旅の楽しみ方

夏は奥多摩・日原鍾乳洞で日帰りツアー!東京都で探検を楽しもう

東京都心から電車とバスで約2時間半と、日帰り圏内の「日原鍾乳洞(にっぱらしょうにゅうどう)」。大自然に包まれた東京都西多摩郡奥多摩町にある、ミステリアスな観光スポットです。周辺には渓流釣りやSUPなど涼しげなアクティビティが体験できるスポットや、疲れを癒せる温泉もあり、遊びどころ満載! 夏は、午前中に日原鍾乳洞を探検し、午後はウォーターアクティビティ、最後に温泉に入って帰宅…という欲張りなツアーも可能です。今回は日原鍾乳洞を中心に、日帰りで夏の奥多摩エリアを堪能できるモデルコースをご紹介します。

日原鍾乳洞までのアクセス

日原鍾乳洞最寄り 奥多摩駅

電車で日原鍾乳洞を訪れる場合は、JR青梅線の奥多摩駅が玄関口。青梅線の終着駅で、レトロなデザインの駅舎に旅情をかきたてられます。
ここから日原鍾乳洞へのアクセスは駅前のバス停から、バスのみで平日は終点の「鍾乳洞」行と終点ひとつ前の「東日原」行の2系統、土日は「東日原」行のみの運行になります。注意点は、ともに運行本数が少ないこと。スムーズな移動のためにも、運行時間は出発前に確認しておきましょう。

バス停「鍾乳洞」から徒歩約5分

奥多摩・日原鍾乳洞 アクセス 終点「鍾乳洞」
バス終点「鍾乳洞」

「鍾乳洞」が終点の場合、奥多摩駅からの所要時間は約35分。ひとつ手前の「東日原」が終点の場合は、下車後にバス通りを25分ほど歩くことになります。 なお、車で向かう場合は、奥多摩駅前の交差点から日原街道に入り約20~30分で到着します。

行きのバスは、日原川を横目に日原街道をのんびりと走行。バスの左側の座席に座ると、眼下に日原川を見下ろせて景観は抜群! ですが断崖絶壁の横を走るためにスリリングなので、高所恐怖症の人は右側に座る方が無難かもしれません。

奥多摩 日原鍾乳洞入り口

バス終点の「鍾乳洞」から一本道を5分ほど歩くと「日原鍾乳洞」の大きな看板が見えてきます。ここから階段を降りると、鍾乳洞の入り口は目の前!

奥多摩 日原鍾乳洞入り口

階段を降り切ると、目の前に見学券販売所があるので、ここで見学券を購入して奥の入り口に向かいます。入場料金は大人800円、中学生600円、小学生500円です。

「日原鍾乳洞」とは?

日原鍾乳洞入り口

秘境感あふれる鍾乳洞の入り口。日原鍾乳洞は、かつては「一石山御岩屋(いっせきさんおいわや)」「一石山大権現(いっせきさんだいごんげん)」と呼ばれ、江戸時代には山岳信仰のメッカとされ多くの修験者が訪れたといいます。現在も東京都の天然記念物に指定されている特別な場所で、内部の道は約800メートルと長大。

一通り見学すると、所要時間はおおよそ40分~1時間。内部は滴り落ちる水で濡れている箇所もあるので、サンダルやヒールは避け、滑りにくい靴を選びましょう。

気温は約11度!夏でもヒンヤリ涼しい洞窟へ

日原鍾乳洞内部

内部は、暗く天井が低い造りで、映画『インディ・ジョーンズ』の世界のよう。鍾乳洞とは、石灰岩の中にできた洞窟のことで、地下を流れる水が石灰岩の侵食を繰り返すことで発達するとされています。天井からつららのように垂れ下がる鍾乳石は、わずか1センチ伸びるのにおよそ70年もの年月を要するのだとか。

気の遠くなるような長い年月をかけてできあがったのが現在目にしている鍾乳洞の姿。通年で摂氏約11度と涼しく感じられますので、夏場は薄手のウインドブレーカーを用意しておくといいかもしれません。

日原鍾乳洞内部

鍾乳洞の内部では、写真のような独特の形をした岩石を見ることができます。

広い洞窟は案内図をチェック

日原鍾乳洞 看板

鍾乳洞の内部は、大きく旧洞と新洞に分けられます。それ以外でも中にはいくつかの分岐がありますが、案内図が設置されているので、迷う心配はありません。

日原鍾乳洞 水琴窟

鍾乳洞にはいくつかの押さえておきたいポイントがありますが、そのひとつがこの「水琴窟(すいきんくつ)」」 。平成8年に設置された比較的新しいスポットで、一見、何もないかのように見えますが、耳をすましてみると、実は水を張った瓶に滴り落ちる水の音が、かすかに聞こえてくるのが分かります。

鉄琴のような独特の金属音が静寂の中に響く空間は、神秘的の一言。物音を立てず、しばし耳を傾けましょう。奥に見えるのは「弘法大師学問所」。その昔、弘法大師が修行に使ったと伝えられている空洞です。

