鹿児島県の最南端にある「与論島」は、ヨロンブルーと称えられる美しい海に囲まれた離島。美しいビーチや熱帯の花々、満天の星など大自然を間近に感じる絶景に出会えます。
そんな与論島の中でも、トップクラスの美しさを誇る・品覇(シナパ)海岸近くに位置するのが、1日1組限定のラグジュアリーヴィラ「AMADA」。プライベートプールやサウナも備えた、約250平米のぜいたくな空間で過ごす宿泊滞在記をご紹介します。
目次
- ▼チェックインまでの過ごし方
- ・与論島へのアクセス
- ・与論島到着!チェックインまで島内観光
- ∟ヨロン駅&ビドウ遊歩道
- ∟茶花海岸
- ・スーパーなどで食材の調達へ
- ▼「AMADA」での過ごし方
- ・極上のプライベート空間にチェックイン!
- ・プールサイドでBBQディナーを楽しむ
- ・星空の下、サウナ&水風呂でととのう
- ・チェックアウトは11:00
- ▼滞在2日目以降の過ごし方
- ・アクティビティ体験や島内観光
- ∟百合ヶ浜ツアーに参加
- ∟ダイビングを楽しむ
与論島へのアクセス
与論島は鹿児島県最南端の島ですが、距離的には沖縄県に近い場所にあります。飛行機は日本エアコミューターが運行しており、鹿児島空港・那覇空港から毎日直行便が往復1〜2便あります。飛行機の座席はどちらも50席程度なので、予定を決めたらなるべく早く予約するようにしましょう。
また、鹿児島―奄美群島―沖縄を結ぶフェリー航路でも、与論島へ向かうことができます。所要時間は、那覇港―与論港で約4時間50分、鹿児島新港―与論港で約20時間です。飛行機よりもフェリーのほうが金額は安いですが、所要時間が大幅に増えるので、時間に余裕があるときに検討しましょう。
与論島到着! チェックインの時間まで島内観光
取材時は、那覇空港から琉球エアーコミューター(RAC)に乗り、与論空港へと向かいました。与論空港への到着は13:55で、「AMADA」のチェックイン時間が16:00だったので、チェックインまでレンタカーで島内観光を楽しみました。
与論島は周囲23.7km、車で走ると約1時間で一周できる小さな島です。与論空港にはタクシーやバスが通っていないので、事前にレンタカーを予約しておくのがおすすめ。軽自動車やコンパクトカーであれば24時間あたり約6,000円でレンタルでき、与論空港まで配車や送迎サービスがあります。
タクシーを利用する場合は、流しのタクシーがないので電話での配車が必要です。一人旅や少人数であれば、レンタサイクルやレンタルバイクの利用もおすすめ。島内には、与論島のメイン環状線623号を、南・北周りで一周する公共バスもあります。(1回大人200円、小学生以下100円)
ヨロン駅&ビドウ遊歩道
与論空港から車で約3分の場所にある「ヨロン駅」。実際に鉄道は通っていませんが、レールの上に乗った車輪と駅名標、ゲートがあり、多くの観光客が撮影をする人気スポットです。
ヨロン駅のゲートをくぐると、供利港(与論港)まで「ビドウ(尾道)遊歩道」が約500m続いています。空と海が広がる景色に、与論島の大自然を感じるでしょう。夕日や星空の絶景スポットとしても知られています。
茶花海岸
与論空港から車で約6分の場所にある「茶花(ちゃばな)海岸」は、ギリシャ風の白い大きなステージが目印です。与論島とギリシャ・ミコノス市は姉妹都市となっているため、ギリシャ風の白壁の街並みが続きます。
チェックイン前にスーパーなどで食材の調達へ
「AMADA」は一棟貸しで、素泊まりプランなので、夕・朝食の用意は自身で行います。星空を見ながらBBQを楽しんだり、プールサイドで朝食をとったりと、好きなタイミングで自由に過ごせるのはプライベート空間ならでは。車で5分圏内にスーパーや町の商店があるので、食材を購入してからチェックインをするのがおすすめです。
今回はスーパーマーケット「Aコープ」に立ち寄ったほか、夕食用に事前予約していた「すみ火焼肉サム」でお肉のセットを購入。すぐ近くの魚屋「市来商店」でお刺身も選びました。地元の食材を吟味しながらの買い物も旅先の思い出になりそうです。
極上のプライベート空間「AMADA」にチェックイン!
