「越後富士」と呼ばれる標高2,454mの妙高山(みょうこうさん)に抱かれ、四季折々の自然美を楽しめる新潟県妙高市。その絶景を客室から一望できるホテルが「アパホテル&リゾート〈上越妙高〉」です。
約500万平米もの敷地内では多彩なアクティビティを楽しめ、新たに妙高山を目の前に望むインフィニティプールとバレルサウナも登場! 目一杯アクティビティを楽しみ、天然温泉の露天風呂に癒やされる、1泊2日の滞在記をお届けします。
アクセス、チェックイン
「アパホテル&リゾート〈上越妙高〉」は、妙高山を見渡せるリゾートホテル。標高600mに位置するため夏でも朝晩は涼しく、快適に過ごせます。グリーンシーズンのみの営業ですが(2024年は11月16日までの予定)、秋は紅葉が一面に広がり、春は雪化粧した妙高山を望むことができます。
アクセスは、JR北陸新幹線を利用して東京駅からは約2時間、金沢駅からは約1時間で上越妙高駅へ。そこから車に乗って約45分で到着します。上越妙高駅および、えちごトキめき鉄道の関山駅からは送迎バスも運行しており、宿泊者は無料で利用可能です(前日までの予約制)。
米どころ・新潟らしい田園風景を車窓から楽しみ、「アパホテル&リゾート〈上越妙高〉」に到着。山小屋風の三角屋根の建物がエントランスで、隣に12階建ての本館客室棟が建っています。
太陽の光が差し込むロビーに入り、チェックイン。カウンター右側が「アパリゾート上越妙高の森ゴルフコース」の受付、左側が「アパホテル&リゾート〈上越妙高〉」のフロントです。敷地内には9ホールのゴルフコースが2つあり、宿泊中にゴルフを楽しむのもおすすめです。
客室
本館ツイン
客室棟は本館とアネックスに分かれており、全225室。今回は「本館ツイン」に宿泊しました。約29~38平米で、幅120cmのゆとりあるベッドが2台置かれた定員2名の客室です。ベッドは快眠を追求し、アメリカ・シーリー社と共同開発したアパホテルオリジナルベッド「クラウドフィット」。まるで雲の上にいるかのような寝心地を体験できます。
「アパホテル&リゾート〈上越妙高〉」の大きな魅力が、本館の全室から妙高山を望む高原ビュー。妙高山のほか、標高2,462mの火打山(ひうちやま)、標高2,353mの高妻山(たかつまやま)などの日本百名山を眺められます。
本館ツインの角部屋には2方向に窓があり、妙高山と日本海を見渡せます。部屋指定はできないので、どんな眺望になるかは当日のお楽しみ。
館内着として用意されているのは、アパホテルオリジナルデザインの浴衣。大人用の特大サイズや子ども用(約120cm)もロビーで受け取れます。
子ども用アメニティセットはかわいいデザイン。恐竜&ひよこのバッグに、歯ブラシ・ボディタオル・スリッパが入っています。バッグは子どもの首にかけて、持ち運ぶこともできますよ。
ステイウィズドッグツインルーム
「アパホテル&リゾート〈上越妙高〉」は部屋タイプが豊富で、愛犬と一緒の旅におすすめなのが「ステイウィズドッグツインルーム」。2024年から中型犬まで泊まれるようになり、小型犬は1室2頭まで、中型犬は1室1頭まで同室に宿泊できます(小型犬の2頭目、中型犬は別途追加料金が必要)。
広さは29~38平米、定員3名で、トイレシートやウェットティッシュなど犬用のアメニティもそろっています。
また、ペット専用出入口付近には宿泊者専用のドッグラン(利用無料)もあります。
ジュニアスイートルーム
「ジュニアスイートルーム」は、カップルや夫婦での旅行にぴったり。定員2名、約59平米のゆとりある空間で、リビングとベッドルームが分かれています。リビングのソファに座り、ゆったり絶景を眺めるのはスイートならではのぜいたくです。
アクティビティ
インフィニティプール&バレルサウナが誕生!
