広島県竹原町の歴史的建造物を再活用した分散型ホテル「NIPPONIA HOTEL 竹原 製塩町」が、新たに市の指定重要文化財である大正建築の「旧森川家住宅」をホテルのフロント・クラブラウンジとして、また誰でも利用できるカフェとしてオープンしました。
塩田で栄えた歴史を伝える重要文化財をホテルの一部に
同ホテルは、重要伝統的建造物群保存地区にも選定されている広島県竹原市の歴史的建造物を地域の職人たちの手で再生した分散型ホテルです。元銀行、元料亭といった建物それぞれの歴史や背景を尊重しながら、快適に滞在できる客室棟へ再活用。元料亭のレストラン棟では、この地の歴史や風土を感じながら瀬戸内の恵みを生かしたモダンな創作コースや地酒を楽しむことができます。
江戸時代に塩田で栄えた製塩町。塩田(浜)のオーナーは「浜旦那」と呼ばれ、書院造や数寄屋造を取り入れた屋敷を設けていました。同ホテルの一部になった「旧森川家住宅」も、浜旦那屋敷のひとつ。平成16年に重要文化財に選定されてから市によって管理・一般公開されてきました。
趣ある「旧森川家住宅」で地元の銘酒やウイスキーをいただく
「旧森川家住宅」は、庭園を望むホテルのフロント・クラブラウンジとして利用。浜旦那の当時の暮らしに想いを馳せ、竹原での滞在や町歩きへの期待を高めます。
江戸末期の竹原にはおよそ30軒の酒造があり、後に日本のウイスキーの父として知られる竹鶴政孝が生まれた町でもあります。宿泊者専用のクラブラウンジでは、酒の文化が根づく竹原らしく、創業150年を超える老舗酒蔵の地酒やウイスキー、地元のフルーツを使用したソフトドリンクなどを展開します。
また、宿泊客以外も利用できるカフェでは、竹鶴ウイスキーや瀬戸内の柑橘、竹原の塩などを用いたケーキ「竹原オペラ」などを提供。庭園を眺めながら、和の空間でくつろぐことができます。大正建築のフロントから始まる、歴史ある製塩の町・竹原の旅へ出かけてみてはいかがでしょうか。
NIPPONIA HOTEL 竹原 製塩町
- 住所
- 広島県竹原市中央3-16-33
- 総客室数
- 10室
- 営業時間
- カフェ:11:00~16:00
クラブラウンジ:16:00~20:00 - アクセス
- 【電車】JR「竹原」駅より徒歩約12分
- 駐車場
- あり(無料)