北海道の人気旅行先である函館。函館山の夜景に朝市、レトロな洋館建築や教会、五稜郭など、見どころの多い街です。観光をたっぷり楽しんだ後は、思い出とともに函館ならではのお土産を買って帰りましょう。函館生まれのスイーツや海鮮グルメを中心に、自分用・ばらまき用など目的別におすすめのお土産を厳選。お土産を購入できるスポットとともに、北海道在住のライターがご紹介します。
函館のお土産スポットをチェック
見どころ満載の函館で観光スポットを訪れた際、お土産を買うのを忘れないよう、まずはおすすめのお土産スポットをチェックしておきましょう。
函館空港「THE HAKODATE DEPART」
旅のしめくくりに、ショッピングを楽しめるのが函館空港内のお土産物店。函館ラーメンなど、少し重さのあるものは空港で買ってすぐにパッキングすると便利です。
国内線旅客ターミナルビル2階にある「THE HAKODATE DEPART」は函館名物はもちろん、北海道内の定番土産もそろっています。手荷物検査後の搭乗者待合室内にも店舗がありますが、品ぞろえは一般エリア内の方が豊富です。
THE HAKODATE DEPART
- 住所
- 北海道函館市高松町511(国内線旅客ターミナルビル2階)
- 営業時間
- 8:00~最終便出発時刻(定刻)の20分前
- 定休日
- 年中無休
- アクセス
- JR「函館」駅よりシャトルバスで約20分、「函館空港」下車すぐ
- 公式サイト
- THE HAKODATE DEPART| 施設案内 - 函館空港
函館駅「北海道四季彩館JR函館店」
旅の拠点となるJR函館駅。駅の構内、1階の改札近くにあるお土産物店が「北海道四季彩館JR函館店」です。
函館を中心とする道南エリアのお土産の品ぞろえが豊富で、もちろん北海道の定番お土産もあります。駅舎内には北海道色彩館のほかにもさまざまな施設が入っており、観光案内所や駅弁屋、函館ラーメンの人気店「あじさい」など飲食店も。1929年創業の老舗パン店「キングベーク」も必見。一口サイズの「函館ラスク」が人気です。
北海道四季彩館JR函館店
- 住所
- 北海道函館市若松町12-13
- 営業時間
- 7:00~20:00
- 定休日
- 年中無休
- アクセス
- JR函館駅駅舎内
- 公式サイト
- 北海道四季彩館JR函館店
金森赤レンガ倉庫
観光客に人気の商業施設「金森赤レンガ倉庫」は、港町の風情たっぷりのベイエリアにあります。レトロな倉庫群は1909(明治42)年に竣工。海運業で発展した函館の歴史を今に伝えています。
観光や写真撮影と合わせてショップをのぞいて、函館土産を探してみましょう。人気のスイーツをはじめ、オルゴールやアクセサリーなどの雑貨も豊富。施設内のビアホールレストラン「函館ビヤホール」のほか、函館名物のハンバーガーショップ「ラッキーピエロ ベイエリア本店」も近いので、合わせて訪ねるのもおすすめです。
金森赤レンガ倉庫
- 住所
- 北海道函館市末広町14-12
- 営業時間
- 【物販店】9:30~19:00
【函館ビヤホール】平日/11:30~21:30、土・日・祝日/11:00~21:30 - 定休日
- 年中無休(施設メンテナンス休館日あり)
- アクセス
- JR「函館」駅より徒歩約15分、または函館市電「十字街」電停下車、徒歩約5分
- 公式サイト
- 金森赤レンガ倉庫・函館
はこだて明治館
