札幌の中心部に誕生!話題の都市型水族館「AOAO SAPPORO(アオアオサッポロ)」

支笏湖

2023年7月20日、札幌にグランドオープンした複合施設「moyuk SAPPORO(モユクサッポロ)」。その中に、都市型水族館「AOAO SAPPORO(アオアオサッポロ)」が誕生しました。「生命のワンダー 〜みえないものがみえてくる〜」をテーマに、水辺の生物や大自然の素晴らしさ、地球の多様性を感じることができます。

1日中にぎわう札幌大通エリアという立地を踏まえ、営業時間は10:00〜22:00(最終入場21:00)と、遅い時間まで楽しめます。観光はもちろん、ショッピングや仕事帰り、ディナーのあとにも立ち寄れる、まさに「都市型水族館」の魅力をご紹介。

 

 

札幌中心部でアクセス便利な立地

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「AOAO SAPPORO」がある「moyuk SAPPORO」が立地するのは、札幌駅前通と狸小路(たぬきこうじ)商店街が交差する札幌市中心部。札幌市営地下鉄南北線「さっぽろ駅」から1駅、「大通(おおどおり)駅」の南改札口を出て徒歩約3分の距離にあります。「すすきの駅」から向かう場合は、歩いて5分ほどで到着します。

 

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「さっぽろ地下街ポールタウン」とも直結しているので、雨の日でも安心。路面の札幌市電「狸小路」停留場からは徒歩約1分です。車で向かう場合は専用駐車場がないため、近隣にあるコインパーキングを利用しましょう。

 

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「moyuk SAPPORO」は、地上28階(地下2階)、高さ111.55メートルの建物。地下2階〜地上3階は飲食店や雑貨店などのショッピングエリア、4〜6階に「AOAO SAPPORO」、7階に屋上庭園(スカイガーデン)、9階〜最上階は分譲マンションで構成された複合施設です。

施設名の「モユク」は、アイヌ語で「タヌキ」を意味しています。狸小路商店街にちなんで名付けられました。

 

moyuk SAPPORO(モユクサッポロ)

住所
札幌市中央区南2条西3-20
営業時間
ショッピング/10:00~20:00、レストラン/11:00~23:00
※店舗により異なる
定休日
年中無休
公式サイト
モユクサッポロ

 

「AOAO SAPPORO」の世界を覗いてみよう

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それでは、都市型水族館「AOAO SAPPORO」の各フロアや展示の見どころをご紹介します。

 

4階 CONNECT(コネクト)〜人と水の世界がつながる〜

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建物4階のエントランスに入ると、目の前に広がるのは白と黒を基調としたモダンな空間。「本当にここが水族館?」と思ってしまうほど、従来の水族館のイメージとは大きく異なりますが、間違いありませんのでそのまま奥へ進みましょう。

 

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チケットは発券機で購入することができます。ただ当面は混雑緩和のため、オンラインでの事前購入が推奨されているので、あらかじめ公式サイトで購入しておくのがおすすめです。

 

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発券機のすぐそばには「ミュージアムショップ」があります。

 

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ここで販売されているのは、「AOAO SAPPORO」のメイン展示「キタイワトビペンギン」のぬいぐるみやお菓子など、約70種類のオリジナルグッズのほか、北海道にゆかりあるアーティストが手がける海の生物をモチーフにしたグッズたち。

 

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ショップは入館チケットがなくても入場可能です。

 

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さらに奥へ進んでいくと、「水の循環のラボ」と題された大きな2基のタンクが目の前に現れます。これは人工海水を製造するためのプラントで、魚類用とペンギン用とに分かれており、それぞれ一度に3,000リットルの海水を製造することができます。ちなみに、塩分濃度は魚類用とペンギン用とで異なるそう。

 

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ここで作っている海水が館内全フロアの水槽へと送られています。タイミングが合えば、人工海水の製造過程を見学することも可能。ミュージアムショップ同様、ここもチケット無しで入場できるエリアです。

 

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「水の循環のラボ」を抜けた先にある、水族館の入場口からはチケットが必要です。リーフレットなどを受け取り、奥へ進みましょう。

 

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最初の展示は、人と水の世界がつながる「水の生物のラボ」です。ここは、館内に展示されている生物の健康管理などを行う予備水槽や、生物の餌を調理する様子、水族館のバックヤードで行われている生物の育成作業の実態を観察できるエリア。

 

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水族館で働くスタッフの様子を間近に見ることで、人と生物の関わり方を知ることができます。

 

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ほかにも、ニホンウナギやキタサンショウウオ、ニホンザリガニなどの飼育の様子も観賞することができます。

 

5階 SCOPE(スコープ)〜見えなかった世界を見つめる〜

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5階は「SCOPE(スコープ)」がテーマ。これまであまり光が当たってこなかった角度から、自然界の不思議を観察することを目的とした展示フロアです。

 

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「LIBRARY AQUARIUM(ライブラリーアクアリウム)」は、本と水槽が図書館のように分類されたエリアです。大小43の水槽に書かれているのは、それぞれの観察ポイント。本を1ページずつ読み進めていくように、生物たちをゆっくりと観察できます。

 

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テーマの切り取り方もおもしろく、「ぺったんこ」「にょろ」「もさもさ」などのジャンルに分かれて展示。チンアナゴやミナミトビハゼ、ウミシダ、オオサンショウウオなど特徴のある生物が見られます。

 

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一番大きな水槽にはヘコアユがいます。普段は縦になってプカプカと草のような姿で泳いでいますが、「餌やりタイム」でスタッフが餌を運んでくると、自由自在に泳ぎ始める姿が印象的です。

 

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「いきている化石」コーナーにいるのは、カブトガニやオオサンショウウオなど、太古の昔から姿を大きく変えていない生物たち。

