沖縄本島最南端の町・糸満市に2022年7月誕生した「琉球ホテル&リゾート 名城ビーチ」。国定公園内に位置し、那覇空港からも好アクセスでありながら、沖縄の自然をたっぷり満喫できるリゾートホテルです。
目の前は1.8kmにも広がる白砂の天然ビーチ! 全室オーシャンビューの客室からは美しい夕日を眺めることもできます。さらに、県内最大級の規模を誇る6種のプール、ハイクラスフロア宿泊客専用のプレミアクラブラウンジ、9つの本格レストラン&バーなど、ラグジュアリーなホテルステイを叶える施設が充実。青い空と海に囲まれ、極上の時間を過ごした宿泊体験記をお届けします。
那覇空港からわずか20分でリゾートへ!
5万平米もの広大な敷地に広がる「琉球ホテル&リゾート 名城ビーチ」は、那覇空港から車で約20分とアクセス抜群で、沖縄に着いてすぐにリゾート気分に浸れます。直行の空港リムジンバスも1日4本運行していて、予約なしで利用可能。バスで来てもホテル館内にレンタカーデスクがあるので、周辺観光を楽しみたい場合も便利です。
到着すると、海を正面に望むメインエントランスがお出迎え。7~8月にちょうど真ん中に夕日が落ちるよう設計されているのだそう。ホテル全体がコロニアル様式と沖縄の伝統文化を掛け合わせた「琉球コロニアル」をデザインコンセプトにしており、メインエントランスの天井は沖縄の古民家で見られる寄棟(よせむね)、仕切り壁は花ブロックをモチーフにしています。
左右に並ぶ本物のガジュマルの木は、世界自然遺産のやんばるの森をイメージしたもの。ホテルに入った瞬間、一目で沖縄の自然を体感でき、その美しさに圧倒されました。
今回は、プレミアクラブラウンジへのアクセスが付いたプレミアクラブルームに宿泊。チェックインは特別感のあるプレミアクラブラウンジの専用カウンターで行います。ウェルカムドリンクのさんぴん茶で一息つきながら丁寧な案内を受け、これからの滞在に期待が高まります。
大きな窓から海が見えるプレミアクラブラウンジは、朝8時から夜9時までスイートルームとプレミアクラブルームの宿泊客だけが利用できます。
各種フルーツジュースやスムージー、コーヒーなどソフトドリンクだけでなく、生ビール、スパークリング・赤・白ワインといったアルコールやスナック類も充実。チェックイン直後から注ぎたてのオリオンビールを味わうことができ、一気にバカンス気分に!
プレミアクラブラウンジのテラスからの眺めは特筆もの。海が遠浅のため、手前はエメラルドグリーン、奥はブルーと、沖縄ならではの2層の海色が広がります。晴れた日には、遠くに慶良間(けらま)諸島の姿も見えるのだとか。
カップルや夫婦で快適に過ごせる「プレミアクラブツイン」
「琉球ホテル&リゾート 名城ビーチ」は、全443室がサンセットオーシャンビュー。西向きなので、客室からきれいな夕日を堪能することができます。また、部屋の大きさはすべて34平米以上。6平米以上のバルコニーも付き、広々としています。
宿泊したのは、42平米の部屋に9平米のバルコニーが付いた「プレミアクラブツイン」。客室に入ってまず目を奪われたのは、窓一面に広がる青い海。さえぎるものが何もない、これぞオーシャンビュー!といった美しい景色に感激しました。
シモンズ製のセミダブルベッドが2台並び、カップルや夫婦、友人同士で過ごすのにぴったりのお部屋です。ベッドボードは海をイメージしたブルーで高級感たっぷり。
こちらの客室をはじめとしたプレミアクラブルームでは、夕方にもベッドメイキングやミネラルウォーターの補充をし、翌日の天気をメッセージカードでお知らせしてくれるターンダウンサービスも。細やかな心配りがうれしいですね。
窓際とバルコニーにはソファとイス、テーブルが配されていて、海を眺めながらのんびり過ごすことができます。
バスルームも明るく、ゆとりのある造り。歯ブラシやヘアブラシなどの基本的なアメニティに加えて、バスソルトも用意されています。夜はバスソルトを入れた湯船にゆっくり浸かり、一日の疲れを癒しました。
シャンプー、コンディショナー、シャワージェル、ボディローションといったバスアメニティは、150年の歴史を持つイタリアの高級ビューティーブランド「ACCA KAPPA(アッカカッパ)」のもの。ムスク系の上品な香りが、心を落ち着かせてくれます。
アメニティは開業前に数多くのブランドの商品を、複数のスタッフが試してセレクトしたとのことで、細部までこだわりが感じられます。また、客室タイプによって異なるバスアメニティを備えており、そのどれもが上質なアイテムです。