客室で絶景を楽しんだ後は、2024年7月にオープンした「インフィニティプール&バレルサウナ」へ。営業時間は9:00~22:45で、1部あたり1時間45分の7部制。最大12名の空間となっており、妙高山を望みながらプールとサウナを楽しめます(料金は時期や利用人数によって変動)。事前予約制ですが、空きがある場合は当日予約も可能です。
水着やサウナハットなどは本館売店で販売しているのに加え、水着はレンタルもしているので、手ぶらで来ても楽しめます。
目線を下げると、プールに映る「逆さ妙高山」が見えるのもポイント。特に風がない時には美しくリフレクションし、妙高山と空が映り込みます。2024年9月1日までは「プール期」として温水プール、2024年9月2日~11月16日は「サウナ期」として、プールを水風呂代わりに利用できます。
さらに、SNS映えする写真が撮れるよう、無料貸出品としてスマホスタンドや自撮り棒なども用意されており、インフィニティプールを心ゆくまで満喫できるでしょう。
インフィニティプールのすぐそばにあるバレルサウナは、国産ヒノキ製と海外レッドシダー製の2基。汗を流し、水シャワー(プール期)や水風呂代わりのプール(サウナ期)で身体を冷やした後、妙高山を望むリラックスチェアで外気浴をする、最高のサウナルーティンを楽しめます。
国産ヒノキ製のサウナは、サウナーも納得の約95度に設定。高温サウナで身体を効率的に温め、ヒノキの香りに包まれながらたくさん汗をかくことができます。こちらでは、噴霧器を使用したセルフロウリュが可能です。
海外レッドシダー製のサウナは窓付きで、自然を眺めながら楽しめるのが特徴。温度も約80度とやや低めで、カップルや仲間同士でくつろぎながらゆっくり汗をかけます。
こちらではラドルを使用したセルフロウリュが可能ですが、アロマ水を導入しているため週替わりの香りを楽しめます。
宿泊者無料のパターゴルフや虫取り体験も
宿泊者無料のアクティビティで体を動かすのもおすすめの過ごし方。ディスクゴルフ(フリスビー)、バドミントン、3on3バスケット、縄跳び、竹馬などは、自由に道具を借りて遊ぶことができます。子どもと一緒の旅行なら、虫取りも良い思い出に。虫取り網や虫かごも無料でレンタルでき、持ち帰り用の虫かごは売店で販売しています。
宿泊者無料のアクティビティの中で、1番人気はパターゴルフ。パターとゴルフボールを借りて、妙高山を望む天然芝のコースで気持ちよく楽しめます。パターは大人用と子ども用があるので、家族みんなでプレーが可能。アクティビティの多くは夕方までとなっていますが、夜は館内で卓球もできますよ。
ボールプールなどで遊べる「キッズコーナー」
小さな子ども連れなら「キッズコーナー」を利用し、ボールプールや滑り台で遊ぶのがおすすめです。2023年に新設した空間で、絵本やおもちゃ、ぬいぐるみなど子どもが喜ぶアイテムがたくさん用意されています。
絶景が見られる「恋人の聖地サテライト展望台」
「恋人の聖地サテライト展望台」は、特に天気の良い日にぜひとも足を運びたいスポット。ホテルから約10分山道を登った先にあり、敷地内で最も眺望の良い展望台です。妙高山だけではなく黒姫山(くろひめやま)や大毛無山(おおげなしやま)など、山々が織りなす大パノラマを満喫できます。
カップルであればハートの鍵をあらかじめ本館売店で購入し、愛を誓いながら鍵をかけることも。一定期間後、鍵は地元の神社で恋愛祈願をしてもらえます。
売店
館内の売店は、新潟県ならではのお菓子や日本酒、ワインなどが充実し、お土産選びに最適。特に、新潟の特産品・お米を使ったチップスやあられはおいしく、何個も買いたくなってしまいます。「アパ社長カレー」や妙高ならではの「とん汁ラーメン」も注目です。
温泉
露天風呂で金泉の湯に浸る
アクティビティで汗を流した後は、温泉でひと休み。天然温泉(金泉の湯)の露天風呂と、準天然光明石(こうみょうせき)温泉の大浴場に浸かれます。光明石温泉は医薬部外品の薬石「光明石」を泉源体とした人工温泉で、やわらかな湯ざわり。サウナや水風呂も楽しめます。
露天風呂は岩風呂と壺湯があり、金色に輝く天然温泉の泉質はアルカリ性単純硫黄冷鉱泉。ちなみに、大浴場にはシャンプー、コンディショナー、ボディーソープなどがそろっているので、タオルのみ客室から持っていけばOKです。
遠くに見えるのは、妙高山の山頂。軽やかな風を感じながら、天然温泉でリフレッシュできます。
夕食
にいがた和牛を味わう「スペシャルコース」
夕食の時間になり、本館レストラン「RRR(トリプルアール)Joetsu Myoko」へ。高級感あふれる空間でコース料理、もしくはビュッフェを楽しめます。
コース料理は国産黒毛和牛をリーズナブルに食べられる、ステーキをメインとした料理の数々。今回は、新潟県内で育てられた黒毛和牛「にいがた和牛」を味わう全7品の「スペシャルコース」を堪能しました。
