国連世界観光機関(UNWTO)は2023年10月18日(現地時間)、世界各地からの応募のなかから54の「ベストツーリズムビレッジ」を選定したことを発表。日本からは、北海道美瑛町、宮城県奥松島地区、長野県白馬村、岐阜県白川村の4つの地域が認定されました。
2021年にスタートした国連世界観光機関(UNWTO)の「ベストツーリズムビレッジ」は、観光を通じた自然や文化遺産の保護により、持続可能な観光エリアづくりに取り組む優れた地域を認定するプロジェクトです。
国連世界観光機関「ベストツーリズムビレッジ」とは
UNWTOの「ベストツーリズムビレッジ」は、人口15,000人以下であり、農業、林業、畜産業、漁業などの第一次産業を行っている地域で、コミュニティの価値観やライフスタイル保持に取り組んでいるという条件に当てはまる地域が対象。例年、世界各地より寄せられた応募から、複数地域が認定されています。
「ベストツーリズムビレッジ」の認定を受けると、ロゴマークの使用が認められ、地域の国際的認知度向上に活用できます。また、認定地域相互で知見や経験を共有するネットワークも構築でき、さらなるエリアの魅力アップへとつなげることも可能です。
4地域が新規認定を受けて国内6地域に
「ベストツーリズムビレッジ2023」に選出されたのは、世界29カ国54地域。うち、日本国内からは、以下の4つの地域が今回新たに認定を受けました。
- ・北海道美瑛町
- ・宮城県奥松島地区
- ・長野県白馬村
- ・岐阜県白川村
この結果、すでに認定を受けている「北海道ニセコ町」、「京都府南丹市美山町(なんたんしみやまちょう)」と合わせて、国内の認定地域は合計6地域に。なお、国土交通省による「観光立国推進基本計画(第4次)」では、この「ベストツーリズムビレッジ」を含む国際認証・表彰地域を、2025年までに50地域へと広げることが目標とされています。
また、UNWTOとそのパートナーから取り組みへの支援を受けられる「アップグレードプログラム」対象地域として「奈良県明日香村(あすかむら)」も選出。さらなる魅力向上が期待されます。国際機関により、その美しい自然と文化が高く評価された日本国内の「ベストツーリズムビレッジ」。世界中から注目を集める各エリアを、この機会に訪れてみてはいかがでしょうか。