2023年8月25日より三菱地所グループ「ロイヤルパークホテルズ」で、サステナブルな野菜を使ったスープの提供を開始しました。これは、皇居外苑濠で刈り取った水草「ヒシ」を堆肥化し、その堆肥で玉ねぎやトウモロコシを育てて、スープに仕立てるという資源循環型の取り組みです。同グループは環境省と協定を結び、「濠プロジェクト」として皇居外苑濠の水辺生態系の復元や、生物多様性の保全を目指しており、今回のスープ提供はその一環。「ザ ロイヤルパーク キャンバス 大阪北浜」をはじめ全国11ホテルにて実施しています。
水草を堆肥化して玉ねぎやトウモロコシを育てる
同グループが行う「濠プロジェクト」は、皇居外苑濠を中心とする水辺生態系の復元、生物多様性の保全を目指す取り組みです。そこでピックアップされたのが、皇居外苑濠に生息する水草の「ヒシ」。小型の生物にとっては身を守るための隠れ家として役立ちますが、生育状況によっては生態系にさまざまな影響を与えてしまう存在。特にヒシが繁茂する夏は、皇居外苑濠の美観を損ねるだけでなく、水生植物の生育を阻害する要因にもなっており、環境省が定期的に刈り取っています。
同プロジェクトでは刈り取ったヒシを山梨県で堆肥化し、その堆肥を使って同県内で野菜を栽培。この野菜を同グループが買い取って、ホテルでスープに仕立てるという資源循環型のシステムを構築しました。SDGsはもちろん、都市と地方をつなぐ仕組みとしても有意義な取り組みです。
グループホテル総括総料理長監修の野菜の旨みたっぷりスープ
サステナブルな野菜を使ったスープは2種類。一つは、八ヶ岳から届く新鮮なトウモロコシを使った冷製コーンスープ。牛乳と生クリームの使用量を最小限に留め、塩コショウのシンプルな味付けで、素材本来の甘さを引き立たせています。もう一つは、クリーミーな温製オニオンスープ。八ヶ岳は標高が高く、気温差が大きいため、生サラダで味わえるほど玉ねぎが甘み豊かに育ちます。この甘みを生かすため、玉ねぎをじっくりバターでソテー。ブイヨンと牛乳でじっくり煮込み、まろやかな味と香りを楽しめる一皿に仕上げています。
いずれも高橋明グループホテル総括総料理長監修のぜいたくなスープ。野菜本来の甘さと旨みがぎゅっと凝縮されており、野菜そのもののおいしさを味わえるでしょう(無くなり次第終了予定)。おいしい食事を食べて環境に貢献できる、サステナブル旅を楽しみませんか。
ザ ロイヤルパーク キャンバス 大阪北浜
- 住所
- 大阪府大阪市中央区北浜1-9-8
- 総客室数
- 238室
- アクセス
- 【電車】大阪メトロ堺筋線・京阪電車「北浜」駅3号出口隣接、大阪メトロ「なんば」駅より徒歩約11分
- 駐車場
- なし