提供:北日本放送
近年SNSなどで話題の「タフティング」を知っていますか?
「タフティング」とは、専用の機械を使って布に毛糸を打ち込み、カーペットやラグなどを作る北欧発祥の技法のこと。絵を描くように自由自在に毛糸で模様や形を作り上げる、大注目のハンドメイドです。
富山でタフティング体験! 高岡古城公園の目の前「NIJIWO TUKURU」
タフティング体験ができるのは、富山県高岡市にあるデザインスタジオ。
場所は高岡古城公園のすぐそば、春には桜並木が美しい桜馬場通りを挟んで向かいにある「NIJIWO TUKURU」です。
ここではタフティングで製作された作品を購入できるだけでなく、自分で実際に専用の機械を使ってラグを作ることができます。
「タフティング」ってどうやってやるの?
布に毛糸を打ち込む「タフティングガン」
タフティングに使うのは、「タフティングガン」と呼ばれる専用の機械。ハンドミシンのように針に毛糸を通して使います。
操作も簡単で、トリガーのようなスイッチを押すだけ。ガンが布に毛糸を打ち込んでくれます。
好きな色の毛糸を選んで、タフティングガンに通す
タフティングガンに通す毛糸は、基本的に5本。同じ色を選んでもよし、違う色を組み合わせてもよし。色むらやグラデーションで風合いが出るので、デザインや好みに合わせて自由に選ぶことができます。
スタッフがやさしく使い方をレクチャーしてくれます。
手ほどきをうけながら、大きな糸通しのような器具を使って針の穴に毛糸を通せば…これで準備は完了! いよいよ糸を打ち込んでいきます。
布に毛糸を打ち込む
毛糸を打ち込む布は、スタジオに設置された木枠に大きなキャンバスのように貼られています。
タフティングガンを布に対して垂直になるように構え、グッと押すように当てて針を刺します。そして手元のトリガーを操作しながら毛糸を打ち込んでいきます。きれいに仕上げるコツは、早すぎず、遅すぎず一定のスピードで糸を打ち込むこと。
実は打ち込んでいるのは裏側からなので、ふつうのミシンの縫い目のように見えますが、反対側へ回ってみると・・・
ふわふわに毛糸が連なって、モコモコと盛り上がっています!
こちら側が完成したときにラグの表になる部分。打ち込むときには表側が見えないので、完成したときのラグを想像しながら作業するのがタフティングの楽しさのひとつでもあります。
タフティングガンの仕組み
でも、なぜ打ち込んだ毛糸がふわふわになるのでしょう?
それはガンを打ち込んだときに、糸を通す作業と同時に「切る作業」も行っているから。
タフティングガンを打つと、布の向こうでは針とハサミが交互に出ています。「通しては切る、通しては切る」を高速で繰り返すことで、ふわふわの表面になる、というワケ。
かわいい仕上がりとは裏腹に、まるで銃のようにダダダダッ!とうなりを上げるマシンの作業音は慣れてくると小気味よく感じるようになります。手芸とDIYのいいとこどりのような楽しさです。
作ってみよう!オリジナルデザインのラグ
それでは、実際にオリジナルのラグを作ってみましょう。
まずは用意したデザインの下絵を鉛筆で写します。プロジェクターを使って布に絵を投影し、鉛筆でなぞり書きします。これが、糸を打ち込んでいくときのガイドになります。
下絵が書けたら、細かい部分から慎重にガンを進めていきます。ガンを進める向きや、曲線のカーブなどは特に慎重に・・・。
でも、もし失敗したとしても2回程度はやり直しが可能なんだそう。糸を取り除いて、もう1度チャレンジできます。スタッフが付き添ってアドバイスしてくれるので安心です。
細かいパーツと、全体の縁取りができたら、あとは塗り絵と同じ。縁取りの中を塗りつぶしていく要領で糸を打ち込んでいきます。
作業を続けること約2時間。表に回ってみると・・・
ふわふわモコモコのラグになっています!!
作業が完了したら、スタッフが最後の仕上げをしてくれます。
完成品が届くのは、約3週間後。世界にひとつ、自分だけのタフティング作品のできあがりです。
「NIJIWO TUKURU」のタフティングワークショップ
「NIJIWO TUKURU」のワークショップは2種類。
数種類のデザインから好きな柄を選ぶ「ミニラグコース」と、自分のデザインで作る「フリーデザインコース」です。
ミニラグコース
用意されているベースデザインを選び、好きな糸でタフティングするコース。2~3時間で35cm×35cmのラグが作れます。
- 料金
- 13,200円(税込)
フリーデザインコース
約70cm×50cmのサイズ内で、好きなデザインを楽しめるコース。糸は5色まで選ぶことができ、自由度の高いタフティングを体験できます。所要時間は4~5時間程度。
- 料金
- 24,200円(税込)
猫の写真を送ってミニマットをオーダーできる「うちねこラグ」も人気!
タフティング体験のほかに、猫の写真を送ってミニラグをオーダーできる「うちねこラグ」も人気。表情や目の色、細かなブチなどの模様も再現できるので、自分の飼い猫そっくりのデザインが可能です。
かわいすぎてマットにはできそうもありませんが、インテリアとして飾ったり、小物にアレンジしたり、使い方は自由。毛糸の風合いやふわふわの毛足が、本物の猫ちゃんのように癒してくれますよ。
うちねこラグ
WEBから、輪郭や目の色を選んで、飼い猫の写真を送ってオーダー。約18cm×18cmのミニマットが作れます。
- 料金
- 9,900円(税込)
※価格などは2024年10月現在の情報です。詳しくは「NIJIWO TUKURU」公式WEBやSNSをご確認ください。
NIJIWO TUKURU
- 住所
- 富山県高岡市中川上町10-2FLAPビル1F
- 公式サイト
- NIJIWO TUKURU
※この記事は、2024年10月24日に放送したKNBテレビ「いっちゃん☆KNB」をもとに、2024年11月2日に北日本放送「nan-nan」で公開された記事を転載したものです。