 

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その一角には、札幌市内で発見された世界最古の大型海牛「サッポロカイギュウ」の復元骨格標本も展示されています。

 

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同じく5階にあるのが東京、ポルトガルに続き、世界3カ所目の常設展示となる「NATURE AQUARIUM(ネイチャーアクアリウム)」。ここは「AOAO SAPPORO」の目玉展示のひとつです。

 

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「風薫る石景」「光と水蓮の庭」「悠久の森」「水底の紅葉」という4つの水景に囲まれた和の空間の中で、自然の大切さを実感しながら、水槽内で生きている植物や生物たちの生態系を間近に観察することができます。

 

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水槽に霧が発生する「パルダリウム(ガラスケースや水槽の中で、熱帯雨林などの風景を再現したもの)」が置かれていたり、ベンチに腰掛けて観賞すると、水面に浮かぶ水蓮の様子がより分かるようになっていたりと、趣向を凝らした演出が随所に見られます。

 

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ほかにも5階には、コンセントやネットワーク環境が用意された「コワーキングスペース」や、館内の生き物にまつわる絵本などが置かれた「キッズスペース」など、幅広い年代に必要とされる環境が整っています。

 

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キッズスペースの奥にはおむつ交換台や授乳室のある「ベビールーム」もあるので、小さいお子様連れでも安心です。もちろん、これらのスペースは、水族館の入場チケットを持っていれば誰でも使用可能。別途使用料を支払う必要はありません。

 

6階 COMMONS〜ひとつの世界をともにする〜

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6階のテーマは、公園などを意味する「COMMONS(コモンズ)」。ここでは、ペンギンやミズクラゲなどの生物と、ひとつの空間を分け合うようにして過ごすことができます。

展示水槽だけでなく、海をモチーフにしたデジタルアートや木が生い茂る植物園、飲食店などもあるフロアです。

 

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中央には、「AOAO SAPPORO」のメイン展示となるペンギンたちの姿が。陸地や海中に生息するキタイワトビペンギンのダイナミックな行動を、間近で観察できます。

 

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キタイワトビペンギンには、飛び跳ねながら移動する習性があります。

 

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その習性をよりわかりやすく見せるため、陸場には六角形の展示ブロックが配置されており、組み合わせによって形状を変えることができます。このように飼育環境に変化を起こし続けられるペンギンの展示は、ここが世界初なのだとか。

 

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スタッフのもとにペンギンたちが続々と集まり、豪快に魚を飲み込んでいく「餌やりタイム」も必見です。

 

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実はペンギンは魚を食べるとき、ウロコなどが喉にひっかからないよう、必ず頭から飲み込んでいます。食事をする場面を注意深く観察して、実際に確かめてみましょう。

 

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ペンギンたちとの時間を満喫した後は、「PLANKTON ROOM(プランクトンルーム)」へ。ここは、水の中を漂いながら生活するプランクトンを観察できるコーナー。

 

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大小さまざまな16の水槽の中のミズクラゲやカラージェリーフィッシュが、ゆらゆらと拍動(収縮活動)する姿は実に幻想的。つい時間を忘れて見入ってしまいます。

 

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プランクトンルームの隣にあるのが、「シロクマベーカリー&(アンド)」。ここは、北海道初となるパンとお酒が楽しめる「パンバル」です。

 

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コーヒーやビール、カクテルなどドリンクのほか、北海道産の小麦を使用したクロワッサンをはじめ、地元の素材を使用したバルメニューを販売。

 

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館内は全フロアでの飲食が可能なので、購入したパンやドリンクをお気に入りの水槽や展示まで運んで、思い思いに楽しみましょう。

 

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「シロクマベーカリー&」の隣には「BLUE ROOM(ブルールーム)」があります。ここは、「海上」「AOAO CANVAS(アオアオキャンバス)」「シャチ」「クラゲ」をテーマに、広大な海の世界がデジタルアートで再現されている空間。

幅約20メートルの大型スクリーンと総面積約120平米の床に投影される美しい海の世界を見ていると、まるで海中にいるかのような没入感を味わえます。

 

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最後にご紹介するのは、「GREEN ROOM(グリーンルーム)」。熱帯地方原産のみずみずしい植物が繁茂する展示エリアです。植物園のような空間が広がるこのエリアでは、20種類以上の植物が生い茂り、熱帯地方特有の生命のエネルギーを感じることができます。

 

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奥には、世界に18種いるペンギンの中で最も小型の「フェアリーペンギン」の姿が。北海道では初の常設展示となります。キタイワトビペンギン同様、ホップして移動する習性があるので、上手に飛び跳ねて移動する姿をじっくり観察してみましょう。

 

AOAO SAPPORO

住所
札幌市中央区南2条西3-20 モユクサッポロ内4~6階
営業時間
10:00~22:00(最終入場21:00)
定休日
なし
入場料
大人(高校生以上)2,000円〜、こども(小中学生)1,000円〜、幼児(3歳以上)200円〜、3歳未満無料
※入館料金は時期により異なる
アクセス
札幌市営地下鉄「大通」駅より徒歩約5分
公式サイト
AOAO SAPPORO

 

札幌中心部に新しく誕生した都市型水族館「AOAO SAPPORO」。ここではペンギンをはじめ、海で暮らす多種多様な生物を個性豊かな展示手法で観察することができます。

また、「AOAO SAPPORO」が入る複合施設「moyuk SAPPORO」には、北海道グルメを堪能できるレストランをはじめ、日常使いから特別な日まで幅広く利用できる店舗が集結。1日を通して楽しめる札幌の新たな定番観光スポットとなりそうです。

 

取材・文/柏崎 直人 撮影/加藤ミチロウ

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