伊香保温泉のシンボル的な存在の石段街。温泉地の中央を通る365段の石段沿いには、聖火そっくりのクレープが味わえるカフェを始め、群馬県桐生地域の郷土料理「ひもかわ」の専門店や、気軽に立ち寄える足湯、かつての関所など見どころがいっぱい。ことりっぷがおすすめする石段街の立ち寄りスポットをご紹介します。
石段を上る前にパワーチャージ♪「茶屋たまき」
「彩りたまきセット」(990円)
石段街の下、バスターミナルのそばにある甘味処「茶屋たまき」。
店内の喫茶メニューのおすすめは、チーズ、磯辺、明太子、あんころ、きなこと彩り鮮やかな5種のお餅が味わえる「彩りたまきセット」。ほうじ茶と自家農園で作るりんごのジェラートがついています。手焼きの柔らかいお餅がたまりません。
こちらの名物の「あがり餅」も要チェック。ふわふわ食感の手焼き菓子で、幸運をもたらしてくれるお餅と言われており、石段を上がる前の景気づけにもおすすめです。
聖火そっくりのクレープにほっこり「伊香保クレープCREAM」
聖火そっくりの「聖火クレープ」(600円)
2021年3月、伊香保関所前に位置する石段の55段目にクレープとコーヒーのお店「伊香保クレープCREAM」がオープン。
こちらに足を運んだらぜひ味わいたいのが、もちもち生地にたっぷりの生クリームと3種のベリー、グラノーラがトッピングされた「聖火クレープ」(600円)。オープン初日の3月31日に、伊香保を聖火ランナーが通過したことがきっかけで誕生。いまでは一番の人気商品です。
高崎のロースターから取り寄せたこだわりの豆を使い、ていねいにハンドドリップで淹れる「石段55ブレンド(浅~中煎り)」(400円)や「レモンスカッシュ」(400円)など、お散歩の友にぴったりのドリンクも充実していますよ。
江戸時代の貴重な資料を楽しめる「伊香保関所」
江戸風情溢れる関所の門
寛永8年に三国街道の裏ルートの要所として設置された「伊香保村口留番地(関所)」を再現したもの。関所の門柱の礎石など建物の一部や、当時の関所の役人が取り調べの際に腰掛けていた石などが残されています。
また、建物の内部には当時の旅人の道具や通行手形など、貴重な資料も展示されていて、料金無料で見学することもできます。当時の旅人に思いを馳せてみるのもいいですね。
群馬の魅力がぎゅっと凝縮♪群馬土産と本のお店「やまのは」
群馬ゆかりの品々がよりどりみどり
石段街の166段目にある、群馬土産と本の店「やまのは」へ。店内には、靴下やアクセサリー、こけしやだるまといったグッズから、梅やコーヒー豆などの食料品まで、約200種類の群馬ゆかりの品々がずらりと並びます。
高崎市の吉田だるま店の「縁起だるま」(小440円、大715円)や全国有数の梅の生産地である高崎市の榛名・箕郷地区にある「ゆあさ農園」の梅、高崎市在住のイラストレーターが伊香保をイメージして描いた表紙のイラストがかわいい「野帳手帳」が特に人気だそう。
3連勝の記録をもつひもかわ専門店「五代目 花山うどん 伊香保石段店」
左より「自家製 和のぷりん」(480円)、「上州下仁田 味噌こんにゃく」(200円)、「鬼釜」(1150円)
2021年春に、創業明治27年のひもかわ専門店「花山うどん 伊香保石段店」がオープン。
ぜひ味わいたいのが、おとぎ話「分福茶釜」をモチーフにしたたぬきの器がかわいい「鬼ひも川うどん」。全国うどんナンバーワンを決める「うどん天下一決定戦」で3年連続優勝したメニューで、食べ応えたっぷり。
ほかにも、「焼きまんじゅう」「下仁田こんにゃく」など群馬名物がいろいろ味わえます。お店の入り口にはひもかわの販売もしています。お土産に喜ばれること間違いなしですよ。
癒しのリラックスタイムを♪温泉「石段の湯」&岸権旅館 足湯「辰の湯」
レトロな建物の温泉「石段の湯」
石段街には歩き疲れた体をいやしてくれる日帰り温泉と足湯もあります。
昭和57年オープンの石段街の途中にある日帰り入浴施設「石段の湯」では、伊香保温泉の源泉である黄金の湯が楽しめます。御影石を使った浴槽と石造りの浴室は風情があります。
さらに石段を登っていくと、源泉かけ流しで有名な岸権旅館の前、石段の121段目に無料で楽しめる足湯「辰の湯」があります。気軽に立ち寄ってみてくださいね。
縁起の良いプリンが人気のカフェ&バー「茶楼 千」
「だるまミルクプリン ほうじ茶ソース添え ミニドリンクセット」(770円)
石段街263段目に位置する「茶楼 千」は、かつての旅館をリノベーションしてできたモダンレトロな内装が特徴の3階建てのカフェ&バー。昼はカフェ、夜はバーとして二つの顔が楽しめます。
カフェで一番人気のメニューは、群馬名産の高崎だるまの容器に入った「だるまミルクプリン ほうじ茶ソース添え ミニドリンクセット」(770円)。
適度なかたさで口当たりの良いミルクプリンで、ほうじ茶ソースがプリンの甘さを引き立ててくれます。添えられた柚子茶は通年でアイスかホットを選べます。だるまの容器は赤色を始め、全部で6色。何色が運ばれてくるかは来てみてのお楽しみ♪
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文:田賀井リエ 写真:キムラミハル