「ROKU KYOTO, LXR Hotels & Resorts」で京都の奥深さを体験する非日常な滞在

ROKU KYOTO LXR Hotels & Resort

京都市の金閣寺の少し北、鷹峯三山の麓に位置する「ROKU KYOTO, LXR Hotels & Resorts」。

市内の有名観光地とは趣の違う静けさと洗練された空気が漂う場所は、本阿弥光悦(ほんあみこうえつ)の芸術村もあったことから、古くから芸術家たちに愛されてきたリゾート地でもありました。そんな中に2021年9月、新たに誕生したのが「ROKU KYOTO」。


知られざる京都の魅力と非日常のリラクゼーション空間での宿泊体験記をお届けします。

 

 

鷹峯三山の麓に位置する「ROKU KYOTO」

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京都駅からタクシーで約30分、金閣寺を少し北へ上がった京都洛北エリアの北方、「鷹ヶ峰(たかがみね)」「鷲ヶ峰(わしがみね)」「天ヶ峰(てんがみね)」を有する鷹峯三山と呼ばれる景勝地に「ROKU KYOTO, LXR Hotels & Resorts(以下ROKU KYOTO)」はあります。

 

 

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ヒルトングループのラグジュアリーブランド「LXRホテルズ&リゾーツ」がアジア太平洋地域へ初進出したホテルで、自然豊かな京都の山間の地で、京都の奥深い魅力に浸ることのできるラグジュアリーホテルです。

 

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正面玄関を入ると樹齢400年の「北山杉」がお出迎え。室町時代から茶室や数寄屋建築に重要とされてきた木材で、ホテルの周辺エリアが産地となっていることから、ホテルロゴのモチーフにもなっています。

 

芸術と工芸分野に由来する「琳派」発祥の地に建つホテル

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「ROKU KYOTO」のある鷹峯は、江戸時代の絵画の一流派である「琳派」発祥の土地でもあります。「琳派」産みの親である本阿弥光悦が徳川家康から9万坪の土地を贈られ、そこに芸術家を集めて創作活動の場を提供した「芸術村」があった場所でもあります。

 

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「LXRホテルズ&リゾーツ」はラグジュアリーな空間を提供しつつも、ホテルがある土地の歴史や文化に根差したストーリーを感じさせるブランド。本阿弥光悦の精神を受け継いでいることも魅力の一つです。

 

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ホテルの敷地内には、別名「紙屋川」とも呼ばれる天神川が流れており、平安時代に川のほとりで紙を漉いた紙座があったことに由来しています。「紙を漉く(ろく)」と鷹峯三山の「麓」に位置することから、ホテルの名称が「ROKU」と名付けられているのだそう。

 

京都のお茶文化を感じながらチェックイン

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到着してチェックインを済ませたら「Tea House」でひと休み。到着時や出発時など様々な時間にお茶と共にくつろげるラウンジのような空間で、様々な種類のお茶と共にリラックスしたひと時を楽しめます。

 

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京都・伏見の「椿堂茶舗」とコラボしたオリジナルのブレンド茶をフリーでいただくことができます。お茶を淹れる清水焼の器も素敵です。オリジナルグッズの販売もされていました。

 

京都の自然・伝統・技術が織りなす空間

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客室まで向かう途中も魅力の一つ。エントランスを抜けると、北山杉をはじめ、アカマツ、モミジなど元々地元に生えていた植物で構成された庭が広がっています。

 

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施設の中心部は水が張り巡らされた水盤になっており、ホテル周辺の自然を写し込む光景は圧巻です。

 

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ホテル内の各スペースは芸術村の様々な要素から着想を得て、アライバル棟は「漆」、客室は「唐紙」、レストランは「竹」、スパは「陶器」がアートテーマになり、施設全体で芸術村を表現しています。例えば、客室へ続く廊下には唐紙の版木を用いたアートパネルが並びます。

 

その他、西陣織のアートパネルや陶芸作家の作品など館内にはいたるところに伝統を踏襲したアートが飾られているのでぜひ見てみてください。

 

目の前に鷹ヶ峰の景色が広がる客室

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今回宿泊したのは最上階に位置する50平米の客室「プレミアデラックス」。自然との調和を意識したシンプルなデザインのお部屋です。

 

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最上階でしか味わうことのできない目の前に広がる雄大な景色を楽しむことができ、ホテル全体の景色のほか、窓越しには鷹ヶ峰も望むことができました。

 

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客室内には広々とした浴室があるのも特徴。黒を基調とした落ち着いたデザインで、お風呂の障子を開けるとベッド越しに鷹ヶ峰の景色を望むこともできます。

 

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浴室同様に黒色で統一された洗面所にはシンクが2台並んでいるので、複数人で宿泊しても使いやすい仕様です。

 

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さらに驚いたのがオリジナルバスローブの肌触りの良さ。表側は、サテン織で滑らかな肌触りで、裏側はとろけるような肌心地のマイクロファイバーが採用されている逸品です。

