東京湾「屋形船」と浅草散策のおすすめ観光スポット

東京湾名物「屋形船」と浅草散策のおすすめスポットをご紹介

数ある東京の観光スポットのなかでも、国内はもちろん、世界各国から観光客が訪れる下町エリア。屋形船に乗れば、東京湾や隅田川の夜景など、主要なスポットを一巡することができます。

 

今回は、人気観光スポットの「浅草寺(せんそうじ)」をはじめ、その門前町として発展した浅草の街歩きを楽しんだ後、夜景を堪能できる屋形船へ! 周遊ルートから見ることができる景色、揚げたての天ぷらをはじめとする料理まで、屋形船の魅力をたっぷりとご紹介します。

 

 

 

 

浅草散策はランドマーク・雷門からスタート

雷門

雷門

散策は、浅草のシンボル的存在である「雷門(かみなりもん)」からスタートしましょう。約1400年の歴史を持つ、都内最古の創建と言われる仏教寺院である「浅草寺(せんそうじ)」の総門で、左右に風神と雷神を奉安していることから、正式名称は「風雷神門」。

 

巨大な提灯はあまりにも有名です。提灯の底には龍の彫刻が施されているため、前からだけではなく、下からも見上げて観賞することをおすすめします。

 

浅草仲見世商店街

浅草仲見世商店街

雷門をくぐるとそこは、日本で最も古い商店街のひとつである「浅草仲見世商店街」。長さ約250メートルの商店街に87の店舗が軒を連ね、国内はもちろん、海外からも多くの観光客が訪れる人気スポットとなっています。

 

浅草寺・本堂(観音堂)

「浅草仲見世商店街」を直進し、朱塗りの「宝蔵門(ほうぞうもん)」を通れば、浅草寺のご本尊である聖観世音菩薩(しょうかんぜおんぼさつ)が安置されている「本堂(観音堂)」が姿を現します。創建は628年ですが、長い歴史の中で被災と再建を繰り返してきました。
現在の本堂は1958年に再建されたもの。外陣の天井に描かれた川端龍子「龍之図」や堂本印象(どうもといんしょう)「天人散華之図」が見事です。

 

浅草寺

住所
東京都台東区浅草2-3-1
本堂の開堂時間
6:00~17:00(10月~3月は6:30~17:00)
定休日
なし
アクセス
東京メトロ銀座線「浅草」駅から徒歩約5分
公式サイト
浅草寺

 

時代屋

時代屋
時代屋

ちなみに、浅草は雷門前から人力車に乗り、車上からの観光もおすすめ。浅草寺をはじめとする見どころを、車夫にじっくりと解説してもらいながら効率よく楽しむことができます。「時代屋」では着物や浴衣のレンタルも可能。和装で人力車に乗れば、観光と記念撮影をより楽しめます。

 

時代屋

住所
東京都台東区雷門2-3-5
営業時間
10:00~17:30
定休日
無休
アクセス
都営浅草線「浅草」駅から徒歩約1分
公式サイト
時代屋

 

 

創業160年を超える老舗の甘味処で一休み 

梅園

1854(安政元)年に創業の老舗甘味処「梅園」。提灯と赤い野点傘(のだてがさ)が目を引きます。ショーケースに並ぶ甘味の見本を眺めながら、まずは食券を購入し、カウンターで注文を済ませましょう。

 

梅園

「梅園」の代名詞とも言えるのが、初代が考案したという「あわぜんざい」(792円)。餅きびを半搗き(はんつき)して練り上げ、セイロで蒸し、じっくりと炊いたこしあんをかけた逸品です。蓋を開けると餅きびの豊かな香りが広がり、口にすれば餅きびのもちもちとした中につぶ感を残した食感と、なめらかなこしあんがマッチ。合間に食べるしその実漬けも良いアクセントです。

 

梅園

1番人気の定番商品「白玉クリームあんみつ」(946円)は、紅白の白玉と手作りの求肥がフォトジェニック。もちもちとした食感を楽しめます。アイスクリームにフルーツ、黒糖をベースとして数種類の糖類を合わせて仕上げた濃厚な黒蜜とこしあん、食感のよい寒天、薄塩味の赤えんどう豆が混然一体となり、至福の味わいです。

