日本映画の聖地・京都「東映太秦映画村」の時代劇セットが4月に全面リニューアル

邦画の聖地・京都「東映太秦映画村」の時代劇セットが全面リニューアル

1951年の誕生以来、数々の映画・ドラマを生み出している国内最大級の撮影施設「東映京都撮影所」。

その敷地内にあり、時代劇などの撮影を見学できる屋外スタジオ「東映太秦(うずまさ)映画村」では、2025年から施設のリニューアルが順次進められます。それに先立ち、江戸の町を再現した時代劇のオープンセットが2024年4月に一新されることになりました。

 

日本映画の聖地「東映太秦映画村」の時代劇セット

「東映太秦映画村」時代劇セット

東映太秦映画村は、日本で初めて映画制作を見学できるテーマパークとして1975年にオープン。施設の象徴でもある約53,000平米のオープンセットは、これまで2,000本以上の映画に登場してきました。

日本映画界の巨匠・深作欣二監督が手がけた『魔界転生』(1981年)や『蒲田行進曲』(1982年)をはじめ、名取裕子やかたせ梨乃らが艶やかな花魁を演じた『吉原炎上』(1987年)、佐藤健主演で大ヒットを記録した『るろうに剣心』シリーズ(2012年~2021年)など、邦画を代表する数々の名作がこの時代劇セットから生まれました。

「東映太秦映画村」時代劇セット


また、テレビドラマでの撮影実績は9,000本以上に上ります。

『銭形平次』『水戸黄門』『暴れん坊将軍』『遠山の金さん』『大奥』などの有名時代劇シリーズをはじめ、NHK連続テレビ小説(朝ドラ)でも『カーネーション』や『わろてんか』『カムカムエヴリバディ』など、昭和、平成、令和の各時代を彩った数多くの作品がこのオープンセットを舞台に撮影されました。

 

半世紀の歴史に幕を閉じる時代劇セットの見納めイベント

「東映太秦映画村」綱渡り忍者

新たな時代劇セットは2024年4月1日にオープン。それに伴い、約50年間活躍してきた現在のセットは4月7日にその役目を終えます。(一部エリアは2025年まで営業)

映画村では2024年1月から「時代劇セットリニューアルプロジェクト」として、50年間の感謝を込めたさまざまなイベントを展開中。現在は東映俳優陣の解説によるセットツアーが連日行われていて、3月16日からは時代劇セットの中でプロ直伝の本格アクションを体験できる「殺陣講座」も開催されます。

また、YouTube上では映画村の名物「綱渡り忍者」の秘密が初めて明かされるショートムービーの公開が予定されているほか、時代劇セットの中での結婚式やオリジナル映像の撮影など、映画村で叶えたい夢を実現してもらうセット貸し切り企画なども準備が進められています。

「東映太秦映画村」太秦江戸酒場

そして、現在のセット最後の週末となる4月6~7日の夜には、「太秦江戸酒場 夜桜花吹雪」と題したイベントが開かれます。

「粋な大人の夜祭り」をテーマに、京都を代表するアーティストや伝統工芸職人によるワークショップなどが行われるほか、地酒や京料理の名店が手がけた食事も振る舞われます。

江戸時代さながらのにぎやかな夜道をそぞろ歩きながら、まるで時代劇の登場人物になったような気分を楽しめそうです。

 

「東映太秦映画村」時代劇セット

長く銀幕を彩ってきた時代劇セットの引退と、新たな映画村の産声が交差する2024年。名作の数々に思いをはせながら、江戸の街並みのラストカットを見届けに訪れてみませんか?

 

東映太秦映画村「時代劇セットリニューアルプロジェクト」

住所
京都府京都市右京区太秦東蜂岡町10
イベント開催期間
2024年1月27日~6月頃まで
入場料
大人 2,400円、中高生 1,400円、子ども(3歳以上) 1,200円
アクセス
嵐電「撮影所前」駅より徒歩約2分
JR「太秦」駅・嵐電「太秦広隆寺」駅より徒歩約5分
詳細
「時代劇セットリニューアルプロジェクト」公式サイト
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