学んだあとは、いつもよりもおいしく感じるもの。あずきの旨みを感じながら、無添加で安全なアイスを口いっぱいに頬張ってみてくださいね。
いつもならおやつのアイスはひとつだけですが、今日は特別。大人も子どもも、食べ過ぎに注意しながら心行くまで楽しみましょう。
さらに自慢の白州名水も試飲が可能。こだわりのまろやかな名水を味わうことができます。
アイスを食べる前後に手洗いができるよう、洗面台やハンドペーパーもしっかり完備されています。子ども用にちゃんと高さ調節してあるのもうれしいところです。
試食コーナーでアイスを楽しみながら、階下の製造ラインをのぞきこむようにして見学することができます。今食べているアイスがどうやって作られているのか、親子での会話も弾みます。
限定商品「ミルクラスク」はぜひお土産にしたい!
最後に、シャトレーゼ白州工場に来たらぜひ立ち寄って欲しいお土産コーナーへ。いつものシャトレーゼのお菓子から、ここでしか買えない白州工場限定商品、グッズ、ワインなども豊富に揃っています。
中でもかわいいパッケージの「ミルクラスク」は、お子さんから大人まで大人気の商品です(3個入り270円・6個入り540円・12個入1,080円)。ミルク味のサクサクなラスクは、日持ちするのでお土産にもぴったりです。
シャトレーゼ白州工場
- 住所
- 山梨県北杜市白州町白須大原8383-1
- 定休日
- 不定休(詳しくは公式Webページをご確認ください)
- 電話
- 0551-35-4611
- 営業時間
- 9:00~16:00(最終受付15:00)
- 工場見学料金
- 無料
- アクセス
- 中央自動車道・小淵沢ICより約15分、中央自動車道・須玉ICより約25分
- 駐車場
- 無料
- 詳細・工場見学の予約
- シャトレーゼ白州工場公式ページ
ハイジの世界観を忠実に再現!
花と幸せのテーマビレッジ ハイジの村
アイスを存分に堪能したら、車を走らせること約30分。続いては、山梨県北杜市明野(あけの)の「花と幸せのテーマビレッジ ハイジの村」(以下、ハイジの村)へ向かいます。山々に囲まれた広大な敷地にアニメ『アルプスの少女ハイジ』の世界を再現したテーマビレッジで、大人から子どもまで幅広い人気を集めています。
『アルプスの少女ハイジ』は、若き日の高畑勲、宮崎駿、小田部羊一など巨匠たちが集結して制作され、1974年に放映されました。スイス・アルプスを舞台に少女ハイジの成長を描いた心温まる物語です。
最近ではテレビCMのキャラクターとしても活躍中のハイジたち。40年以上経った今でも、老若男女を問わず愛され続ける、日本を代表するアニメーション作品のひとつです。
「アルプスの少女ハイジ」公式ホームページ
アニメの世界を完全再現!メルヘンチックなテーマビレッジ
2006年にオープンした「ハイジの村」の広さは、東京ドーム約2個分(約10ヘクタール)!「アルムの山小屋」「ペーターのヤギ小屋」といった名シーンを思い起こさせる施設の他、美しい花畑やスイスにちなんだレストランなどが立ち並びます。
入場するとまず、スイスの田舎の街並みを再現したエントランス広場が出迎えます。石畳やスイスの国旗に加え、重厚感ある建物は細部にまでこだわって作られているので、アニメを見たことのない方でも美しい景観を楽しめるはず。
入口付近のベンチでは、ヨーゼフ号をバックにハイジと一緒に記念撮影。ハイジの村では、中庭や花畑などに赤いベンチがあり、園内を歩いて疲れた時の休憩はもちろん、フォトスポットとしても人気です。ぜひ自然あふれるハイジの村で、お子さんの笑顔の写真をめいっぱい収めましょう!
四季折々の美しい花を楽しもう!
