2020年7月22日から旅行促進を目的とした「Go To トラベル」キャンペーンが開始されました。旅行者にとって旅行費用に補助が受けられる待望のキャンペーンといえる一方、新型コロナウイルスの再流行の兆しが表れており、直前で東京都の除外が決まったのは記憶に新しいところ。
こうした状況下で旅行するにあたっては、旅行者自らも感染拡大の防止策を講じることが大切です。そこで、交通機関や宿泊・観光施設などの旅行関係業界の団体で構成される旅行連絡会が観光庁と国土交通省の協力のもとで発表した「新しい旅のエチケット」を紹介。「コロナ状況下でどういう旅行をするべきか」を解説していきます。
イラストと五七五調で旅行時のエチケットを紹介
「新しい旅のエチケット」は、「感染リスクを避けて安全で楽しい旅行」を行うための旅行者視点による対策をまとめたもの。「新しい旅行スタイルのキホン」を軸に、移動・食事・宿泊・観光施設・ショッピングと5つの場面で必要となるエチケットを示しています。

旅行連絡会「新しい旅のエチケット」
1つひとつの文が五七五調で書かれているほか、代表的な11のエチケットについてはイラスト付きで解説されており、一目見てわかりやすく、かつ覚えやすくなっているのが特徴です。
「会話を控える」など今までの旅行では考えなかったエチケットも
内容については新型コロナウイルス感染症リスクを下げることに焦点が当てられており、要点を整理してご紹介します。

旅行連絡会「新しい旅のエチケット」
まず、旅先でクラスターや感染拡大が発生していないか、事前の情報確認は必須です。状況によっては、無理をせずに旅行のキャンセルも念頭に置くべきでしょう。
旅先では感染を避けることはもちろん、万が一自分が感染していたらそれを広げることがないよう、「接触を避ける」「過度な会話を控える」「密を避ける」「換気をする」「手洗いや消毒、体調確認を徹底する」といった感染拡大防止策を講じる必要があります。
一目見れば理解できる簡単な内容にはなっていますが、今までの旅行では全く気にする必要がなかったエチケットも多く、意識していないとついいつもの癖でやってしまうことも。一人ひとりの強い意識が欠かせません。
新しい旅のエチケットで見えた「新しい旅の持ち物」
「感染拡大リスクがあるから」といって旅行をしてはいけないのではなく、感染拡大の防止と旅行の両立が必要なのだと、「新しい旅のエチケット」は説きます。
とはいえ、これからの旅行者の中には「旅行前にどんな準備をすればいいの?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。そこでここからは、「新しい旅のエチケット」を踏まえた、旅先で役に立つ「新しい旅の持ち物」をまとめてみました。
マスク

マスクケース
手指消毒(携帯用)

体温計

携帯スリッパ

ドアオープナー
キャッシュレス決済(クレジットカード・電子マネー)

感染拡大を防止しつつも、旅行を楽しむ意識は大切に
「新しい旅のエチケット」では、「ひとり一人の協力が、みんなの楽しい旅を守ります」と呼び掛けており、旅行者とそれを迎える観光地や観光事業者が連携して守っていくことが求められます。「Go To トラベル」キャンペーンのスタートで期待と不安が入り混じる旅行ですが、ぜひエチケットを参考にして安心な旅を楽しんでください。