オリジナルのルームウェアはセパレートタイプ。外側はコットン、内側はパイル地でふんわり柔らかく、着心地抜群。あらかじめセットされたM、Lサイズだけでなく、S、LLサイズも用意されているので、自分にぴったり合うウェアを着用できます。気に入ったら、館内のショップで購入可能です。
ドリンクはミネラルウォーターのほか、カプセル式ドリップコーヒーメーカー、「TEARTH(ティーアース)」の各種ティーバッグなどを用意。お部屋でゆっくりティータイムを過ごすのに十分なラインナップです。
リビングとベッドルームが分かれた「ロイヤルスイート」
ラグジュアリーなスイートルームは10タイプあり、こちらの「ロイヤルスイート」は9~11階に位置。84平米のお部屋に18平米のバルコニーが付き、リビングルームとベッドルームが分かれていて、高層階ならではの開放感が自慢です。
ベッドルームにはシモンズ製ダブルベッドが2台。リビングルームとベッドルームにそれぞれ壁掛けテレビが設置されていて、自分の好きな動画を映すこともできます。
広々としたスペースに洗面台が2つ備えられているのもうれしいポイント。朝も自分のペースで身支度ができます。
バスルームは一部がガラス張りになっていて、お風呂からもベッドルーム越しに海を見ることができます。贅沢なバスタイムになりそうですね。
スイートルームのバスアメニティ(シャンプー、コンディショナー、固形ソープ、ボディウォッシュ、ボディローション)は、スペインの高級スキンケアブランド「Natura Bissé(ナチュラビセ)」が用意されています。
さらに、「ロイヤルスイート」と「プレジデンシャルスイート」には、イタリアの老舗ブランド「ACQUA DI PARMA(アクア ディ パルマ)」のアメニティも。「ACQUA DI PARMA」のアメニティの導入は、国内のホテルでは初めてなのだそう。さらに、「雪肌精(せっきせい)」のスキンケアセット、沖縄生まれのバスソルトも用意され、至れり尽くせりです。
L字型のバルコニーから光が差し込む「パノラマコーナースイート」
こちらはお部屋が58平米、バルコニーはなんと34平米もある「パノラマコーナースイート」。L字型のバルコニーに沿ったガラス窓からは、明るい日の光が差し込んできます。カーテンはボタン1つで自動開閉でき、爽やかな朝が迎えられそうです。
ベッドはツインベッドとキングベッドの2タイプを用意。きらびやかなゴールドのベッドボードは、宮古島の伝統的な織物・宮古上布をモチーフにしたもの。客室でもデザインコンセプトの「琉球コロニアル」を感じることができます。
広々としたバルコニーからは、見渡す限りの水平線! いつまでも眺めていたくなる景色です。窓を全開にすれば、客室からも開放感が味わえます。
沖縄最大級のプールと白浜のビーチでリフレッシュ
「琉球ホテル&リゾート 名城ビーチ」の魅力の一つは、広大な敷地内に多彩なプールを備えていること。屋内外に6つのプールがあり、アクティブに体を動かしたり、プールサイドでくつろいだりと、いろいろな楽しみ方ができます。2023年は3月17日から屋外も含めたすべてのプールがオープン予定。
客室でひと息ついたあと、さっそくプールへ向かいました。ホテルの中央に位置する「センタープール」と併設するVIPプールバー「Oasis」は、スイートルームの宿泊客のための特別なエリア。20歳未満は入場できない大人の空間です。スイートルーム以外の宿泊客も1人15,000円で利用できるので、連泊中に1日だけセンタープールで遊ぶという使い方もおすすめ。
「Oasis」では、10~22時まで常時8種類のシャンパンやトロピカルカクテル、ワインなどをフリーフローで楽しめます。プールサイドに座って昼間からシャンパンで乾杯!なんていう優雅な過ごし方もできちゃいますよ。
プールはそのほか、海を臨む664平米もの大きさを誇る「オーシャンプール」や、大きなバケツから大量の水が流れるアトラクションが楽しい「キッズプール」、大人も遊べるウォータースライダーのある「流れるプール」などさまざま。冬季でも「インドアプール」と温水の「オールシーズンプール」を利用でき、子どもから大人まで季節を問わずに満喫できます。
ホテルの目の前には1.8kmにわたる白砂のビーチ「名城ビーチ」が広がっていて、プールとも自由に行き来可能。こちらも、2023年は3月17日に海開き予定です。
もともと地元の人たちに愛されていたビーチで、国定公園に指定されていることから美しい自然がそのまま残されています。白い砂浜には天然記念物のヤドカリの姿が見られ、昨年はウミガメも産卵をしにやって来たのだそう。ホテルではウミガメの産卵時期はバルコニーのライトがつかないように設定するなど、生き物や自然を守るための取り組みも行っています。
