提供:沖縄テレビ
沖縄県西側の海(東シナ海)にある慶良間(けらま)諸島の東端に位置する渡嘉敷(とかしき)島。その一番の魅力は「ケラマブルー」と呼ばれる、とても透明度の高い海。離島の旅は夏が本番と思われがちですが、本島よりも温暖な気候と、シーズンオフのゆったりとした空気を味わえる冬もおすすめです。何よりも、春にかけて繁殖のためにやってくるザトウクジラが見られるホエールウォッチングは冬ならではのお楽しみ。
今回は「渡嘉敷の過ごし方 冬篇」として、モデルや女優をはじめ歌手やデザイナーなど多彩な活躍で知られる紗羅(さら)マリーさんが、息子さんのBubuくんと一緒に渡嘉敷島へ親子旅。一泊二日の旅は、普段はシャイなBubuくんがのびのびと自分を解放できる機会となったようです。
渡嘉敷島にはどうやって行くの?
渡嘉敷島は、 那覇の西方約30kmに位置し、慶良間諸島の東端にある島。空港はなく、アクセスする手段は船。沖縄本島の泊(とまり)港(泊ふ頭旅客ターミナルビル)からフェリーまたは高速船で向かいます。
「とまりん」とも呼ばれる泊港には、バスやゆいレール、タクシーで。
バスの最寄り駅は「泊高橋(とまりん前)」。ここから徒歩5分程度です。
ゆいレールでは「美栄橋」駅で下車。駅から徒歩13分程かかります。
車だと、空港から15〜20分程度です。
渡嘉敷島までの時間はフェリーだと70分。高速船だと35分くらい。紗羅マリーさんは、午前中に那覇に到着し、高速船で行くルートを選びました。
「海の上を高速で走る様子って、絶対楽しいと思ったんで。それを見せたかった」
とBubuくんの反応を楽しみしていたようなのですが……
「出発するタイミングで寝て、着いたと同時に起きたので、全く水面を見ておりません(笑)」
Bubuくんは、前日からワクワクして、飛行機では窓から富士山を撮影したりはしゃいでいたので、疲れてしまったようす……元気をチャージして、ホテルに向かいます。
渡嘉敷島のホテルって?
世界中の旅行者に人気の渡嘉敷島には、ホテル、ペンション、ログハウス、民宿、貸別荘など様々なタイプの宿泊施設があります。
ビーチ近くのペンション、ハーフタイム - Half 1/2 Time
今回、紗羅マリーさんはBubuくんと旅の計画を立てるにあたり、ホテルはBubuくんがチョイス。選んだのは阿波連(あはれん)ビーチ近くのペンション、「ハーフタイム – Half 1/2 Time」です。宿泊の場合は渡嘉敷港まで送迎が来てくれるので、アクセスもラクラクです。
「着いた瞬間『うわっ♡』って言ってくれました!いい感じのゴチャゴチャ感というか、子どもがテンション上がる感じ」
アメリカンな雑貨がそこかしこに置かれててとてもオシャレなペンションです。お部屋はそれぞれテイストが異なっていて、好みのお部屋まで選んで予約可能。
今回選んだのは102号室。サボテンや賞金ポスターのアートが西部劇っぽいお部屋です。
他のお部屋も、ホテルのWEBサイトにて動画でルームツアーができるのでぜひ見てみてくださいね。
ハーフタイム - Half 1/2 Time
- 住所
- 〒901-3502 沖縄県島尻郡渡嘉敷村阿波連122
- 電話番号
- 098-987-2021
泳げる?冬の渡嘉敷島
冬の慶良間は、風で肌寒さを感じることはあっても、平均気温は15~20℃前後。また、夏に比べて水温が低くなるので海中のプランクトンの数も少なく、透明度が年間を通して1番高い時期なんです。
渡嘉敷島のメイン海水浴場でもある阿波連ビーチ
今回滞在する「ハーフタイム」は 渡嘉敷島のメイン海水浴場でもある阿波連ビーチから徒歩約1分。監視員が常駐しているのは夏季シーズン(4月第二週~6月末までの土日祝/7月~9月終日/10月末までの土日祝)ですが、遊泳は年間を通してできます。
この時もBubuくんは元気いっぱい!服のまま海に入っちゃって、日が落ちるまで海で遊んでいましたよ。
渡嘉敷島での夜ごはんは「Cafe 島むん+」で
阿波連ビーチの近くは、年間を通じて多くの観光客が訪れることもあり、離島とは思えないほど食事処が充実。
この旅で紗羅マリーさんが選んだのは「Cafe 島むん+」です。島出身のシェフ、金城さんが福岡のイタリア料理店で修業後に開店。島の食材を活かした渡嘉敷島ならではのイタリアンを作り上げています。
