秋の焼津週末旅へ♪ 和スイーツ、アート、星空を探して

秋の焼津週末旅へ♪ 和スイーツ、アート、星空を探して

提供:ことりっぷ

 

日に日に空気が澄んで、空が秋めいてくる9~10月。月や星空を観察したり、旬を迎えた山海の幸を味わったりするのにぴったりな季節を迎えました。そんな秋色に染まる旅なら、駿河湾に面した港町・静岡県焼津はいかが? のどかな山村や焼津らしいアート、日本茶スイーツなどを楽しむとっておきの旅をご紹介します。

 

素朴な風景が広がる山村集落を散策して蔵カフェ「Country Oven」でひと休み

素朴な風景が広がる山村集落を散策して蔵カフェ「Country Oven」でひと休み 清流沿いを歩きながらのどかな山村を散策できる「花沢の里」

焼津駅から路線バスと徒歩でおよそ40分。1本道に沿って石垣と板張りの歴史的な家屋や広葉樹が織りなす美景が続く、「花沢の里」があります。ここは静岡県初の重要伝統的建造物群保存地区に選定された風光明媚な地。とくに秋は清流沿いのモミジなどの木々が色づき、のんびりと散策しながら紅葉狩りを楽しむのにぴったりです。

 

クリームブリュレやビスコッティ、ケーキの3種類の「おやつセット」(600円~)

そんな「花沢の里」の奥まった場所にあるのが、古民家の蔵などを使ったレトロなカフェ「CountryOven」。お庭に並んだ多肉植物の鉢植えなどに囲まれて、3種の手作りスイーツとドリンクを楽しむことができます。蔵の中では、作家の手による真鍮のカトラリーなども販売。テイクアウト用の焼き菓子もそろっています。

 

左上:お庭の多肉植物 左下:蔵とテラス席 右:2テーブルある蔵の店内

 

ギャラリー「Pumpkin」と駅前商店街で焼津アートを鑑賞

ギャラリー「Pumpkin」と駅前商店街で焼津アートを鑑賞 ギャラリーの内部(展示作品は2022年夏のもの)

秋の旅といえば、アート鑑賞も欠かせません。焼津駅のすぐ近くの場所にあるギャラリー「Pumpkin」では、立体的なアート作品がお好きというオーナーの杉山房江さんが集めた作品を見ることができます。展示のメインとなるのは、期間限定の企画展(2022年秋の内容は公式サイトで確認を)。

 

左:一部は買うことができる常設の作品 右上:ギャラリー入り口 右下:焼津カツオSHOWてんの2021年の様子

さらに、2022年は10月15日~11月13日に開かれる「焼津カツオSHOWてん」の運営事務局にもなっているこちらのギャラリー。2019年から始まったこのイベントは、焼津特産のカツオの形をした木製板を使って、アーティストや地元の子どもなどが自由に創作した作品を焼津駅前通り商店街に掲げるもの。100匹を超えるカツオアートが街を彩ります。

 

宇宙に思いをはせる「ディスカバリーパーク焼津 天文科学館」へ

宇宙に思いをはせる「ディスカバリーパーク焼津 天文科学館」へ 星座を映し出したプラネタリウム(番組内容や投影時間は公式サイトで要確認)

焼津駅から一色和田浜線(和田浜まわり)の路線バスでおよそ25分。駿河湾沿いの松並木のなかにある「ディスカバリーパーク焼津 天文科学館」で、宇宙の世界に浸ってみては?全天360度に広がる星空や宇宙映像が人気のプラネタリウムがあり、天文担当スタッフによるわかりやすい解説とともに、星空や宇宙を体験できるプログラムなどの多彩な番組を見ることができます。

 

左:大型望遠鏡の説明を行う天文台見学会 右:屋上展望スペースからの眺め

世界トップクラスといわれる日本の電波天文学を支えた、電波望遠鏡の名工・法月惣次郎氏が焼津出身だったことからオープンしたこちらの施設。東海地区最大級の大きさを誇る法月氏製作の天体望遠鏡があり、「天文台見学会」では天気がよければ、昼間でも星を観察することができます。晴れていれば、屋上の展望スペースへ足を運ぶのもお忘れなく。富士山や日本平、眼下には駿河湾が広がるパノラマを眺めることができます。

 