カクテル片手に美しいサンセットを堪能
プールや海で遊び疲れたら、館内の「SPA ayualam OKINAWA」で身体を労わるのもおすすめ。アーユルヴェーダや漢方の理論を取り入れたオールハンドの施術でリンパや血液の巡りを良くし、身体を浄化してくれます。
一番人気は、体質別のデトックスオイルで全身をもみほぐす「Ayurvedic Detox Body」(90分39,000円、120分50,000円)。120分のコースには2種類から選べる全身タラソパックも含まれ、排泄作用だけでなく引き締め効果もあると評判です。全5室あり、男性も利用可能。海が見えるプレミアムルームは2人同時に施術できるので、カップルや夫婦、友人同士での利用にぴったりです。
ホテル1階にはアメリカ・シアトル発のフィットネスマシンメーカー「Precor」のマシンを備えたフィットネスジムも。宿泊客は無料で利用でき、シューズ、ヘッドフォン、フェイスタオルの無料レンタルも行っています。夕食前にジムでもう一汗かいてすっきりするのもいいですね。
いよいよ、お待ちかねのサンセットの時間に。ホテル随一の観賞スポット、プレミアクラブラウンジのテラスで水平線に沈みゆく夕日を眺めました。オレンジに染まった空と海は言葉を失うほどの美しさ。自然が作り出す壮大なショーにしばし見入ってしまいました。
プレミアクラブラウンジでは16~19時のカクテルタイムの間、バーテンダーが常駐。オリジナルカクテルや、リクエストに応えた一杯を提供しています。
この日はシグニチャ―カクテルの「琉球モヒート」(右)と「名城サンセット」(左)をいただきました。
「琉球モヒート」はラム、パッションフルーツとオレンジのリキュールがベースのトロピカルなカクテル。「名城サンセット」はマンゴージュースやパイナップルジュースが入ったノンアルコールのモクテルです。どちらも華やかで、夕日とともにリゾート気分を盛り上げてくれます。
夕食は国内外の豪華食材を使ったコース料理
ディナーは、館内のファインダイニング「MILANO」にて。こちらでは窓いっぱいに広がる空と海を眺めながら、国内外の厳選食材を使ったコース料理を味わえます。海のような深みのあるブルーを基調にした店内は高級感たっぷり。今回は、シーフードや和牛を堪能できる最上級のコース「REGARO(レガロ)」(16,500円)をいただきました。
「豪華魚介類のフリュイドメール ミラノスタイル」は、オーストラリア産ロブスターに旬の魚介類を盛り合わせたもの。独自のルートで全国各地から新鮮な魚を仕入れていて、この日は北海道産のホタテ、金沢直送の金目鯛などにイクラ、キャビアがのっていました。レモンやカクテルソースが、素材の旨みをより一層引き立ててくれます。
メインディッシュは「A5黒毛和牛ヒレ肉のグリル トリュフソース」。絶妙な火通しで焼き上げたA5ランクの黒毛和牛に、トリュフが入ったペリグーソースとトリュフのマッシュポテトを添えた贅沢な一皿です。付け合わせも京都の大黒本しめじ、淡路島の玉ねぎなど、こだわりの旬の食材が並びます。
デザートはワゴンで提供。ベリータルト、紅芋チーズケーキなど約8種類のオリジナルスイーツから好きなものを好きなだけいただけます。食後のドリンクはコーヒーか紅茶から選べ、最後の最後まで優雅なディナータイムを堪能しました。
夕食後もまだまだお楽しみがいっぱい。22時まで営業しているVIPプールバー「Oasis」で、夜景を眺めながらシャンパンで乾杯といきましょう。
夜のセンタープールはヤシの木がライトに照らされ、昼間とはまた違ったロマンチックな雰囲気。30分ごとに行われるファウンテン(噴水)ショーもライトアップされ、音楽とともに幻想的な光と水のショーを繰り広げます。非日常の空間で、シャンパン片手に華やかな夜を楽しみました。
食べつくせないほど種類豊富な2カ所の朝食ビュッフェ
朝食はプレミアクラブラウンジで。専属のベーカリーシェフが毎朝焼き上げる約25種類のパンがずらりと並びます。定番のハードパンからキッシュ、エッグベネディクトなどの食事系、旬のフルーツデニッシュをはじめとしたペストリーまで豊富にそろい、パン好きにとっては天国のような空間です。
パンだけでなく、サラダやホットミールもよりどりみどり。オムレツなど卵料理やエッグオープンサンドは、ライブキッチンでシェフが調理してくれます。一般的なクラブラウンジのイメージを大きく上回る充実度で、旅慣れた宿泊客にも驚かれるのだとか。ブレックファストタイムは8~12時なので、のんびり朝食をとることができるのもうれしい!
