公開日: 2023/04/20
メトロミニッツ編集部のお酒担当・松島が日本全国を巡って見つけた日本ワインをワイン初心者の編集長・古川に飲みながら伝える連載。第5回は新潟にいち早くアルバリーニョを植えたパイオニア、カーブドッチ。土地の個性を表現した白ワインを紹介します。
<NAVIGATOR>
●メトロミニッツ編集長 古川誠(右)
一昨年の日本ワイン特集を機に日本ワインの魅力に目覚め、今や家飲みもすっかり日本ワインに。日本ワインのことをもっと知りたい
●メトロミニッツ編集部 お酒担当 松島千冬(左)
ワインエキスパート・エクセレンスの資格を持つ、日本ワインを愛する編集者。日本中のワイナリーを訪れ、古川に日本ワインを教える
一昨年の日本ワイン特集を機に日本ワインの魅力に目覚め、今や家飲みもすっかり日本ワインに。日本ワインのことをもっと知りたい
●メトロミニッツ編集部 お酒担当 松島千冬(左)
ワインエキスパート・エクセレンスの資格を持つ、日本ワインを愛する編集者。日本中のワイナリーを訪れ、古川に日本ワインを教える
今月の日本ワイン:新潟県・新潟市/カーブドッチ「サブル白 2021」
1992年に創業したホテルや温泉、レストランを併設する“滞在できるワイナリー”。カーブドッチを含む300m以内に5軒のワイナリーがある通称・新潟ワインコーストはツーリズムにも最適。
「サブル」は醸造家の掛川史人さんがアルバリーニョを主体に4品種のブレンドでこの土地を表現したフラッグシップの白ワイン。
「サブル」は醸造家の掛川史人さんがアルバリーニョを主体に4品種のブレンドでこの土地を表現したフラッグシップの白ワイン。
カーブドッチ
TEL.0256-77-2288
住所/新潟県新潟市西蒲区角田浜1661
住所/新潟県新潟市西蒲区角田浜1661
「サブル白 2021」
古川(以下:古): このテイスティング毎回楽しみなんだよな~。いただきます!
松島(以下:松): じゃあ今日はまず、古川さんのテイスティングコメントからどうぞ。
古: うん。おいしい。あ、またひとこと目「おいしい」になっちゃったな。
松: (笑)。ちなみにこのワイン名の「SABLE(サブル)」ってどういう意味かわかります?
古: 初めて見たな…ビスケット…?
松: それ、サブレですよね(笑)。「砂」って意味です。今回行ってきた新潟のワイナリー「カーブドッチ」のブドウ畑って土壌が砂なんですよ。
古: 土じゃなくて?
松: 砂なんです。海の砂浜みたいな。
古: 海の近くなの?
松: はい。新潟市の角田浜に畑があるのですが、砂質土壌だとなかなかブドウが育たない。そこに合うブドウ品種を探して、探して、探して、やっと見つかったのが、このワインでメインに使われているアルバリーニョという品種だったんです。
古: すごい発見だったんだね。
松: 初収穫のアルバリーニョのブドウを手にした造り手の掛川さんは「粒の大きさ、色、酸味、香り、すべてが最高。圧倒的な光を放つブドウを見てこれは希望の星だと思った」と。
古: どんなブドウなの?
松: アルバリーニョって、スペイン、ポルトガルなど雨が多い所が原産の品種で、このカーブドッチでの成功をきっかけに今、日本中で栽培が増えている品種なんですよ。
松島(以下:松): じゃあ今日はまず、古川さんのテイスティングコメントからどうぞ。
古: うん。おいしい。あ、またひとこと目「おいしい」になっちゃったな。
松: (笑)。ちなみにこのワイン名の「SABLE(サブル)」ってどういう意味かわかります?
古: 初めて見たな…ビスケット…?
松: それ、サブレですよね(笑)。「砂」って意味です。今回行ってきた新潟のワイナリー「カーブドッチ」のブドウ畑って土壌が砂なんですよ。
古: 土じゃなくて?
松: 砂なんです。海の砂浜みたいな。
古: 海の近くなの?
松: はい。新潟市の角田浜に畑があるのですが、砂質土壌だとなかなかブドウが育たない。そこに合うブドウ品種を探して、探して、探して、やっと見つかったのが、このワインでメインに使われているアルバリーニョという品種だったんです。
古: すごい発見だったんだね。
松: 初収穫のアルバリーニョのブドウを手にした造り手の掛川さんは「粒の大きさ、色、酸味、香り、すべてが最高。圧倒的な光を放つブドウを見てこれは希望の星だと思った」と。
古: どんなブドウなの?
松: アルバリーニョって、スペイン、ポルトガルなど雨が多い所が原産の品種で、このカーブドッチでの成功をきっかけに今、日本中で栽培が増えている品種なんですよ。
古: 日本にも向いているんだね。
松: 掛川さんが「“適地”とは何か?を考えたとき、最も重要な要素は、その土地固有の味わいができること」だと。例えば、「ブルゴーニュのピノ・ノワールとか、ニュージーランドのソーヴィニヨンブランのような、ほかの土地では出せない、その土地固有の味わいができるのがいちばん重要。そして、それが僕たちにとってはアルバリーニョだった」と。
古: なんと! どんな特徴なの?
松: 掛川さん曰く「うちのアルバリーニョは、ジャスミンとか凍頂ウーロン茶のような香りがする」とおっしゃっていましたが、まさに圧倒的に華やかな香りがしませんか?
古: 言い訳するわけじゃないけれど、すごくいい香りがするワインだなって思ったの。でもコメントって味を言わないといけないのかと思ってた。
松: ワインの魅力って味だけじゃないので、香りも味わいもなんでも感じたことをコメントしていいんですよ。
古: 褒めたい。自分を褒めたい(笑)。改めて、香りが華やかだわ~。味も厚みがあって、おいしいね。
松: 私も日本でこんなにおいしいアルバリーニョができるのかと本当に驚きました。日本ワイン会で皆さんにも、この土地固有のワインを楽しんでもらいたいですね。
松: 掛川さんが「“適地”とは何か?を考えたとき、最も重要な要素は、その土地固有の味わいができること」だと。例えば、「ブルゴーニュのピノ・ノワールとか、ニュージーランドのソーヴィニヨンブランのような、ほかの土地では出せない、その土地固有の味わいができるのがいちばん重要。そして、それが僕たちにとってはアルバリーニョだった」と。
古: なんと! どんな特徴なの?
松: 掛川さん曰く「うちのアルバリーニョは、ジャスミンとか凍頂ウーロン茶のような香りがする」とおっしゃっていましたが、まさに圧倒的に華やかな香りがしませんか?
古: 言い訳するわけじゃないけれど、すごくいい香りがするワインだなって思ったの。でもコメントって味を言わないといけないのかと思ってた。
松: ワインの魅力って味だけじゃないので、香りも味わいもなんでも感じたことをコメントしていいんですよ。
古: 褒めたい。自分を褒めたい(笑)。改めて、香りが華やかだわ~。味も厚みがあって、おいしいね。
松: 私も日本でこんなにおいしいアルバリーニョができるのかと本当に驚きました。日本ワイン会で皆さんにも、この土地固有のワインを楽しんでもらいたいですね。