金森赤レンガ倉庫に隣接する「函館ファクトリー」は、複数のレストランやショップから成る複合施設です。敷地内にある「はこだて明治館」は、赤レンガ造りで趣たっぷり。1911(明治44)年に建てられ、函館郵便局として使われていた建物を活用しています。館内では、ちょっとレトロなガラス細工やオルゴール、アクセサリーやお菓子など、さまざまなものを購入できます。
また、「手作りオルゴール工房」や「サンドブラスト体験工房」では、オリジナル作品の制作体験(有料・事前予約制)も可能。世界にたったひとつのお土産を持って帰れます。
はこだて明治館
- 住所
- 北海道函館市豊川町11-17
- 営業時間
- 9:30~18:00(季節・天候等により変動の場合あり)
- 定休日
- 水曜日、第2木曜日
- アクセス
- JR「函館」駅より徒歩約15分、または函館市電「十字街」電停下車、徒歩約2分
- 公式サイト
- はこだて明治館
函館朝市
JR函館駅の目の前にあるのが函館朝市。新鮮な魚介たっぷりの海鮮丼など、函館らしい朝ごはんを食べに出かける人も多い観光名所です。飲食店だけでなく、海産物を購入できる店もたくさんあります。
乾きものや瓶詰めされた商品のほか、丸ごとのカニなどダイナミックなお土産も。ほとんどのお店で全国各地への発送も受け付けているので、カニやウニ、イカなどの海鮮を購入した場合は、宅配便で自宅へ送ってしまうのがおすすめです。地元の人にも人気の「ラッキーピエロ 駅前店」や、函館名物やきとり弁当で有名な「ハセガワストア 函館駅前店」も近くにあるので、ローカルB級グルメも合わせて楽しめます。
函館朝市
- 住所
- 北海道函館市若松町9-22
- 営業時間
- 1〜4月/6:00〜14:00頃
5〜12月/5:00〜14:00頃
※店舗により異なります - 定休日
- 年中無休(店舗により異なる)
- アクセス
- JR「函館」駅より徒歩約1分
- 公式サイト
- 函館朝市
同僚や友だちへのばらまきにおすすめのお土産
有給休暇を使った旅行の場合、職場へのお土産が必須!という人も多いかもしれません。同僚に配るお土産は、日持ちのする個包装のお菓子が便利。旅行後に顔を合わせる友だち用にもおすすめです。
トラピスト修道院「トラピストクッキー」
函館市に隣接した北斗市にある「トラピスト修道院(灯台の聖母トラピスト大修道院)」で作られているクッキーです。修道士たちが作る発酵バターが使われたクッキーは、1936(昭和11)年に誕生。素朴ながら、風味豊かで飽きない味わいです。修道院の敷地内にある直売所のほか、函館市内の土産物店、百貨店などでも購入できます。
- 価格
- 大ボール(3枚包36入り)2,470円、中ボール(3枚包24入り)1,650円、小ボール(3枚包12入り)825円など
- 賞味期限
- 製造より6カ月
- 販売場所
- 函館空港、JR函館駅ほか
函館洋菓子スナッフルス「チーズとサブレ」
函館を代表する洋菓子店である「スナッフルス」。要冷蔵のお菓子もありますが、職場などで配る場合は焼き菓子の「チーズとサブレ」がおすすめです。チェダーチーズとクリームチーズを使ったチーズ尽くしのサブレは、甘すぎず贅沢な味わい。サクッとしつつほどよいしっとり感も楽しめる、不思議な食感も魅力です。
- 価格
- 3枚入486円、5枚入810円、8枚入1,296円など
- 賞味期限
- 製造日含め60日
- 販売場所
- JR函館駅、金森赤レンガ倉庫ほか
キングベーク「函館ラスク」
地元民に大人気のパンとケーキの店「キングベーク」は、1929(昭和4)年創業。お土産用には食パンを使った「函館ラスク」がおすすめです。サクサクのやさしい食感とキュートなパッケージはお土産にぴったり。フレーバーも豊富で、バターやチョコレート、ガーリック、北海道らしい赤肉メロンのほか、ちょっと珍しい明太子や味噌やなどもあります。