連泊で気分を変えたいときは、館内のビュッフェダイニング「Nashiro」へ。プレミアクラブラウンジアクセス付きの宿泊客なら、朝食の通常価格(大人3,300円)の半額で利用できます。スタイリッシュな店内は、寄棟のデザインを取り入れた天井、花ブロックモチーフの床がポイント。爽やかな朝を迎えるのにぴったりの空間です。
ビュッフェのメニュー数は驚きの約150種! 世界中から集まる宿泊客が満足できるよう、和・洋・中さまざまなジャンルをそろえ、それぞれ専門のシェフが腕を振るっています。これなら、連泊しても飽きることがありませんね。
ライブキッチンに立つシェフの多さにもびっくり。これはできたての料理を届けたいという思いと、シェフが目の前で調理する姿や香り、音も楽しんでほしいという考えから。また、利用客の反応や意見を反映して新メニューを考案したり、日々進化を続けているのだそう。
店内でしぼるゴーヤやドラゴンフルーツなどのフレッシュスムージー、紅芋パウダーがかかったポークタマゴマフィン、ほうれん草ラムカレーにターメリックライスなど、カラフルで華やかな料理がいっぱい。選ぶ楽しさにワクワクします。
館内のスーベニアショップで沖縄土産を購入
チェックアウトの前に、館内のショップでお土産を探しましょう。スーベニアショップ「THE MARKET」には沖縄の定番土産や隠れた名産品、ホテルオリジナルグッズ、琉球ガラスをはじめとした工芸品など、幅広い商品がそろいます。
ホテル周辺には沖縄南部を代表する観光スポットも
チェックアウト後は沖縄南部の観光スポットにも、ぜひ足をのばしてみてください。「琉球ホテル&リゾート 名城ビーチ」周辺の名所をいくつかご紹介します。
ホテルから車で約5分の場所にある「琉球ガラス村」は、県内最大の琉球ガラス工房。1,300度の窯を使って職人さんが作品を作る様子を見学でき、体験教室で自分だけのグラスを作ることも可能。種類豊富なガラスショップや歴史を学べるギャラリーも併設しています。
自然のパワーを体感したいなら、南城市の「ガンガラーの谷」へ。数十万年前の鍾乳洞が崩壊してできた神秘的な空間で、専門ガイドによる事前予約制のツアーでのみ見学ができます。古代人の営みの痕跡が残る鍾乳洞や、亜熱帯の森を探索してみましょう。
世界文化遺産に指定されている「斎場御嶽(せーふぁうたき)」も沖縄南部の南城市にあります。琉球王国の時代に最高位の神女・聞得大君(きこえおおきみ)の就任儀式などが執り行われた聖地で、現在はパワースポットとしても有名です。
「琉球ホテル&リゾート 名城ビーチ」でラグジュアリーな時間を
手つかずの自然が残る国定公園内という立地ゆえ、足掛け7年をかけて開業に至ったという「琉球ホテル&リゾート 名城ビーチ」。自然に配慮しながら細部まで考え抜かれたラグジュアリーな空間とサービスがすばらしく、プレミアクラブラウンジを満喫しながら、夢のように贅沢な時間を過ごしました。
那覇空港からも近く、初めて沖縄を訪れる人はもちろん、リピーターも大満足のステイになること間違いなしです。
琉球ホテル&リゾート 名城ビーチ
- 住所
- 沖縄県糸満市名城963
- アクセス
- 那覇空港より車で約20分、空港リムジンバスで約40分
- 駐車場
- 475台(1泊1,500円、先着順・予約不要)
- 客室数
- 443室
- チェックイン
- 15:00
- チェックアウト
- 11:00
撮影/岡村智明 取材・文/土田理奈