兵庫県・城崎(きのさき)温泉近くにある水族館「城崎マリンワールド」で、魚類展示エリア「SeaZoo(シーズー)」が2024年7月25日にリニューアル。
キューブ型の水槽を使った、まるで美術館を巡るような展示スタイルで海の生きものたちを観察し、飼育員とのコミュニケーションを通じて自然環境への理解を深められます。
いのちの息吹が詰まった20個の“CUBE”が登場
「CUBE」と名付けられた今回のリニューアルは、城崎マリンワールドの魚類展示エリア「SeaZoo」のオープン30周年を記念して行われました。
展示エリアには個性的な20個のキューブ型水槽が設置され、水槽ひとつひとつに生きものたちのストーリーがつまっています。キューブという一風変わった形には、四角四面に考えない、自由な発想で、水族館以上の新しいサプライズを生み出したい、という思いも込められているそうです。
生きものを見て、知って、不思議に感じたことを飼育員に質問できるよう、水槽とともにイラストやコミュニケーションボードを展示。来場者の好奇心をくすぐる工夫が随所に施されています。
城崎マリンワールドが取り組む、地域の環境保全活動も紹介
城崎マリンワールドでは生きものの繁殖を通じて野生群を蘇らせ、種の保存につなげる繁殖プロジェクトを進めていて、展示エリアではそうした活動内容も紹介されています。
サンゴの育成や、水族館ではまだ成功事例がないという約10年をかけたズワイガニの繁殖など、城崎マリンワールドが取り組むチャレンジの数々をじかに見学し、専門知識を持つスタッフから話を聞くことで、リアルな学びの場として活用できます。
また、水族館前の日和山(ひよりやま)海岸に広がる藻場の保全を通じてCO2削減に貢献する「ブルーカーボンプロジェクト」をはじめ、水鳥の生息地として重要な湿地が選ばれる「ラムサール条約」に登録された、地元の田結(たい)湿地を再現したエリアも。生きものたちの暮らしを支える自然環境の大切さについて、じっくりと考える機会になりそうです。
ほかにも、イルカ・アシカショーや海獣たちのライブショー、ブリの群れに囲まれる体験など、水族館以上を目指す城崎マリンワールドならではのアクティビティがたくさん。
「もっと、会話のある水族館へ」をコンセプトにした今回のリニューアル。キューブごとにそれぞれ特徴がある生きものたちを観察し、家族や友人同士で感想を共有したり、飼育員から教わる話に驚いたり、インプットとアウトプットを通じて自然がもっと好きになる注目の展示エリアです。
城崎マリンワールド
- 住所
- 兵庫県豊岡市瀬戸1090
- 営業時間
- 【平日】9:30〜16:30
【土日祝】9:30〜17:00
※時期により変更あり - 定休日
- 不定休
- 入園料
- 大人 2,800円、小中学生 1,400円、幼児(3歳以上) 700円
- アクセス
- 【電車】JR「城崎温泉」駅から全但バスに乗り換え「日和山(マリンワールド)」バス停で下車
【車】北近畿豊岡自動車道「但馬空港」ICから約30分 - 詳細
- 「城崎マリンワールド」公式サイト
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