老舗茶舗が手掛けた日本茶スイーツを「SANOWA」で味わって

老舗茶舗が手掛けた日本茶スイーツを「SANOWA」で味わって 左:「静岡抹茶パフェ」(ドリンクセット1230円) 右上:カフェも併設された店内 右下:「SANOWA」ブランドの商品

焼津のある静岡では、名産地ならではの日本茶も楽しみたいところ。創業70年を超える「茶匠 丸玉園」は、おしゃれなパッケージ、さらにはフレーバーティーなどをプラスしたブレンド茶など、新しい日本茶の世界を提案するブランドを展開。焼津駅から2㎞ほどの距離にある「丸玉園 登呂田店」内で独自の商品を販売しています。
さらに登呂田店では、日本茶の多彩な魅力を味わえるカフェ「SANOWA」」も併設。抹茶を贅沢に使ったパフェ(10~5月提供)やティラミスなど、甘さを控えて日本茶の風味を生かしたスイーツを味わうことができます。

 

「静岡茶氷三昧」(950円)

例年6~9月の提供となるかき氷も、間に合えば試してみたいところ。てんさい糖とミルクのほか、濃厚で上品な甘みの濃い抹茶と和紅茶とほうじ茶を少しずつかけて食べる、「静岡茶氷三昧」がいちばん人気です。3種のお茶の違いを味わったら、それぞれをブレンドして味変しながら楽しむのもおすすめとか。

 

開運や縁結び、何をお願いする? 「大覺寺全珠院」で日本一の千手大観音をお参り

開運や縁結び、何をお願いする? 「大覺寺全珠院」で日本一の千手大観音をお参り 法要などがなければ見学できる千手観音

焼津駅から北西へ進んで瀬戸川を渡ったその先にある、日本一大きな千手観音を拝観できる名刹「大覺寺全珠院」へも立ち寄り。像高4.2m、仏頭1.8mの大きさは、観音様に抱かれている感覚になれるよう、大人がおおむね赤ん坊のサイズになる比率だとか。間近に近づくこともできるうえに、堂内にめぐらされた中2階から観音様とほぼ同じ目線でお参りすることもできます。

 

左:斜めから拝むと立体的に見える千手大観音 右上:「旅行守」 右下:ひと休みしながらお庭が望める方丈

閉山される予定だったところ、地元の人々の強い思いによって残された歴史を持つこちらの寺院。その際に尽力した現住職は、現在も時代に合わせた寺院の姿を模索。寺ヨガ、マルシェなどのイベントも開催しています。さらに、授与所では、「旅行守」という新スタイルのお守りを見つけました。お守りは、海外の検疫所で破って中身が出されてしまうことがありますが、このお守りは中身が取り出せるユニークな仕様。中身の内符には、千手大観音が作られた木片が収められています。

 

ツナ缶発祥の地の人気店「TUNALABO」で、進化系ツナをおみやげに

ツナ缶発祥の地の人気店「TUNALABO」で、進化系ツナをおみやげに 来店するとカウンターで味わえる試食

焼津駅から徒歩圏内の焼津港近くにある「TUNALABO」は、おしゃれなツナ缶が買えると話題の人気ショップ。地元で水揚げされたビンチョウマグロのほか、焼津が本場の海洋深層水や利尻昆布、独自ブレンドのオイルなど、こだわりの食材で作られた瓶詰めのツナが購入できます。まずは、全13種類がきれいに並べられた試食で好みの味を見つけましょう。

 

左上:世界各国のツナ缶 左下:試食カウンターなどがある店内 右:全13種類をディスプレイ

全13種類ある味は、ツナの味がダイレクトなプレーンをはじめ、ガーリック&オレガノ、ポルチーニ、大崎上島レモン&ローズマリー、イチジク&クルミなど、変化に富んだラインアップ。料理人だったオーナーが試行錯誤を重ねて生み出した品々で、世界各国の料理レシピに使えそうです。ちなみに、店内奥にはオーナーが集めた世界各国のツナ缶(非売品)が陳列されていて、パッケージを見比べるのも楽しいです。

 

いかがでしたか? 東海道新幹線と東海道本線を乗り継いで、東京駅からおよそ1時間30分。首都圏からも程よい距離は週末旅にピッタリです。美味しいマグロや星空、紅葉を目指して港町、焼津を訪れてみませんか?

 

 

文:丹治たく(写真兼)

 

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