「AMADA」があるのは、与論空港から車で約10分の場所。白砂が美しい品覇海岸のすぐ近くに位置しており、耳を澄ませば波音も聞こえてきます。今回は予約したレンタカーを利用して空港から向かいました。
敷地は壁に囲われており、プライベート感たっぷり!宿泊は大人4名までなので、グループ旅行や2世代旅行で宿泊する方も多いのだそう。(※添い寝のお子さまを含めて部屋定員8名)
エントランスから中に入ると、20mほどのプライベートプールがお目見え。敷地面積は250平米もあり、ぜいたくな空間を独り占めできます。
リビングルームは半面がガラス張りになっており、外の景色を絵画のように見立てるピクチャーウィンドウになっています。リゾート気分で過ごせる開放感たっぷりな空間です。テーブルにはコンセントもあり、充電などの使い勝手も快適。
奥にはキッチンと6人掛けのダイニングテーブル。棚には食器や料理器具などが収納されています。調味料は塩、胡椒、オリーブオイルの用意。扉の中にはワインセラーも備わっており、ソムリエが選んだ幅広い種類のワインが20本程並んでいます。好みの銘柄があれば、事前に相談してリクエストすることも可能です。
屋外スペースには、6人がけのテーブルセットが用意されており、プールサイドにはサンベッドも。プロジェクターも完備しているので、屋外の壁に投影すれば星空の下で、おしゃれに映画鑑賞も楽しめます。
ベッドルームは2部屋。間取りは同じでマニフレックスのツインベッドが配されています。スタイリッシュな内装で落ち着きのあるインテリアは心休まる空間。ベッドリネンの肌触りが滑らかで、充実した深い眠りに導いてくれます。
パジャマは上下分かれたセパレートタイプ。近隣散策の際に重宝しそうなカゴバックやサウナハット&ポンチョ※などもアメニティとして用意されています。
※サウナハットとサウナポンチョは、バレルサウナ利用付きの宿泊プランを予約の場合にお部屋に用意しています。
洗面エリアは、2人で一緒に準備するのも可能な広々としたスペース。シャンプー&リンス、ボディソープやバスアメニティ、ドライヤーなどは備え付け。基礎化粧品の準備はないので、持ってくるのをお忘れなく。
扉を隔てて窓際にバスタブが配されています。屋外スペースへとシームレスにつながるので、プールやサウナを楽しんだ後に、外からそのまま入ることもできます。
プールサイドでBBQディナーを満喫
島内のレストランや居酒屋で夕食を味わうのも楽しみ方の一つですが、ラグジュアリーな非日常を堪能するなら「AMADA」のプールサイドでBBQを楽しむのがおすすめ。
バーベキューコンロがあるので、好きな食材を用意すれば気軽にBBQを楽しめます。ワインセラーからワインを選び、与論島の夜に乾杯!冷蔵庫に用意されている、完熟マンゴージュースは鹿児島県産の「近藤農園」もので果汁たっぷり。そのままはもちろん、炭酸などで割って飲んでもしっかりとおいしさが味わえます。
※バーベキューコンロの利用を希望される方は予約画面にて「コンロ貸出」を選択してください。
※ワインセラーの「ワイン」は有料になります。各ワイン毎に料金の記載があります。
与論島の夜風の心地よさを感じながら、家族や友人と過ごす時間は格別。冬場でも気温15度程度あるので、1枚羽織れば快適に過ごせます。
星空の下、バレルサウナ&水風呂でととのう
そして、「AMADA」に宿泊するならぜひ、体験したいのがサウナ付きの「ととのうプラン」。建物の裏手に、バレルサウナと水風呂、ととのいスペースが設けられています。誰にも邪魔されずに本格的なサウナ体験が叶います。
※水風呂の利用は、水着の着用が必要となります。