ドライヤーは「髪の美容機器」としても注目を集めている「レプロナイザー 7D Plus」が置いてあるのも滞在中の楽しみです。

 

 

プレミアフロアだけの特典でより上質な滞在を楽しむ

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最上階のプレミアフロアご予約者には、以下の5つの滞在特典があります。

1.プレミアムターンダウンサービス
2.ソープバトラーサービス
3.「ザ バー」でのシグニチャーカクテル
4.フィットネスウェアセット無料貸し出し
5.THE ROKU SPA トリートメント 20%ご優待

 

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特に詳しくご紹介したいのが1〜3ですが、「1.プレミアムターンダウンサービス」は就寝前にお休み仕様に部屋を整えてもらえるサービスです。少し暗くなった部屋には、内閣総理大臣賞受賞「製茶辻喜」の抹茶を使用した「ROKU KYOTO」限定の抹茶トリュフチョコレートがセットされます。

 

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就寝用に整えられた部屋で食べる極上の抹茶トリュフの甘い味わいに思わずうっとり。とっても贅沢なサービスです。

 

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「2.ソープバトラーサービス」にも心が躍りました。ソープバトラーが部屋まで来訪し、数種類のプレミアムな固形石鹸の中から好みのものをその場でカッティングして提供してくれます。

 

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海外から取り寄せた自然由来の原料から作られた石鹸をはじめ、ひのきやよもぎの石鹸など、部屋に良い香りが広がりました。

 

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「3.『ザ バー』でのシグニチャーカクテル」も魅力的。ホテル内の「ザ バー」でROKU KYOTOのシグニチャーカクテル「花物語」が1杯提供されます。季節のハーブやフルーツを贅沢に漬け込んだジンベースのカクテルで、より上質な滞在にランクアップされた気分になります。

 

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その他にもフィットネスのウェアが無料になったり、「THE ROKU SPA」のスパトリートメントを20%OFFで体験できたりする特典が付くプレミアフロア。滞在するならぜひこのフロアを候補に入れてみてください。

 

 

天然温泉を利用した屋外サーマルプールやスパ

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「ROKU KYOTO」に宿泊する人が楽しみにしている施設の一つが屋外サーマルプールです。自然豊かな鷹峯の空気を感じながらリラックスできる空間。ブルーのプールタイルは陶器で出来ており、近づいて見てみても素敵です。

 

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隣接する「しょうざんリゾート京都」から湧き出る天然温泉を使用しており、季節や気温に合わせて水温調節がなされ年間を通じて利用できる屋外天然温泉プールです。冬はゆったり浸かって体を温めるという使い方もできます。

 

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サーマルルーム(採暖室)もあるのでプールサイドで体を冷やしながら入るのも良さそうです。

 

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プレミアフロアの5大特典にはフィットネスウェアの無料レンタルも付いてくるのでぜひ利用してみましょう。プレミアムフィットネスマシン「テクノジム」導入で、24時間好きな時間帯に使うことができます。

 

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「THE ROKU SPA」も利用してみました。プレミアフロアの特典で20%OFF(※)が付いているのもうれしいポイントです。ツインのスパルームの中には天然温泉で満たされた大きな湯船もあり、浸かりながらまずはリラックス。その後、自身の状態に合わせた様々なコースを選んで施術してもらえます。

※割引は90分以上のトリートメントコースに適用されます。

 

 

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施術やインテリアに水引や和紙、切麻(きりぬさ)、唐櫃(からびつ)など、この土地のみでしか体験することのできない自然のアイテムを取り入れているほか、北山杉のエッセンスをシダーウッドベースでブレンドしたホテルオリジナルアロマオイルを採用したトリートメントも。また、ヨモギやユーカリ、黒文字など数種類のハーブを組み合わせて蒸したハーバルスチームがあるなど、ここでしか体験できないものが様々用意されていました。

 

 

海外経験も豊富な頼れる一流コンシェルジュの存在

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もう一つ注目したいのが、コンシェルジュ。中でもホテルコンシェルジュネットワーク組織「レ・クレドール」の正会員でもある田中英司氏の存在はとても大きなものがあります。テレビなどでも取り上げられたことのある方で、どんなリクエストにも即座に対応されます。

 

「誰もが知る京都ではなく、一歩奥に踏み込んだ知る人ぞ知る京都を伝えたい」と話す田中氏。ゲストをもてなすプロでありながらもとても気さくな方なので、コンシェルジュデスクで見かけたらぜひ滞在中の相談を。とても頼れる存在です。

 

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館内でくつろいでいると、時間はマジックアワーから夕景へ。回廊とレストラン棟のライティングがとても美しくうっとり。日が暮れたら、楽しみにしていたディナーへ向かいます。

 

芸術村に着想を得た「TENJIN」での創作フレンチディナー

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夕食をいただくのはレストラン「TENJIN」。土地の歴史を重んじ、洛中洛外の陰陽表現、鷹ヶ峰薬園の伝統野菜、琳派の芸術村にインスパイアされた独自の盛り付け技法など、この地ならではのストーリーを一皿一皿に表現した料理が提供されます。