 

梅園

住所
東京都台東区浅草1-31-12
営業時間
10:00~17:00(LO16:30) 土・日・祝10:00~18:00 (LO17:30)
定休日
月2回水曜日
アクセス
東京メトロ銀座線「浅草」駅から徒歩約2分

 

 

江戸情緒あふれる商店街を散策

伝法院通り

浅草仲見世商店街をそぞろ歩いていると、伝法院通りが見えてきます。江戸情緒にあふれ、着物やつげ櫛、かんざしといった装飾品の店や、江戸切子などのガラス工芸品店、そして下町グルメを楽しめる店が軒を連ねています。

 

また、東側の伝法院通り東商店会辺りは、東京スカイツリー®のビューポイントとしても人気です。浅草の風景とともに、写真におさめてみてはいかがでしょうか。

 

伝法院通り

この通りには、歌舞伎でもおなじみの盗賊たち「白波五人男(しらなみごにんおとこ)」が潜んでいます。首領の「日本駄右衛門(にっぽんだえもん)」をはじめとする5人が、通りのあちこちにいるので、探してみましょう。

 

伝法院通り

公式サイト
伝法院通り

 

 

東京の伝統工芸が一堂に集結!

江戸たいとう伝統工芸館

2019年にリニューアルオープンした「江戸たいとう伝統工芸館」は、台東区の伝統工芸を一同に集めた施設です。国内はもちろん、ヨーロッパ各国をはじめとする外国人観光客の来場者も多く、伝統の逸品を世界に広めています。

 

常設展示と企画展示を観覧しながら、各展示品に添えられたQRコードを読み込んだり、タッチパネル式の大型ディスプレイを操作したりすることで、展示品の詳細な情報を5つの言語で確認することができます。

 

江戸たいとう伝統工芸館

展示されている伝統工芸品はすべて、現役の職人によるもの。

 

江戸たいとう伝統工芸館
江戸たいとう伝統工芸館

気になる作品があれば、製作する工房を紹介してもらうことが可能です。

 

江戸たいとう伝統工芸館
江戸たいとう伝統工芸館

また、毎年12月から1月にかけて入札会を実施。展示品の一部をオークション形式で手に入れるチャンスとあって、楽しみにしている方が多いイベントです。

 

江戸たいとう伝統工芸館

住所
東京都台東区浅草2-22-13
営業時間
10:00~18:00
定休日
毎月第2・第4火曜日(当該日が祝日の場合は翌日・都合により変更あり)
入館料
無料
アクセス
つくばエクスプレス「浅草」駅から徒歩約5分
公式サイト
江戸たいとう伝統工芸館

 

 

隅田川を望む絶好のロケーションで優雅にティータイム

カフェムルソー

浅草散策のしめくくりは、喧騒から少し離れた隅田川沿いに佇む「カフェムルソー」へ。店内の大きな窓越しに、隅田川に架かる吾妻橋(あづまばし)や駒形橋(こまがたばし)、水上バスを眺められる絶好のロケーションでティータイムを楽しみましょう。フード類やアルコールのメニューも充実しています。

 

カフェムルソー
カフェムルソー

天気がよい日は、隅田川を望む絶好のロケーションを楽しめるテラス席が人気。行き交う船やカモメを眺めながらおいしいケーキとともに至福のひとときを過ごせます。

 

カフェムルソー

おすすめは、常時15種類近く用意されている自家製ケーキ。季節の果物を使ったケーキや、オープン時からの配合を守る甘さ控えめの生クリームを添えたケーキが特に人気です。

 

迷ったら、ケーキ2種類とドリンクのセット1,320円(写真はクリームブリュレとマロングラッセのケーキ。内容はその日により変わります)を注文しましょう。スイーツの他、熱々のキッシュをはじめとする食事やアルコールも終日提供しています。

 

カフェムルソー

住所
東京都台東区浅草雷門2-1-5 中村ビル1・2階
営業時間
11:00~22:00
定休日
無休 
アクセス
東京メトロ銀座線「浅草」駅から徒歩約1分

 

 

屋形船で隅田川をナイトクルーズ! 気になるルートは?