エントランス広場を抜けると、広大な敷地内に美しい花畑が広がります。チューリップにジャーマンアイリス、バラ、ラベンダー、ひまわりなど季節によって様々なお花が。天気が良ければ、富士山や南アルプス、八ヶ岳連峰など美しい山々を望むこともできる、絶景スポットです。
中でもバラは初夏にかけておよそ1,200品種7,000本が咲き誇り、約230メートル続く日本一長いバラの回廊の美しさは必見です。
バラの見頃に開催される「世界のバラ展」を始めとして、春は「チューリップ祭り」夏は「ひまわり祭り」など例年行われるイベントも多数あります。いかに豊富な種類がきれいに咲き誇るかが分かります。美しい花々と一緒にお子さんの姿を写真に収めれば、素敵な思い出になること間違いなし!
のんびりと園内を周遊。ロードトレイン「ハイジ号」に乗ってみよう!
歩いての散策はもちろん楽しめますが、お子さんに人気なのはロードトレイン「ハイジ号」。チケットは1周330円で、花畑入口の「ハイジ号ステーション」で購入可能です。
北杜市の大自然に囲まれた「ハイジの村」の見所や、四季折々の花々について解説を聞きながら、約15分かけゆっくり園内を1周します。機関車の形をした車に揺られ、次はどこを見に行こうかプランを立てるのも楽しいひと時。
途中3か所ある停車場で下車も可能です。ただし、再乗車はできませんのでご注意下さいね。
アニメで見たあのシーンに出会える?!気分はアルプスの少女ハイジ
ロードトレインを降りたら、子どもたちに人気のスポットから順にめぐっていきましょう。まずは「ペーターのヤギ小屋」です。アニメでおなじみ、ヤギのユキちゃんと触れ合うことができますよ。
ここではユキちゃんたちにエサやりをすることができます。柵の前でエサが販売されていますので、ぜひお子さんとチャレンジを(1個100円)。
穏やかなユキちゃんですが、近くに来ると子どもたちはおっかなびっくり。柵の隙間からそっとお皿に乗せたエサをパクっと優しく食べてもらえると、うれしそうな表情を見せていました。
続いて、ヤギ小屋から少し下った場所にある「アルムの山小屋」へ。ハイジがアルムおんじ(おじいさん)と一緒に暮らした山小屋が再現されています。
ハイジが気持ちよさそうに寝ていた干し草のベッドの他、暖炉やランプなどの細かな調度品や部屋の質感に至るまで、徹底的に再現された空間からは今にもハイジたちが飛び出してきそう! 柵越しの見学ですが、メルヘンチックな雰囲気は十分に楽しめます。お子さんと一緒に、スイスの山小屋での生活を思い浮かべながら進んでくださいね。
お子さんが体を動かし足りないというときには、山小屋から少し歩いてキッズガーデンへ。くねくねした滑り台やターザンロープ、輪投げなど、カラフルな遊具がたくさん揃っています。自然豊かな環境の中で、夢中になってめいっぱい体を動かせるのでお子さんたちも大満足!
本場スイスのチーズ料理を堪能!
お食事も、もちろんスイスの味を。ランチで訪れたいのは、エントランス広場にある「レストラン ボルケーノ」です。
人気メニューは「ハイジの好きなチーズフォンデュ」(1,500円・税別、2名から注文可能)。ハイジといえば、チーズを食べるシーンが印象的でしたよね。
スイス産のグリュイエールチーズとエメンタールチーズをブレンドした、本格的な味。少しだけクセのあるチーズの深いコクをたっぷりと楽しめます。
クセのあるチーズはまだ楽しめないというお子さんには、「特製ハイジのアートドリア」(1,200円・税別、サラダ・スープ付き)がおすすめ。食べるのがもったいないほどかわいいハイジのアートが描かれています。チキンライスの上にホワイトソースがたっぷり。サラダには、自社農園で収穫した新鮮な野菜が使われています。
他にも、ふわふわ卵のオムライスや自慢のピザやパスタなどお子さんも食べやすいメニューが豊富に揃っていますよ。
レストラン ボルケーノ
- 営業時間
- 11:00~17:00(LO16:30)
※15:00~17:00までお飲み物・軽食メニューのみ
- 定休日
- ハイジの村と同じ
「ロッテンマイヤーズカフェ」でおいしいデザートをどうぞ
食後のスイーツは、「ロッテンマイヤーズカフェ」の「やぎミルクのアイスクリーム」(500円・税別)がおすすめ。意外にもクセがなくさっぱりとした味わいなので、フレッシュなブルーベリーソースとの相性は抜群です。陶器製のかわいいカップは、持ち帰りもOK。
山梨県らしい「桔梗信玄ソフト+」(463円・税別)は、きな粉と黒蜜がバニラソフトにかけられ、さらに桔梗信玄餅がたっぷり3つ! 桔梗信玄餅の味わいとクリーミーなソフトクリームがベストマッチしています。
ロッテンマイヤーズカフェ
- 営業時間、定休日
- ハイジの村と同じ
「ハイジのテーマ館」で全52話の物語をおさらい!お土産も。
体験型の施設だけでなく、展示も充実。「ハイジのテーマ館」では、全52話におよぶ物語のあらすじを、ジオラマなどで分かりやすく紹介しています。エントランス広場内にあるので、アニメを見たことがない方はこちらの展示から回るのもおすすめ。
奥にあるフォトスポットでは、ハイジやペーターなどかわいらしいキャラクターたちと一緒に忘れず記念撮影をしてくださいね!
