神戸市立博物館にある特別室で「TOOTH TOOTH凸凹茶房」のアフタヌーンティーを

神戸市立博物館にある特別室で「TOOTH TOOTH凸凹茶房」のアフタヌーンティーを

提供:ことりっぷ

 

JR三ノ宮駅または元町駅どちらからも徒歩10分、ハイブランドのショップが並ぶ旧居留地エリアに神戸市立博物館があります。その博物館の中にあるミュージアムカフェが「TOOTH TOOTH凸凹茶房(トゥーストゥース デコボコサボウ)」。かつて神戸市中央区にある諏訪山に建っていた異人館、トムセン邸の一部を移築復元したサロンで、博物館の特別展とコラボレートしたアフタヌーンティーセットが味わえます。

 

博物館の1階にあるミュージアムカフェ

博物館の1階にあるミュージアムカフェ 博物館の正面入口から入った左手。カフェ利用は博物館の入館料は不要

神戸を中心に数多くのカフェ&レストランを手がけるTOOTO TOOTH系列。そのなかで、はじめて“和”をテーマにしたのが、ここ「TOOTH TOOTH凸凹茶房」。2019年11月、神戸市立博物館の1階にオープンしました。

創作性の高いスイーツを生み出すTOOTO TOOTHは、神戸のハイカラをイメージした神戸キュイジーヌ・スイーツというスタイルを確立。「TOOTH TOOTH凸凹茶房」では、神戸キュイジーヌ・スイーツと日本古来より親しまれる茶や和の素材を融合させ、新たな楽しみ方を提案しています。

 

店内のいたるところに本棚があり、自由に閲覧できる

白を基調とした店内は、昭和10年竣工の旧横浜正金銀行神戸支店の建物をベースにしたレトロモダンな空間。美術や歴史、神戸の街のことなどについて、リラックスしながらふれてほしいという想いから、大型の美術書や神戸にまつわる書籍を幅広く揃え、自由に閲覧できるようになっています。

 

アフタヌーンティーが味わえる特別室

アフタヌーンティーが味わえる特別室

店内の左奥には、異人館のひとつ「トムセン邸」の部材を使用した特別室があります。

 

壁面は当初と同じ漆喰仕上げ。入口の扉や吊り照明、暖炉は、トムセン邸で使用されていたもので、暖炉のタイルはオリジナルをもとに新たに再現しているそう。

 

ローテーブルの椅子は、明治18年に日本人の手で製作された、最も古い洋風椅子を模したもの。近代神戸の雰囲気をガラス越しの資料ではなく、肌で感じ取れる貴重な場所です。

ここはアフタヌーンティーを予約した場合の優先席。空いていれば利用できます。

 

特別展とコラボした期間限定のアフタヌーンティー

特別展とコラボした期間限定のアフタヌーンティー 凸凹茶房のアフタヌーンティー1人前3300円、オーダーは2名から

洋菓子に和のエッセンスを入れた、凸凹茶房オリジナルのスイーツとお茶のペアリングを楽しむアフタヌーンティー。現在は2022年5月8日まで博物館で開催している特別展「大英博物館ミイラ展 古代エジプト6つの物語」にちなんだスイーツがいただけます。

1段目は甘いスイーツの合間に口直しをするセイボリー。神戸ポークのハムと厚焼きたまごサンド、スコーン、神戸いなだ養蜂園のはちみつが並びます。

 

スイーツは、古代エジプトで食されていたと言われるドライフルーツやナッツ、スパイスを盛り込んだ和テイスト。2段目がマーガレット最中の丹波黒豆フロランタン ミルクアイスでパフェ仕立て、和×エジプト あまなつみかんのエピセコンポートと水わらび餅の凸凹あんみつ、3段目がオリーブグラッセといちごを添えたイチジク餡のマカロンショコラ、八女抹茶のオペラと赤すぐりのクリスタリゼ、ドライフルーツとナッツ・ほうじ茶“火男(ひょっとこ)”のカヌレショコラです。

このラインナップは特別展が行われる2022年5月8日まで。5月9日以降も企画展に合わせたメニューが登場予定なのでお楽しみに。

 

カジュアルに楽しむなら5種盛りのティーセット

カジュアルに楽しむなら5種盛りのティーセット 凸凹ティーセットーさんくー2200円

アフタヌーンティーセットをもう少し気軽に味わえるのが凸凹ティーセットーさんくー。“さんく”とはフランス語で“5”の意味。アフタヌーンティーセットと同じ5種のスイーツとお茶のセットです。

 

セットにできるドリンクは、コーヒー、紅茶のほか、鹿児島と京都いずれかの産地が選べる和紅茶、緑茶檸檬、生姜番茶、焙じレモングラスといった日本茶のフレーバーティーなど。和紅茶は鉄の茶器、そのほかはガラスの茶器でサーブされます。

 

神戸産にこだわったフードも充実

神戸産にこだわったフードも充実 神戸ポークのハムと厚焼きたまごサンド 単品1298円、セット1848円

神戸生まれのTOOTH TOOTHは、食材もなるべく地元産にこだわっています。フードメニューは、神戸ポークのハムと厚焼きたまごサンド、神戸牛と六甲マッシュルームの凸凹ハヤシライスの2種。それぞれ神戸近郊の野菜を使ったサラダと日替わりのデザート、ドリンクのセットもあります。

サンドイッチに使う神戸ポークのハムはコクと旨みがあり、ほどよい塩気が甘めの玉子焼きのアクセントになっています。

 

洗練されたアイテムが見つかるミュージアムショップを併設

洗練されたアイテムが見つかるミュージアムショップを併設

カフェの店内にはミュージアムショップもあります。過去に開催した展覧会図録をはじめ、博物館のオリジナルグッズ、神戸にまつわるアートグッズと幅広いラインナップ。

神戸のプロダクト会社が廃棄されたパンを再利用した照明「パンプシェード」、兵庫県西脇市生まれの織物・播州織をテキスタイルデザイナー梶原加奈子さんがドアレンジした「POLS」、淡路島のお香と播磨のマッチ、ふたつの伝統産業が生み出すマッチ式のお香「hibi」など、おしゃれで毎日の暮らしに役立つアイテムが見つかります。

 

特別室の照明

博物館には入館せず、カフェの利用のみでもOK。問い合わせが急増中のアフタヌーンティーは、満席になる日もありますが、平日は当日予約も可能です。

神戸散策の際、歴史情緒とおいしいスイーツが同時に味わえるアフタヌーンティーはいかがですか。

 

 

文:西 倫世 撮影/保志俊平

 

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