- 価格
- 小箱(50g、60g、80g)540円、120~150g 810円
- 賞味期限
- 製造日より150日
- 販売場所
- 函館空港、JR函館駅ほか
千秋庵総本家「函館ふぃなんしぇ」
「函館 千秋庵総本家」は1860(萬延元)年創業。北海道内有数の老舗で、和洋折衷のせんべい「元祖山親爺(がんそやまおやじ)」などで知られています。街の名を冠した「函館ふぃなんしぇ」は、北海道産バターとアーモンドの風味が楽しめ、アールグレイの茶葉が香る紅茶フレーバーもあります。
- 価格
- 1個230円、5個箱入1,350円、10個箱入2,600円
- 賞味期限
- 製造日より30日
- 販売場所
- 千秋庵総本家直営店、函館駅ほか
自分&自宅用のごほうびスイーツ
函館はおいしい洋菓子・和菓子が多い街。自分や留守番中の家族へのお土産には、生スイーツなどちょっと特別感のある函館グルメを買いたいものです。
函館洋菓子スナッフルス「チーズオムレット」
函館の人気洋菓子店「スナッフルス」で不動の人気を誇るのが、ふわふわ食感のチーズケーキ「チーズオムレット」。なめらかな口どけに、濃厚なチーズの風味とやさしい甘さが楽しめます。
スナッフルスのスイーツは札幌など北海道内各地でも売られていますが、函館の代名詞のようなお菓子です。札幌在住の筆者も、函館に行くたびについついチーズオムレットを買ってしまいます。ティラミスやカフェラテなどのフレーバーもあります。
- 価格
- 4個入864円、8個入1,728円
- 賞味期限
- 製造日含め7日
- 販売場所
- 函館洋菓子スナッフルス各店舗、JR函館駅、金森赤レンガ倉庫ほか
はこだて柳屋「いかようかん」
インパクトありすぎのビジュアルで知られる「いかようかん」は通常、函館市万代町にある老舗の和菓子店「はこだて柳屋」の店頭でのみ買える貴重な逸品。求肥(ぎゅうひ)をコーヒー餡で包み、羊羹(ようかん)生地をイカの形に見立てて成形した三重構造の工芸菓子です。
手間ひまかけて作られる「いかようかん」は、1日50本が限界なのだそう。作るのに2日を要する上、すぐに売り切れてしまうこともあるため事前予約がおすすめです。
- 価格
- 1パイ1,296円
- 賞味期限
- 商品到着日から7日
- 販売場所
- はこだて柳屋本店、函館市近郊スーパー
プティ・メルヴィーユ「メルチーズ」
「プティ・メルヴィーユ」は、函館市にあるパティスリー。1995年のオープンからファンを増やしてきました。ひとくちサイズのチーズスフレ「メルチーズ」は老若男女に愛されるスイーツ。口に入れるとふわりと溶けていき、さわやかなクリームチーズが香ります。プレーンのほか、いちごやチョコレートなどのフレーバーもあり、プレーンとの詰め合わせも人気です。
- 価格
- プレーン8個入1,680円、プレーン&いちご8個入1,680円、プレーン&チョコレート8個入1,680円など
- 賞味期限
- 冷蔵庫で解凍後7日間、冷凍保存で3カ月、
- 販売場所
- プティ・メルヴィーユ各店舗、JR函館駅、金森赤レンガ倉庫ほか
スイーツ以外のグルメ系お土産も
甘いものが苦手な人にも、函館グルメをお土産にできます。塩ラーメンはもちろん、港町らしい海鮮や老舗の洋食もおすすめです。
五島軒「函館カレー」
1879(明治12)年創業の「五島軒」は、函館山のふもとに建つ老舗レストラン。地元はもちろん全国各地にファンが多く、カレーやアップルパイは特に根強い人気があります。お土産にするなら、レトルトの「函館カレー」がおすすめです。初代料理長の時代に始まり、100年以上受け継がれるカレーはブイヨンの旨みたっぷりの奥深い味わい。人気ナンバーワンの中辛のほか、甘口、辛口もあります。