浮かぶ料亭 屋形船晴海屋

カフェでひと休憩した後は、お待ちかねの屋形船へ!隅田川沿いを散歩しながら20分ほどの場所にある「両国乗船場」へ向かいます。ここから、お台場と東京スカイツリー®をめぐるコースのスタートです。

※タクシー利用の場合は、浅草から「両国乗船場」へは約5分の距離です。

 

浮かぶ料亭 屋形船晴海屋

国の重要文化財に指定されている永代橋や勝鬨橋(かちどきばし)、東京タワーといった名所を見ながら、お台場海浜公園や、球体モニュメントのフジテレビ本社ビルなどが目を引くお台場へ。全長798メートルのレインボーブリッジが迎えてくれます。

 

春には隅田川沿いの桜並木を見ることもできる、充実の周遊コースです(天候、海象などにより周遊コースは変更となる場合があります)。

 

 

屋形船から都内の観光名所を一望

浮かぶ料亭 屋形船晴海屋

「レインボーブリッジ」を車で通り抜けた経験がある方は多いと思いますが、間近で見上げ、橋をくぐり抜けることができるのは、屋形船ならではの体験です。

 

浮かぶ料亭 屋形船晴海屋

船上で夜風に吹かれながら、優雅に夜の東京を散策。ライトアップされた「東京スカイツリー®」も眺められます。

 

浮かぶ料亭 屋形船晴海屋

隅田川にはたくさんの橋が架かっています。勝鬨橋もそのうちのひとつ。夜のライトアップされた姿は美しく、船上では陸地と一味違う景色を堪能できます。

 

 

船上で、揚げたて天ぷらをはじめとする旬の味覚に舌鼓

浮かぶ料亭 屋形船晴海屋

楽しみのひとつである食事は、本格江戸前の天ぷらがメイン。3代目が自らさばいた鮮魚や野菜といった、その日の朝に仕入れたばかりの食材が提供されます。熱々の天ぷらはカラリと揚がり、軽やかな衣が特徴。ついお酒も進みそうです。

 

浮かぶ料亭 屋形船晴海屋
ふりそで御膳(乗船料・飲み放題込み12,000円)

通常の予約で提供される「ふりそで御膳」は全10品。お造りや晴海屋名物の船内揚げたて天ぷらをはじめ、旬の味覚を味わえる会席料理です(内容は季節により変わります)。

 

浮かぶ料亭 屋形船晴海屋
はるみや御膳(乗船料・飲み放題込み16,500円)

料理はランクアップすることも可能です。写真の「はるみや御膳」は全11品。旬の食材を使った前菜の品数や、肉料理が陶板すき焼きから和牛の陶板ステーキに変わるなど、より豪華な食事を楽しめます。

 

浮かぶ料亭 屋形船晴海屋

住所
東京都墨田区横綱1-2-15(両国乗船場)
運行時間
平日19:00、土日祝18:00(15分前までに乗船場へ集合)
催行日
毎日(5日前までに要予約)
料金
ふりそで御膳(お料理10品/乗船料・飲み放題込み)12,000円
かちどき御膳(お料理11品/乗船料・飲み放題込み)14,300円
はるみや御膳(お料理11品/乗船料・飲み放題込み)16,500円
寿コース(お料理12品/乗船料・飲み放題込み)19,800円
※乗合屋形船は2人から乗船が可能
アクセス
<両国乗船場まで>
【徒歩】JR総武線「両国」駅から約3分、都営浅草線「蔵前」駅から約11分、もしくは「浅草」駅から約20分
【タクシー】浅草から約5分

 

 

 

この記事で紹介中のスポット一覧MAP

 

浅草の名所をめぐり、屋形船で船上の特等席から東京の夜景と食事を堪能する、今回のモデルコース。地方から訪れての東京観光はもちろん、目先を変えた大人のデートコースとしても楽しめます。浅草の歴史や文化、そして屋形船の魅力にふれる、粋な東京観光を楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

 

取材・文/斎藤 若菜 撮影/三原 久明

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