実は、紗羅マリーさんはこのお店のリピーター。以前の渡嘉敷島旅行で「本当に美味しかった」と感動して今回は2回目の訪問です。
特に「毎日食べたい」というほどお気に入りなのは「アーリオオーリオ」(にんにくとオリーブオイルのパスタ)。
ふだんは小食気味のBubuくんですが「Cafe 島むん+」のご飯はとっても美味しかったようで野菜も含めてすごい勢いで食べていたそう。自家製のグアバソースをかけたアイスや、生のグアバを食べるのが初体験のBubuくん。
「おいしかった」と満腹になって、その日はぐっすり。
毎日変わるハーフタイム - Half 1/2 Time島の朝ごはん
ハーフタイム – Half 1/2 Timeでの朝食は、よくあるバイキング形式ではなく、プレートでのサービス。ふたりは和食プレートを選びました。
朝食メニューは毎日変わるので、具体的なメニュー内容については宿泊時に確認してみてくださいね。
朝食を食べながら、きょうの予定を確認。
渡嘉敷島ならではの、たくさんのクジラに遭遇!ホエールウォッチング
冬の慶良間諸島ならではのお楽しみが、ホエールウォッチングです。冬から春にかけて、ザトウクジラは繁殖のためにアラスカ海域から慶良間にやってきます。その数は数百頭とも言われており、勇壮な様子が楽しめるんですよ。
「クジランド」では、約3時間かけてホエールウォッチングツアーを開催。一日1便限定で10時から13時までのツアーが行われています。冬の海は流れが速いので、Bubuくんは船酔いしてしまったようです。
※酔い止めなども用意していくのがおすすめです。
さて、クジラに遭遇できるかどうかは運が大きな要素を占めます。
「クジランド」では、朝から山に登って高い場所から海を見渡してクジラの群れを探し、その情報を元に行き先を決めるので、遭遇率が高いのが特徴。同時に「ケラマブルー」の海も満喫できます。
渡嘉敷島ホエールウォッチング クジランド
- 電話番号
- 070-5691-7472
渡嘉敷島ランチはキューバンサンドで
充実のホエールウォッチングを終えて、ふたりがランチをとったのはキッチンカー「ボン・ボヤージュ」。「とかしくビーチ」駐車場近くに、お昼ごろからオープンするキッチンカーです。ひとつずつ焼いて提供してくれます。
船酔いはどこへやら。Bubuくんはあっという間に完食。町のみんなも買いに来る、とても愛されてるお店でした。
ボン・ボヤージュ
- 住所
- 沖縄県島尻郡渡嘉敷村渡嘉敷1919
自分だけのオリジナルクラフトコーラを作ろう
最後にふたりが訪れたのは「ちゅるおかや」。渡嘉敷島で育まれた貴重な野草から作ったクラフトコーラシロップを元に、自分でハーブを摘んでオリジナルのクラフトコーラを作るワークショップです。
ハーブのセレクトによって、それぞれ違った味にできあがります。最後は瓶に詰めてラベルを貼ればお土産やプレゼントにも。
Bubuくんは、東京に帰った後も「スゴイ楽しかった」と瓶を眺めながら思い出していたそう。自分で作れて、味わえるクラフトコーラ、とても良い思い出の品になったようですね!
クラフトコーラワークショップ ちゅるおかや
- 住所
- 沖縄県島尻郡渡嘉敷村字渡嘉敷346 渡嘉敷港隣にある旧港待合所2階
- 電話
- 098-987-2836
冬の渡嘉敷島で子どもの新しい顔を知れた事が何より嬉しい
「東京は、大人中心の町だから」と語る紗羅マリーさん。例えば、ちょっと走ったりボールを投げたりすることすら制限がかかる。都会は便利だけど窮屈な思いをさせていたのかもしれません。
今回の旅は「もう8歳だし、楽しめるのかな?」と思ったこともあったけれど、海やクジラや船に乗ること、すべてが小さな冒険の積み重ねで、自然の中で解放されてのびのびと過ごせたそう。
渡嘉敷島へのアクセス
- 航路
- 泊港~渡嘉敷村
- 所要時間
- 高速船マリンライナーとかしき 約40分
※2023年11月6日~12月5日の30日間は、ドック入りのため運休 - 公式サイト
- 高速船マリンライナーとかしき (時刻表 運行状況 WEB予約等)
※この記事は、2023年9月28日に沖縄テレビ「OKITIVE」で公開された記事を転載したものです。
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