 

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東京のラグジュアリーホテルで腕を磨いてきた総料理長・谷口彰氏が手がけるのは、フレンチの技法と京都を中心とした自然の恵みで構成された料理。前菜のカンパチと柿のぬか漬けとシェーブルチーズという組み合わせは感動的で、一瞬で心を奪われました。

 

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冷菜は二層仕立てで下はバジルペーストときゅうりのムース、上にはスペインの生ハム・ハモンセラーノが乗り、食べ進めるごとに味の変化を楽しむことができます。

 

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メインの魚料理、肉料理も様々な素材の組み合わせの妙が光る一皿ばかり。京鴨、京都ポークなど地元の素材もラインナップしており、滋味豊かな味わいが引き出されていました。

 

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デザートにはROKU KYOTOの秋パフェを。シャインマスカットとジンジャーのシャーベットの相性が抜群で、上に乗ったマスカットの葛餅も美味。

 

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「TENJIN」にはソムリエも常駐しています。季節のメニューが変わるごとに料理に合わせたワインをラインナップしてくださり、お酒と共に料理が進みます。低アルコールのシャインマスカットを使ったオリジナルカクテルも驚きのおいしさでした。

 

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江戸時代、「ROKU KYOTO」の裏側には薬草園があり幕府に野菜などを献上していたのだそう。それに着想を得て現在でもホテルの片隅で自社農園を運営。栽培したハーブや花、野菜などを料理やドリンクに盛り込んでいるのも特徴です。食後のドリンクに出されたハーブティーも自社農園で採れたハーブが使われていました。

 

 

「大人の社交場」がコンセプトの「The Bar」で就寝前の一杯

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夕食後は「TENJIN」の一角にある「The Bar」でさらに一杯楽しみます。プレミアフロアに宿泊の場合、このタイミングで宿泊特典のシグニチャーカクテル「花物語」を飲んでみるのもおすすめです。

 

自社農園のハーブや野菜、地元素材を使った朝食

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朝食も「TENJIN」の「オールデイダイニング」で。天神川に面した空間は一面ガラス張りになっており朝の爽やかな光が注ぎ込みます。テラス席もあり、夏は新緑、秋は紅葉など四季折々の光景が楽しめます。

 

ハーフビュッフェスタイルでメインは和洋数種類から選ぶことができます。中でも人気のエッグベネディクトは、美山の鹿肉のラグーソースの上にポーチドエッグと京みずながたっぷり乗せてあり、サラダ感覚で食べることができる逸品でした。

 

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ビュッフェ台には京野菜を中心としたおばんざいやサラダのほか、スモークサーモンやスモークチキン、シリアルなどがそろいます。パン類も豊富で、それに添える和歌山の谷井農園(和歌山県有田郡)のジャムも絶品。関西エリアのこだわりの食材が豊富で見ているだけでも楽しいです。

 

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ホテル自家製のフレッシュジュースも宿泊したゲストからの評判が高いもの。大原のトマトを使ったトマトジュースは甘味も強く爽やかな喉越しが特徴です。小松菜、ほうれん草、りんごを使ったグリーンベジタブルジュースも野菜独特の苦味がほとんどなくとても飲みやすい味わいでした。

 

 

朝食後は周辺散策もおすすめ

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朝食後は、チェックアウトまで周辺散策に出掛けてみましょう。「ROKU KYOTO」は西陣きものメーカーとして創業した染匠・しょうざんが築いた「しょうざんリゾート京都」の南に位置しています。3万坪に及ぶ敷地内には日本庭園や渓流、レストラン、茶室などが点在し、自由に行き来することができます。

 

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北山杉の林の中を回遊する道が通り、しょうざんの迎賓館をはじめ茶室や屋敷が点在する日本庭園は京都の秘園とも呼ばれる名庭園です。

少し足を伸ばせば「金閣寺」や悟りの窓などで有名な「源光庵(げんこうあん)」も徒歩圏内。京都の中心部とはまた違った魅力を持つ洛北を堪能することができます。

 

感覚が研ぎ澄まされる、非日常な滞在を

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鷹峯三山の自然豊かな景観と、琳派発祥の芸術的素養を持った土地でラグジュアリーな滞在を楽しむことができる「ROKU KYOTO」。京都市街では味わうことのできない趣を感じられることができるのが何よりもの魅力です。屋外サーマルプールやスパを堪能しながら、目で見ても楽しむことができる芸術的な食事の数々を楽しむ。ここでしか味わうことのできない特別な滞在ができる至極のお宿です。

 

ROKU KYOTO, LXR Hotels & Resorts

住所
京都府京都市北区衣笠鏡石町44-1
アクセス
京都駅より車で約30分
駐車場
44台 無料 ※バレーサービス 1,000円/1回(予約不要)
チェックイン
15:00
チェックアウト
12:00
総部屋数
114室

 

 

撮影/岡村智明 取材・文/各務ゆか

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