最後のお土産コーナーでは、アニメの世界をそのまま持ち帰ることができそうなかわいいグッズがたくさん。特にお子さんに人気なのが、外れなしの「ハイジくじ」(1回1,000円)。景品のかわいいヨーゼフのぬいぐるみは、3等~特賞までだんだんとサイズが大きくなります。
帰宅は韮崎または須玉ICが便利
「ハイジの村」を遊びつくしたら帰路へ。最も近い中央自動車道「須玉」ICまでは車で約10分、より東京寄りの「韮崎」ICまでは約15分で到着と、遊び終えたらすぐに高速道に乗れるのはうれしいですよね。旅の思い出をいっぱい乗せてお家まで車を走らせましょう!
花と幸せのテーマビレッジ ハイジの村
- 住所
- 山梨県北杜市明野町浅尾2471
- 休園日
- 1月1日、1~3月末までの火曜(火曜日が祝日の場合開園)
- 開園時間
- 4月1日~7月31日、8月27日~11月30日:9:00~18:00
8月1~26日、12月1~31日:9:00~21:00
1月2日~3月31日:9:00~17:00
- 料金
- 4~9月:大人700円、小中学生350円
10月:大人710円、小中学生360円
11~3月:大人260円、小中学生130円
- 電話
- 0551-25-4700
- アクセス
- 【車】中央自動車道韮崎I.C.から車で約15分、中央自動車道須玉I.C.から車で約10分
【電車・バス】JR中央線韮崎駅から「茅ヶ岳・みずがき田園」バスで約30分(※季節運行。4月第一土曜日~11月23日まで毎日運行)
【タクシー】JR中央線韮崎駅からタクシーで約20分
- 駐車場
- 普通車400台、無料
- その他詳細
- 花と幸せのテーマビレッジ ハイジの村公式ページ
1泊するならハイジの世界を満喫できる「クララ館」へ
首都圏からであれば十分日帰りが可能な「ハイジの村」ですが、1泊してまだまだハイジの世界を満喫することもできます。それが、併設のホテル「ハイジの村スパ&レストランホテル クララ館」です。
アニメをテーマにしたお部屋が全7タイプ。「ハイジのアニメルーム(和室)」は、部屋に入るとヨーゼフとユキちゃんがお出迎えしてくれます。
キャラクターのぬいぐるみやおもちゃで自由に遊べるキッズルームも完備。ハイジとペーターのコスチュームを着て記念撮影ができる「なりきりハイジ・ペーター」も、お子さん連れ家族に大好評です。天然美肌温泉もあるので、のんびりとお休みを過ごしたい大人にもうれしい宿泊施設ですね。
ハイジの村スパ&レストランホテル クララ館
- 住所
- 山梨県北杜市明野町浅尾5259−950
- アクセス
- JR中央線「韮崎」駅から車で約20分
家族ドライブにぴったりな山梨の2つのスポットをご紹介してきましたが、周辺には「サントリー白州蒸留所」や「山梨県立まきば公園」、八ヶ岳南東麓に広がる高原リゾート地「清里高原」などの人気スポットが車で約30分圏内に。当日の様子やプラン次第でドライブルートを広げるのも楽しいですよね。週末は、子どもも大人も大満足の山梨ドライブへぜひ出かけてみてくださいね。
撮影・取材・文/橋詰真紀
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