幻想的な世界が広がる!「死出の山」

日原鍾乳洞 地獄谷

水琴窟を出て奥へ進み、「地獄谷」を抜けると、日原鍾乳洞のシンボリックな存在である「死出の山」が現れます。

日原鍾乳洞 死出の山

赤、青、緑にライトアップされたカラフルな壁は、幻想的で異界ムード満点! 鍾乳洞入り口からここまでで徒歩15~20分ほどといったところです。手前に見える階段を下りて、さらに奥に進みましょう。

日原鍾乳洞 死出の山

天井の壁面も鮮やかにライトアップされており、気分を高揚させてくれます。

日原鍾乳洞 十二薬師

階段を降りて奥へ進み、さらに階段をのぼると、石積みに囲まれた「縁結び観音 」が登場。周辺の「十二薬師」を見学したら、そこで折り返しです。次は新洞を目指します。

ハードな道で探検気分!昭和37年に発見された「新洞」

奥多摩 日原鍾乳洞

入り口に向かって再び「地獄谷」を抜けたら、左手に見える階段から「新洞」に入ります。なお、この新洞は昭和37年に奇跡的に手付かずのまま発見された道で、石筍(せきじゅん)と石柱の発達が著しいことが特徴。

日原鍾乳洞 新洞

入り口に注意書きがありますが、急な階段をひたすらのぼっていく構造になっているため探索はなかなかハード。体調や体力に不安がある場合は、やめておいたほうがいいかもしれません。

日原鍾乳洞 新洞

角度のきつい階段をのぼっていると、さらに探検感が湧いてきます。 階段は約50メートル続き、のぼっているうちにじんわりと汗をかくくらいに身体が温まってきます。

見事な鍾乳石も!大自然の不思議と感動を体験

日原鍾乳洞 金剛杖

新洞の奥に進むと、「金剛杖」と名付けられた約2メートル50センチもの見事な石筍が登場! 新洞には、こうした石筍やつららのように垂れた鍾乳石などが残されており、自然の神秘に感動します。

日原鍾乳洞 白衣観音

仏像のように並び立つ石筍の中で、特に大きく、まるで白い衣を着ているかのようなたたずまいを見せているのが「白衣観音」。金網の向こうにあり、少々見えづらいですが、ちょうど通路を挟んで「金剛杖」の反対側にあります。

日原鍾乳洞

新洞探検を終えると、再び旧洞と合流。あとは入り口へと戻り、鍾乳洞ツアーは終了となります。 ツアー全体で約40分、ゆっくり見ても1時間ほどが目安となります。

日原鍾乳洞

住所
東京都西多摩郡奥多摩町日原
営業時間
4/1~11/30は8:00~17:00、12/1~3/31は8:30~16:30
定休日
年末年始(12/30~1/3)
電話番号
0428-83-8491
アクセス
JR奥多摩駅から西東京バスで平日は「鍾乳洞」行35分、下車徒歩3分。土曜・休日・8月は「東日原」行30分、下車徒歩25分。

日原鍾乳洞に来たら行きたい!周辺観光スポット

日原渓流釣場 入り口

約1時間で鍾乳洞探検を終えたら、次のスポットへ行ってみましょう。周辺には、日帰りで楽しめる観光スポットがいっぱい。まずは、渓流釣りやバーベキューができる「日原渓流釣場」へ行ってみましょう。

ランチは渓流釣りやBBQが楽しめる「日原渓流釣場」

奥多摩 日原渓流釣場

鍾乳洞から徒歩約5分、大自然の中でランチを楽しめる「日原渓流釣場」。渓流にはマスやヤマメ 、イワナなどが放流されており、広々とした岩場に腰かけて、釣りを楽しむことができます。入漁料は3,300円、貸竿料は200円、エサ代は350円~。

また、ランチメニューに「マスの塩焼き 500円」などもあるので、釣りをしなくても魚を味わうことができます。ほかにも「山菜そば 650円」や「カレーライス 750円」など種類豊富。肉と野菜がセットになった「バーベキューセット 1,200円」も用意されているので、河原でバーベキューもおすすめです。

日原渓流釣場

渓流釣りは最低でも1時間以上はかかるので、日原鍾乳洞は午前中に楽しみ、お昼前に時間に余裕を持って向かいましょう。遅くとも、終了時間の1時間半前までには受付を済ませておきましょう。

東京 奥多摩 日原渓流釣場 マスの塩焼き

釣った魚を焼いて食べることも、もちろん可能。はらわたを抜くなどの処理は処理場で自分で行う必要がありますが、調理はお店の人に言えば、無料で炭で焼いてもらえます。有料の薪(500円)を買えば、専用の焼き場で自分で焼くこともできます。

日原渓流釣場

住所
東京都西多摩郡奥多摩町日原1048
営業時間
3月1日~11月30日の8:00~17:00(3月中は8:30~16:30)
電話番号
0428-83-2794
アクセス
JR青梅線奥多摩駅からバスで「鍾乳洞」行約35分、下車徒歩約3分。土曜・休日は「東日原」行約30分、下車徒歩約20分

天気が良い日はウォーターアクティビティを体験!

