提供:ことりっぷ
三重県の水族館といえば、飼育生物数日本一の規模を誇る鳥羽水族館が有名ですが、そのすぐ近くに個性的な水族館があるのをご存知ですか? 夫婦岩で有名な二見浦にある「伊勢シーパラダイス」はアシカやセイウチなどの海獣から、チンアナゴやタツノオトシゴといった小さなお魚まで、さまざまな生き物がいる水族館。アイデア満載の展示方法やイベントで、生き物たちとたっぷり触れ合うことができますよ。
夫婦岩のすぐ近く。海獣や魚類が約260種集結!
今回ご紹介する「伊勢シーパラダイス」は、伊勢市の二見浦にある水族館。毎年数多くの参拝者が訪れる夫婦岩のすぐ近くにあり、海獣から深海生物、磯の生き物、熱帯魚などなど、バラエティ豊かな海の生き物たちが、暮らしています。
館内はアザラシやセイウチなどがいる「海獣広場」のほか、ペンギンたちが暮らす「ペンギンの森」、たくさんの水槽が並ぶ「ふれあい魚館」など様々なコーナーがあり、各所で随時イベントや体験を開催。決して大きな水族館ではないですが、イベントがいろいろあるので、観る人を飽きさせません。
靴を脱いでくつろぎながら水槽を眺めることができるスペースも
芸達者な生き物たちが目の前に!
そんなイベント満載の水族館で人気を集めているのが、ふれあい体験。ゴマフアザラシやトド、セイウチが柵のない広場に来てくれ、顔を近づけて記念撮影することも。目の前で芸を見せてくれたり声を聞かせてくれたりと、迫力満点ですよ。近すぎるふれあい体験は「伊勢シーパラダイス」ならではです。
ツメナシカワウソのひらりくん
ほかにも水族館の人気者となっているのがコツメカワウソ&ツメナシカワウソ。ツメナシカワウソは日本では3園館でしか会えない大変貴重なカワウソで、穴に手を突っ込む習性を活かして、握手をすることもできます。それぞれふれあい体験の時間が決まっていて、アナウンスがあるので、ぜひチェックしていろいろな生き物たちと触れ合ってみてくださいね。
「ふれあい魚館」で魚たちをじっくり観察
小さな海の生き物にクローズアップしたエリア「ふれあい魚館」も、水槽の中に入ったり、目の高さに水槽があったりして、生き物たちをより近くで観察できる工夫に溢れています。なかでも子どもたちはもちろん、大人も体験してほしいのが、チンアナゴの餌やりやタツノオトシゴとのふれあい。
タツノオトシゴのふれあいやチンアナゴの餌やりは別途料金が必要
チンアナゴはどこの水族館でも見かけるようになりましたが、餌やりできるのはここだけかも。大きな浅い水槽の上からスポイトで餌を入れると顔を出して食べてくれます。タツノオトシゴは手を入れると自ら巻き付いてくれますよ。小さな水槽が多いので、じっくり観察するときっと新しい発見があるはず。スタッフの方々はお魚に詳しい方ばかりなのでぜひ質問して、お魚愛を深めてみてください。
魚を眺めながら、休憩できる「ウオアシス」
実はタツノオトシゴについては、「伊勢シーパラダイス」が飼育数日本一なんだとか。タツノオトシゴのコーナーには10種ものタツノオトシゴがいて、かわいいイラストとともにその生態が詳しく紹介されています。
このタツノオトシゴのコーナーのすぐ横にはテーブルやカウンターが水槽になった休憩スペース「ウオアシス」があるので、お魚が泳ぐ様子に癒やされてください。ドリンク片手に、水槽を眺めながらゆっくりと過ごすことができますよ。
ここでしかできない体験に感動
ほかにも、ペンギンの森にいるペンギンたちが柵を出て、お散歩することがあり、一緒に歩くことも。間近で観察すると、マイペースなペンギンやスタスタ歩くペンギンなど同じペンギンでもいろいろな性格の子がいて、さらに親近感がわいてきます。毎日ではないので、お散歩中のペンギンたちに出会えたら超ラッキーです。
水族館を満喫したあとは隣接する「めおと横丁」で、地元のグルメやお土産探しをしてみてください。「かわうそくん焼き」など、水族館の人気者をモチーフにしたおやつもありましたよ。 生き物たちを身近に感じて欲しいという思いが詰まった「伊勢シーパラダイス」。大人もわくわく、ドキドキできる場所なので、ぜひ訪ねてみてくださいね。
文:田口真由美