提供:ことりっぷ
澄んだ海と、どこまでも広がる青い空。豊かな自然が織りなす絶景は、思わず日本にいることを忘れてしまうほど。
夏休みには少し足をのばして、島の旅に出かけてみませんか?
【東京|小笠原諸島】きらきらと輝く白い砂浜と青い海
東京・竹芝桟橋から船にゆられて約24時間。東洋のガラパゴスと呼ばれる小笠原諸島・父島、さらに船で約2時間の母島は、世界遺産にも登録された豊かな自然があふれる場所です。日常から離れた場所だからこそ体験できる大自然の中のアクティビティや、独特の食文化、気さくな島の人々との交流は新たな発見や癒しをもたらしてくれます。
また、島内には一度見たら忘れられない絶景スポットも数多くあります。心打つ風景を見つけて、旅の思い出を刻みましょう。
【新潟|佐渡島】歴史と自然が織りなす神秘の島
撮影:スターユーザー ゆーこ。さん
江戸時代には金山の島として栄えた佐渡。能や鬼太鼓、佐渡おけさの伝統芸能や宿根木に残る船大工文化など、この島ならではの独自の文化が今も息づいています。とびきり新鮮な魚介が堪能できるグルメも楽しみです。
佐渡の旅はのんびりペースのドライブがおすすめですよ。
【沖縄|石垣島】南国感あふれる色彩豊かなリゾート
八重山諸島を結ぶ石垣港離島ターミナルや南ぬ島(ぱいぬしま)石垣空港があり、1年を通して多くの観光客が訪れる石垣島。トレッキング、マリンスポーツなど、山と海の両方を満喫できるさまざまなアクティビティが楽しめます。亜熱帯気候のため、本土では見かけない動植物との出会いも石垣島ならでは。有名ブランド和牛の「石垣牛」をはじめとした島グルメも充実しています。
【鹿児島|与論島】幻の砂浜が現れる鹿児島最南端の楽園
撮影:大瀬真一
奄美群島の最南端に位置し、沖縄本島にもほど近い常夏の島。鹿児島と沖縄の文化が融合したエキゾチックな雰囲気がただようリゾート地です。与論島の一大観光スポットである「百合ヶ浜」は幻の砂浜と呼ばれ、春から夏の大潮かつ干潮時だけ姿を現します。砂浜の星砂を年齢の数だけ拾うと、幸せがやってくるという言い伝えがあります。
【長崎|五島列島】島の歴史が刻まれた貴重な教会建築
九州の最西端に位置し、大小140あまりの島々が連なる五島列島。ほぼ全域が西海国立公園に指定されていて、豊かな自然環境に恵まれています。古くから海外との交流も深く、遣唐使船の寄港地や貿易の拠点として栄えました。教会・神社仏閣・城跡・武家屋敷などの文化遺産が島の中に残存しており、多数ある国指定重要文化財の教会では、現在でも多くのカトリック教会が活動しています。繊細で美しい教会建築めぐりで、島の歴史を感じてみましょう。
【北海道|礼文島】季節の花が咲き誇る日本最北の離島
撮影:大瀬真一
日本の最北端の島として、稚内から西に59㎞の日本海上に位置している礼文島。1年を通して300種類以上の植物が生い茂り「花の浮き島」とも呼ばれています。寒冷地のため本州では2000m級の高山でしか咲かない花が平地でも見られるので、開花が始まる6月から8月にかけてトレッキングを楽しむ人でにぎわいます。
【鹿児島|屋久島】生命力みなぎる神秘的な大地
1993(平成5)年に日本で最初の世界自然遺産に登録された屋久島。推定樹齢2000~7200年といわれる縄文杉をはじめとする屋久杉や、苔の宝庫である白谷雲水峡などダイナミックな自然に囲まれています。登山や沢登り、カヌーなど、目的に応じたツアーも多数そろっています。
【山口|角島】コバルトブルーの海に架かる雄大な橋
山口県北西部に浮かぶ、周囲17.1kmの小さな島。白い砂浜とエメラルドグリーンの海の上を渡す角島大橋は全長1780mで、通行料無料の橋では全国屈指の長さです。「土木学会デザイン賞2003」の優秀賞を受賞し、自然景観に寄り添ったデザインが高評価を得ています。テレビCMやドラマのロケ地に選ばれることも多い絶景です。
【和歌山|友ヶ島】異世界の雰囲気が神秘的な無人島
撮影:Kansuke Ihara
紀淡海峡に浮かぶ無人島。退廃的な美しさが漂う独特な雰囲気に包まれている友ヶ島は、第二次世界大戦までは旧日本軍の軍用地として利用されていて、一般人は立ち入ることができなかった場所。現在も砲台跡や弾薬庫など当時の面影を残す施設が点在し、間近で触れることもできます(一部立ち入り禁止区域もあり)。
【島根|隠岐諸島】古代から続く文化と 自然が息づくジオパーク
島根半島の北方、日本海に浮かぶ有人島4つと約180の無人島からなる隠岐諸島。隠岐固有の生物が多く生息し、北方系、南方系、大陸系、高山性の植物も共存しているミステリアスな自然環境に包まれています。大地の成り立ちを学べる独自の生態系は、2013(平成25)年に世界ジオパークに認定されました。
***
いかがでしたか?
海を渡って行きついた先には、ゆったりとした時間が流れています。
島に降り立ったら、大きく深呼吸をして歩くスピードをゆるめてみましょう。あたりの潮の匂いや花の香りが体の中を通り抜けていくのを感じられるはずです。
文:Ryo Takahashi 編集:ことりっぷ編集部