新型コロナウイルス感染拡大の影響で、ホテル宿泊の機会が減ってしまった昨今。だからこそ、「せっかく泊まるのならば、満足度の高いホテルに」との思いが高まっています。
そんな中、CS(顧客満足度)についての調査・コンサルティングを手がける国際的専門機関「J.D. パワー ジャパン」が、2年ぶり15回目となる「J.D. パワー 2021年ホテル宿泊客満足度調査℠」を発表。コロナ禍におけるホテル宿泊客満足度の実態が明らかになりました。
2年ぶりの調査で宿泊客の満足度が大幅アップ!
例年実施されてきた同調査ですが、コロナショックによる宿泊数の大幅な落ち込みを受けて昨年度の調査は中止に。今回、2年ぶりとなる調査の結果が公表されました。
直近1年間にホテルに宿泊した20歳から74歳までの人を対象にインターネットを通して実施された調査で目につくのは、ホテル宿泊客の総合満足度がコロナ前と比べて大きく向上している点。コロナ前の調査と比べて、全体で30ポイント以上の満足度向上がみられました。
特に高いポイントを得たのは、「料金」と「料飲(F&B)」のカテゴリー。さらに、「料飲(F&B)」のなかでは「朝食」の満足度アップが目立つ結果となっています。
調査対象となった「ミッドスケールホテル」と「エコノミーホテル」の各部門において、平均宿泊料金は大きく低下し、当調査開始以来の最低水準に。ホテル側には厳しい経営状況となったものの、宿泊客にとってはコストパフォーマンスが評価される形となりました。
また、新型コロナウイルス感染拡大時は休止するホテルが多かった朝食ビュッフェですが、現在は多くの施設で再開・継続されています。感染予防対策に留意しながら、質の高い朝食ビュッフェの提供に尽力してきたことが、高い満足度につながったようです。
「本当に満足できるホテル」はここ!総合満足度ランキング
さらに、ホテルスタッフの対応全体についても、満足度の高まりがみられる結果となりました。特にエコノミーホテルにおいて、高い満足度が示されました。
「ミッドスケールホテル」と「エコノミーホテル」の各部門について、総合満足度の高い順にまとめたランキングがこちら。
ミッドスケールホテル部門(対象13ブランド)
第1位:ホテルJALシティ(752ポイント)
※「客室」「チェックイン/チェックアウト」の2ファクターで最高評価
第2位:ベッセルイン/ベッセルホテル/ベッセルホテルカンパーナ(751ポイント)
※「料金」「F&B」「ホテルサービス」の3ファクターで最高評価
第3位:カンデオホテルズ(747ポイント)
※「ホテル施設」ファクターで最高評価
エコノミーホテル部門(対象13ブランド)
第1位:スーパーホテル(748ポイント)
※7年連続*の総合満足度第1位。「チェックイン/チェックアウト」「料金」「ホテル施設」「ホテルサービス」の4ファクターで最高評価。
*調査実施年ベース(2020年は調査未実施)
第2位:ヴィアインホテル(726ポイント)
※「客室」ファクターで最高評価。
第3位:コンフォート(722ポイント)
ミッドスケールホテルでは「ホテルJALシティ」、エコノミーホテルでは「スーパーホテル」の各ホテルが、映えある第1位に輝きました。宿泊は旅の重要な要素だからこそ、「本当に満足できるホテル」を見つけたいもの。ランキングを参考に、次の宿泊先を探してみてはいかがでしょうか?