- 価格
- 中辛・ポークカレー432円、辛口・ポークカレー432円、甘口・ポークカレー432円など
- 賞味期限
- 製造日より2年間
- 販売場所
- 五島軒本店、金森赤レンガ倉庫ほか
うに むらかみ「無添加生うに」
ミョウバンを使用しない無添加うにで知られる「うに むらかみ」。「函館朝市にある店舗で食べた、むらかみのうにの味が忘れられない!」という人は、自宅への発送がおすすめです。
エゾバフンウニとキタムラサキウニを取り扱っており、時期や産地によって味わいが変わるうにをプロの目で見極め、おいしいものを選んでいるのだそう。新鮮な生うにだからこそ、天候不順などで漁に出られない場合もあり、希望の日に届かないこともあるので、ご注意くださいね。
- 価格
- 木箱80g6,750円、木箱150g12,420円など
- 賞味期限
- 出荷日含め5日
- 販売場所
- 「うに むらかみ」各店舗
うに むらかみ「うに屋の自家製 雲丹の佃煮」
同じく「うに むらかみ」の「うに屋の自家製 雲丹の佃煮」は、瓶詰めで購入可能。ほろっとした食感に豊かなうにの旨みが口いっぱいに広がる佃煮は、ほんのり甘口でご飯が進む味わいです。
- 価格
- 「うに屋の自家製 雲丹の佃煮」40g1,728円
- 賞味期限
- 冷凍便の場合【賞味期限】出荷日含め90日
冷蔵の場合【消費期限】出荷日含め6日 - 販売場所
- 「うに むらかみ」各店舗
函館麺厨房あじさい「塩ラーメン」
函館を代表する塩ラーメンの名店といえば「あじさい」。特別史跡五稜郭跡そばにある本店をはじめ、市内の各店舗で昼時には大行列になる人気店です。
すっきりしつつもコクのある透明なスープが麺によくからむ塩ラーメンは、シンプルだけど奥深く、飽きないおいしさ。お土産用には日持ちのする乾麺があります。乾麺でも生麺の食感に近く、お店のような本格的な味わいが気軽に楽しめます。
- 価格
- (塩1食)420円、(正油1食)420円、(味噌1食)420円など
- 賞味期限
- 製造後180日
- 販売場所
- 「あじさい」各店舗、函館空港、JR函館駅ほか
ラッキーピエロ「ポテトチップス」
函館近郊のみで展開するローカルチェーン「ラッキーピエロ」のハンバーガーは、地元民のソウルフード。函館名物として観光客にも大人気です。ハンバーガーを遠くの自宅まで持って帰るのは難しいけれど、店内で購入できるオリジナルグッズやレトルト食品、スナックなどであればお土産にできます。
後をひくおいしさの「函館ラッキーピエロ大好きポテトチップス」は、手軽に買えてお土産にぴったり。北海道産のじゃがいもとオホーツクの塩を使っています。
- 価格
- 1個173円
- 賞味期限
- 約3カ月
- 販売場所
- 「ラッキーピエロ」各店舗
お気に入りの一品を旅の思い出に!
函館とその近郊で購入できるお土産をご紹介してきましたが、広い北海道にはほかにも魅力的なお土産がたくさんあります。
「ROYCE‘(ロイズ)」の「ポテトチップチョコレート」や「バトンクッキー」、石屋製菓の「白い恋人」、カルビー「じゃがポックル」など、北海道を代表する定番土産もJR函館駅や函館空港で購入可能。北海道内のさまざまなエリアを周る旅をして、函館から帰る場合でも安心です。おいしいもの、素敵なものが盛りだくさんの街・函館で、お気に入りのお土産を見つけてくださいね。
取材・文/羽田さえ