最初に登場した「本日のアミューズ」はにんじんのムースで、なめらかな味わいにピリリと黒胡椒がきいた一品です。パンのバターは「かんずり」が入ったオリジナル。かんずりとは、唐辛子を雪にさらす雪国ならではの製法で作られた発酵調味料で、新潟・上越の郷土料理です。
2品目「佐渡サーモンのマリネ タプナードソース」は、佐渡島で育った「佐渡サーモン」がメイン。オリーブの実や香辛料を混ぜたタプナードソースとともに、口どけが良く脂ののった佐渡サーモンを満喫しました。
3品目は、夏らしいそら豆のポタージュの色合いが美しい「にいがた和牛のミートパイと季節野菜のポタージュ」。ジューシーな「にいがた和牛」がミートパイに閉じ込められており、その旨みを余すことなく味わい尽くせます。
豪華な盛りつけに目を奪われた、4品目の「くびき和牛ウチモモの炭火グリルとオマール海老のロースト2種盛り合せ」。コク深いマデラ酒のソースとともに味わう「くびき和牛」、そして、香草をふんだんに使ったアンティボワーズソースで味わうオマール海老は、どちらかだけでメインディッシュになるぜいたくさ。くびき和牛は新潟・上越で育てられたブランド和牛で、地元食材のおいしさを深く堪能しました。
にいがた和牛は5品目にも再登場。「にいがた和牛の特製カレー」は、五穀米を使ったシェフ特製スパイシーカレーです。にいがた和牛の角切りが入り、カレーに負けない肉の味の濃さを楽しめました。
最後のデザートは、ショーケースに並ぶ3種類から好きなものを選べます。この日は「マンゴータルト」「ブルーベリーNYチーズケーキ」「マンゴーパウンドケーキ」と夏らしいラインナップ。ホテルメイドのスイーツは見た目も美しく、選ぶのに迷ってしまいます。
豪華食材を使った料理を食べられる「ビュッフェ」
ディナービュッフェも大人気で、豪華食材を使ったメニューが盛りだくさん。新潟県産豚ロースのしゃぶしゃぶや、スチームオイスター、地中海風パエリア、手巻き寿司、「アパカレー」など、豊富な料理の中から好きなものを好きなだけ食べることができます。
Bar & Loungeで食後の一杯
夕食を楽しんだら、レストラン内のBar&Loungeで食後の一杯を。雰囲気の良い空間でワインやビールなどを味わえます。一押しは新潟・上越「越後薬草蒸留所」のクラフトジンを使ったカクテル。ハーバルな心地よい香りで、スッキリとした味わいは食後の口直しにもぴったりです。また、長岡市の「HEISEI BREWING」や「志賀高原ビール」など、その時々によって仕入れるクラフトビールも楽しめます。
夕食後
美しい焚火やナイトプールを楽しむ
1日の最後は、焚火広場「ヒルサイドデッキ -TAKIBI-」で火を眺めながら心地よい時間を。毎週金・土曜日、および休前日限定で焚火が行われています。また、日にち限定でアーティストを招いての弾き語りイベントなども開催。パチパチと燃える火に癒やされながら、思い出に残るひとときを過ごせるはず。
日中だけでなく、夜もおすすめなのが「インフィニティプール&バレルサウナ」。19:00以降の回を予約すると、ライトアップされたナイトプールを楽しむことができます。
また、20:00になると打ち上げ花火を見られる日も(※不特定日)。標高600mの涼しい夜風を感じながら、幻想的な空間で泳ぐのは格別ですね。
朝食
50種類以上から選べる料理の数々
朝食は「RRR Joetsu Myoko」でビュッフェを堪能。「早起きしたくなる朝食ビュッフェ」をテーマに、50種類以上の料理が並びます。晴れた日に窓側の席から見えるのは、堂々たる妙高山の姿。この景色を見ながら朝食を味わうために、自然と早起きしてしまいそう。
メニューはエッグベネディクトやクロックムッシュ、元気をもらえる色とりどりのパワーサラダなど、朝から気分が上がるものばかり。中には、里芋を中心とした煮物「のっぺ」やサバ入りの「タケノコ汁」、さらに「笹団子」など、新潟の郷土料理も。県産コシヒカリの朝カレーや、海鮮のお茶漬けもおすすめです。
朝からお酒が飲めるのも、うれしいポイント。信州産リンゴを使用したスパークリングワイン「信州林檎シードル」を味わうことができます。そのほか、信州のリンゴやモモを使ったジュースも楽しめますよ。
客室やレストランから妙高山の絶景を望み、心安らぐ滞在ができる「アパホテル&リゾート〈上越妙高〉」。たくさんのアクティビティがありますが、新たに誕生したインフィニティプールとバレルサウナは、ぜひとも体験したい魅力の一つです。家族や友人と一緒に、自然豊かな上越妙高へ出かけませんか?
アパホテル&リゾート〈上越妙高〉
- 住所
- 新潟県妙高市桶海1090
- アクセス
- 【電車】北陸新幹線「上越妙高」駅(関山駅経由)から無料送迎バスで約45分(電話予約制)
【車】上信越自動車道「中郷」ICから約20分 - チェックイン
- 15:00
- チェックアウト
- 10:00
- 総部屋数
- 225室
- 駐車場
- あり/1,200台(無料※先着順)
取材・撮影・文/小浜みゆ