ヒノキの良い香りが漂い、セルフロウリュウも楽しめる空間。サウナポンチョやサウナハットの用意もあるので、じっくりと汗をかけます。
※「ととのうプラン」は、サウナハットとサウナポンチョの貸し出しのほか、人数分のポカリスエットとオロナミンCも付いています。
水風呂に入ったあとは、リクライニングチェアに座って外気浴。心地よい風を感じながら見上げれば満天の星、静けさの中に聞こえる波音。天気が良ければ、南十字星や天の川も見ることができます。ぜいたくなロケーションでのととのい体験で、身も心もほぐれていくのを感じるでしょう。
そして、プライベートプールを水風呂代わりにできるのも「AMADA」ならではの楽しみ方。誰にも邪魔されずに、好きなだけリラックスできます。
また、与論島内では送迎付きの星空ツアーも開催しているので、星空をメインに楽しみたい方はオプショナルツアーに参加するのもおすすめです。
チェックアウトは11:00
チェックアウトは11時なので、再度サウナやプールに入ったり、すぐ近くの品覇海岸まで散歩に行ったりと、時間が許す限りのんびりと過ごしましょう。早朝の品覇海は人も少なく、ビーチを独り占めしたような気分になれます。
アクティビティ体験や島内観光
与論島は1日の滞在でも楽しめますが、飛行機やフェリーの便数が限られているので2日目は夕方まで滞在することができません。観光やアクティビティを目一杯楽しむには、2泊3日で旅行を計画するのがおすすめ。美しい海に囲まれた与論島では、ぜひマリンアクティビティにも挑戦してみてください。
百合ヶ浜ツアーに参加
与論島の東側に、春・夏の中潮から大潮の干潮時だけ出現する幻の砂浜「百合ヶ浜」があります。ヨロンブルーの海の中に、キラキラと輝く白砂が出現する様子は、まるで楽園のよう。運が良ければウミガメに会えることも。ツアーでしか訪れることができないので、事前にマリンショップで予約をしましょう。
ダイビングを楽しむ
初心者向けの体験ダイビングからベテラン向けのファンダイビングまで、与論島には多くのダイバーが訪れます。冬季でも水温は20度前後なので、防寒すれば通年でダイビング楽しめます。南国の海の生き物やウミガメ、美しいサンゴ礁の他にも、海中宮殿や沈船あまみといった与論島ならではのスポットもあります。
島内散策では「与論城跡」から絶景を眺めたり、「与論民俗村」を訪れて昔ながらの暮らしを学んだり、芭蕉布織りなどの体験教室に参加するのもおすすめです。
いずれにしても限られた時間の中で楽しむには、あらかじめ旅のスケジュールを決めておくのがポイント。体験したいアクティビティや、レンタカーなどの移動手段は事前に予約してから向かうようにしましょう。多くの人が訪れる夏場は、早めの予約が必須。旅行の1カ月前にはアクティビティなどの予約を完了するのがおすすめです。
与論島の大自然を堪能し、宿泊はラグジュアリーなプライベート空間でのんびりと過ごす。メリハリのある旅行を楽しめるのも「AMADA」ならでは。プライベートプールで思う存分泳いだり、サウナでととのい体験をしたり、エメラルドグリーンに輝く品覇海岸まで散歩をしたり……と、非日常にどっぷりと浸れるはずです。「AMADA」で大切な人と一緒に、心を癒やすぜいたくな時間を過ごしてみませんか。
AMADA
- 住所
- 鹿児島県大島郡与論町茶花字田二2483-7
- アクセス
- 与論空港より車(タクシー・レンタカー)で約10分
- チェックイン
- 16:00 (最終チェックイン19:00)
- チェックアウト
- 11:00
撮影:川畑 公平 取材・文:加藤あやな