提供:ことりっぷ
広大な丘陵が連なる風景が広がり、「丘のまち」で知られる北海道美瑛町。畑に利用されている美瑛の丘には小麦や豆類、てん菜、じゃがいも、とうもろこしなどが植えられ、栽培している作物がパッチワークのような美しいグラデーションを作っています。
その丘のひとつを花で彩っているのが「四季彩の丘」です。なかでも一度は見てみたいのが展望花畑。夏に見頃を迎えるこの花畑へでかけてみませんか。
美瑛の丘をカラフルに彩る絶景の花畑
やさしい色合いがかわいらしいキンギョソウの花畑
北海道美瑛町にある「四季彩の丘」は、眺望のいい「パノラマロード」と呼ばれるエリアにあり、約15万㎡の広さを誇るフラワーガーデンです。JR富良野線美瑛駅から車で12分、美馬牛駅からは徒歩25分ほどの高台にあります。
園内では5月のチューリップやムスカリにはじまり、6月にはオリエンタルポピーやルピナス、キンギョソウ、ラベンダーなどが咲きはじめます。6月下旬ごろから一気に花の種類が増え、華やかな花畑を作り上げていき、約30 種類の季節の花々が9月下旬ごろまで次々と咲いていきますよ。
虹のような展望花畑の美しさにうっとり。7~9月は入園料500円(その時期以外は入園無料)
いちばんの見どころはなだらかな丘一面を花で埋め尽くす「展望花畑」。見頃は7月中旬から9月中旬ごろです。色鮮やかなクレオメやケイトウ、サルビア、ペチュニア、ひまわりなどが彩る花畑はまるで虹のよう。その圧倒的な美しさは言葉を失うほどです。
花畑の向こうには、十勝岳連峰や美瑛の作物が彩る丘が見渡せ、北海道ならではの雄大なロケーションが広がっています。
可憐な花を咲かせるクレオメ。7月や9月頃に咲いている
花畑の間には散策路が設けられているので、ゆっくり歩きながら、フォトジェニックな花スポットを探してみましょう。有料のトラクターバス「ノロッコ号」やカート、バギーなどで園内をめぐるのも、また違った目線で楽しめますよ。
モフモフのアルパカにも会えます♪
ちょうど食事中だったアルパカたち。「アルパカ牧場」の入場料は500円
園内には「アルパカ牧場」も併設されています。園内に入ると、柵の向こうにかわいいアルパカたちの姿が。毛の色や顔立ち、性格も個性豊かなアルパカたちが出迎えてくれ、愛らしい顔にキュンとします。
こちらの牧場のアルパカは2011年にニュージーランドからやってきたそうで、現在、33頭のアルパカを飼育。何頭も四季彩の丘生まれがいて、スタッフが写真とコメント付きで、親子たちを紹介していますので、そのボードに注目してアルパカを探してみて。
エサをあげると間近でアルパカの顔がみられるのが楽しい
牧場内ではエサやり体験(1回100円)もできます。葉物のエサを少しずつ、気に入ったアルパカにあげてみましょう。あげるのに少しドキドキしますが、モグモグとおいしそうに食べてくれますよ。モフモフのアルパカはずっと見ていたくなるかわいさです。
ヘルシーな鹿肉料理や甘いとうもろこしを味わう
丘の上に園内への入り口がある。下から見上げる丘の風景も美しい
丘の上には売店やレストランもあります。売店では農産物やテイクアウトメニューを販売。自社の農場で採れた男爵いもと北あかりのじゃがいもで作る2種類の人気のコロッケや、旬の甘いとうもろこしがその場で味わえます。2階のレストランでは、鹿肉を使ったオリジナルのジビエ料理がおすすめ。鹿肉は低カロリーで高たんぱく、鉄分も多いので女性にもぴったりです。花と一緒に食事も楽しんでみては。
夏に最盛期を迎える色鮮やかな展望花畑を見に、今年の夏は美瑛にでかけてみてはいかがでしょう。
文:細江まゆみ 写真:清水エリ、加藤熊三