西日本最大の都市・大阪は、大型商業施設やホテルが建ち並ぶキタエリア、グリコの看板が目印のミナミエリア、通天閣がそびえる新世界エリアなど、観光スポットも目白押しです。また、食い倒れの街としてグルメも大人気! そんな大阪府の人気ご当地グルメを、飲食店情報サイト「楽天ぐるなび」の会員にアンケート調査しました。郷土の味から注目のグルメまで、大阪の旅めしトップ10をご紹介します。
※「旅行・観光の際に食べたことがある/食べたい料理」「おすすめしたい郷土料理」の結果を合わせたランキング(楽天ぐるなび調べ)
※アンケート調査期間:2023年9月11日~19日
たこ焼き
数ある大阪の“粉もん”グルメの中でも、特に世代を問わず人気が高いたこ焼き。昭和初期に屋台で売り出された牛スジとこんにゃく入りの「ラヂオ焼き」が前身と言われ、その後、明石の玉子焼きをヒントにタコを入れるようになったのだとか。外は香ばしく、中がふわふわトロトロの絶妙な焼き上がりは、さすが本場の味わいです。
お好み焼き
大阪を代表するご当地グルメのお好み焼きは、その昔、子どものおやつとして親しまれた小麦粉生地の「どんどん焼き」や「一銭洋食」がルーツと言われています。野菜、肉、魚介、麺など具材の種類が豊富で、組み合わせが自在なのも魅力。お好み焼きをおかずにご飯を食べる文化も独特で、「大阪で念願のお好み焼き定食を堪能した」という声も。
串カツ
通天閣がある大阪市南部の新世界エリアで親しまれる名物メニュー。串に刺した牛肉や魚介、野菜、うずらの卵などの具材に衣を付けて油でカラッと揚げ、ソースに浸して味わいます。「ソース2度漬け禁止」などの独自のルールも今やおなじみ。立ち食いの店からスタイリッシュな雰囲気の店まで、各店の個性も多彩です。
豚まん
豚肉の入った中華まんを、東日本では「肉まん」と呼ぶのに対し、関西では「豚まん」の呼び名が一般的。というのも関西で「肉」と言えば通常は牛肉を指すため、区別する意味もあるのだとか。中でも有名なのが、難波に本店を置く「551蓬莱」の豚まん。ふっくらした生地に豚肉や玉ねぎの具材がたっぷり詰まり、ボリュームも満点です。
ねぎ焼き
大阪ではポピュラーな粉もんグルメの一つで、梅田の隣の十三(じゅうそう)が発祥の地。小麦粉を溶いた生地に刻んだ青ネギや牛すじなどを混ぜて焼いてあり、醤油のシンプルな味付けは、お好み焼きとはまた違ったさっぱりとしたおいしさ。「ネギがびっくりするくらい盛られていて楽しかった」との声もあるように、1枚あたりのネギの量の多さは圧巻!
どて焼き
柔らかく下茹でした牛すじ肉を、味噌やみりんで長時間じっくりと煮込んだ新世界エリアの名物料理。牛すじのほかにコンニャクを加えるのも一般的です。調理の際に、味噌を鉄鍋の内側に土手のように盛ることが名前の由来。大阪では居酒屋メニューとしても定番で、味噌の甘辛く濃厚な味わいはビールや日本酒によく合います。
イカ焼き
大阪のイカ焼きは、イカの姿焼きではなく、粉もん料理の一つ。小麦粉、ダシ、細かく切ったイカを混ぜ合わせた生地を、高温の専用鉄板で挟んで平たく焼き上げ、ソースを塗って完成。もちもちした生地にイカの風味がアクセントを添え、クセになるおいしさです。梅田の阪神百貨店の名物で、立ち食いで気軽に楽しめる手頃な価格も魅力。
焼肉
多くの焼肉店が味を競う大阪市内でも、特に本場と言えるのが鶴橋駅周辺。駅に降り立ったときから焼肉の香りが漂ってくるほどです。あらかじめ肉をもみダレで調味してあるのが大阪焼肉の特徴。店独自のタレに個性や工夫が光ります。「鶴橋を訪れると韓国にいるような気分になり、テンションが上がる」と、街の雰囲気に魅了される人も多数。
きつねうどん
甘辛く煮た大きな油揚げがのったきつねうどん。かつて大阪・船場のうどん屋がいなり寿司にヒントを得てうどんに油揚げを添えたのが始まりで、全国に広がったと言われています。ジューシーな油揚げが、旨味たっぷりのつゆと好相性。ちなみに、大阪で「きつね」はイコールうどんを指し、油揚げがのったそばは「たぬき」と呼ばれます。
ホルモン焼き
大阪市西成区の新今宮は、ホルモン料理屋が集中していることで有名。戦前から近くに食肉処理場があり、もとは捨てられていた内臓肉(ホルモン)をおいしく調理して食べるようになった歴史があります。「放るもん(捨てるもの)」がホルモンの語源という説も。部位ごとに違った食感や旨味を楽しめるのも人気の理由です。
だしのきいた「おうどん」は大阪人のソウルフード
9位にランクインした「きつねうどん」をはじめ、アンケートでは大阪特有のうどん文化を魅力として推す声が多く集まりました。揚げた牛ホルモンをのせた「かすうどん」や、甘めの牛肉がたっぷり入った「肉うどん」、肉うどんからうどんを抜いた「肉吸い」、具材と一緒にうどんを煮込んだ「うどんすき」など、多種多様なメニューが親しまれています。
地元では「うどん」ではなく「おうどん」と呼ぶ人が多く、それだけ生活に深く根付き、愛されている証と言えそう。だしのきいた多彩な“おうどん”を本場でぜひ味わって!