奥多摩 グランデックス SUP アクテビティ
SUP体験

奥多摩には、渓流釣り以外にも大自然を満喫できるアクティビティがいろいろ。そのひとつが「SUP(スタンドアップパドルサーフィン)」です。SUPは、浮力のある専用ボードの上に立ち、パドルを漕いで水面を進んでいくアクティビティ。

料金は季節によって異なり、「グランデックス」の奥多摩レイクSUPでは、5,000~7,000円(税込)で所要時間は約2.5時間。集合場所は奥多摩駅の隣の白丸駅そばと好アクセスなので、朝イチで日原鍾乳洞を見学して午後はSUPを体験するのもおすすめです。ネット予約もできるので、事前に申し込んでおくといいですよ。

グランデックス 奥多摩レイク SUP体験

住所
東京都西多摩郡奥多摩町白丸3-2(グランデックス 白丸アネックス)
営業期間
3/30~11/30は9:00~、13:30~。※7/13~9/30の平日は9:00~、13:30~。土日祝日は9:00~、12:00~、14:30~。所要時間は約2時間半。10分前までに受付
電話番号
0428-74-9061
アクセス
JR青梅線白丸駅より徒歩約1分
奥多摩 アクティビティ グランデックス ラフティング体験
ラフティング体験

奥多摩ではラフティングやキャニオリングなどのアクティビティ体験も! ラフティングは奥多摩を流れる多摩川を下ります。所要時間は約3時間、6,000円(税込)から。水着やタオル、濡れてよい靴などを持参しましょう。集合場所はJR青梅線の奥多摩駅から4駅目の川井駅そばと、アクセスがよいので旅のスケジュールに組み込むことが可能です。

グランデックス 奥多摩ベース ラフティング体験

住所
東京都西多摩郡奥多摩町川井156-1(グランデックス奥多摩ベース)
営業時間
3/30~7/12、9/9~11/30は9:00~、13:00~。7/13~9/8は9:00~、12:30~、15:00~(15:00~は土日祝日のみ開催)。10分前までに受付
電話番号
0428-74-9061
アクセス
JR青梅線川井駅より徒歩約3分
奥多摩 アクティビティ  グランデックス キャニオニング
キャニオニング体験

キャニオニングは、自然の沢を身体ひとつで攻略していくアクティビティで、奥多摩の自然を全身で堪能できます。グランデックスのキャニオニングコースでは、多数の天然スライダーや飛び込みポイントが用意されています。所要時間は約3時間で、料金は6,000円から。

グランデックス 奥多摩ベース キャニオニング体験

住所
東京都西多摩郡奥多摩町川井156-1(グランデックス奥多摩ベース)
営業時間
4/27~10/14は9:30~、13:30~。7/13~9/30の期間は土日祝日のみ9:30~、10:30~、13:30~、14:30~。10分前までに受付
電話番号
0428-74-9061
アクセス
JR青梅線川井駅より徒歩約3分

立ち寄ってみたい奥多摩温泉「もえぎの湯」

奥多摩 温泉  もえぎの湯

奥多摩ツアーのラストは、大自然の中の温泉で疲れを癒しましょう。奥多摩駅から徒歩10分ほどの「もえぎの湯」では、広々とした内湯はもちろんですが、扉を開けて外へ出ると、木々の中でゆったりとくつろげる露天風呂も! 多摩川の清流と山なみを眺めながら、奥多摩の地下深くから湧き出るという源泉100%のお湯を堪能できます。

奥多摩 温泉 もえぎの湯

足湯は本館前に専用の建物を用意。バスの時間まであまり余裕がない場合は、ちょっと立ち寄って足湯だけ堪能……という使い方も可能です。

奥多摩 温泉 もえぎの湯

館内は、42畳の座敷広間とテーブル席を備えた食事処や電動マッサージチェアを用意した休憩室など設備が充実しており、ゆったりとした時間を過ごせます。入場料は2時間利用で大人780円、小学生410円。足湯のみは100円で、本館利用の場合は無料です。

もえぎの湯

住所
東京都西多摩郡奥多摩町氷川119-1
営業時間
4月~6月は9:30~20:00、7月~9月は9:30~21:30、10月~11月は9:30~20:00、12月~3月は9:30~19:00※受付終了時間は営業時間の1時間前
定休日
月曜日(月曜が祝日の場合は翌日)
電話
0428-82-7770
アクセス
JR奥多摩駅下車徒歩約10分

東京でありながら、大自然を満喫できる奥多摩。日原鍾乳洞はもちろん、周辺には豊かな自然を生かしたアクティビティスポットがたくさんあるので、日帰りで遊ぶにはぴったりの場所です。暑い夏は都心からちょっと足を伸ばして、非日常的な日帰りツアーを体験してみてはいかがでしょうか?


取材・写真・文/カワハタユウタロウ

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